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「あー……疲れた……」
思わず呟きながら俺がダイブしたのは王城の客室だ。
ほんと疲れた。
着替えも風呂も歯磨きも面倒なぐらい疲れた。いや、もちろん済ませてからのベッドにダイブだぞ。
侍従さん達が手厚く世話していったからな!
何でもやってもらわなきゃいけないっていうのは、元日本の庶民には結構辛い。
侯爵家なら、まだこっちの希望も通るのに。
「……ほんと、疲れた……」
ミリィ嬢が発端となったあのダンスホールの騒ぎの後、俺は当然の事ながら詳細を詳しく話すように国のお偉いさん達に詰め寄られた。
これはセレナも一緒だったのだが、
「彼女は何者なんだ!?」
「えーっと……あ、そうです、彼女はいま神様の依り代になっているんです!」
「は?」
「俺に代理神子を命じられた神様です!」
苦し紛れの嘘に、セレナはめっちゃ怖い笑顔を浮かべていたけれど、一般には知られていない裏設定なんかもぽんぽん出してくるし、それらに矛盾もないしで上層部も疑えなくなって来た。
そのタイミングで「そろそろこの子の身体が限界なんで、御暇するよ。リント、後は任せたからね」と気絶、するフリをした。
姑息。
いや、さすが原作者様。
そうして退場したセレナだけれど存在感だけはばっちり残していったからな!
そんなこんなでとりあえずセレナに関しては(強引に)納得してもらったんだが、各国への説明とか、謝罪とか、ミリィ嬢達の処罰とか、俺達の婚約関連とか、まぁ次から次へと話し合わなきゃならない事が続出し、結果、明日も朝早くから会議に出席しろと命じられた俺は城で一泊する事になったってわけである。
ちなみに同じ階にはユージィンがいるし、ルークレアも別の階に泊まる事になった。
王弟殿下には自分の部屋が。
ニコラスとアメリアは所属する団の宿舎が王城内にあるというから、また明日と別れたのが一時間ほど前の話である。
「ま、ミリィ嬢が本当に病んでますって各国に証明出来たことだけは上々だったか」
そのせいで結界強化の儀式が遅れ、各国に北の果てへ騎士団を派遣してもらったのだ。神子の心の病を疑われたままなのはよろしくない。
あれだけ世界を壊す、ぶっ潰す、この世界は自分のものだと叫び散らしたのだ、とても正気とは思われないだろう。
「……それにしても凄い部屋だな」
王城の客室だからなのか、それとも神子だから特別室なのか定かではないが、キングサイズのベッドはふっかふかだし、風呂もトイレも洗面台も豪華絢爛。
どこぞの超豪華スイートルームだ。
「こんな部屋に泊めさせてくれるならユージィンと一緒が良かったな……」
思わず独り言ちて、想像してしまうと下腹部がむくりと疼く。
仕方ないだろう、男の子だもの!
しかもここ二週間弱はあまりの慌ただしさに一人ですら処理していない。
とりあえずトイレにでもと立ち上がった俺は、しかし驚いて足を止める事になる。
部屋の扉をノックして来たのがユージィンだったのだから。
ユージィンを部屋に通すと、彼もまたその豪勢過ぎる内装に驚いたらしかった。
「やっぱり此処って普通の客室じゃないよな……?」
「ああ。私が通された部屋も立派なものだったが、それ以上だ。他国の使者も城内にいる以上は神子を正しく扱っているというアピールもあるのだろう」
「そんなところまで取り繕わなくてもいいだろうに」
「政治など見栄の張り合いだ」
へ―……と頷いたところで会話が止まった。
もうそれだけで。
間に流れる空気だけで、お互いに意識しまくっているのが判り過ぎて居た堪れない。もういっそ押し倒そうかとも思う。
が、ユージィンもそんな雰囲気を察したのか。
少し慌てたように言葉を紡ぐ。
「さっきは、父が強引に話を進めてしまって悪かった。侯爵家には子が君しかいないのだし、侯爵ときちんと相談すべき内容だと言うのに」
「えっ。いや、ユージィンと一緒になれるならそれは俺の希望だから! 侯爵家は両親にもう一人頑張ってもらうとか、親戚筋からの養子って方法も……それに、俺はもう、あの二人の息子とは言い切れないので」
「そんなことは——」
「記憶はあるし、ちゃんと親だとも思ってるけど、心のどこかで自分の親は異世界にいる二人だって否定する気持ちもあるんだ」
「……帰りたい、か?」
今にも掠れそうな小声で問い掛けられて、俺は目を瞬かせる。
帰りたいかって?
