18 / 335
第1章 異世界に転移しました
18.対獄鬼戦(1) side レイナルド※戦闘有り
しおりを挟む
ジェイの背後に現れた黒い髑髏は、口を歪めヤラシイ笑みを浮かべたかと思うと圧倒的な魔力でもって辺り一帯を吹き飛ばした。
クルト達パーティのクランハウスはもちろんのこと、周囲の木々、その向こうの建物までも風圧だけで消し去って見せたのだ。
レイナルドたちは運が良かった。
捕り物になる可能性が高いのは判っていたからパーティ全員がその場に揃っていたし、自慢ではないが彼らは攻守のバランスが取れた良いチームだから咄嗟の事でもクルトも含め命を守る事は出来たのだ。
視界の悪い中、何とか周囲を確認し自分たち以外の生存者を確認する。
運が良ければ近隣に住んでいる連中も命までは落としていないはずだ。
「アッシュ、ギルドに行って緊急の救援要請を出させろ。獄鬼だ」
「了解!」
余計な言葉の遣り取りなど時間の無駄。
答えるなりウマ科のアッシュが目的地に向かって走り出した。パーティの中では彼女が最も速い。
それと同時にレイナルドと同じイヌ科のゲンジャルが盾を構え、彼の妹で同じくイヌ科のミッシェルが杖を、レイナルドが剣を構え、クマ科のウォーカーがクルトを背後に庇って立つ。
アッシュを送り出して以降、誰一人口を開かない。
周囲を警戒し、意識を索敵に集中する。
認めたくないが獄鬼は強い。
宿主がジェイという銀級冒険者なのも辛い。
獄鬼は取り付いた個体の能力を、獄鬼自身の能力、そしてこれまで食らって来た命の数だけ乗算して強化出来るのだ。最悪、金級の冒険者が10人以上揃わなければ討伐する事はかなわないかもしれない。
(だとしても、トゥルヌソルで出してしまったからには此処で滅さないと)
他所に尻拭いしてもらっては総てが集まる街トゥルヌソルの名が廃る。
ジリッ……誰かの足が下がった。
来る。
「!」
「うぁ……!」
クルトに伸ばされる黒い靄状の触手。
「避けろ!」
ダンジョン産の剣を持たないどころか文字通り身一つのクルトは逃げる事に専念する。
クルトが逃げた場所に突き刺さる獄鬼の手。
それに接近し火魔法を放つミッシェル。
「燃やせ!」
「払え!」
ミッシェルが立てた火柱にゲンジャルの声が重なり、風の刃が続く靄手を切り裂いく。
しかし切り裂いたところで所詮は実態を持たない靄。
闇色の手はすぐに元の形に戻りクルトを追う。
「チッ、やっぱ諦めるつもりはねぇか!」
「クルト絶対に捕まるなよ!!」
「はい!」
そうして始まるのは、圧倒的にこちらが不利な、体力と魔力を消耗させられるだけの鬼ごっこだ。
『トゥルヌソルに獄鬼は現れない』
油断していたと言われればそれまでだ。
主神リーデンによって創造された神の世界において獄鬼は実体を持たない。
主神の印をその身に持ち、主神の代理として民を癒す僧侶には近寄る事が出来ない。
それが常識だから、常に複数人の僧侶が滞在しているトゥルヌソルには獄鬼が現れる事などないと思い込んでいた。
実態を持ちさえすれば僧侶に近付けることは判っていたのに、油断は、いつの間にかトゥルヌソルの住人は獄鬼になど憑かれない、と。そんな傲慢な考えを植え付けてしまっていたらしい。
「ふはっ、あははははは! さぁおいでよクルト。おまえが俺のものになりさえすれば他の連中は見逃してやっても良いぜ? 俺に服従し、心も体も、魂までも俺に捧げろよ。おまえ一人の犠牲でトゥルヌソルは今日までの変わりない明日を迎えられる!」
「っ」
「聞いちゃダメよクルト!」
「おまえが手に入れば次の犠牲者が出るだけだ!!」
ミッシェルとウォーカーが怒鳴る。
皆が分かっているからだ。
獄鬼の目的が、取り憑いたジェイの欲望を満たしてその魂を喰らうことなら、絶対にクルトを手に入れなければならない。
終いには二人ともを食らって、どちらかの外見を使ってトゥルヌソルに溶け込み、新たな獲物を探すつもりだったのかもしれない。
