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第5章 マーへ大陸の陰謀
151.『ソワサント』(9)
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テントの中に14人。
外で警戒するのは既に事情を知っているゲンジャルさんとミッシェルさんで、俺はクルトさんと二人、みんなに飲み物を用意しながら話を聞いていた。
「――で、二人がギルドに来た時にたまたま俺達もそこに居てね。話を聞く限り無関係ではないな、と」
「だな……」
バルドルさんが難しい顔で考え込む。
いろいろと情報が出て来たので纏めると、去年の10月30日にトル国で獄鬼を消し去って、俺が7日間寝込んだ時期。
あの時にレイナルドさんが有志を募って銀級ダンジョン『ソワサント』……つまり此処に入場し700以上の魔石を持ち帰った。
魔の鴎、魔豹、赤いアライグマ、殺人猿――『ソワサント』で確認されている200種、ほぼすべての魔物の魔石が揃っていたそうだ。
魔石から自分の魔力で魔物を顕現出来るという大発見があった直後である。
研究に携わっている人々が『実験』したがらないわけがなく、彼らが持ち帰った魔石のほとんどはメール国の上層部、または大陸内の各国直下の研究機関に運ばれて、いまも様々なデータを集めるために利用されている。
また、一部はプラーントゥ大陸の希望者の手にも渡った。
レイナルドさんがプラーントゥ大陸の出身だという事情ももちろん考慮されただろうし、魔石が欲しいといった師匠はメッセンジャーを完成させた立役者だから、今後の事も考えれば無碍には出来ないからね。
と、少し話が逸れたけど。
つまり何が本題かって言ったら、レイナルドさん達はダンジョン内で4泊し、有志10数人が手分けして10、20、30、40階層の転移陣から狩りをスタートして700以上の魔石を入手した。
この魔石は普通に利用出来たから、3カ月近く経った現在になって他の冒険者達が似たような事をしたからって異常を来すとは想像もしなかった、と。
「似たような事って、短期間で大量の魔石を持ち帰るって意味ですか?」
「ああ」
確認のために訊いたら、すぐに肯定される。
ただし持ち帰った魔石数の桁が二つほど違ったが。
「ダンジョンには独自の決まり事があるが、そのほとんどは『他人の獲物を横取りしない』『戦闘中のパーティの側で新たな戦闘を起こさない』といった良識の範囲だ。持ち帰る魔石に個数制限なんて掛けていないんだから、それを罪だとは言えない」
魔物は人を見掛ければ襲う。
ダンジョンの魔力で顕現している魔物はそういうふうに出来ていると言ったのはリーデン様だ。冒険者だって死にたくなければ戦って斃すしかない。
「だが、ここに来て事情が変わってしまった。ゲパールやムルトルグノンといった、戦力になり得る魔物の魔石を利用するには必要な魔力量が多いし、魔物そのものが強いから、とりあえずこっちの話は置いておく。まずはほとんどの連中が使えるメッセンジャーに利用される魔物たちの問題からだ。この魔導具はとても有用で、ムエダグットをはじめとした鳥型の魔物の石は通常の5倍以上の価格で取引されている」
俺は頷く。
実際に23階層以降で海上の岩場に集まる魔の鴎を集中的に狩る冒険者パーティを何度も目にした。
乱獲。
まさにそんな感じだ。
「もしかして、魔物も絶滅の危機に陥ったりするんですか?」
「いいや」
レイナルドさんは否定した。
でも。
「しかし魔石の質は半分以下に落ちている」
「えっ」
「11月の頭に俺たちが手に入れた魔石と、ここ一カ月以内に市場に流れた魔石を調べた結果だ。間違いない」
半分以下。
それはつまり込められる魔力の量が半分なら、魔の鴎が飛ぶ距離も半分。もしかしたら速度だって落ちるのかもしれない。
魔石の質が落ちているのも問題だし、気になるが、それを同じ値段で販売していたら消費者からも苦情が出るのでは……?
