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夢に囚われし者
二二
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「松橋の?」
「ええ。“私を泣かせた罪は岬ちゃんに忘れられたショックでチャラにしてあげるわ!”と涙ながらに訴えられてしまいまして。さすがの僕も断れなかったんですよ」
苦笑交じりの光の返答に、河夕は頭痛を覚えてこめかみを押さえる。
実にあの松橋雪子らしい発想だと思った。
「雪子、すごい迫力で言ってくるし、それに俺もこのままじゃどんな態度で岡山君の前に出ればいいか分からなかったし、それなら記憶喪失のフリする方が……」
「別にわざわざ危険な場所に出てこなくたってよかっただろうが!」
「だって河夕が俺のことを殺したと思ってすごい思い詰めてたって光さん言うし! なら生きていることだけでもすぐに伝えたかったから……っ」
岬はそこまで一息にまくし立てて、そうして不意に俯き、涙声になる。
「そりゃ嘘ついて、記憶喪失なんて真似して河夕を騙したのは悪かったと思うけどっ……。どうして友達だって……どうしてそうとも言ってくれないんだよ……っ」
「岬……」
潤んだ瞳には、みるみると涙が溢れてきた。
「……僕は岡山家に戻って事後処理に取り掛かりますね」と、気を利かせたらしい光は言ってすぐさま飛び立った。
四城寺の石段の前に、二人だけ残されて。
けれど、どんな言葉が岬を慰めるのに役立つのか、それすらも判らなくて。
「……岬、俺は」
「だって河夕に何も言ってもらえなかったら…俺は結局みんなに嘘をつくことになる……っ」
「岬……?」
「あの時……うちの林で苦しんでいる岡山君を見つけたとき、俺、確かに言ったんだ“友達になろう”って、俺はそう言った……死んだら何もならないから……負けるだけだから頑張って生きようって……俺でよければ力になるから一緒に頑張ろうって……友達になろうって、俺は岡山君にそう言ったんだ」
一滴の涙が頬を伝う。
人を憎み、疑うことも知らずに、自分を殺そうとした相手にまで、それは自分が嘘をついたからだと後悔して。
なぜこうも素直に、純粋な子供のような涙を流せるのだろう、この少年は。
「……おまえは何も悪くない。岡山一太はおまえと会う前から闇の魔物に憑かれていたんだ。その魔物が未完成の闇狩であるおまえを欲した、だから岡山をあの場所に引き寄せたんだ。おまえが出てくるのも計算済みで」
「けど岡山君はあんなに何度も俺を呼んでいたのに、俺は逃げた……、結局はあいつを」
「あいつを殺したのは俺だろ」
「!」
河夕の平淡な一言に、岬の顔色が変わる。
見開かれた目に、自嘲気味な笑みが映る。
「見ていなかったのか? あいつを斬ったのは俺だ。あいつにおまえを傷つけられて、苦しめられて、それが許せなくて俺があいつを殺したんだ」
「違う! それこそ違うよ! 河夕のせいなんかじゃないっ、河夕は俺を助けてくれたんじゃないか! 河夕が岡山君を斬ったのは河夕が闇狩だから」
「おまえも闇狩だ」
「――!」
優しい、それでいて強い言葉に、岬はハッとして相手の顔を見上げた。
澄んだ瞳で、――真っ直ぐな黒曜石の瞳で自分を見つめている河夕に、岬は次から次へと溢れてくる涙の雫を抑えることが出来なくなった。
「いくら未完成でも、おまえだって狩人の血を引いている。闇狩である以上は、魔物に憑かれた弱くて哀れな人間を闇から解放してやらなきゃいけない。そうしなきゃ被害は広がり、器になった人間は殺人の道具同然に永遠に苦しみ続けることになる」