仮にジェイの満たされた欲望、クルトの絶望が美味で、継続的な餌として活用するつもりなら二人が殺されることはないかもしれないが、どちらにせよジェイは傀儡。
下僕。
操られているという自覚もないままクルトを犯し続け、満たされた欲望を搾取され、枯葉のように朽ちていくだけだし、獄鬼本体は別の獲物を見つけて同じように誰かの命を貪ることに変わりはない。
一度でも魂を食らうことに成功した獄鬼は滅せられるまでそれを繰り返すのだ。
「クールートー! いままで何度も助けてやっただろ? 今回は俺を助けると思ってさ、おまえをよこせよ。絶対に可愛がるよ。幸せにする。気持ち良い事しかしないって。な?」
「この時点で気持ち悪さしかねぇわ!!」
「そんなひどい事を言われたらさ、ショックで、俺、殺しちゃうぜ?」
「!!」
靄手が瞬時に凶器へ姿を変え、クルトを庇うウォーカーに突進。
ガンッ、と。
激しい衝突音を響かせるもウォーカーは盾を構え、耐えた。
「くっ」
「へぇ、いまのを堪えるなんてやるなぁ。金級はレイナルドに寄生したおかげってわけじゃないのか」
「寄生はテメェの方だろうが獄鬼!!」
レイナルドの剣がジェイの頭を狙う。
獄鬼の靄手は斬れない、触れられない。魔法では時間稼ぎが関の山で、止められるのは僧侶だけ――それが獄鬼の厄介な特性だが、条件が満たされたジェイを食らう前にジェイを殺してしまえば獄鬼は肉体を捨てざるを得ない。
僧侶が多く滞在するトゥルヌソルで肉体を失うことは獄鬼にとって致命的だ。
「おまえこそ俺達に散々助けられて来ただろうが……っ、ここは仲間のために死んでおけ……!」
「ひどいなぁ」
獄鬼は笑う。
とても妖艶に。
「俺、これでも7人食っているんだぜ?」
「っ⁈」
「いくらレイナルドでも、さすがに無理だと思うんだが」
ふふっと笑いながら、獄鬼が動く。
「!」
レイナルドは瞬時に察し体を捻じったが、右足を持っていかれた。
「ぐっ、呪いか……!」
「ごちそうさま。次は――」
「レイ!!」
避けようとしたレイナルド、次を見定める獄鬼、そこに割り込んだゲンジャル。盾を間にレイナルドを担ぎ、後方に跳んだ。
「!!」
獄鬼が笑う。
「あははははは!! やだよなぁ弱いって! おまえたちトゥルヌソルの連中が僧侶のそばでぬくぬくしている間に、どれだけの街で俺たちがのんびり成長させてもらってると思う? おまえたちの油断が! 傲慢が! 浅慮が!! わざわざ天界が『旅の僧侶』と名乗らせるにも関わらず一ヵ所に留めようとする自己保身が俺達に世界を侵食させるんだ!!」
「がはっ!」
「くっ!!」
嘲笑と共に降り注ぐ槍のような靄手。
「あああっ」
クルトの両足が折られる。
「腕もいっとこうか」
言うが早いかクルトの四肢を圧壊し、更にそこへ纏わりつく漆黒の靄は、自分よりも能力の劣る僧侶の回復を阻害する、強者の呪い。
「クルト!!」
「あぐぁ……っ」
ウォーカーがクルトを引きずって遠ざけようとするが、その手は先ほどの防御で痺れたまま。右足を失くしたレイナルドはゲンジャルの盾に庇われ、ミッシェルの魔法で獄鬼の攻撃をぎりぎり凌ぐのが精いっぱい。
それすらあえて凌がせて、面白がられているのだろう。
何もかもが足りない。
死。
それが脳裏を過った瞬間だった。
クルト達パーティのクランハウスはもちろんのこと、周囲の木々、その向こうの建物までも風圧だけで消し去って見せたのだ。
レイナルドたちは運が良かった。
捕り物になる可能性が高いのは判っていたからパーティ全員がその場に揃っていたし、自慢ではないが彼らは攻守のバランスが取れた良いチームだから咄嗟の事でもクルトも含め命を守る事は出来たのだ。
視界の悪い中、何とか周囲を確認し自分たち以外の生存者を確認する。
運が良ければ近隣に住んでいる連中も命までは落としていないはずだ。
「アッシュ、ギルドに行って緊急の救援要請を出させろ。獄鬼だ」
「了解!」
余計な言葉の遣り取りなど時間の無駄。
