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第4章 ダンジョン攻略
116.オセアン大陸を狙う影
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「……今宵、そなたら使節団の歓迎会の開催を宣言する前に、リシーゾン国王よりの親書を受け取るための式典を行う予定だ。――レンよ。その席で獄鬼を蹴散らすというそなたの力を証明することは出来るか?」
陛下からの問い掛けに、今度はこちらの空気が変わった。
後ろに控えている二人の息遣いにも緊張が感じられ、俺の手には嫌な汗が滲んで来る。
でも、出来るかどうかを答えるなら、返事は一つ。
「出来ます」
「本当か?」
「はい。ですが師匠……私には僧侶の基礎を教えてくれる師がおり、彼女には獄鬼を滅する前に、それが問題のない相手かどうかを確認するよう言い聞かされています」
「問題?」
「もしも獄鬼に憑かれている者が国にとっての要人だったりした場合には国際問題になると」
「そっ……、失礼致しました」
陛下の後ろにいた人が声を上げ掛けて、陛下の視線に黙らされる。
でも獄鬼を何とかしろって言うならこれはきちんと言っておかなければならない。
「ならば言い方を変えよう。炙り出す事は可能か?」
「……僧侶の結界の中に閉じ込めれば獄鬼かどうかは判るでしょう」
獄鬼にとって僧侶の結界は鎖と同じだ。
動きを阻害され、能力値を下げられ、そこから逃げる事は叶わない。
「実を言えば、港で既に獄鬼の気配は感知しています」
「なんだと?」
「人に憑く前の卵は都中に。既に憑かれている人も4人は確認しました」
「……ここ半年ほどで獄鬼の気配が濃くなっているという報告がうちの僧侶からも上がっている。しかし獄鬼は僧侶の気配に敏感で逃げ足が速い。にも関わらず其方は4人を確認したと?」
「私の感知可能範囲は広いのです。私の応援領域に入って頂ければオセアン大陸の僧侶の皆さんにも確認が出来るようになると思います」
「クラ……レン、そなた応援領域持ちなのか⁈」
「はい」
陛下は目を丸くしてこっちを凝視していたけど、しばらくして大きく息を吐き出すと、椅子の背もたれに背中を預ける。
「っはあ……なるほど、主神様の番か……」
いろんなものを詰め込んだように聞こえる陛下の呟きが、オセアン大陸側の事情を想像させる。
「……私の来訪は賛否両論でしたか?」
あえて短く問いかければ、陛下は僅かに目を瞠った後で薄く笑った。
「そうだな。船を下りて来るそなたの、頭上のロテュスを目にしてなお「リシーゾン国の策謀だ」と声高に訴える者達がいる」
「でしょうね」
「驚かないのか」
「当然の反応だと思います。リーデン様はこの世界の主神ですが、界渡りをした獣人族の皆さんに世界を託して以降は一度しか世界に関与していないと聞いています」
「ああ。800年ほど前に与えられた『雌雄別の儀』を行うという神託のことだな」
800年前の神託だったというのは初めて聞いた……っていうか神託ってやっぱりものすごく大変なことなんじゃ? え、それを婚礼の儀の告知に使うの?
