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第4章 ダンジョン攻略
114.各国のダンジョン事情
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「……こんな、なんというか、不相応な扱いを受けるくらいなら、成人まで待って普通の冒険者としてダンジョン攻略に来た方が良かったんじゃ……と」
言うと、皆がなんとも言えない表情になった。
「普通の冒険者ならそれでいいが、な」
グランツェが肩を竦め、それにクルトが同意する。
「レンくんの場合は逆に考えた方がいいよ」
「逆、ですか?」
「うん。もし成人してから来たとして、さっきと同じように港で獄鬼を感知していたら、レンくんは「獄鬼は排除あるのみ」って浄化した可能性が高いと思うんだ」
何の柵もなく自由な身の上なら、……うん、たぶんしていた。
いや、確実にと断言出来る。
何せ獄鬼を消すなら少しでも早い方がいい。僅かな差で人に憑いて誰かを傷つけることを考えたら、正直、いま現在だってそわそわしているのだ。
「普通に船乗ってやってきた冒険者が都中の獄鬼を消し去ったりしたら、その場で拘束されて問答無用で国に囲われるよ」
「――」
「主神様の番だって全面に出して、プラーントゥ大陸の庇護下にあるから余計な真似はするなよーって牽制して、ようやく相手が真偽を確かめるための時間を設けるから、レンくんの自由が守られる」
クルトの噛み砕いた説明に、目から鱗が落ちる思いでいたら、グランツェも。
「獄鬼の被害を一件でも多く防ごうと思ったら今すぐに動くのが一番。だからこうして未成年の内に大陸を出ることにして、ついでにダンジョンも踏破することにした」
「……はい」
それを望んだのは他でもない俺自身だ。
クルトのように傷つく人が嫌だと思った。
獄鬼と人が手を組んだのかもしれないという可能性にゾッとし、リーデンの世界で好き勝手されて堪るかって思った。
どうにか出来る力が自分にあるのなら、何とかしたい……そう思ったから此処にいる。
「そっか、そう考えたら別大陸のダンジョン攻略はオマケみたいなものなのかな……」
「オマケかぁ」
モーガンが笑う。
グランツェはちょっと躊躇ったみたいだったけど「これは俺の勝手な想像なんだけど」って。
「たぶん、レイナルドが「入場許可を取れ」って言ったダンジョンは鉄級や銅級のことじゃないと思うんだ」
「え……」
似たようなことをリーデンにも言われた。
それを思い出して首を傾げたら、バルドルが言う。
「金級冒険者への昇級条件は、鉄級を10か所、銅級を5カ所、銀級を3カ所踏破すること、ってのは憶えてるだろ?」
「もちろんです」
「銀級まではどこの大陸も、誰でも自由に出入りできる。何故か判るか?」
「……何故でしょう?」
「銀級以下のダンジョンの素材にはそれほど価値がないからさ」
バルドルがさらりと言い放ち、グランツェがその通りだと言いたげに頷く。
「銀級ダンジョンで採れるのは基本的に中級素材だし、世界中に44カ所もあるうえ、全て踏破済み。銀級冒険者も多いし、言ってしまえば『どこででも採れる素材』から誰が何処に持って行っても気にならないんだ」
これに対し、一気に数を減らすのが金級以上の、上級より上の素材。
「19ある金級のうち未踏破は5カ所。12ある白金の未踏破は7、そして3つある神銀は踏破どころかインセクツ大陸で4階層まで進んだだけで、他は手付かずだ」
「金級以上のダンジョンから出る魔導具は、そのどれもが国益を大きく左右させるものなのは判るかい?」
モーガンに問われて、頷く。
船上で話しただけでも、船、電話、録音など、きちんと考えればものすごく便利なものだし、今までに聞いたものなら写真や、収納、時間停止といった術式もそうだったはず。
それに、リーデンから神銀ダンジョンで出るものもこっそりと幾つか聞いたけど、国のトップに立つ人達がそれを知れば余所に持っていかれるのは絶対に避けたいと考えるはずだ。
「魔導具だけじゃない。魔石を含め採れる素材だって金級以上は品質が桁違いに良くなるんだから、国内で流通させたいと考えるのは当然だろ?」
「はい」
「でも、金級以上の冒険者は非常に少ない」
「全体の二割未満だって聞きました」
「うん。そうなると、自国の金級冒険者にだけ入場許可を出していたら手詰まりになるんだよ。未踏破はいつまでも未踏破のまま、踏破済みのダンジョンから得られるはずの素材だって極僅かしか入手出来ない」
「つまり、金級以上のダンジョンに入るには別の許可が必要なんですか?」
「そう。ついでに条件も付けられるよ。入手した素材の何割かは所有する国に無償で納めろとか、まぁそんな感じで」
