いないことにされた双子の弟王子はそれでも国を守りたい

『父が呪われて倒れた』
 12年振りに訊く双子の兄の言葉に、主人公ロシュと、彼を愛してやまないクロヴィス(師匠1)とマリアンヌ(師匠2)は絶句する。呪われたという父も、それを伝えた兄王子も、12年前にロシュに刺客を放った黒幕の容疑者だったからだ。しかし呪いがロシュにも影響するかもしれないと聞かされては無視出来ない。一行はロシュの命を守るため、兄からもたらされた情報に従って神竜の住まう聖峰を目指す事になる――。
■□■登場人物■□■
ロシュ:主人公17歳。前世の記憶を持つため発想が興味深いという点を稀少種族の師匠二人に気に入られて生き永らえた双子の弟王子。
クロヴィス:齢200越えのエルフ。賢者。ロシュが大事。
マリアンヌ:年齢不詳のヴァンピール。大魔導士。ロシュを気に入っているが可愛がりたいのは初心な女の子。吸血対象も女の子。
イライザ:ロシュの乳姉。19歳。マリアンヌのお気に入りで吸血対象。『紅蓮の戦乙女』という二つ名を持つ戦士。
■□■第15回ファンタジー小説大賞にエントリーします■□■
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