そんな疑問が顔に出ていたのかもしれない。
グランツェさんが安心させようとするように穏やかな声で教えてくれる。
「魔石の販売は停止した。冒険者からの買取の際には品質を詳細に調べる事になったし、販売済みの魔石については冒険者ギルドと、商業ギルド、素材屋、それから国が協力して対応していくそうだ」
「そう、ですか……」
良かった、とは言えない。
元はと言えば魔石から魔物が顕現するって広めることにした俺の責任だ……って考えているのも顔に出たのか、レイナルドさんが息を吐く。
「言っておくが、おまえが自分の責任だと思う必要はないぞ?」
「……でも」
「前例のない事態だと判っていながらダンジョンに影響が出るなんて考えもせず、調査を怠ったからこうなっている。目先の益に飛びついて現状を引き起こしたのは恩恵にあやかろうとした全員の責任だ」
「それに、単純な問題の大きさを言うならムエダグットよりも、それ以外の魔物の方なんだ」
「それ以外?」
グランツェさんが頷く。
「この、鳥型の魔石の質が落ちているのとは逆に他の魔物が凶暴化しているんだ。君達にも身に覚えがあるだろう」
17階層の赤いアライグマ。
22階層の殺人猿。
傷ついた人達の姿を思い出してゾッとした。
それも乱獲の影響なのだろうか……?
「護衛依頼の正式な依頼書を作るって言うからメール国の冒険者ギルドまで足を運んだが、正解だった。あっちには個人じゃ把握しきれない数の魔物の情報が溢れかえっていた」
「……!」
「とあるパーティに至ってはあまりの数に対処しきれず、近くに転移陣があったからことから外に逃げることにした。そしたら魔物が一緒に転移陣で外に出た」
「なっ」
「幸い、その魔物は少数だったし出入口付近に常駐しているギルド職員によって全て斃されたが、一歩間違えれば魔物の氾濫だ」
なんて事だろう。
最悪の事態が起きかけていたという事実に血の気が引く。
更に彼らの話は続き、ここ一週間くらいの間に申告期限を過ぎても戻って来ないパーティが複数あって捜索依頼が出されたこと。
銀級以下のダンジョンで行方不明者が出た場合は金級冒険者が捜索するのは絶対の決まり事だからグランツェパーティも呼び出された事なども伝えられた。
「行方不明者まで……」
「ああ。だから、ね……初の銀級ダンジョン踏破に向けて挑戦中だったバルドルパーティには悪いが、俺たちはギルドから依頼されて行方不明者の捜索、かつ『ソワサント』にいるすべての冒険者にダンジョンから出るよう申告するために来たんだ」
「……だろうな」
いまの話を聞いていれば判る。
当然の判断だろう。
「ただし」
「?」
「君達に余裕があるなら行方不明者の捜索に加わって欲しい。いなくなっている数が数だし、次にどこで魔物の群れに襲われるのか予測が出来ないんだ、味方の戦力が多いに越した事はない。殺人猿戦では大活躍だったそうじゃないか」
グランツェさんの言葉にバルドルさんは苦虫を噛み潰したような顔になる。
「……レンとクルトはレイナルドパーティのメンバーだが、俺たちは銀級だ」
「金級パーティ二つが実力を保障するんだ、ギルドだって納得するさ」
微笑むグランツェさんと、ますます渋い顔になるバルドルさん。
しばらく無言で見つめ……睨み? 合っていた二人だけど、先に折れたのはバルドルさんだ。
「……いまは強くなることが最優先だ。判った、その話を受ける」
「ありがとう」
にこりと笑うグランツェさんがとっても黒く見えたのは、……たぶん気のせいじゃないと思う。
