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闇狩の血を継ぐ者
九
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「私…なんであんなこと言っちゃったんだろ……」
「悪気があったわけじゃないのでしょう? だったら気にしないことだわ。河夕様だってちゃんと解ってらっしゃるでしょうし」
「だけど影見君…、傷ついた顔してた…」
気落ちした雪子と励ます薄紅、二人の少女の声をドア越しに聞いて、光はノックしようとしていた手を宙に止めた。
雪子が背負ったものは予想以上に大きそうで、光はわずかに眉を寄せる。
(…地球に降りる事で気を紛らわせてくれればいいんですが……)
内心で呟いた後、意を決して目の前の戸を叩いた。
応答はすぐにあり、薄紅の凛とした面立ちが彼を迎える。
「あら…」
「突然の訪問をお許し頂けますか?」
「それはいいけれど…、河夕様との話は…?」
「終わりましたよ」
「あの方は何か…?」
不安の色を滲ませた表情でそう問いかけてくる薄紅に、光はさすがだなと思いつつ無言で頷く。
副総帥を罷免したり、紫紺に宣戦布告してみたり。
そんな彼らしくない行為の裏側にどんな意味が有るのか、彼女は例え漠然とであっても判ってしまったのだ。
解消されたとはいえ、もとは心を伴う婚約者の立場にいた少女。彼女の想いを察すれば光は心苦しさを感じて表情を曇らせる。
「後ほど、蒼月殿や白鳥殿が戻られたら皆の前で話されるそうです」
「そう…」
小さく答えて、薄紅はわずかにきつい眼差しを光に向けた。
「…河夕様は、貴方にはすべて話されたのね…」
「…ただ聞かされただけですよ」
「深緑…」
「僕には何も言うことは出来ませんでした。…あの方は、今度もまた勝手に決めてしまわれた…先代の時と同じです」
「……」
室内でこちらの様子を窺っている雪子には聞こえないよう、極力小さな声で囁きあう二人は、けれどそれきり言葉もなくその場に佇んでいた。
うつむく薄紅の目が潤むことはなかったけれど、光にはそれがかえって痛ましい。
「薄紅殿…」
呼びかけると、彼女はそれを遮るように一息ついてから顔を上げ、光を室内に招きいれた。
「貴方、それだけを伝えるためにわざわざ私の部屋まで来たわけじゃないんでしょう?」
「…ええ」
「本当の目的は彼女?」
「…その言い方にはどことなく不穏なものが感じられませんか?」
光の困ったような言い方が、薄紅の硬かった表情にほんの微かな笑みを取り戻させる。
「貴方が関わればろくなことにならない…、河夕様がいつも言ってるじゃない」
「それは誤解というものですよ。僕はいつだって誠実に動いているだけなんですから」
冗談のように笑って言う光に薄紅も表情を和らげ、雪子が待つ居間へと向かう。
居間の中央に置かれたソファの上に足を乗せ、膝を抱えた状態で顔だけを上げて彼らを迎えた雪子の頬にはうっすらと涙の跡が見えた。
「…泣いてらしたんですか?」
光が遠慮がちに問うと、雪子はプイッと横を向いて言い放つ。
「…半径五メートル以内には入らないって約束したでしょ」
言い方はつっけんどんだったが、強がっているのが見え見えの擦れた声。
光は微苦笑して彼女の背後に立ち、ソファの背もたれに手を置く。
「今はしばし休戦することにしませんか? 雪子さんに一緒に来てもらいたい場所があるんです」
「…私に?」
恐る恐るといった感じに顔を上げて振り向く雪子に、光は優しく微笑んで頷く。
「僕と地球に降りませんか?」
「地球…って…、四城市に戻るってこと?」
「いいえ。あの場所は今や雪子さんにとって最も危険な場所です。貴女のご家族や友人は無事ですが…、これは薄紅殿から聞いていますか?」
