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第7章 呪われた血筋
閑話:これまでのあらすじっぽい話(2)
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今回使う獄鬼除けには全部俺の神力を込めているから、各国で浄化を発動するときにどこまで範囲を広げれば良いのか自覚できる。
やり過ぎを抑止出来れば俺が寝込む日数も減らせる。
本音を言えば倒れずに済ませたい。
俺たちプラーントゥ大陸は3時の方角、東のセイス国に上陸して、北上。
内陸のスィンコ国を制圧して北端ウノを目指す。
北端ウノにはギァリッグ大陸が上陸予定だが、事前の調査でドス、ウノ、トレスの北3国は完全に獄鬼に支配されていることが判明している。
ギァリッグ大陸の上陸を内部から援護するのも俺たちプラーントゥ大陸の役目で、ギァリッグ大陸の騎士団上陸後はドスとトレスの制圧に動く。
ギァリッグ大陸はネコ科が多くて、大陸の代表かつ世界最大の武力国家フォレの王様は獅子。しかもフォレ国はマーヘ大陸の未攻略ダンジョンを制覇したいカンヨン国のために自国の白金級の騎士を派遣しており、連絡が取れなくなっている彼らの救出も今回の目的の一つだ。
西側8時の方向にあるヌエヴェ国に上陸して、海沿いを北上しスィエテ、クワトロと制圧していくキクノ大陸は、そこから内陸へ移動し、プラーントゥ大陸と合流。
一緒に内陸からギァリッグ大陸の上陸を援護する。
いまアッシュさんと騎士団がクール君と一緒に移動している先が、このキクノ大陸の一団だ。
キクノ大陸の代表国はネージュ。
王様はツル科だ。
俺とレイナルドさんもそちらと合流したら、いよいよスィンコ国からウノを目指しているゲンジャルさん達との再会を目指す。
ちなみにうちの騎士団の一部が先にキクノ大陸と合流したかったのはメッセンジャーで遣り取りするためだ。
カンヨン国より北半分をギァリッグ大陸、プラーントゥ大陸、キクノ大陸で制圧するなら、南半分はオセアン大陸とグロット大陸だ。
イルカ科の王が代表国を謳うオセアン大陸は南方キンセ国に上陸し、西側のカトルセ国と、内陸トレセ、ディエスを経由して中央カンヨン国を目指す。
モグラ科が代表国モンターニュの王様のグロット大陸は5時の方角からオンセ国に上陸。
マーヘ大陸で尤も土地が広いオンセの国境沿いに獄鬼除けを設置しながら、内陸ディエスを経由してカンヨン国に入る予定だ。
もう一つの大陸インセクツは、今回の制圧作戦を邪魔はしないが協力もしないと事前に宣言している。
こちらにも獄鬼が接触していることは事前調査で判明しているが、いまのところ協力体勢にあるという証拠は上がっていないため5大陸同盟の制圧対象にはならない。
インセクツ大陸の代表国はラビラント。
王様はトカゲ科。
ちなみにインセクツ大陸はクルトさんの故郷です。
もちろんマーヘ大陸を制圧しようって話になる前に、言い出しっぺのプラーントゥ大陸とオセアン大陸は七大陸の代表者に集合を掛けて意見を聞いた。
その席で、俺が師匠たちと実験、開発、試験運用したいろいろなものを、まぁまぁ国益が出るよう調整して共有した。
獄鬼除けもそうだし、メッセンジャーと、魔石から魔物を顕現出来るっていう情報もそうだ。
魔石欲しさに生まれて間もない魔物を倒すと魔石の品質が落ちるとか。
魔物は長く生きれば生きるほど強くなるとか。
ダンジョン攻略のための難易度に直結する情報も共有済み。
例外は通信の魔導具かな。
あれは大会議の後に開発したものだし、どれくらいの距離で使えなくなるかなど検証が全く終わっていないからね。
ともあれ何が言いたいかっていうと、マーヘ大陸は大会議を無断で欠席した。
マーヘ大陸から来た人たちが獄鬼と手を組んでいるって証言したことも含めて伝えるべきことは全部伝えたにも関わらずそういう態度だったことで、他の6大陸は宣戦布告と取ったってわけだ。
今こうして続々と他大陸の戦力が上陸しているのに、代表を名乗るカンヨン国はまるで動きを見せない。
上陸を許した国々はカンヨン国がそんな暴挙に出ていることさえ知らないまま5大陸同盟による命令書を突き付けられて制圧されていく。
最初にプラーントゥ大陸が上陸してから早10日。