その後、ダンジョンの出入り口では数日前から既に規制が始まっていて、第30階層までは冒険者ギルドから職員が入場し退去指示を出すこと。
他の金級パーティが40階層からスタートしていて、俺達は30階層から順番に退去するよう声を掛けつつ行方不明者の捜索をすることになると伝えられた。
「行方不明の人たちは30階層以降にいるんですか?」
「入場前の申告通りならね」
なんとも不安になる情報である。
「一先ず30階層の転移陣に登録を済ませて先に進もう。ほぼ確実に荒事になるから、レンはアッシュかクルトと必ず一緒にいるように」
「はい……」
テントを片付け、ブローチに戻ったそれをマントに留めている間も、イヤな想像がぐるぐると頭の中で渦を巻く。
「……あの」
「うん?」
アッシュさんが首を傾げる。
「魔石の質の低下とか、尋常じゃない群れとか……他の場所では起きていないんですか?」
「そういう話は聞いていないわ。そもそも他の大陸じゃ、まだ一般の冒険者にメッセンジャーの情報が出回っていないと思うのよね」
権力者ほど利になる情報は慎重に扱う。
今後の獄鬼戦を見越してオセアン大陸にいる冒険者の出国を自重してもらっている現在、他の大陸で鳥型の魔物の乱獲が起きているとは考え難いそうだ。
「例外と言えばプラーントゥ大陸だけど、うちの大臣は結構な食わせ者だからね。オセアンの現状を実験だと思って様子見している可能性があるわ」
「えぇ……」
「陛下だって、もしメッセンジャーを自国の研究者が開発したんだったらもうちょっと慎重に扱ったと思うわよ」
「……つまり?」
「プラーントゥ大陸に、それだけ大きな貸しを作ってしまったってこと」
あー……そう言われてしまうと、納得しかない。
いろいろごめんなさいと帝都に向けて頭を下げたい気持ちになった。
***
いつも読んで頂きありがとうございます。
明日で第5章が終わって、閑話を3話挟んだ後に第6章に入ります。閑話は以前にお知らせした通りクルトとバルドル両名の視点からそれぞれに。
もう一つは今後出張って来るギァリッグ大陸の彼らの視点から。お楽しみいただけますと幸いです。
外で警戒するのは既に事情を知っているゲンジャルさんとミッシェルさんで、俺はクルトさんと二人、みんなに飲み物を用意しながら話を聞いていた。
「――で、二人がギルドに来た時にたまたま俺達もそこに居てね。話を聞く限り無関係ではないな、と」
「だな……」
バルドルさんが難しい顔で考え込む。
いろいろと情報が出て来たので纏めると、去年の10月30日にトル国で獄鬼を消し去って、俺が7日間寝込んだ時期。
あの時にレイナルドさんが有志を募って銀級ダンジョン『ソワサント』……つまり此処に入場し700以上の魔石を持ち帰った。
魔の鴎、魔豹、赤いアライグマ、殺人猿――『ソワサント』で確認されている200種、ほぼすべての魔物の魔石が揃っていたそうだ。
魔石から自分の魔力で魔物を顕現出来るという大発見があった直後である。
研究に携わっている人々が『実験』したがらないわけがなく、彼らが持ち帰った魔石のほとんどはメール国の上層部、または大陸内の各国直下の研究機関に運ばれて、いまも様々なデータを集めるために利用されている。
また、一部はプラーントゥ大陸の希望者の手にも渡った。
レイナルドさんがプラーントゥ大陸の出身だという事情ももちろん考慮されただろうし、魔石が欲しいといった師匠はメッセンジャーを完成させた立役者だから、今後の事も考えれば無碍には出来ないからね。
と、少し話が逸れたけど。