「まさか。やっとユージィンに、……触れられるのに」
そぉっと探るように指先で頬に触れれば、ユージィンは僅かに肩を揺らしたけれど、それだけだ。
逃げずにいてくれる。
拒まないでいてくれる。
……俺達、もう休めって部屋に案内されたよな?
誰も邪魔しに来ないよな?
「ユージィン、……好きだ」
「……っ」
「好き」
キスをする。
触れるだけの優しいキスの後で、角度を変えてもう一度。
唇を舐め、くすぐったさに震えて開いた隙間から舌で侵す。
「んっ、んん……っ」
逃げる舌を追い掛けて絡め取り、震える体を抱き締めた。
「ユージィン、呼吸して。鼻呼吸。ゆっくり」
「こきゅ……」
「そう。ゆっくり」
キスをしながら耳朶に触れると、ゆっくりと言った息が震えた。
耳朶から上へ移動する間も、ユージィンはまるで未知の感覚に怯えているように見えた。
反対の手を頬から首筋へ移動する時もそうだ。
貴族の令息が男に触れられ慣れているなんて事はないだろうが、それにしても……。
「ユージィン、もしかして……感じやすい?」
「ぇっ……」
「感じ過ぎているなら声を上げた方が楽だよ」
「何を言っ……ぁっあ」
耳に息を吹きかけると肩が跳ね、耳の中を舐めれば甘い声が零れ落ちる。
「リント止め……っ」
「ユージィン」
名を呼び、抱き締めると、ユージィンの言葉が止まった。
「っぁ……」
ああ、そういえば此処にユージィンの六花の紋が刻まれているんだなと思いながら触れていると、尚更ユージィンの感度が上がったように思えた。
それが嬉しくて、楽しくて、悪戯心を刺激される。
ふるふると震える姿が可愛い。
赤い顔も、必死に声を抑えようとする仕草も、乱れる呼吸も。
ああ、まずい。
触りたい。
もっと乱したい。
なかせたい。
「……ユージィン、俺はあなたの嫌がる事はしたくない。嫌われたくない。だから正直に言って欲しい」
正直に。
思わず力を込めた俺を見上げる、ユージィンの蒼い瞳が潤む。
「選ばせてあげられるのは今だけだと思う。俺にこれ以上されるのが嫌なら部屋に戻って欲しい。戻らないなら、……今日はもう、本当に止まんないよ」
「……リン、ト」
「どうする」
問い掛けながらも口付ける。
瞼に、鼻先に、唇に。
あの日の瞳を揺らしていたように見えたのが確かに情欲だったのなら――、そんな祈りを込めて抱き締める。
ユージィンは、その手で俺の腕を掴んだ。
「リント……君が好きかと聞かれたら、本当に、よく判らないんだ」
「うん」
「だが、……セレナ嬢と親しく話す君を見ていると……とても、イヤな感じが、した……」
思いがけない告白に目を見張ると、ユージィンは更に続けた。
「ミリィ嬢と……関係が、あったのかと匂わされた時には……胃の辺りが……」
「……苦しかった?」
「……苦しい……」
「妬いてくれたんだ?」
「違っ……ちが、わない、ことも、ない、かも、……っ」
真っ赤になって声が小さくなっていくユージィン。
なんだこの可愛い生き物は!
「……君から、向けられる……好意が、……いや、そうじゃなくて……っ」
「言って」
「っ……」
「全部言って。聞きたい」
「ぁっ……君の好意が真っ直ぐ過ぎて……他に向かうのは、イヤだ……」
「ユージィン……」
「私にだけ……、ち、がう……っ、こんな浅ましいことを言うつもりじゃ……!」
「浅ましくなんてない」
揺らぐ瞳を真っ直ぐに見つめて断言する。
そんなの俺にしてみればご褒美でしかないんだ。
「俺はいつだってユージィンだけ欲してるよ。俺はあなたのものだ」
「私、の……」
「俺の全部、ユージィンにあげる」
「リント……」
「結婚しよう」
「——」
「永遠の愛をあなたに誓う」
「私、だけを……?」
「ユージィンだけを」
「……永遠に……」
「この命ある限り」
誓いにキスを重ねて告げれば、ユージィンは目を伏せた。
何かを堪えるように。
意を決するように。
「リント、……君に、触れて欲しい……」
そう応えたユージィンは、俺の背中に腕を回してくれた。
思わず呟きながら俺がダイブしたのは王城の客室だ。
ほんと疲れた。
着替えも風呂も歯磨きも面倒なぐらい疲れた。いや、もちろん済ませてからのベッドにダイブだぞ。
侍従さん達が手厚く世話していったからな!
