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第1章 異世界に転移しました
11.魔法が使えません
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幸い自分には鑑定スキルとカグヤの加護があるから滅多なことは起きないだろうが、それを知らない周囲の人から見たら12歳の世間知らずな子どもが一人でいれば心配するし、悪いことを考える連中にとっては御しやすいカモに見えるだろう。
加護があるから犯罪には巻き込まれないなんて油断して、善人を装った相手に優しくされたら信じてしまっても不思議はない。
利害が一致し、自分の意思で付いて行くなら、それは合意。
他者が止める事は出来ず、その事を冒険者達も重々承知しているのだ。
「さっきも言ったけど、トゥルヌソルには熟練の僧侶たちが頻繁に立ち寄るから、洗礼を終えたばかりで数年はダンジョンに連れていけない子どもを囲って育てるより、即戦力を勧誘する方が効率が良い。子どもを確保しておいて熟練者も勧誘なんて真似したら、それこそ同業者にどんな目に遭わされるか分かったもんじゃないし」
「でも他所の街だと僧侶が滅多に来ないから、子どもでも囲い込みに来るって事なんですね……」
「そーゆーこと」
いま、気持ちが一気に「しばらく滞在」に傾いた。
「ダンジョンに入れるのって何歳からですか?」
「成人の15歳だよ」
それなら、成人前まではこの街で様々なことを学び、時が来たら移動するのが良いのかもしれない。
いや、僧侶一人では戦えないのが事実である以上、勧誘がなくなる事はない。だったらダンジョンにも興味はあるのだし、良いパーティがあれば組んでもらってこの街に居続けるのも有りだろう。
あんな見事な神具『住居兼用移動車両』Ex.を貰ってしまったから旅に出るのが当然のように考えていたけれど、そう言うことも含めて自分自身で決めて良いのだと、いま、気付いた。
「……あの」
「ん?」
「俺、まだ何の魔法も使えなくて……」
「そりゃそうでしょ。洗礼式受けたのいつ?」
「いつ……、一週間くらい前です」
転移して来たのは今日だが、さすがにおかしいような気がしたので一週間にしてみたけれど、それでも彼を驚かせるには充分だったらしい。
「はっ? そりゃ魔法使えるわけないし! っていうか本当に12歳になった途端に旅に出たんだね。ご両親がよく許した……あ、まさか主神様の加護を受けたって大騒ぎになったからトゥルヌソルに行くようご両親に言われたとか⁈」
「そ、そんなところでしょうか……かなりバタバタと……」
「うんうん、そりゃあ魔法が使えないの不安になるよねー。きっと君の故郷も、それこそ村単位で加護持ちを囲い込んで来るタイプだったんだろうな……」
どうしよう。
簡単に信じてくれるし、都合よく勘違いしてくれるしで、これはこれで不安になる。
(……というかクルトさんの事が心配になってきた)
そんなだから一晩12,000ゴールドの宿に泊った挙句にネームタグを紛失するなんて事態に陥ったのでは?
ものすごく、……騙されやすい人なのではないだろうか?