うわぁ……って思うけど、でも一方で当然の決まり事なんだろうなって冷静に思う自分がいる。
国の上にいるなら、国の利益が一番じゃないと困る。
当たり前だ。
その一つ一つに国民の暮らしが掛かっているのだから。
「金級から白金冒険者に昇級するために必要な条件は銀級を20カ所、金級を5カ所。レイナルドは強力な後ろ盾があるから3つあるオセアン大陸の金級ダンジョンのうち、2か所の許可を得て踏破している。プラーントゥ大陸の3つある金級ダンジョンの、最後の一つを踏破出来れば、いよいよ白金冒険者だ」
「さすが高位貴族……」
「だね」
皆が小さく笑う。
ずるいな、と言いつつも「さすがだ」って顔をさせてしまうのは彼らの人徳かな。
「さて、じゃあ貴族の後ろ立てがない冒険者でも、他所の大陸の金級以上のダンジョンに入る許可をもらうために取れる手段に何があるかって言ったら、一番確実なのは、その土地に何かしらの貢献をすること。または、貢献して許可を貰った本人が登録しているパーティのメンバーであること」
「え? ……ぁ、あ! そういう……!」
なんでこんな話をしているのかようやく合点がいった。
「他の大陸でも同じように許可を取れって言った理由もそれだ」
白金から神銀冒険者に昇級するには、今度は金級を10か所、白金を5カ所踏破しなきゃいけない。
そして神銀級冒険者にならなければプラーントゥ大陸の神銀ダンジョンに挑戦すら出来ない。
全部がそこへ繋がっていく。
「レンの周りにいるのがこの程度の冒険者じゃ、君を神銀に持っていかれる――、レイナルドがそう言っていたのを憶えているかい?」
「はい」
「あれは、世界で唯一の神銀パーティに君を引き抜かれるって意味だ」
「勧誘されても行く気はありませんよ?」
「それでも、もしインセクツ大陸から圧力が掛かればレン一人の意思じゃどうしようもなくなる」
だからこそこんな派手なことをしてでも俺という存在を認知させる必要があったんだとグランツェは言った。
主神様の番。
プラーントゥ大陸リシーゾン国の庇護を受け、リシーゾン国の依頼によって各国の獄鬼を対処しに行くと決めた僧侶に、ぜひ金級以上のダンジョンへの入場許可を。
「……冒険者って、俺が思っていた以上にややこしいんですね」
はぁ……と息を吐きながら零すと、モーガンが小さく笑いながら聞いて来た。
「なら、止めるかい?」
揶揄うような。
判っていて聞いているのが丸判りな、意味深な笑顔。
俺はその場の一人一人を順番に見つめながら「まさか」と。
「このメンバーでてっぺん目指しますよ!」
そう告げたら、皆がものすごくイイ笑顔になった。
言うと、皆がなんとも言えない表情になった。
「普通の冒険者ならそれでいいが、な」
グランツェが肩を竦め、それにクルトが同意する。
「レンくんの場合は逆に考えた方がいいよ」
「逆、ですか?」
「うん。もし成人してから来たとして、さっきと同じように港で獄鬼を感知していたら、レンくんは「獄鬼は排除あるのみ」って浄化した可能性が高いと思うんだ」
何の柵もなく自由な身の上なら、……うん、たぶんしていた。
いや、確実にと断言出来る。
何せ獄鬼を消すなら少しでも早い方がいい。僅かな差で人に憑いて誰かを傷つけることを考えたら、正直、いま現在だってそわそわしているのだ。
「普通に船乗ってやってきた冒険者が都中の獄鬼を消し去ったりしたら、その場で拘束されて問答無用で国に囲われるよ」
「――」
「主神様の番だって全面に出して、プラーントゥ大陸の庇護下にあるから余計な真似はするなよーって牽制して、ようやく相手が真偽を確かめるための時間を設けるから、レンくんの自由が守られる」
クルトの噛み砕いた説明に、目から鱗が落ちる思いでいたら、グランツェも。
「獄鬼の被害を一件でも多く防ごうと思ったら今すぐに動くのが一番。だからこうして未成年の内に大陸を出ることにして、ついでにダンジョンも踏破することにした」
「……はい」
それを望んだのは他でもない俺自身だ。
クルトのように傷つく人が嫌だと思った。
獄鬼と人が手を組んだのかもしれないという可能性にゾッとし、リーデンの世界で好き勝手されて堪るかって思った。
どうにか出来る力が自分にあるのなら、何とかしたい……そう思ったから此処にいる。
「そっか、そう考えたら別大陸のダンジョン攻略はオマケみたいなものなのかな……」
「オマケかぁ」
モーガンが笑う。
グランツェはちょっと躊躇ったみたいだったけど「これは俺の勝手な想像なんだけど」って。
「たぶん、レイナルドが「入場許可を取れ」って言ったダンジョンは鉄級や銅級のことじゃないと思うんだ」
「え……」
似たようなことをリーデンにも言われた。
それを思い出して首を傾げたら、バルドルが言う。