精神体は闇に呑まれ、喰われたことへの恐怖がまた魔物を強大化させる。
肉体のコントロールは利かなくても、心が死んでしまっても、身体だけは人間の魂と一緒に魔物の内に残り、いつか是羅の理想郷のための人形として使われるのだ。
自分を殺した魔物の器になって、傷つけられ、引き裂かれ。
痛みも何もないままに終わりのなり地獄に立ち続ける。
「魔物がいつまでもこの世界にいたら、いつか必ずおまえの大事な家族や友達も喰われる。そうならないために闇狩は闇を狩り続けなきゃならないんだ」
「っ……」
「岡山は魔物の器になった時点で死んだんだ。死んだら行く場所が人間にはある。そこに送ってやったんだと思えばいい」
「……河夕……っ」
「もう泣くな、岬。――おまえは頑張った」
「河夕……!」
岬は河夕にしがみつき、その胸に後悔と悲しみ、そして懺悔を押し流す。
いくつもの感情を声と共に吐き出した。
その間ずっと、河夕は静かに、何も言わずに岬を支えていた。
「……頑張ったよ、おまえは」
時折、そんな言葉が耳元を掠める。
その手が何度も頭を撫でていた。
「……もう嫌だよ…こんなこと」
「……」
「河夕……もう消えたりしないでよ、頼むから……っ」
「岬……」
「もう嫌なんだ! あの時みたいに雪子や河夕が死ぬかもしれないところなんか見たくない! 俺のせいで誰かが死んでいくのも見たくない、河夕がいなくなるのは嫌なんだ!!」
河夕だけは――岬の内側で何かが叫ぶ。
逢いたかった、ずっと逢えなかった大切な人。
ようやく逢えた大事な存在、その人を二度と失いたくはないと、岬の心が叫ぶ。
「河夕が死ぬのは見たくない……!!」
訴えるように叫ぶ岬を、河夕はゆっくりと押し離す。
そうして涙に濡れた相手を見下ろした。
「……大丈夫だ、俺は死なない」
「……河夕……」
「おまえがいる内は、俺は絶対に死なないから」
「河夕……!」
ボロボロと涙をこぼす岬を、河夕はたまらずに抱きしめた。
何も知らなかった彼が、どうしてこんなに苦しむことになってしまったのか。
狩人との出会いが原因だったのか?
自分の父親がそうであったように、一族の理に反した言動の代償が、周りの大切な者達を巻き込んだ災厄となっていくなら、これもその始まりに過ぎないのだろうか。
人を狩る狩人である以上、誰かと過ごす時間など決して許されないというのなら、ここで岬の言葉を受け入れることは破滅への一歩かもしれない。
……だが、たとえそうだと判っていても。
「もうどこにも行くなよ……ここにいてよ……!」
岬にとって、河夕のいない三ヶ月間がどんなに苦しいものだったか、河夕本人は知らない。
数時間前、悪夢から醒めた岬が、その場に河夕一人がいなかっただけで、そこを今だ悪夢の中だと錯覚しそうになったこと。
河夕の姿がないことが、岬にどれほどの恐怖を味あわせたかも、河夕だけが知らなかった。
知らないけれど、抱いた感情は、きっと同じ。
「一緒にいてよ……河夕……!」
「……」
河夕は答えを言葉にはしなかった。
ただ、二人の間に微かな距離を空け、河夕の冷たい手が岬の頬を包む。
大粒の涙を指が拭い、河夕の真っ直ぐな瞳が淋しそうに岬の瞳を見つめた。
「……河夕?」
河夕の右手の親指が岬の唇をなぞる。
左手がゆっくりと身体を下降し、微妙な位置で止まった。
「え……?」
何かがおかしいと気付いた時には身体が動かない。
切なげな表情を浮かべた河夕の顔が、ゆっくりと自分との距離を縮めていた。
(嘘だ……っ)
何が起ころうとしているのか気付いて、岬は身体を強張らせて目をきつく閉じた。
瞬時に火照る顔、高鳴る鼓動。
河夕の腕を握り締めていた手に力が入る。
(……っ!!)