「…聞いた」
「ええ、だから心配はいりません。けれど貴女と岬君が戻れるほどの安全を確保できているわけではないんです」
「…じゃあどこに行くの?」
「北海道です」
「――北海道?」
唐突に出された地名に、雪子は目を丸くして聞き返す。
同じ日本の島でも修学旅行で一度行ったきりの場所だ。
薄紅は、雪子を連れて地球に行くという光の発言には驚いたようだったが、行き先を聞けば彼の言いたいことが把握できた様子。
「深緑。北海道に行くのはいいけれど、河夕様の許可は出てるの?」
「ええ。了承済みです」
「そう」
河夕が許したとあれば薄紅に文句のあろうはずがない。
むしろ同じ女として、雪子の不安定な精神状態を考えれば、ほんの一時とはいえ故郷である地球の見知った土地に戻るのは歓迎すべきことだった。
「深緑と一緒に行ってくるといいわ。彼が一緒なら危険なこともそうはないでしょうし。あえて言うなら『狼に注意』というところだけど…」
「…それが一番危険じゃない…」
薄紅と雪子に疑いの目を向けられて、光はただ苦笑する。
「お二人とも、僕がそんな非紳士的な行為に及ぶと思ってるんですか?」
「…思わなかったら半径五メートル以内に入らないで、なんて言わないもの」
「って彼女が言うんだから何かしたんでしょ?」
「…」
あんまりな言われようだとは思うが、全てを否定出来ない事実には違いない。
光は短く嘆息し、もう一度雪子に向き直る。
「では、雪子さんの嫌がることは決してしないと約束します。それでも一緒に北海道へ出掛けてはもらえませんか?」
「…」
「ぜひ貴女と一緒したいんですが」
「…約束は絶対に破らないのよね?」
「ええ」
雪子の念を押すような言い返しに、光は静かな微笑で応える。
穏やかで優しい笑み。
それが雪子の内側に募るやるせない思いの塊を取り除いてくれる気がした。
しばらくの沈黙。
「…うん。行く」
雪子は答え、差し出された手を取った。
「悪気があったわけじゃないのでしょう? だったら気にしないことだわ。河夕様だってちゃんと解ってらっしゃるでしょうし」
「だけど影見君…、傷ついた顔してた…」
気落ちした雪子と励ます薄紅、二人の少女の声をドア越しに聞いて、光はノックしようとしていた手を宙に止めた。
雪子が背負ったものは予想以上に大きそうで、光はわずかに眉を寄せる。
(…地球に降りる事で気を紛らわせてくれればいいんですが……)
内心で呟いた後、意を決して目の前の戸を叩いた。
応答はすぐにあり、薄紅の凛とした面立ちが彼を迎える。
「あら…」
「突然の訪問をお許し頂けますか?」
「それはいいけれど…、河夕様との話は…?」
「終わりましたよ」
「あの方は何か…?」
不安の色を滲ませた表情でそう問いかけてくる薄紅に、光はさすがだなと思いつつ無言で頷く。
副総帥を罷免したり、紫紺に宣戦布告してみたり。
そんな彼らしくない行為の裏側にどんな意味が有るのか、彼女は例え漠然とであっても判ってしまったのだ。
解消されたとはいえ、もとは心を伴う婚約者の立場にいた少女。彼女の想いを察すれば光は心苦しさを感じて表情を曇らせる。
「後ほど、蒼月殿や白鳥殿が戻られたら皆の前で話されるそうです」
「そう…」
小さく答えて、薄紅はわずかにきつい眼差しを光に向けた。
「…河夕様は、貴方にはすべて話されたのね…」
「…ただ聞かされただけですよ」
「深緑…」
「僕には何も言うことは出来ませんでした。…あの方は、今度もまた勝手に決めてしまわれた…先代の時と同じです」
「……」
室内でこちらの様子を窺っている雪子には聞こえないよう、極力小さな声で囁きあう二人は、けれどそれきり言葉もなくその場に佇んでいた。