しかし、そんなこちらの心配をよそに彼はしっかりと説明を続けてくれた。
「普通は洗礼式の後に教会の先生から習うことだから、レン君もここの教会で習うと良いと思うんだけど、通う気はある?」
「大事な内容だと思うので、こちらからお願いしたいくらいです」
「うん。じゃあ詳しくは教会で教えてもらうことにして、俺は簡単に。12歳の洗礼式で子どもの魔力回路が開かれるでしょ?」
最初から初耳の単語だ。
しかし常識っぽいので頷いて先を促す。
「君の場合はそれと同時に主神様の加護が判明したから僧侶で回復魔法が使えるって確定したけど、普通はその日から体に魔素を蓄積していくことで、時間を掛けて親和性のある属性を自覚していくものなんだ。自覚して、練習して、大体三年くらいで一人前になるのが一般的。成人の儀が15歳なのはこれの関係だね」
魔素は神具のエネルギーにもなっている、大気中に酸素同然に含まれている元素の事だ。魔法を使うには体内にそれを蓄積していかなければならないらしい。
であるならば、昨日来たばかりの自分に魔法が使えないのも頷ける。
「俺の場合は魔素を蓄積し難い体質だから、風属性と相性が良いのは判ったけど効果はいまいちで……。幸い剣の腕は悪くなかったから剣で冒険者になったんだ」
腰に佩いた剣の柄に手を置いて浮かべる表情は、この街が好きなのと同様に剣が好きなのだと伝わって来る。
「そっか、魔素の量は体質が関係するんですね……ということは、俺も体質によっては――」
「それはないよ」
即答。
クルトは陽気にばっさりと否定して来た。
「ない、ですか?」
「ないよ。だって疫病や魔物の襲撃で傷ついた人達を主神様に代わって癒すのが僧侶で、加護はそのための徴だもん。僧侶の回復魔法は、ほんとに、桁違いだよ」
「そうなんですか……」
「うん。早い子は一ヶ月もあれば体内を巡る魔力を実感出来るようになるって言うけど、ゆっくりな子は一年以上掛かる。ましてや君は主神様の加護を得た。それは世界に愛されているも同然なんだから、気長に自分の変化を楽しんでごらん」
「……はい!」
大丈夫かな、なんて思ってしまったことを心の中で謝罪する。
クルトは頼りになるお兄さんだった。
その後、クルトはネームタグを届けた恩を少しでも返すのだと張り切って、おススメの宿、食堂、武具店等々の日常生活に必要な商店はもちろん、生活圏の外に関してもたくさんの事を教えてくれた。
例えば地人族が暮らしている地下街や、水人族が暮らす湖。森人族は普通に街で暮らしているけど、街の中に森と言っても差し支えない場所があり、そこは近い内に行く予定の教会の敷地内。緑に囲まれた閑静な雰囲気が漂う場所で、とても良い所だった。
そして、貴族の街。
商通りの終点にあたる商業ギルドより向こうにはものすごく大きな公園があるが、その更に奥はこの街の領主や富豪の邸ばかりが並ぶ高級住宅街なのだそうだ。此処に遊びに来る貴族の別荘などもあるため、用事がないなら絶対に立ち入らないよう言い聞かせられた。
門の外からも見えた高台の御邸が領主邸で間違いない。
ちなみに彼が12,000ゴールドを支払った宿も、その高級住宅街の中だそうだ。
そして、散策していて一番驚かされたのは獣人族だ。
人の情報を勝手に見るという行為にどうしても抵抗があり、結局は誰一人鑑定せず見た目でしか判断出来なかったが、頭の上にある特徴的な耳の、種族の多さ! 耳だけでどの動物か特定出来るほど詳しくないので、犬だと思った耳が実は別の動物でしたなんてことも多々ありそうだし、10や20では絶対に収まらないと思う。
クルトや、冒険者ギルドで話したララ、レイナルドは何の獣人族だろう。
これを聞くのは失礼にあたるのか?
学ぶべきことがどんどん増えていくなぁと思っていたら、クルトに「どうしたの」と怪訝な顔をされた。
「どうしたって、何がですか?」
「いや、いますごいニヤニヤしてたから」
「特に何も……勉強しなきゃいけないことがたくさんあるなぁと思っただけですよ」
「勉強のこと考えてそんな嬉しそうな顔になるの⁈」
心底びっくりという反応をされて、俺も驚く。
「知識が増えるって楽しいですよ」
「どうかなぁ……まぁ興味がある事ならちょっとは……でも勉強だろう?」
「そう、ですね。机に向かってひたすら文字を追うこともあります」
「無理無理、俺には絶対に無理! そんなに勉強が好きな子だと、レンくんのご両親は助かっただろうねー」
「――」
「どうした?」
「……いえ」
両親が助かるとか、そもそも両親がいないから考えた事もなかったが、……そうか、これが「好き」か。
今まではひたすらやって来ただけ。
でも、好き。
ものすごくしっくりきた。
(リーデン様。菓子でも色でもなかったけど、俺にはずっと前から「好きなもの」があったみたいです!)