唇を噛み締めた岬、……だがいつまで経っても何も起こらない。
恐る恐る目を開けると、そこには声を殺して笑っている河夕がいた。
「……ックックックック」
「かっ、河夕!」
「クククッ、驚いて涙も止まったろ?」
「っ……」
何事もなかったかのように岬に触れていた両手を放し、その代わりとでもいうように額を軽く叩く。
「あんま泣き過ぎると目が溶けるぞ」
「っ、変な冗談は止せよな!」
真っ赤になってわめく岬に、河夕の笑いはまだおさまらない。
「俺は光を手伝って事後処理に回るから、おまえは先に家に戻ってろ。親父さん達が心配してるぞ」
言いながら飛び上がる河夕に、岬は腹立たしいながらも声を張り上げる。
「そのままどっかに行くなよ! 必ずここに帰って来いよ!!」
河夕はそれに、片手を上げて答えた……。
「ええ。“私を泣かせた罪は岬ちゃんに忘れられたショックでチャラにしてあげるわ!”と涙ながらに訴えられてしまいまして。さすがの僕も断れなかったんですよ」
苦笑交じりの光の返答に、河夕は頭痛を覚えてこめかみを押さえる。
実にあの松橋雪子らしい発想だと思った。
「雪子、すごい迫力で言ってくるし、それに俺もこのままじゃどんな態度で岡山君の前に出ればいいか分からなかったし、それなら記憶喪失のフリする方が……」
「別にわざわざ危険な場所に出てこなくたってよかっただろうが!」
「だって河夕が俺のことを殺したと思ってすごい思い詰めてたって光さん言うし! なら生きていることだけでもすぐに伝えたかったから……っ」
岬はそこまで一息にまくし立てて、そうして不意に俯き、涙声になる。
「そりゃ嘘ついて、記憶喪失なんて真似して河夕を騙したのは悪かったと思うけどっ……。どうして友達だって……どうしてそうとも言ってくれないんだよ……っ」
「岬……」
潤んだ瞳には、みるみると涙が溢れてきた。
「……僕は岡山家に戻って事後処理に取り掛かりますね」と、気を利かせたらしい光は言ってすぐさま飛び立った。
四城寺の石段の前に、二人だけ残されて。
けれど、どんな言葉が岬を慰めるのに役立つのか、それすらも判らなくて。
「……岬、俺は」
「だって河夕に何も言ってもらえなかったら…俺は結局みんなに嘘をつくことになる……っ」
「岬……?」
「あの時……うちの林で苦しんでいる岡山君を見つけたとき、俺、確かに言ったんだ“友達になろう”って、俺はそう言った……死んだら何もならないから……負けるだけだから頑張って生きようって……俺でよければ力になるから一緒に頑張ろうって……友達になろうって、俺は岡山君にそう言ったんだ」
一滴の涙が頬を伝う。
人を憎み、疑うことも知らずに、自分を殺そうとした相手にまで、それは自分が嘘をついたからだと後悔して。
なぜこうも素直に、純粋な子供のような涙を流せるのだろう、この少年は。
「……おまえは何も悪くない。岡山一太はおまえと会う前から闇の魔物に憑かれていたんだ。その魔物が未完成の闇狩であるおまえを欲した、だから岡山をあの場所に引き寄せたんだ。おまえが出てくるのも計算済みで」
「けど岡山君はあんなに何度も俺を呼んでいたのに、俺は逃げた……、結局はあいつを」
「あいつを殺したのは俺だろ」
「!」
河夕の平淡な一言に、岬の顔色が変わる。
見開かれた目に、自嘲気味な笑みが映る。
「見ていなかったのか? あいつを斬ったのは俺だ。あいつにおまえを傷つけられて、苦しめられて、それが許せなくて俺があいつを殺したんだ」
「違う! それこそ違うよ! 河夕のせいなんかじゃないっ、河夕は俺を助けてくれたんじゃないか! 河夕が岡山君を斬ったのは河夕が闇狩だから」
「おまえも闇狩だ」
「――!」
優しい、それでいて強い言葉に、岬はハッとして相手の顔を見上げた。
澄んだ瞳で、――真っ直ぐな黒曜石の瞳で自分を見つめている河夕に、岬は次から次へと溢れてくる涙の雫を抑えることが出来なくなった。
「いくら未完成でも、おまえだって狩人の血を引いている。闇狩である以上は、魔物に憑かれた弱くて哀れな人間を闇から解放してやらなきゃいけない。そうしなきゃ被害は広がり、器になった人間は殺人の道具同然に永遠に苦しみ続けることになる」
精神体は闇に呑まれ、喰われたことへの恐怖がまた魔物を強大化させる。
肉体のコントロールは利かなくても、心が死んでしまっても、身体だけは人間の魂と一緒に魔物の内に残り、いつか是羅の理想郷のための人形として使われるのだ。