答えるなりウマ科のアッシュが目的地に向かって走り出した。パーティの中では彼女が最も速い。
それと同時にレイナルドと同じイヌ科のゲンジャルが盾を構え、彼の妹で同じくイヌ科のミッシェルが杖を、レイナルドが剣を構え、クマ科のウォーカーがクルトを背後に庇って立つ。
アッシュを送り出して以降、誰一人口を開かない。
周囲を警戒し、意識を索敵に集中する。
認めたくないが獄鬼は強い。
宿主がジェイという銀級冒険者なのも辛い。
獄鬼は取り付いた個体の能力を、獄鬼自身の能力、そしてこれまで食らって来た命の数だけ乗算して強化出来るのだ。最悪、金級の冒険者が10人以上揃わなければ討伐する事はかなわないかもしれない。
(だとしても、トゥルヌソルで出してしまったからには此処で滅さないと)
他所に尻拭いしてもらっては総てが集まる街トゥルヌソルの名が廃る。
ジリッ……誰かの足が下がった。
来る。
「!」
「うぁ……!」
クルトに伸ばされる黒い靄状の触手。
「避けろ!」
ダンジョン産の剣を持たないどころか文字通り身一つのクルトは逃げる事に専念する。
クルトが逃げた場所に突き刺さる獄鬼の手。
それに接近し火魔法を放つミッシェル。
「燃やせ!」
「払え!」
ミッシェルが立てた火柱にゲンジャルの声が重なり、風の刃が続く靄手を切り裂いく。
しかし切り裂いたところで所詮は実態を持たない靄。
闇色の手はすぐに元の形に戻りクルトを追う。
「チッ、やっぱ諦めるつもりはねぇか!」
「クルト絶対に捕まるなよ!!」
「はい!」
そうして始まるのは、圧倒的にこちらが不利な、体力と魔力を消耗させられるだけの鬼ごっこだ。
『トゥルヌソルに獄鬼は現れない』
油断していたと言われればそれまでだ。
主神リーデンによって創造された神の世界において獄鬼は実体を持たない。
主神の印をその身に持ち、主神の代理として民を癒す僧侶には近寄る事が出来ない。
それが常識だから、常に複数人の僧侶が滞在しているトゥルヌソルには獄鬼が現れる事などないと思い込んでいた。
実態を持ちさえすれば僧侶に近付けることは判っていたのに、油断は、いつの間にかトゥルヌソルの住人は獄鬼になど憑かれない、と。そんな傲慢な考えを植え付けてしまっていたらしい。
「ふはっ、あははははは! さぁおいでよクルト。おまえが俺のものになりさえすれば他の連中は見逃してやっても良いぜ? 俺に服従し、心も体も、魂までも俺に捧げろよ。おまえ一人の犠牲でトゥルヌソルは今日までの変わりない明日を迎えられる!」
「っ」
「聞いちゃダメよクルト!」
「おまえが手に入れば次の犠牲者が出るだけだ!!」
ミッシェルとウォーカーが怒鳴る。
皆が分かっているからだ。
獄鬼の目的が、取り憑いたジェイの欲望を満たしてその魂を喰らうことなら、絶対にクルトを手に入れなければならない。
終いには二人ともを食らって、どちらかの外見を使ってトゥルヌソルに溶け込み、新たな獲物を探すつもりだったのかもしれない。
仮にジェイの満たされた欲望、クルトの絶望が美味で、継続的な餌として活用するつもりなら二人が殺されることはないかもしれないが、どちらにせよジェイは傀儡。
下僕。
操られているという自覚もないままクルトを犯し続け、満たされた欲望を搾取され、枯葉のように朽ちていくだけだし、獄鬼本体は別の獲物を見つけて同じように誰かの命を貪ることに変わりはない。
一度でも魂を食らうことに成功した獄鬼は滅せられるまでそれを繰り返すのだ。
「クールートー! いままで何度も助けてやっただろ? 今回は俺を助けると思ってさ、おまえをよこせよ。絶対に可愛がるよ。幸せにする。気持ち良い事しかしないって。な?」
「この時点で気持ち悪さしかねぇわ!!」
「そんなひどい事を言われたらさ、ショックで、俺、殺しちゃうぜ?」
「!!」
靄手が瞬時に凶器へ姿を変え、クルトを庇うウォーカーに突進。
ガンッ、と。
激しい衝突音を響かせるもウォーカーは盾を構え、耐えた。