いやいや、今はそれはおいておこう。
「僧侶がいるからリー……いえ。主神様の存在をロテュスの民は信じていますが、主神様の存在を直に感じることは稀でしょう。創世から千年も経てば、神など実際にはいないとか、番が選ばれたなんて虚言だって、そう言い出す人がいても全く不思議ではないと思います」
「ほう」
「恐らく、いまここで帝都中の獄鬼を一掃しても「番は嘘だ」と言う人はいなくなりませんよ」
俺が言うと、読みは当たっていたみたいで気まずそうな顔をする人が何人かいる。
でもそれだって仕方がないよね。
「陛下。先ほども申し上げました通り、いまの私は僧侶の一人でしかありません。主神様から「膝を折るな」「頭を下げるな」と言われているので臣の礼を取ることは出来ませんが、オセアン大陸に蔓延る獄鬼を一掃することは出来ます。番云々は一先ず置いておいて、そちらに関しては実行させてください」
「……良いのか」
「元より今回の訪問は、主神様の世界を獄鬼に好き勝手されたくないと言う俺の我儘から始まったのです。番だと認められるか否かは問題ではありません。あわよくばダンジョンへの入場許可を頂ければと期待はしていますが」
ニコリと笑うと、陛下も面白そうに応えてくれた。
「そうか」
「はい」
果実水で喉を潤して一呼吸。
陛下が言う。
「炙り出すのに必要な準備はあるか?」
「僧侶を集めて頂きたいですが、必要な人数は少し準備をしてからお知らせします」
「準備?」
「城内に獄鬼がいたとして、僧侶がいる場所にいつまでも留まったりはしないでしょう。炙り出す対象がいなければどうにもなりませんから、少し先手を打たせてもらいます。帝都を散策する許可と、私の仲間達に該当者捕縛の許可をください」
「いいだろう」
「それから、帝都から獄鬼の卵を一掃した場合は数日間の休息が必要になります。リシーゾン国の王都では回復まで二日掛かりました。都の広さ、獄鬼の多さ、共に此方が上です。しばらくお目にかかれなくなることはご承知おきください」
「わかった」
頷いた後で、しかし陛下は少しばかり苦く笑う。
「頭の切れる人族かと思えば些か警戒心が足りないのではないか?」
「と、言いますと?」
「休息が必要などと弱点を晒すような発言は控えるべきだ。そなたらを敵視し、それこそあわよくば利用価値のある僧侶を手に入れたいと画策する者は多い。応援領域持ちなら猶更だ。あまりにも警戒心が足りなさ過ぎて、護衛する彼らの負担が計り知れん」
言われて、チラと後ろに視線を送る。
グランツェさんもディゼルさんも肩を竦めて笑っている。音にするなら「気にするな」という感じかな。面倒を掛けていることも、大変な思いをさせることも判っている。
それでも、一緒に進むと決めてくれた彼らに俺自身が報いようと決めたんだ。
「まずは訂正を。彼らは護衛ではなく私の仲間です」
「仲間?」
「はい。私は冒険者でもありますから、獄鬼の件が落ち着いたらプラーントゥ大陸の未踏破ダンジョンに彼らと一緒に挑むんです」
「ほう。未踏破というと……いや、プラーントゥ大陸には金級にも一つあったな。そうか、それで後見がウェズリー公爵家か」
陛下の視線が隣の大臣さんに移る。
大臣さんがニコリと笑った。
「プラーントゥ大陸は今後ますます潤いましょう」
「はっ、言ってくれる。……しかし、そうか。応援領域持ちの僧侶が主神様の番か……くくくっ、其方がオセアン大陸に生まれ落ちた子でなかったことが悔やまれる。プラーントゥ大陸はよほど徳を積んだようだな」
「恐れ多いことにございます」
ふふふ、あははとニッコリ笑顔の陛下と大臣さんに、ちょっと悪寒がした。
怖い。
これが政治家かぁなんて遠い目をしていたら、またこっちに話題が戻って来る。
「しかし正式な護衛がいないのはこれから大変だろう。何ならメール国の精鋭を付けてやろうか?」
あ、そう来たか。
でも残念。
俺には護衛なんて必要ないのだ。
「ご心配は大変ありがたいのですが、護りついてはどうかお気になさらずに。誰が信じなくても、私には主神様という世界最強の味方がいます」
「味方、か。そこは番か、伴侶と言うべきでは?」
「ぅっ……それは、その……抵抗があると言いますか……」
「抵抗?」
聞き返してくる陛下に、恥ずかしいとか、照れるなんて返答はし難い。
味方という言葉だって自惚れている感じがして出来れば使いたくなかったのだ。他に適当な単語があれば是非とも教えて頂きたい。