「金級冒険者への昇級条件は、鉄級を10か所、銅級を5カ所、銀級を3カ所踏破すること、ってのは憶えてるだろ?」
「もちろんです」
「銀級まではどこの大陸も、誰でも自由に出入りできる。何故か判るか?」
「……何故でしょう?」
「銀級以下のダンジョンの素材にはそれほど価値がないからさ」
バルドルがさらりと言い放ち、グランツェがその通りだと言いたげに頷く。
「銀級ダンジョンで採れるのは基本的に中級素材だし、世界中に44カ所もあるうえ、全て踏破済み。銀級冒険者も多いし、言ってしまえば『どこででも採れる素材』から誰が何処に持って行っても気にならないんだ」
これに対し、一気に数を減らすのが金級以上の、上級より上の素材。
「19ある金級のうち未踏破は5カ所。12ある白金の未踏破は7、そして3つある神銀は踏破どころかインセクツ大陸で4階層まで進んだだけで、他は手付かずだ」
「金級以上のダンジョンから出る魔導具は、そのどれもが国益を大きく左右させるものなのは判るかい?」
モーガンに問われて、頷く。
船上で話しただけでも、船、電話、録音など、きちんと考えればものすごく便利なものだし、今までに聞いたものなら写真や、収納、時間停止といった術式もそうだったはず。
それに、リーデンから神銀ダンジョンで出るものもこっそりと幾つか聞いたけど、国のトップに立つ人達がそれを知れば余所に持っていかれるのは絶対に避けたいと考えるはずだ。
「魔導具だけじゃない。魔石を含め採れる素材だって金級以上は品質が桁違いに良くなるんだから、国内で流通させたいと考えるのは当然だろ?」
「はい」
「でも、金級以上の冒険者は非常に少ない」
「全体の二割未満だって聞きました」
「うん。そうなると、自国の金級冒険者にだけ入場許可を出していたら手詰まりになるんだよ。未踏破はいつまでも未踏破のまま、踏破済みのダンジョンから得られるはずの素材だって極僅かしか入手出来ない」
「つまり、金級以上のダンジョンに入るには別の許可が必要なんですか?」
「そう。ついでに条件も付けられるよ。入手した素材の何割かは所有する国に無償で納めろとか、まぁそんな感じで」
うわぁ……って思うけど、でも一方で当然の決まり事なんだろうなって冷静に思う自分がいる。
国の上にいるなら、国の利益が一番じゃないと困る。
当たり前だ。
その一つ一つに国民の暮らしが掛かっているのだから。
「金級から白金冒険者に昇級するために必要な条件は銀級を20カ所、金級を5カ所。レイナルドは強力な後ろ盾があるから3つあるオセアン大陸の金級ダンジョンのうち、2か所の許可を得て踏破している。プラーントゥ大陸の3つある金級ダンジョンの、最後の一つを踏破出来れば、いよいよ白金冒険者だ」
「さすが高位貴族……」
「だね」
皆が小さく笑う。
ずるいな、と言いつつも「さすがだ」って顔をさせてしまうのは彼らの人徳かな。
「さて、じゃあ貴族の後ろ立てがない冒険者でも、他所の大陸の金級以上のダンジョンに入る許可をもらうために取れる手段に何があるかって言ったら、一番確実なのは、その土地に何かしらの貢献をすること。または、貢献して許可を貰った本人が登録しているパーティのメンバーであること」
「え? ……ぁ、あ! そういう……!」
なんでこんな話をしているのかようやく合点がいった。
「他の大陸でも同じように許可を取れって言った理由もそれだ」
白金から神銀冒険者に昇級するには、今度は金級を10か所、白金を5カ所踏破しなきゃいけない。
そして神銀級冒険者にならなければプラーントゥ大陸の神銀ダンジョンに挑戦すら出来ない。
全部がそこへ繋がっていく。
「レンの周りにいるのがこの程度の冒険者じゃ、君を神銀に持っていかれる――、レイナルドがそう言っていたのを憶えているかい?」
「はい」
「あれは、世界で唯一の神銀パーティに君を引き抜かれるって意味だ」
「勧誘されても行く気はありませんよ?」
「それでも、もしインセクツ大陸から圧力が掛かればレン一人の意思じゃどうしようもなくなる」
だからこそこんな派手なことをしてでも俺という存在を認知させる必要があったんだとグランツェは言った。
主神様の番。
プラーントゥ大陸リシーゾン国の庇護を受け、リシーゾン国の依頼によって各国の獄鬼を対処しに行くと決めた僧侶に、ぜひ金級以上のダンジョンへの入場許可を。
「……冒険者って、俺が思っていた以上にややこしいんですね」
はぁ……と息を吐きながら零すと、モーガンが小さく笑いながら聞いて来た。
「なら、止めるかい?」
揶揄うような。
判っていて聞いているのが丸判りな、意味深な笑顔。
俺はその場の一人一人を順番に見つめながら「まさか」と。
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