自分を殺した魔物の器になって、傷つけられ、引き裂かれ。
痛みも何もないままに終わりのなり地獄に立ち続ける。
「魔物がいつまでもこの世界にいたら、いつか必ずおまえの大事な家族や友達も喰われる。そうならないために闇狩は闇を狩り続けなきゃならないんだ」
「っ……」
「岡山は魔物の器になった時点で死んだんだ。死んだら行く場所が人間にはある。そこに送ってやったんだと思えばいい」
「……河夕……っ」
「もう泣くな、岬。――おまえは頑張った」
「河夕……!」
岬は河夕にしがみつき、その胸に後悔と悲しみ、そして懺悔を押し流す。
いくつもの感情を声と共に吐き出した。
その間ずっと、河夕は静かに、何も言わずに岬を支えていた。
「……頑張ったよ、おまえは」
時折、そんな言葉が耳元を掠める。
その手が何度も頭を撫でていた。
「……もう嫌だよ…こんなこと」
「……」
「河夕……もう消えたりしないでよ、頼むから……っ」
「岬……」
「もう嫌なんだ! あの時みたいに雪子や河夕が死ぬかもしれないところなんか見たくない! 俺のせいで誰かが死んでいくのも見たくない、河夕がいなくなるのは嫌なんだ!!」
河夕だけは――岬の内側で何かが叫ぶ。
逢いたかった、ずっと逢えなかった大切な人。
ようやく逢えた大事な存在、その人を二度と失いたくはないと、岬の心が叫ぶ。
「河夕が死ぬのは見たくない……!!」
訴えるように叫ぶ岬を、河夕はゆっくりと押し離す。
そうして涙に濡れた相手を見下ろした。
「……大丈夫だ、俺は死なない」
「……河夕……」
「おまえがいる内は、俺は絶対に死なないから」
「河夕……!」
ボロボロと涙をこぼす岬を、河夕はたまらずに抱きしめた。
何も知らなかった彼が、どうしてこんなに苦しむことになってしまったのか。
狩人との出会いが原因だったのか?
自分の父親がそうであったように、一族の理に反した言動の代償が、周りの大切な者達を巻き込んだ災厄となっていくなら、これもその始まりに過ぎないのだろうか。
人を狩る狩人である以上、誰かと過ごす時間など決して許されないというのなら、ここで岬の言葉を受け入れることは破滅への一歩かもしれない。
……だが、たとえそうだと判っていても。
「もうどこにも行くなよ……ここにいてよ……!」
岬にとって、河夕のいない三ヶ月間がどんなに苦しいものだったか、河夕本人は知らない。
数時間前、悪夢から醒めた岬が、その場に河夕一人がいなかっただけで、そこを今だ悪夢の中だと錯覚しそうになったこと。
河夕の姿がないことが、岬にどれほどの恐怖を味あわせたかも、河夕だけが知らなかった。
知らないけれど、抱いた感情は、きっと同じ。
「一緒にいてよ……河夕……!」
「……」
河夕は答えを言葉にはしなかった。
ただ、二人の間に微かな距離を空け、河夕の冷たい手が岬の頬を包む。
大粒の涙を指が拭い、河夕の真っ直ぐな瞳が淋しそうに岬の瞳を見つめた。
「……河夕?」
河夕の右手の親指が岬の唇をなぞる。
左手がゆっくりと身体を下降し、微妙な位置で止まった。
「え……?」
何かがおかしいと気付いた時には身体が動かない。
切なげな表情を浮かべた河夕の顔が、ゆっくりと自分との距離を縮めていた。
(嘘だ……っ)
何が起ころうとしているのか気付いて、岬は身体を強張らせて目をきつく閉じた。
瞬時に火照る顔、高鳴る鼓動。
河夕の腕を握り締めていた手に力が入る。
(……っ!!)
唇を噛み締めた岬、……だがいつまで経っても何も起こらない。
恐る恐る目を開けると、そこには声を殺して笑っている河夕がいた。
「……ックックックック」
「かっ、河夕!」
「クククッ、驚いて涙も止まったろ?」
「っ……」
何事もなかったかのように岬に触れていた両手を放し、その代わりとでもいうように額を軽く叩く。
「あんま泣き過ぎると目が溶けるぞ」
「っ、変な冗談は止せよな!」
真っ赤になってわめく岬に、河夕の笑いはまだおさまらない。
「俺は光を手伝って事後処理に回るから、おまえは先に家に戻ってろ。親父さん達が心配してるぞ」
言いながら飛び上がる河夕に、岬は腹立たしいながらも声を張り上げる。
「そのままどっかに行くなよ! 必ずここに帰って来いよ!!」
河夕はそれに、片手を上げて答えた……。
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