つまり何が本題かって言ったら、レイナルドさん達はダンジョン内で4泊し、有志10数人が手分けして10、20、30、40階層の転移陣から狩りをスタートして700以上の魔石を入手した。
この魔石は普通に利用出来たから、3カ月近く経った現在になって他の冒険者達が似たような事をしたからって異常を来すとは想像もしなかった、と。
「似たような事って、短期間で大量の魔石を持ち帰るって意味ですか?」
「ああ」
確認のために訊いたら、すぐに肯定される。
ただし持ち帰った魔石数の桁が二つほど違ったが。
「ダンジョンには独自の決まり事があるが、そのほとんどは『他人の獲物を横取りしない』『戦闘中のパーティの側で新たな戦闘を起こさない』といった良識の範囲だ。持ち帰る魔石に個数制限なんて掛けていないんだから、それを罪だとは言えない」
魔物は人を見掛ければ襲う。
ダンジョンの魔力で顕現している魔物はそういうふうに出来ていると言ったのはリーデン様だ。冒険者だって死にたくなければ戦って斃すしかない。
「だが、ここに来て事情が変わってしまった。ゲパールやムルトルグノンといった、戦力になり得る魔物の魔石を利用するには必要な魔力量が多いし、魔物そのものが強いから、とりあえずこっちの話は置いておく。まずはほとんどの連中が使えるメッセンジャーに利用される魔物たちの問題からだ。この魔導具はとても有用で、ムエダグットをはじめとした鳥型の魔物の石は通常の5倍以上の価格で取引されている」
俺は頷く。
実際に23階層以降で海上の岩場に集まる魔の鴎を集中的に狩る冒険者パーティを何度も目にした。
乱獲。
まさにそんな感じだ。
「もしかして、魔物も絶滅の危機に陥ったりするんですか?」
「いいや」
レイナルドさんは否定した。
でも。
「しかし魔石の質は半分以下に落ちている」
「えっ」
「11月の頭に俺たちが手に入れた魔石と、ここ一カ月以内に市場に流れた魔石を調べた結果だ。間違いない」
半分以下。
それはつまり込められる魔力の量が半分なら、魔の鴎が飛ぶ距離も半分。もしかしたら速度だって落ちるのかもしれない。
魔石の質が落ちているのも問題だし、気になるが、それを同じ値段で販売していたら消費者からも苦情が出るのでは……?
そんな疑問が顔に出ていたのかもしれない。
グランツェさんが安心させようとするように穏やかな声で教えてくれる。
「魔石の販売は停止した。冒険者からの買取の際には品質を詳細に調べる事になったし、販売済みの魔石については冒険者ギルドと、商業ギルド、素材屋、それから国が協力して対応していくそうだ」
「そう、ですか……」
良かった、とは言えない。
元はと言えば魔石から魔物が顕現するって広めることにした俺の責任だ……って考えているのも顔に出たのか、レイナルドさんが息を吐く。
「言っておくが、おまえが自分の責任だと思う必要はないぞ?」
「……でも」
「前例のない事態だと判っていながらダンジョンに影響が出るなんて考えもせず、調査を怠ったからこうなっている。目先の益に飛びついて現状を引き起こしたのは恩恵にあやかろうとした全員の責任だ」
「それに、単純な問題の大きさを言うならムエダグットよりも、それ以外の魔物の方なんだ」
「それ以外?」
グランツェさんが頷く。
「この、鳥型の魔石の質が落ちているのとは逆に他の魔物が凶暴化しているんだ。君達にも身に覚えがあるだろう」
17階層の赤いアライグマ。
22階層の殺人猿。
傷ついた人達の姿を思い出してゾッとした。
それも乱獲の影響なのだろうか……?