加護があるから犯罪には巻き込まれないなんて油断して、善人を装った相手に優しくされたら信じてしまっても不思議はない。
利害が一致し、自分の意思で付いて行くなら、それは合意。
他者が止める事は出来ず、その事を冒険者達も重々承知しているのだ。
「さっきも言ったけど、トゥルヌソルには熟練の僧侶たちが頻繁に立ち寄るから、洗礼を終えたばかりで数年はダンジョンに連れていけない子どもを囲って育てるより、即戦力を勧誘する方が効率が良い。子どもを確保しておいて熟練者も勧誘なんて真似したら、それこそ同業者にどんな目に遭わされるか分かったもんじゃないし」
「でも他所の街だと僧侶が滅多に来ないから、子どもでも囲い込みに来るって事なんですね……」
「そーゆーこと」
いま、気持ちが一気に「しばらく滞在」に傾いた。
「ダンジョンに入れるのって何歳からですか?」
「成人の15歳だよ」
それなら、成人前まではこの街で様々なことを学び、時が来たら移動するのが良いのかもしれない。
いや、僧侶一人では戦えないのが事実である以上、勧誘がなくなる事はない。だったらダンジョンにも興味はあるのだし、良いパーティがあれば組んでもらってこの街に居続けるのも有りだろう。
あんな見事な神具『住居兼用移動車両』Ex.を貰ってしまったから旅に出るのが当然のように考えていたけれど、そう言うことも含めて自分自身で決めて良いのだと、いま、気付いた。
「……あの」
「ん?」
「俺、まだ何の魔法も使えなくて……」
「そりゃそうでしょ。洗礼式受けたのいつ?」
「いつ……、一週間くらい前です」
転移して来たのは今日だが、さすがにおかしいような気がしたので一週間にしてみたけれど、それでも彼を驚かせるには充分だったらしい。
「はっ? そりゃ魔法使えるわけないし! っていうか本当に12歳になった途端に旅に出たんだね。ご両親がよく許した……あ、まさか主神様の加護を受けたって大騒ぎになったからトゥルヌソルに行くようご両親に言われたとか⁈」
「そ、そんなところでしょうか……かなりバタバタと……」
「うんうん、そりゃあ魔法が使えないの不安になるよねー。きっと君の故郷も、それこそ村単位で加護持ちを囲い込んで来るタイプだったんだろうな……」
どうしよう。
簡単に信じてくれるし、都合よく勘違いしてくれるしで、これはこれで不安になる。
(……というかクルトさんの事が心配になってきた)
そんなだから一晩12,000ゴールドの宿に泊った挙句にネームタグを紛失するなんて事態に陥ったのでは?
ものすごく、……騙されやすい人なのではないだろうか?