何でもやってもらわなきゃいけないっていうのは、元日本の庶民には結構辛い。
侯爵家なら、まだこっちの希望も通るのに。
「……ほんと、疲れた……」
ミリィ嬢が発端となったあのダンスホールの騒ぎの後、俺は当然の事ながら詳細を詳しく話すように国のお偉いさん達に詰め寄られた。
これはセレナも一緒だったのだが、
「彼女は何者なんだ!?」
「えーっと……あ、そうです、彼女はいま神様の依り代になっているんです!」
「は?」
「俺に代理神子を命じられた神様です!」
苦し紛れの嘘に、セレナはめっちゃ怖い笑顔を浮かべていたけれど、一般には知られていない裏設定なんかもぽんぽん出してくるし、それらに矛盾もないしで上層部も疑えなくなって来た。
そのタイミングで「そろそろこの子の身体が限界なんで、御暇するよ。リント、後は任せたからね」と気絶、するフリをした。
姑息。
いや、さすが原作者様。
そうして退場したセレナだけれど存在感だけはばっちり残していったからな!
そんなこんなでとりあえずセレナに関しては(強引に)納得してもらったんだが、各国への説明とか、謝罪とか、ミリィ嬢達の処罰とか、俺達の婚約関連とか、まぁ次から次へと話し合わなきゃならない事が続出し、結果、明日も朝早くから会議に出席しろと命じられた俺は城で一泊する事になったってわけである。
ちなみに同じ階にはユージィンがいるし、ルークレアも別の階に泊まる事になった。
王弟殿下には自分の部屋が。
ニコラスとアメリアは所属する団の宿舎が王城内にあるというから、また明日と別れたのが一時間ほど前の話である。
「ま、ミリィ嬢が本当に病んでますって各国に証明出来たことだけは上々だったか」
そのせいで結界強化の儀式が遅れ、各国に北の果てへ騎士団を派遣してもらったのだ。神子の心の病を疑われたままなのはよろしくない。
あれだけ世界を壊す、ぶっ潰す、この世界は自分のものだと叫び散らしたのだ、とても正気とは思われないだろう。
「……それにしても凄い部屋だな」
王城の客室だからなのか、それとも神子だから特別室なのか定かではないが、キングサイズのベッドはふっかふかだし、風呂もトイレも洗面台も豪華絢爛。
どこぞの超豪華スイートルームだ。
「こんな部屋に泊めさせてくれるならユージィンと一緒が良かったな……」
思わず独り言ちて、想像してしまうと下腹部がむくりと疼く。
仕方ないだろう、男の子だもの!
しかもここ二週間弱はあまりの慌ただしさに一人ですら処理していない。
とりあえずトイレにでもと立ち上がった俺は、しかし驚いて足を止める事になる。
部屋の扉をノックして来たのがユージィンだったのだから。
ユージィンを部屋に通すと、彼もまたその豪勢過ぎる内装に驚いたらしかった。
「やっぱり此処って普通の客室じゃないよな……?」
「ああ。私が通された部屋も立派なものだったが、それ以上だ。他国の使者も城内にいる以上は神子を正しく扱っているというアピールもあるのだろう」
「そんなところまで取り繕わなくてもいいだろうに」
「政治など見栄の張り合いだ」
へ―……と頷いたところで会話が止まった。
もうそれだけで。
間に流れる空気だけで、お互いに意識しまくっているのが判り過ぎて居た堪れない。もういっそ押し倒そうかとも思う。
が、ユージィンもそんな雰囲気を察したのか。
少し慌てたように言葉を紡ぐ。
「さっきは、父が強引に話を進めてしまって悪かった。侯爵家には子が君しかいないのだし、侯爵ときちんと相談すべき内容だと言うのに」
「えっ。いや、ユージィンと一緒になれるならそれは俺の希望だから! 侯爵家は両親にもう一人頑張ってもらうとか、親戚筋からの養子って方法も……それに、俺はもう、あの二人の息子とは言い切れないので」
「そんなことは——」
「記憶はあるし、ちゃんと親だとも思ってるけど、心のどこかで自分の親は異世界にいる二人だって否定する気持ちもあるんだ」
「……帰りたい、か?」
今にも掠れそうな小声で問い掛けられて、俺は目を瞬かせる。
帰りたいかって?