あぁでもリーデン様は勘違いして「イヤなのか」って拗ねたり怒ったりするかもしれない。
決してイヤなわけじゃないけれど、どうしても15歳で結婚っていうのはさー……そんなふうに思っていたら、唐突に。
「っく……っくく……くくく、あっはははは!」
皇帝陛下の大笑い。
ぎょっとして周りを見てみれば、何故か後ろの二人だけじゃなく大臣さんまで必死に笑いをこらえているし、陛下の後方に控えていた側近の人たち、給仕をしてくれていた人たち、皆して何とも言えない顔を取り繕っている。
「なるほどその意気やよし! 気に入った!」
「へ、……え⁈」
そうして俺は、よく解らない内に『獄鬼がどうにか出来たらダンジョンへの入場許可をくれてやる』と、皇帝陛下からの確約を得たのだった。
陛下からの問い掛けに、今度はこちらの空気が変わった。
後ろに控えている二人の息遣いにも緊張が感じられ、俺の手には嫌な汗が滲んで来る。
でも、出来るかどうかを答えるなら、返事は一つ。
「出来ます」
「本当か?」
「はい。ですが師匠……私には僧侶の基礎を教えてくれる師がおり、彼女には獄鬼を滅する前に、それが問題のない相手かどうかを確認するよう言い聞かされています」
「問題?」
「もしも獄鬼に憑かれている者が国にとっての要人だったりした場合には国際問題になると」
「そっ……、失礼致しました」
陛下の後ろにいた人が声を上げ掛けて、陛下の視線に黙らされる。
でも獄鬼を何とかしろって言うならこれはきちんと言っておかなければならない。
「ならば言い方を変えよう。炙り出す事は可能か?」
「……僧侶の結界の中に閉じ込めれば獄鬼かどうかは判るでしょう」
獄鬼にとって僧侶の結界は鎖と同じだ。
動きを阻害され、能力値を下げられ、そこから逃げる事は叶わない。
「実を言えば、港で既に獄鬼の気配は感知しています」
「なんだと?」
「人に憑く前の卵は都中に。既に憑かれている人も4人は確認しました」
「……ここ半年ほどで獄鬼の気配が濃くなっているという報告がうちの僧侶からも上がっている。しかし獄鬼は僧侶の気配に敏感で逃げ足が速い。にも関わらず其方は4人を確認したと?」
「私の感知可能範囲は広いのです。私の応援領域に入って頂ければオセアン大陸の僧侶の皆さんにも確認が出来るようになると思います」
「クラ……レン、そなた応援領域持ちなのか⁈」
「はい」
陛下は目を丸くしてこっちを凝視していたけど、しばらくして大きく息を吐き出すと、椅子の背もたれに背中を預ける。
「っはあ……なるほど、主神様の番か……」
いろんなものを詰め込んだように聞こえる陛下の呟きが、オセアン大陸側の事情を想像させる。
「……私の来訪は賛否両論でしたか?」
あえて短く問いかければ、陛下は僅かに目を瞠った後で薄く笑った。
「そうだな。船を下りて来るそなたの、頭上のロテュスを目にしてなお「リシーゾン国の策謀だ」と声高に訴える者達がいる」
「でしょうね」
「驚かないのか」
「当然の反応だと思います。リーデン様はこの世界の主神ですが、界渡りをした獣人族の皆さんに世界を託して以降は一度しか世界に関与していないと聞いています」
「ああ。800年ほど前に与えられた『雌雄別の儀』を行うという神託のことだな」
800年前の神託だったというのは初めて聞いた……っていうか神託ってやっぱりものすごく大変なことなんじゃ? え、それを婚礼の儀の告知に使うの?
いやいや、今はそれはおいておこう。
「僧侶がいるからリー……いえ。主神様の存在をロテュスの民は信じていますが、主神様の存在を直に感じることは稀でしょう。創世から千年も経てば、神など実際にはいないとか、番が選ばれたなんて虚言だって、そう言い出す人がいても全く不思議ではないと思います」
「ほう」
「恐らく、いまここで帝都中の獄鬼を一掃しても「番は嘘だ」と言う人はいなくなりませんよ」
俺が言うと、読みは当たっていたみたいで気まずそうな顔をする人が何人かいる。
でもそれだって仕方がないよね。
「陛下。先ほども申し上げました通り、いまの私は僧侶の一人でしかありません。主神様から「膝を折るな」「頭を下げるな」と言われているので臣の礼を取ることは出来ませんが、オセアン大陸に蔓延る獄鬼を一掃することは出来ます。番云々は一先ず置いておいて、そちらに関しては実行させてください」
「……良いのか」