「くっ」
「へぇ、いまのを堪えるなんてやるなぁ。金級はレイナルドに寄生したおかげってわけじゃないのか」
「寄生はテメェの方だろうが獄鬼!!」
レイナルドの剣がジェイの頭を狙う。
獄鬼の靄手は斬れない、触れられない。魔法では時間稼ぎが関の山で、止められるのは僧侶だけ――それが獄鬼の厄介な特性だが、条件が満たされたジェイを食らう前にジェイを殺してしまえば獄鬼は肉体を捨てざるを得ない。
僧侶が多く滞在するトゥルヌソルで肉体を失うことは獄鬼にとって致命的だ。
「おまえこそ俺達に散々助けられて来ただろうが……っ、ここは仲間のために死んでおけ……!」
「ひどいなぁ」
獄鬼は笑う。
とても妖艶に。
「俺、これでも7人食っているんだぜ?」
「っ⁈」
「いくらレイナルドでも、さすがに無理だと思うんだが」
ふふっと笑いながら、獄鬼が動く。
「!」
レイナルドは瞬時に察し体を捻じったが、右足を持っていかれた。
「ぐっ、呪いか……!」
「ごちそうさま。次は――」
「レイ!!」
避けようとしたレイナルド、次を見定める獄鬼、そこに割り込んだゲンジャル。盾を間にレイナルドを担ぎ、後方に跳んだ。
「!!」
獄鬼が笑う。
「あははははは!! やだよなぁ弱いって! おまえたちトゥルヌソルの連中が僧侶のそばでぬくぬくしている間に、どれだけの街で俺たちがのんびり成長させてもらってると思う? おまえたちの油断が! 傲慢が! 浅慮が!! わざわざ天界が『旅の僧侶』と名乗らせるにも関わらず一ヵ所に留めようとする自己保身が俺達に世界を侵食させるんだ!!」
「がはっ!」
「くっ!!」
嘲笑と共に降り注ぐ槍のような靄手。
「あああっ」
クルトの両足が折られる。
「腕もいっとこうか」
言うが早いかクルトの四肢を圧壊し、更にそこへ纏わりつく漆黒の靄は、自分よりも能力の劣る僧侶の回復を阻害する、強者の呪い。
「クルト!!」
「あぐぁ……っ」
ウォーカーがクルトを引きずって遠ざけようとするが、その手は先ほどの防御で痺れたまま。右足を失くしたレイナルドはゲンジャルの盾に庇われ、ミッシェルの魔法で獄鬼の攻撃をぎりぎり凌ぐのが精いっぱい。
それすらあえて凌がせて、面白がられているのだろう。
何もかもが足りない。
死。
それが脳裏を過った瞬間だった。
115
お気に入りに追加
566
あなたにおすすめの小説

運悪く放課後に屯してる不良たちと一緒に転移に巻き込まれた俺、到底馴染めそうにないのでソロで無双する事に決めました。~なのに何故かついて来る…
こまの ととと
BL
『申し訳ございませんが、皆様には今からこちらへと来て頂きます。強制となってしまった事、改めて非礼申し上げます』
ある日、教室中に響いた声だ。
……この言い方には語弊があった。
正確には、頭の中に響いた声だ。何故なら、耳から聞こえて来た感覚は無く、直接頭を揺らされたという感覚に襲われたからだ。
テレパシーというものが実際にあったなら、確かにこういうものなのかも知れない。
問題はいくつかあるが、最大の問題は……俺はただその教室近くの廊下を歩いていただけという事だ。
*当作品はカクヨム様でも掲載しております。

監視が厳しすぎた嫁入り生活から解放されました~冷徹無慈悲と呼ばれた隻眼の伯爵様と呪いの首輪~【BL・オメガバース】
古森きり
BL
政略結婚で嫁いだ先は、女狂いの伯爵家。
男のΩである僕には一切興味を示さず、しかし不貞をさせまいと常に監視される生活。
自分ではどうすることもできない生活に疲れ果てて諦めた時、夫の不正が暴かれて失脚した。
行く当てがなくなった僕を保護してくれたのは、元夫が口を開けば罵っていた政敵ヘルムート・カウフマン。
冷徹無慈悲と呼び声高い彼だが、共に食事を摂ってくれたりやりたいことを応援してくれたり、決して冷たいだけの人ではなさそうで――。
カクヨムに書き溜め。
小説家になろう、アルファポリス、BLoveにそのうち掲載します。