「まさか。やっとユージィンに、……触れられるのに」
そぉっと探るように指先で頬に触れれば、ユージィンは僅かに肩を揺らしたけれど、それだけだ。
逃げずにいてくれる。
拒まないでいてくれる。
……俺達、もう休めって部屋に案内されたよな?
誰も邪魔しに来ないよな?
「ユージィン、……好きだ」
「……っ」
「好き」
キスをする。
触れるだけの優しいキスの後で、角度を変えてもう一度。
唇を舐め、くすぐったさに震えて開いた隙間から舌で侵す。
「んっ、んん……っ」
逃げる舌を追い掛けて絡め取り、震える体を抱き締めた。
「ユージィン、呼吸して。鼻呼吸。ゆっくり」
「こきゅ……」
「そう。ゆっくり」
キスをしながら耳朶に触れると、ゆっくりと言った息が震えた。
耳朶から上へ移動する間も、ユージィンはまるで未知の感覚に怯えているように見えた。
反対の手を頬から首筋へ移動する時もそうだ。
貴族の令息が男に触れられ慣れているなんて事はないだろうが、それにしても……。
「ユージィン、もしかして……感じやすい?」
「ぇっ……」
「感じ過ぎているなら声を上げた方が楽だよ」
「何を言っ……ぁっあ」
耳に息を吹きかけると肩が跳ね、耳の中を舐めれば甘い声が零れ落ちる。
「リント止め……っ」
「ユージィン」
名を呼び、抱き締めると、ユージィンの言葉が止まった。
「っぁ……」
ああ、そういえば此処にユージィンの六花の紋が刻まれているんだなと思いながら触れていると、尚更ユージィンの感度が上がったように思えた。
それが嬉しくて、楽しくて、悪戯心を刺激される。
ふるふると震える姿が可愛い。
赤い顔も、必死に声を抑えようとする仕草も、乱れる呼吸も。
ああ、まずい。
触りたい。
もっと乱したい。
なかせたい。
「……ユージィン、俺はあなたの嫌がる事はしたくない。嫌われたくない。だから正直に言って欲しい」
正直に。
思わず力を込めた俺を見上げる、ユージィンの蒼い瞳が潤む。
「選ばせてあげられるのは今だけだと思う。俺にこれ以上されるのが嫌なら部屋に戻って欲しい。戻らないなら、……今日はもう、本当に止まんないよ」
「……リン、ト」
「どうする」
問い掛けながらも口付ける。
瞼に、鼻先に、唇に。
あの日の瞳を揺らしていたように見えたのが確かに情欲だったのなら――、そんな祈りを込めて抱き締める。
ユージィンは、その手で俺の腕を掴んだ。
「リント……君が好きかと聞かれたら、本当に、よく判らないんだ」
「うん」
「だが、……セレナ嬢と親しく話す君を見ていると……とても、イヤな感じが、した……」
思いがけない告白に目を見張ると、ユージィンは更に続けた。
「ミリィ嬢と……関係が、あったのかと匂わされた時には……胃の辺りが……」
「……苦しかった?」
「……苦しい……」
「妬いてくれたんだ?」
「違っ……ちが、わない、ことも、ない、かも、……っ」
真っ赤になって声が小さくなっていくユージィン。
なんだこの可愛い生き物は!
「……君から、向けられる……好意が、……いや、そうじゃなくて……っ」
「言って」
「っ……」
「全部言って。聞きたい」
「ぁっ……君の好意が真っ直ぐ過ぎて……他に向かうのは、イヤだ……」
「ユージィン……」
「私にだけ……、ち、がう……っ、こんな浅ましいことを言うつもりじゃ……!」
「浅ましくなんてない」
揺らぐ瞳を真っ直ぐに見つめて断言する。
そんなの俺にしてみればご褒美でしかないんだ。
「俺はいつだってユージィンだけ欲してるよ。俺はあなたのものだ」
「私、の……」
「俺の全部、ユージィンにあげる」
「リント……」
「結婚しよう」
「——」
「永遠の愛をあなたに誓う」
「私、だけを……?」
「ユージィンだけを」
「……永遠に……」
「この命ある限り」
誓いにキスを重ねて告げれば、ユージィンは目を伏せた。
何かを堪えるように。
意を決するように。
「リント、……君に、触れて欲しい……」
そう応えたユージィンは、俺の背中に腕を回してくれた。
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