「元より今回の訪問は、主神様の世界を獄鬼に好き勝手されたくないと言う俺の我儘から始まったのです。番だと認められるか否かは問題ではありません。あわよくばダンジョンへの入場許可を頂ければと期待はしていますが」
ニコリと笑うと、陛下も面白そうに応えてくれた。
「そうか」
「はい」
果実水で喉を潤して一呼吸。
陛下が言う。
「炙り出すのに必要な準備はあるか?」
「僧侶を集めて頂きたいですが、必要な人数は少し準備をしてからお知らせします」
「準備?」
「城内に獄鬼がいたとして、僧侶がいる場所にいつまでも留まったりはしないでしょう。炙り出す対象がいなければどうにもなりませんから、少し先手を打たせてもらいます。帝都を散策する許可と、私の仲間達に該当者捕縛の許可をください」
「いいだろう」
「それから、帝都から獄鬼の卵を一掃した場合は数日間の休息が必要になります。リシーゾン国の王都では回復まで二日掛かりました。都の広さ、獄鬼の多さ、共に此方が上です。しばらくお目にかかれなくなることはご承知おきください」
「わかった」
頷いた後で、しかし陛下は少しばかり苦く笑う。
「頭の切れる人族かと思えば些か警戒心が足りないのではないか?」
「と、言いますと?」
「休息が必要などと弱点を晒すような発言は控えるべきだ。そなたらを敵視し、それこそあわよくば利用価値のある僧侶を手に入れたいと画策する者は多い。応援領域持ちなら猶更だ。あまりにも警戒心が足りなさ過ぎて、護衛する彼らの負担が計り知れん」
言われて、チラと後ろに視線を送る。
グランツェさんもディゼルさんも肩を竦めて笑っている。音にするなら「気にするな」という感じかな。面倒を掛けていることも、大変な思いをさせることも判っている。
それでも、一緒に進むと決めてくれた彼らに俺自身が報いようと決めたんだ。
「まずは訂正を。彼らは護衛ではなく私の仲間です」
「仲間?」
「はい。私は冒険者でもありますから、獄鬼の件が落ち着いたらプラーントゥ大陸の未踏破ダンジョンに彼らと一緒に挑むんです」
「ほう。未踏破というと……いや、プラーントゥ大陸には金級にも一つあったな。そうか、それで後見がウェズリー公爵家か」
陛下の視線が隣の大臣さんに移る。
大臣さんがニコリと笑った。
「プラーントゥ大陸は今後ますます潤いましょう」
「はっ、言ってくれる。……しかし、そうか。応援領域持ちの僧侶が主神様の番か……くくくっ、其方がオセアン大陸に生まれ落ちた子でなかったことが悔やまれる。プラーントゥ大陸はよほど徳を積んだようだな」
「恐れ多いことにございます」
ふふふ、あははとニッコリ笑顔の陛下と大臣さんに、ちょっと悪寒がした。
怖い。
これが政治家かぁなんて遠い目をしていたら、またこっちに話題が戻って来る。
「しかし正式な護衛がいないのはこれから大変だろう。何ならメール国の精鋭を付けてやろうか?」
あ、そう来たか。
でも残念。
俺には護衛なんて必要ないのだ。
「ご心配は大変ありがたいのですが、護りついてはどうかお気になさらずに。誰が信じなくても、私には主神様という世界最強の味方がいます」
「味方、か。そこは番か、伴侶と言うべきでは?」
「ぅっ……それは、その……抵抗があると言いますか……」
「抵抗?」
聞き返してくる陛下に、恥ずかしいとか、照れるなんて返答はし難い。
味方という言葉だって自惚れている感じがして出来れば使いたくなかったのだ。他に適当な単語があれば是非とも教えて頂きたい。
あぁでもリーデン様は勘違いして「イヤなのか」って拗ねたり怒ったりするかもしれない。
決してイヤなわけじゃないけれど、どうしても15歳で結婚っていうのはさー……そんなふうに思っていたら、唐突に。
「っく……っくく……くくく、あっはははは!」
皇帝陛下の大笑い。
ぎょっとして周りを見てみれば、何故か後ろの二人だけじゃなく大臣さんまで必死に笑いをこらえているし、陛下の後方に控えていた側近の人たち、給仕をしてくれていた人たち、皆して何とも言えない顔を取り繕っている。
「なるほどその意気やよし! 気に入った!」
「へ、……え⁈」
そうして俺は、よく解らない内に『獄鬼がどうにか出来たらダンジョンへの入場許可をくれてやる』と、皇帝陛下からの確約を得たのだった。
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