うつむく薄紅の目が潤むことはなかったけれど、光にはそれがかえって痛ましい。
「薄紅殿…」
呼びかけると、彼女はそれを遮るように一息ついてから顔を上げ、光を室内に招きいれた。
「貴方、それだけを伝えるためにわざわざ私の部屋まで来たわけじゃないんでしょう?」
「…ええ」
「本当の目的は彼女?」
「…その言い方にはどことなく不穏なものが感じられませんか?」
光の困ったような言い方が、薄紅の硬かった表情にほんの微かな笑みを取り戻させる。
「貴方が関わればろくなことにならない…、河夕様がいつも言ってるじゃない」
「それは誤解というものですよ。僕はいつだって誠実に動いているだけなんですから」
冗談のように笑って言う光に薄紅も表情を和らげ、雪子が待つ居間へと向かう。
居間の中央に置かれたソファの上に足を乗せ、膝を抱えた状態で顔だけを上げて彼らを迎えた雪子の頬にはうっすらと涙の跡が見えた。
「…泣いてらしたんですか?」
光が遠慮がちに問うと、雪子はプイッと横を向いて言い放つ。
「…半径五メートル以内には入らないって約束したでしょ」
言い方はつっけんどんだったが、強がっているのが見え見えの擦れた声。
光は微苦笑して彼女の背後に立ち、ソファの背もたれに手を置く。
「今はしばし休戦することにしませんか? 雪子さんに一緒に来てもらいたい場所があるんです」
「…私に?」
恐る恐るといった感じに顔を上げて振り向く雪子に、光は優しく微笑んで頷く。
「僕と地球に降りませんか?」
「地球…って…、四城市に戻るってこと?」
「いいえ。あの場所は今や雪子さんにとって最も危険な場所です。貴女のご家族や友人は無事ですが…、これは薄紅殿から聞いていますか?」
「…聞いた」
「ええ、だから心配はいりません。けれど貴女と岬君が戻れるほどの安全を確保できているわけではないんです」
「…じゃあどこに行くの?」
「北海道です」
「――北海道?」
唐突に出された地名に、雪子は目を丸くして聞き返す。
同じ日本の島でも修学旅行で一度行ったきりの場所だ。
薄紅は、雪子を連れて地球に行くという光の発言には驚いたようだったが、行き先を聞けば彼の言いたいことが把握できた様子。
「深緑。北海道に行くのはいいけれど、河夕様の許可は出てるの?」
「ええ。了承済みです」
「そう」
河夕が許したとあれば薄紅に文句のあろうはずがない。
むしろ同じ女として、雪子の不安定な精神状態を考えれば、ほんの一時とはいえ故郷である地球の見知った土地に戻るのは歓迎すべきことだった。
「深緑と一緒に行ってくるといいわ。彼が一緒なら危険なこともそうはないでしょうし。あえて言うなら『狼に注意』というところだけど…」
「…それが一番危険じゃない…」
薄紅と雪子に疑いの目を向けられて、光はただ苦笑する。
「お二人とも、僕がそんな非紳士的な行為に及ぶと思ってるんですか?」
「…思わなかったら半径五メートル以内に入らないで、なんて言わないもの」
「って彼女が言うんだから何かしたんでしょ?」
「…」
あんまりな言われようだとは思うが、全てを否定出来ない事実には違いない。
光は短く嘆息し、もう一度雪子に向き直る。
「では、雪子さんの嫌がることは決してしないと約束します。それでも一緒に北海道へ出掛けてはもらえませんか?」
「…」
「ぜひ貴女と一緒したいんですが」
「…約束は絶対に破らないのよね?」
「ええ」
雪子の念を押すような言い返しに、光は静かな微笑で応える。
穏やかで優しい笑み。
それが雪子の内側に募るやるせない思いの塊を取り除いてくれる気がした。
しばらくの沈黙。
「…うん。行く」
雪子は答え、差し出された手を取った。
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