しかし、そんなこちらの心配をよそに彼はしっかりと説明を続けてくれた。
「普通は洗礼式の後に教会の先生から習うことだから、レン君もここの教会で習うと良いと思うんだけど、通う気はある?」
「大事な内容だと思うので、こちらからお願いしたいくらいです」
「うん。じゃあ詳しくは教会で教えてもらうことにして、俺は簡単に。12歳の洗礼式で子どもの魔力回路が開かれるでしょ?」
最初から初耳の単語だ。
しかし常識っぽいので頷いて先を促す。
「君の場合はそれと同時に主神様の加護が判明したから僧侶で回復魔法が使えるって確定したけど、普通はその日から体に魔素を蓄積していくことで、時間を掛けて親和性のある属性を自覚していくものなんだ。自覚して、練習して、大体三年くらいで一人前になるのが一般的。成人の儀が15歳なのはこれの関係だね」
魔素は神具のエネルギーにもなっている、大気中に酸素同然に含まれている元素の事だ。魔法を使うには体内にそれを蓄積していかなければならないらしい。
であるならば、昨日来たばかりの自分に魔法が使えないのも頷ける。
「俺の場合は魔素を蓄積し難い体質だから、風属性と相性が良いのは判ったけど効果はいまいちで……。幸い剣の腕は悪くなかったから剣で冒険者になったんだ」
腰に佩いた剣の柄に手を置いて浮かべる表情は、この街が好きなのと同様に剣が好きなのだと伝わって来る。
「そっか、魔素の量は体質が関係するんですね……ということは、俺も体質によっては――」
「それはないよ」
即答。
クルトは陽気にばっさりと否定して来た。
「ない、ですか?」
「ないよ。だって疫病や魔物の襲撃で傷ついた人達を主神様に代わって癒すのが僧侶で、加護はそのための徴だもん。僧侶の回復魔法は、ほんとに、桁違いだよ」
「そうなんですか……」
「うん。早い子は一ヶ月もあれば体内を巡る魔力を実感出来るようになるって言うけど、ゆっくりな子は一年以上掛かる。ましてや君は主神様の加護を得た。それは世界に愛されているも同然なんだから、気長に自分の変化を楽しんでごらん」
「……はい!」
大丈夫かな、なんて思ってしまったことを心の中で謝罪する。
クルトは頼りになるお兄さんだった。
その後、クルトはネームタグを届けた恩を少しでも返すのだと張り切って、おススメの宿、食堂、武具店等々の日常生活に必要な商店はもちろん、生活圏の外に関してもたくさんの事を教えてくれた。
例えば地人族が暮らしている地下街や、水人族が暮らす湖。森人族は普通に街で暮らしているけど、街の中に森と言っても差し支えない場所があり、そこは近い内に行く予定の教会の敷地内。緑に囲まれた閑静な雰囲気が漂う場所で、とても良い所だった。
そして、貴族の街。
商通りの終点にあたる商業ギルドより向こうにはものすごく大きな公園があるが、その更に奥はこの街の領主や富豪の邸ばかりが並ぶ高級住宅街なのだそうだ。此処に遊びに来る貴族の別荘などもあるため、用事がないなら絶対に立ち入らないよう言い聞かせられた。
門の外からも見えた高台の御邸が領主邸で間違いない。
ちなみに彼が12,000ゴールドを支払った宿も、その高級住宅街の中だそうだ。
そして、散策していて一番驚かされたのは獣人族だ。
人の情報を勝手に見るという行為にどうしても抵抗があり、結局は誰一人鑑定せず見た目でしか判断出来なかったが、頭の上にある特徴的な耳の、種族の多さ! 耳だけでどの動物か特定出来るほど詳しくないので、犬だと思った耳が実は別の動物でしたなんてことも多々ありそうだし、10や20では絶対に収まらないと思う。
クルトや、冒険者ギルドで話したララ、レイナルドは何の獣人族だろう。
これを聞くのは失礼にあたるのか?
学ぶべきことがどんどん増えていくなぁと思っていたら、クルトに「どうしたの」と怪訝な顔をされた。
「どうしたって、何がですか?」
「いや、いますごいニヤニヤしてたから」
「特に何も……勉強しなきゃいけないことがたくさんあるなぁと思っただけですよ」
「勉強のこと考えてそんな嬉しそうな顔になるの⁈」
心底びっくりという反応をされて、俺も驚く。
「知識が増えるって楽しいですよ」
「どうかなぁ……まぁ興味がある事ならちょっとは……でも勉強だろう?」
「そう、ですね。机に向かってひたすら文字を追うこともあります」
「無理無理、俺には絶対に無理! そんなに勉強が好きな子だと、レンくんのご両親は助かっただろうねー」
「――」
「どうした?」
「……いえ」
両親が助かるとか、そもそも両親がいないから考えた事もなかったが、……そうか、これが「好き」か。
今まではひたすらやって来ただけ。
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