南半分は完全にオセアン大陸とグロット大陸の管理下だ。
北半分も、残るは北方3国「ドス」「ウノ」「トレス」。そして中央にして代表国「カンヨン」だけである。
やり過ぎを抑止出来れば俺が寝込む日数も減らせる。
本音を言えば倒れずに済ませたい。
俺たちプラーントゥ大陸は3時の方角、東のセイス国に上陸して、北上。
内陸のスィンコ国を制圧して北端ウノを目指す。
北端ウノにはギァリッグ大陸が上陸予定だが、事前の調査でドス、ウノ、トレスの北3国は完全に獄鬼に支配されていることが判明している。
ギァリッグ大陸の上陸を内部から援護するのも俺たちプラーントゥ大陸の役目で、ギァリッグ大陸の騎士団上陸後はドスとトレスの制圧に動く。
ギァリッグ大陸はネコ科が多くて、大陸の代表かつ世界最大の武力国家フォレの王様は獅子。しかもフォレ国はマーヘ大陸の未攻略ダンジョンを制覇したいカンヨン国のために自国の白金級の騎士を派遣しており、連絡が取れなくなっている彼らの救出も今回の目的の一つだ。
西側8時の方向にあるヌエヴェ国に上陸して、海沿いを北上しスィエテ、クワトロと制圧していくキクノ大陸は、そこから内陸へ移動し、プラーントゥ大陸と合流。
一緒に内陸からギァリッグ大陸の上陸を援護する。
いまアッシュさんと騎士団がクール君と一緒に移動している先が、このキクノ大陸の一団だ。
キクノ大陸の代表国はネージュ。
王様はツル科だ。
俺とレイナルドさんもそちらと合流したら、いよいよスィンコ国からウノを目指しているゲンジャルさん達との再会を目指す。
ちなみにうちの騎士団の一部が先にキクノ大陸と合流したかったのはメッセンジャーで遣り取りするためだ。
カンヨン国より北半分をギァリッグ大陸、プラーントゥ大陸、キクノ大陸で制圧するなら、南半分はオセアン大陸とグロット大陸だ。
イルカ科の王が代表国を謳うオセアン大陸は南方キンセ国に上陸し、西側のカトルセ国と、内陸トレセ、ディエスを経由して中央カンヨン国を目指す。
モグラ科が代表国モンターニュの王様のグロット大陸は5時の方角からオンセ国に上陸。
マーヘ大陸で尤も土地が広いオンセの国境沿いに獄鬼除けを設置しながら、内陸ディエスを経由してカンヨン国に入る予定だ。
もう一つの大陸インセクツは、今回の制圧作戦を邪魔はしないが協力もしないと事前に宣言している。
こちらにも獄鬼が接触していることは事前調査で判明しているが、いまのところ協力体勢にあるという証拠は上がっていないため5大陸同盟の制圧対象にはならない。
インセクツ大陸の代表国はラビラント。
王様はトカゲ科。
ちなみにインセクツ大陸はクルトさんの故郷です。
もちろんマーヘ大陸を制圧しようって話になる前に、言い出しっぺのプラーントゥ大陸とオセアン大陸は七大陸の代表者に集合を掛けて意見を聞いた。
その席で、俺が師匠たちと実験、開発、試験運用したいろいろなものを、まぁまぁ国益が出るよう調整して共有した。
獄鬼除けもそうだし、メッセンジャーと、魔石から魔物を顕現出来るっていう情報もそうだ。
魔石欲しさに生まれて間もない魔物を倒すと魔石の品質が落ちるとか。
魔物は長く生きれば生きるほど強くなるとか。
ダンジョン攻略のための難易度に直結する情報も共有済み。
例外は通信の魔導具かな。
あれは大会議の後に開発したものだし、どれくらいの距離で使えなくなるかなど検証が全く終わっていないからね。
ともあれ何が言いたいかっていうと、マーヘ大陸は大会議を無断で欠席した。
マーヘ大陸から来た人たちが獄鬼と手を組んでいるって証言したことも含めて伝えるべきことは全部伝えたにも関わらずそういう態度だったことで、他の6大陸は宣戦布告と取ったってわけだ。
今こうして続々と他大陸の戦力が上陸しているのに、代表を名乗るカンヨン国はまるで動きを見せない。
上陸を許した国々はカンヨン国がそんな暴挙に出ていることさえ知らないまま5大陸同盟による命令書を突き付けられて制圧されていく。
最初にプラーントゥ大陸が上陸してから早10日。
南半分は完全にオセアン大陸とグロット大陸の管理下だ。
北半分も、残るは北方3国「ドス」「ウノ」「トレス」。そして中央にして代表国「カンヨン」だけである。
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