迷子の僕の異世界生活
クローナ
BL
高校を卒業と同時に長年暮らした養護施設を出て働き始めて半年。18歳の桜木冬夜は休日に買い物に出たはずなのに突然異世界へ迷い込んでしまった。
通りかかった子供に助けられついていった先は人手不足の宿屋で、衣食住を求め臨時で働く事になった。
その宿屋で出逢ったのは冒険者のクラウス。
冒険者を辞めて騎士に復帰すると言うクラウスに誘われ仕事を求め一緒に王都へ向かい今度は馴染み深い孤児院で働く事に。
神様からの啓示もなく、なぜ自分が迷い込んだのか理由もわからないまま周りの人に助けられながら異世界で幸せになるお話です。
2022,04,02 第二部を始めることに加え読みやすくなればと第一部に章を追加しました。


新しい道を歩み始めた貴方へ
mahiro
BL
今から14年前、関係を秘密にしていた恋人が俺の存在を忘れた。
そのことにショックを受けたが、彼の家族や友人たちが集まりかけている中で、いつまでもその場に居座り続けるわけにはいかず去ることにした。
その後、恋人は訳あってその地を離れることとなり、俺のことを忘れたまま去って行った。
あれから恋人とは一度も会っておらず、月日が経っていた。
あるとき、いつものように仕事場に向かっているといきなり真上に明るい光が降ってきて……?
※沢山のお気に入り登録ありがとうございます。深く感謝申し上げます。

嫌われ者の長男
りんか
BL
学校ではいじめられ、家でも誰からも愛してもらえない少年 岬。彼の家族は弟達だけ母親は幼い時に他界。一つずつ離れた五人の弟がいる。だけど弟達は岬には無関心で岬もそれはわかってるけど弟達の役に立つために頑張ってるそんな時とある事件が起きて.....
俺、転生したら社畜メンタルのまま超絶イケメンになってた件~転生したのに、恋愛難易度はなぜかハードモード
中岡 始
BL
ブラック企業の激務で過労死した40歳の社畜・藤堂悠真。
目を覚ますと、高校2年生の自分に転生していた。
しかも、鏡に映ったのは芸能人レベルの超絶イケメン。
転入初日から女子たちに囲まれ、学園中の話題の的に。
だが、社畜思考が抜けず**「これはマーケティング施策か?」**と疑うばかり。
そして、モテすぎて業務過多状態に陥る。
弁当争奪戦、放課後のデート攻勢…悠真の平穏は完全に崩壊。
そんな中、唯一冷静な男・藤崎颯斗の存在に救われる。
颯斗はやたらと落ち着いていて、悠真をさりげなくフォローする。
「お前といると、楽だ」
次第に悠真の中で、彼の存在が大きくなっていき――。
「お前、俺から逃げるな」
颯斗の言葉に、悠真の心は大きく揺れ動く。
転生×学園ラブコメ×じわじわ迫る恋。
これは、悠真が「本当に選ぶべきもの」を見つける物語。
異世界で8歳児になった僕は半獣さん達と仲良くスローライフを目ざします
み馬
BL
志望校に合格した春、桜の樹の下で意識を失った主人公・斗馬 亮介(とうま りょうすけ)は、気がついたとき、異世界で8歳児の姿にもどっていた。
わけもわからず放心していると、いきなり巨大な黒蛇に襲われるが、水の精霊〈ミュオン・リヒテル・リノアース〉と、半獣属の大熊〈ハイロ〉があらわれて……!?
これは、異世界へ転移した8歳児が、しゃべる動物たちとスローライフ?を目ざす、ファンタジーBLです。
おとなサイド(半獣×精霊)のカプありにつき、R15にしておきました。
※ 設定ゆるめ、造語、出産描写あり。幕開け(前置き)長め。第21話に登場人物紹介を載せましたので、ご参考ください。
★お試し読みは、第1部(第22〜27話あたり)がオススメです。物語の傾向がわかりやすいかと思います★
★第11回BL小説大賞エントリー作品★最終結果2773作品中/414位★応援ありがとうございました★
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる