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第4章 ダンジョン攻略
107.少女の依頼
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エニスと二人、全速力で冒険者ギルドに飛び込んだ。
祭りの真っ最中ということもあり人もまばらのホールの、受付カウンター寄り。
「あ……エレインちゃん!」
思わず大きな声で名を呼べば、ギルドマスターのハーマイトシュシューに抱き上げられた状態でララとお喋りしていた女の子が弾かれたように顔を上げた。
その表情に怯えの色を見て「しまった」と思うけど、それ以上に無事な姿にホッとした。
「無事でよかった……」
出来るだけ優しい顔と、声を意識しながら近付くも、少女はハーマイトシュシューに顔を押し付けるようにして抱き着いてしまった。
この間から苦手意識を持たれている気がする。
(……違う、か)
もっと根本的なこと。
大好きなご両親を自分から引き離そうとしているのが誰なのか、たぶんエレインはちゃんと判っているんだ。そうと知りつつもここで謝るのも違う気がして視線を下げたら、場の雰囲気を変えるようにララが微笑む。
「レンさん。エニスさん。こんにちは」
それからギルドマスターも。
「やぁ、少しばかり久しぶりだね」
「こんにちはララさん、シューさん」
「お疲れ様です」
自分とエニスもそれぞれに挨拶を交わしてからララと目を合わせる。
それだけで大体の事情が通じてしまうから不思議だ。
「先ほどの様子を見るに、此方のお嬢さんを探していらっしゃったのでしょうか?」
「はい。モーガンさんから探すのを手伝って欲しいって言われて……あの、お二人もこの子の事は……」
「グランツェとモーガンの娘だろう?」
ハーマイトシュシューが柔らかく微笑みながら言う。
「ギルドの前で泣いていたから保護したところだ。二人のところにもいま職員を向かわせている」
「そう、なんですね……」
エニスと二人、顔を見合わせてようやく安堵した。
「お二人とも市場や森の方を捜索中で……こういう時に一斉に呼び戻す魔法ってないんですか?」
「そう、ですね……拡声魔法を使えばすぐですが、あれは範囲魔法ですから範囲内全ての人に聞こえてしまいますし、ギルドの拡声魔法は緊急時用なので……」
それはさすがに使い難い。
「いまから二階の応接室で二人を待つつもりだったんだ。一緒にどうだい」
「ぁ……はい」
ハーマイトシュシューに誘われて、少しばかり居心地の悪そうなエニスと一緒に二階へ移動した。
ララが飲み物を準備してから行くと言うので、ハーマイトシュシューと、彼に抱っこされたエレイン、エニス、そして俺の4人で二階の応接室に入り、ソファに座って待つ。
エレインは泣いているところを保護されたためか、すっかりハーマイトシュシューに懐いているようで、ソファに座ってからも彼の膝から下りる事はなく、また、一度も顔を見せてもらえない。
探すのを手伝っていただけの自分があれこれ言うのもおかしな話だしで、エニスと二人、何とも言えない無言の時間だけが過ぎていく。
しばらくして、廊下からひどく慌ただしい足音が聞こえて来た。
その足音は迷わずこの部屋の前で止まり、同時に扉を開け放つ。
「エレイン……!」
悲壮な声で娘の名前を叫んだのはモーガンだ。
後ろにはアッシュの旦那さん。クランハウスの前で話していたこともあってモーガンの行先を知っていたのだからギルドの職員より先に知らせられても不思議はない。
だが――。
「ママ来ないで!」
「っ」
駆け寄ろうとしたモーガンをエレインの涙混じりの声が拒む。
少女はハーマイトシュシューにしがみ付くようにして母親の顔さえ見ようとしないし、俺たちは緊迫した空気に息をするのも憚られる。
「わたしは他所の子になるんだもん! もうママじゃないもんっ、パパもママも大嫌い!!」
「エレイン……」
立ち尽くすモーガンが真っ青になっていく。
俺達はこの場に留まっているのも辛い。
けれどハーマイトシュシューだけはいつもと変わらなかった。
「親子の事情に口を挟む気はないけれど、小さなお嬢さんが依頼を出したいと冒険者ギルドを頼ってくれたのだよ。此処の長として幾つか聞いてもいいかい?」
「依頼……?」
「そうだよ。しかし依頼人になるには幼過ぎるからね。保護者の同意を得る必要がある」
「エレインがどんな依頼を出すと言うんですか」
「新しい両親を探して欲しいそうだ」
「……っ」
「何を……!」
突然の男の声に振り向けば、タイミングが良いのか悪いのか職員に案内されたグランツェの姿があった。しかもその後ろにはセルリーまで。
え。
なんで師匠がグランツェさんと一緒にいるんだ?
疑問に思っていたら、セルリーと視線が合って、小さく手招きされる。
俺はエニスと目配せし合い、席を立った。
それとほぼ同時にグランツェがエレインの側へ。
「エレイン、どうしてそんな依頼を出そうなんて思ったんだ」
「……エレイン、顔を見せて。ちゃんと話をしよう」
「いやっ、もうパパとママじゃないもん! もう違うもん!」
「エレインっ」
言い合う親娘が心配でならないが、自分が話を聞くべきは師匠だと判断し、彼女に促されるまま廊下に出る。
アッシュの旦那さんも、ギルドの職員も同じタイミングで部屋を出る。
どう考えても部外者が聞いて良い話ではないからだ。
「俺は他の皆にもエレインちゃんが見つかったことを知らせて来るよ」
「はい、お願いします」
そう言って廊下に残ったのは俺とエニスと師匠だけ。
師匠は軽く息を吐いた後で言う。
「『界渡りの祝日』が終わったらモーガンの両親の家に行くと言う話をしたら、拒否して部屋に閉じこもったんですって。で、気付いたら家にいなかったそうよ」
「グランツェさんから聞いたんですか?」
「ええ。たまたま市場を歩いていたら「娘を見なかったか」なんて聞くんだもの。事情も話さずに協力させようなんて30年早いわよ」
レイナルドを「あの子」呼ばわりする師匠だ。
当然、グランツェだって子ども扱いになる。
「それにしても……新しい両親を探す依頼だなんて、さすが冒険者の娘ね」
ふふっと面白がる師匠。
「師匠……」
「ふふ、そんな顔しないの。ちゃんと親の背中を見て育ってるってことじゃない」
師匠はあっけらかんと言い放った。
「グランツェとモーガンはね、金級冒険者になったのを機に結婚したのよ。金級になったならもう充分。蓄えも出来た。もうダンジョンに行く必要はないでしょうってご両親に説得されてね。そりゃあ親としたらいつ死ぬかも判らないダンジョンになんて行ってほしくないもの」
それは理解出来るけど、これからダンジョンを攻略して上を目指そうとしている自分が頷くことは出来なかった。
「まぁそれでも子どもが出来るまではって粘って、金級ダンジョンも踏破して……、6年……妊娠期間もあるから7年前ね。エレインちゃんが生まれるって判ってからはトゥルヌソルを拠点とした金級パーティとして有事の他はトゥルヌソル近郊の依頼だけ受けるようになって……。でも今回、若い冒険者のためにオセアン大陸に行くって話をしたら両家のご両親に叱られたそうよ。エレインちゃんをどうする気だって」
「……ですよね」
二人のご両親には会ったこともないけど、そうして怒られる光景は想像出来た。
エレインの気持ちを考えたら、とてもじゃないけど許容し難い。
「子どもが子どもでいてくれる時間なんてほんの僅かなのよ。行くにしても12の『洗礼の儀』が終わってからにしなさい、とも」
「……あと6年ですね」
子どもがいたことなんてないから、それが早いのか遅いのかは判らない。
でも、いま思えば小学校の6年間はあっという間だったなって思う。
プラーントゥ大陸を出れば、次にいつ帰って来るか予定も立てられないような旅に出る。帰って来てからだって金級ダンジョン攻略の旅が続く。
6年なんて、きっとあっという間だ。
祭りの真っ最中ということもあり人もまばらのホールの、受付カウンター寄り。
「あ……エレインちゃん!」
思わず大きな声で名を呼べば、ギルドマスターのハーマイトシュシューに抱き上げられた状態でララとお喋りしていた女の子が弾かれたように顔を上げた。
その表情に怯えの色を見て「しまった」と思うけど、それ以上に無事な姿にホッとした。
「無事でよかった……」
出来るだけ優しい顔と、声を意識しながら近付くも、少女はハーマイトシュシューに顔を押し付けるようにして抱き着いてしまった。
この間から苦手意識を持たれている気がする。
(……違う、か)
もっと根本的なこと。
大好きなご両親を自分から引き離そうとしているのが誰なのか、たぶんエレインはちゃんと判っているんだ。そうと知りつつもここで謝るのも違う気がして視線を下げたら、場の雰囲気を変えるようにララが微笑む。
「レンさん。エニスさん。こんにちは」
それからギルドマスターも。
「やぁ、少しばかり久しぶりだね」
「こんにちはララさん、シューさん」
「お疲れ様です」
自分とエニスもそれぞれに挨拶を交わしてからララと目を合わせる。
それだけで大体の事情が通じてしまうから不思議だ。
「先ほどの様子を見るに、此方のお嬢さんを探していらっしゃったのでしょうか?」
「はい。モーガンさんから探すのを手伝って欲しいって言われて……あの、お二人もこの子の事は……」
「グランツェとモーガンの娘だろう?」
ハーマイトシュシューが柔らかく微笑みながら言う。
「ギルドの前で泣いていたから保護したところだ。二人のところにもいま職員を向かわせている」
「そう、なんですね……」
エニスと二人、顔を見合わせてようやく安堵した。
「お二人とも市場や森の方を捜索中で……こういう時に一斉に呼び戻す魔法ってないんですか?」
「そう、ですね……拡声魔法を使えばすぐですが、あれは範囲魔法ですから範囲内全ての人に聞こえてしまいますし、ギルドの拡声魔法は緊急時用なので……」
それはさすがに使い難い。
「いまから二階の応接室で二人を待つつもりだったんだ。一緒にどうだい」
「ぁ……はい」
ハーマイトシュシューに誘われて、少しばかり居心地の悪そうなエニスと一緒に二階へ移動した。
ララが飲み物を準備してから行くと言うので、ハーマイトシュシューと、彼に抱っこされたエレイン、エニス、そして俺の4人で二階の応接室に入り、ソファに座って待つ。
エレインは泣いているところを保護されたためか、すっかりハーマイトシュシューに懐いているようで、ソファに座ってからも彼の膝から下りる事はなく、また、一度も顔を見せてもらえない。
探すのを手伝っていただけの自分があれこれ言うのもおかしな話だしで、エニスと二人、何とも言えない無言の時間だけが過ぎていく。
しばらくして、廊下からひどく慌ただしい足音が聞こえて来た。
その足音は迷わずこの部屋の前で止まり、同時に扉を開け放つ。
「エレイン……!」
悲壮な声で娘の名前を叫んだのはモーガンだ。
後ろにはアッシュの旦那さん。クランハウスの前で話していたこともあってモーガンの行先を知っていたのだからギルドの職員より先に知らせられても不思議はない。
だが――。
「ママ来ないで!」
「っ」
駆け寄ろうとしたモーガンをエレインの涙混じりの声が拒む。
少女はハーマイトシュシューにしがみ付くようにして母親の顔さえ見ようとしないし、俺たちは緊迫した空気に息をするのも憚られる。
「わたしは他所の子になるんだもん! もうママじゃないもんっ、パパもママも大嫌い!!」
「エレイン……」
立ち尽くすモーガンが真っ青になっていく。
俺達はこの場に留まっているのも辛い。
けれどハーマイトシュシューだけはいつもと変わらなかった。
「親子の事情に口を挟む気はないけれど、小さなお嬢さんが依頼を出したいと冒険者ギルドを頼ってくれたのだよ。此処の長として幾つか聞いてもいいかい?」
「依頼……?」
「そうだよ。しかし依頼人になるには幼過ぎるからね。保護者の同意を得る必要がある」
「エレインがどんな依頼を出すと言うんですか」
「新しい両親を探して欲しいそうだ」
「……っ」
「何を……!」
突然の男の声に振り向けば、タイミングが良いのか悪いのか職員に案内されたグランツェの姿があった。しかもその後ろにはセルリーまで。
え。
なんで師匠がグランツェさんと一緒にいるんだ?
疑問に思っていたら、セルリーと視線が合って、小さく手招きされる。
俺はエニスと目配せし合い、席を立った。
それとほぼ同時にグランツェがエレインの側へ。
「エレイン、どうしてそんな依頼を出そうなんて思ったんだ」
「……エレイン、顔を見せて。ちゃんと話をしよう」
「いやっ、もうパパとママじゃないもん! もう違うもん!」
「エレインっ」
言い合う親娘が心配でならないが、自分が話を聞くべきは師匠だと判断し、彼女に促されるまま廊下に出る。
アッシュの旦那さんも、ギルドの職員も同じタイミングで部屋を出る。
どう考えても部外者が聞いて良い話ではないからだ。
「俺は他の皆にもエレインちゃんが見つかったことを知らせて来るよ」
「はい、お願いします」
そう言って廊下に残ったのは俺とエニスと師匠だけ。
師匠は軽く息を吐いた後で言う。
「『界渡りの祝日』が終わったらモーガンの両親の家に行くと言う話をしたら、拒否して部屋に閉じこもったんですって。で、気付いたら家にいなかったそうよ」
「グランツェさんから聞いたんですか?」
「ええ。たまたま市場を歩いていたら「娘を見なかったか」なんて聞くんだもの。事情も話さずに協力させようなんて30年早いわよ」
レイナルドを「あの子」呼ばわりする師匠だ。
当然、グランツェだって子ども扱いになる。
「それにしても……新しい両親を探す依頼だなんて、さすが冒険者の娘ね」
ふふっと面白がる師匠。
「師匠……」
「ふふ、そんな顔しないの。ちゃんと親の背中を見て育ってるってことじゃない」
師匠はあっけらかんと言い放った。
「グランツェとモーガンはね、金級冒険者になったのを機に結婚したのよ。金級になったならもう充分。蓄えも出来た。もうダンジョンに行く必要はないでしょうってご両親に説得されてね。そりゃあ親としたらいつ死ぬかも判らないダンジョンになんて行ってほしくないもの」
それは理解出来るけど、これからダンジョンを攻略して上を目指そうとしている自分が頷くことは出来なかった。
「まぁそれでも子どもが出来るまではって粘って、金級ダンジョンも踏破して……、6年……妊娠期間もあるから7年前ね。エレインちゃんが生まれるって判ってからはトゥルヌソルを拠点とした金級パーティとして有事の他はトゥルヌソル近郊の依頼だけ受けるようになって……。でも今回、若い冒険者のためにオセアン大陸に行くって話をしたら両家のご両親に叱られたそうよ。エレインちゃんをどうする気だって」
「……ですよね」
二人のご両親には会ったこともないけど、そうして怒られる光景は想像出来た。
エレインの気持ちを考えたら、とてもじゃないけど許容し難い。
「子どもが子どもでいてくれる時間なんてほんの僅かなのよ。行くにしても12の『洗礼の儀』が終わってからにしなさい、とも」
「……あと6年ですね」
子どもがいたことなんてないから、それが早いのか遅いのかは判らない。
でも、いま思えば小学校の6年間はあっという間だったなって思う。
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