「護衛依頼の正式な依頼書を作るって言うからメール国の冒険者ギルドまで足を運んだが、正解だった。あっちには個人じゃ把握しきれない数の魔物の情報が溢れかえっていた」
「……!」
「とあるパーティに至ってはあまりの数に対処しきれず、近くに転移陣があったからことから外に逃げることにした。そしたら魔物が一緒に転移陣で外に出た」
「なっ」
「幸い、その魔物は少数だったし出入口付近に常駐しているギルド職員によって全て斃されたが、一歩間違えれば魔物の氾濫だ」
なんて事だろう。
最悪の事態が起きかけていたという事実に血の気が引く。
更に彼らの話は続き、ここ一週間くらいの間に申告期限を過ぎても戻って来ないパーティが複数あって捜索依頼が出されたこと。
銀級以下のダンジョンで行方不明者が出た場合は金級冒険者が捜索するのは絶対の決まり事だからグランツェパーティも呼び出された事なども伝えられた。
「行方不明者まで……」
「ああ。だから、ね……初の銀級ダンジョン踏破に向けて挑戦中だったバルドルパーティには悪いが、俺たちはギルドから依頼されて行方不明者の捜索、かつ『ソワサント』にいるすべての冒険者にダンジョンから出るよう申告するために来たんだ」
「……だろうな」
いまの話を聞いていれば判る。
当然の判断だろう。
「ただし」
「?」
「君達に余裕があるなら行方不明者の捜索に加わって欲しい。いなくなっている数が数だし、次にどこで魔物の群れに襲われるのか予測が出来ないんだ、味方の戦力が多いに越した事はない。殺人猿戦では大活躍だったそうじゃないか」
グランツェさんの言葉にバルドルさんは苦虫を噛み潰したような顔になる。
「……レンとクルトはレイナルドパーティのメンバーだが、俺たちは銀級だ」
「金級パーティ二つが実力を保障するんだ、ギルドだって納得するさ」
微笑むグランツェさんと、ますます渋い顔になるバルドルさん。
しばらく無言で見つめ……睨み? 合っていた二人だけど、先に折れたのはバルドルさんだ。
「……いまは強くなることが最優先だ。判った、その話を受ける」
「ありがとう」
にこりと笑うグランツェさんがとっても黒く見えたのは、……たぶん気のせいじゃないと思う。
その後、ダンジョンの出入り口では数日前から既に規制が始まっていて、第30階層までは冒険者ギルドから職員が入場し退去指示を出すこと。
他の金級パーティが40階層からスタートしていて、俺達は30階層から順番に退去するよう声を掛けつつ行方不明者の捜索をすることになると伝えられた。
「行方不明の人たちは30階層以降にいるんですか?」
「入場前の申告通りならね」
なんとも不安になる情報である。
「一先ず30階層の転移陣に登録を済ませて先に進もう。ほぼ確実に荒事になるから、レンはアッシュかクルトと必ず一緒にいるように」
「はい……」
テントを片付け、ブローチに戻ったそれをマントに留めている間も、イヤな想像がぐるぐると頭の中で渦を巻く。
「……あの」
「うん?」
アッシュさんが首を傾げる。
「魔石の質の低下とか、尋常じゃない群れとか……他の場所では起きていないんですか?」
「そういう話は聞いていないわ。そもそも他の大陸じゃ、まだ一般の冒険者にメッセンジャーの情報が出回っていないと思うのよね」
権力者ほど利になる情報は慎重に扱う。
今後の獄鬼戦を見越してオセアン大陸にいる冒険者の出国を自重してもらっている現在、他の大陸で鳥型の魔物の乱獲が起きているとは考え難いそうだ。
「例外と言えばプラーントゥ大陸だけど、うちの大臣は結構な食わせ者だからね。オセアンの現状を実験だと思って様子見している可能性があるわ」
「えぇ……」
「陛下だって、もしメッセンジャーを自国の研究者が開発したんだったらもうちょっと慎重に扱ったと思うわよ」
「……つまり?」
「プラーントゥ大陸に、それだけ大きな貸しを作ってしまったってこと」
あー……そう言われてしまうと、納得しかない。
いろいろごめんなさいと帝都に向けて頭を下げたい気持ちになった。
***
いつも読んで頂きありがとうございます。
明日で第5章が終わって、閑話を3話挟んだ後に第6章に入ります。閑話は以前にお知らせした通りクルトとバルドル両名の視点からそれぞれに。
もう一つは今後出張って来るギァリッグ大陸の彼らの視点から。お楽しみいただけますと幸いです。
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