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第ニ章 目撃者をつくろう
10 赤星くんの能力と不穏な動き
しおりを挟む「〝飛べ〟」
私が小林くんと赤星くんにかけたのは『浮遊魔法』だ。
ただ、今回は落下物に対して、それも距離のある生態に対してだったので、魔法がうまくかかるかどうかは一か八かの賭けだった。結果的には成功したものの、あと一瞬でも判断が遅れていたら危なかった。落下物に浮遊魔法をかけると、徐々にスピードは落ちるが落下はすぐには止まらない。ギリギリだった。赤星くんの無謀な飛び出しがなかったら、すぐに行動できなかったかもしれない。
ふもとで待つこと40分。帰還した赤星くんの表情は晴れ晴れとしていて明るい。それに小林くんも、死の恐怖を味わったわりには怯えたところがいっさいない。背筋をしゃんと伸ばし、生き生きと歩いてくる。いったい、この短時間の間に何があったわけ?
あー……あれか。崖の頂上から約百メートルも落下したのに無傷だったという〝不思議体験〟が二人を興奮状態に至らせているのか。赤星くんは私が魔法をかけたって気づいてるだろうけど、小林君はこの不思議現象を自分の中でどう処理したのか気になるところだ。
「ちょっと、なんで無事なの二人とも!」
素っ頓狂な声をあげ、三浦さんが二人に駆け寄る。短いポニーテールを追うように、ほかの部員も続いた。
「下に落ち葉がたまっててな。うまい具合にクッションになってくれて、助かった。まさに奇跡だぜ」
小林くんは言うけれど、みんな半信半疑だ。落ち葉のクッションがあるにしても、生身の人間が百メートルの距離から落下したら無事では済まないことを高校生は常識として知っている。それでも、小林くんは言い分を変えなかった。
「ほんとに運が良かったぜ、俺たち。なあ、赤星」
小林くんが赤星くんの肩を組んでにっと笑う。赤星くんは一瞬の戸惑いを見せたあと、しかし同じように笑ってみせた。
「ごめんね、今回のことは全部私の責任です。監督不行き届きでした」
私が言うと、「まぁ、まあ」と小林くん。
「俺たちケガしてないしさ。先生が謝ることじゃないって。そもそも俺が悪いんだし。みんなも、心配かけてすまん」
こうして少しの〝不思議〟をはらみながらも、その場は丸く収まった。
とはいえ私は引率の顧問として、今回の事故を校長に報告せねばならない。
だいぶ気が重い。『二名崖から落下。しかし二人とも無傷』の報告書になんと突っ込まれるか。あまりにしつこく追及されるようだったら、校長こそ『記憶喪失』にしてやる。全部忘れたらあの嫌味な性格もなおるんじゃない? いいことだ。
赤星くんが上機嫌だった理由を語りにやってきたのは、その日の夜。ふもとでみんなと別れ自宅アパートに帰ってしばらくして、チャイムが鳴った。玄関ドアの覗き穴をのぞくと、赤星くんが落ち着きのない様子で立っている。私はドアを開けた。次の瞬間、赤星くんが私を勢いよく抱きしめた。赤星くんはシトラスの匂いがする。高校生に人気の清涼剤の匂い。て、なに呑気に匂い嗅いでんだ私。
「ちょっと、離して!」
「ひなこちゃん、俺、特別な能力発現した!!」
「は……?」
「ママ、ぐるじい……」
「ぎゃーっ! ピンキーちゃん!!」
胸元から苦し気な声が聞こえて、私は慌てて赤星くんを突き放した。胸ポケットにピンキーちゃん入れたままだった。忘れてた!!
私の心配をよそに、眠り眼を擦りながら不安定に飛び上がっていくピンキーちゃん。無事か。ほっ。
ほんと、小さすぎていつも潰しそうだから気が気じゃない。グロはお断りです。
私が小さき妖精を心配しているその隙に、赤星くんは勝手に部屋に上がりこんでいた。ずんずん奥まで侵入し「見せたいものがある」という。
まったく、かんべんしてくれ。独身女教師が男子生徒を部屋に上げるとか、誰かに見られたら大変なことになる。もっと気を付けてくれませんかね。せめて人目をはばかって……との私の文句も無視して、赤星くんは立ったまま能力の実演を開始する。
「こうやって手首をくるっと回すと、剣が現れるんだ。んで、この剣がやばい。なんでもすぱすぱ切れる。家で色々試し切りしてみたら、金属製のベッド枠も、野球のバッドも、木の机も、包丁だってなんでも真っ二つだった」
「なにしてんの赤星くん。お母さん帰って来たらびっくりして腰抜かすよ……」
「母さんはいつも反応薄いから。たまにはそれくらい驚いたっていいんじゃん。それよりさ、これはまだ検証途中だけど、俺、たぶんこの剣を出してる間身体能力がめちゃくちゃ上がる」
「どういうこと?」
「たとえば、ジャンプ」
赤星くんは膝を伸ばしたままで軽くジャンプしてみせた。するとどうだろう。四メートルある天井の壁に、あっさり手が届くではないか。
「いまのは手加減した。ほんとうは、もっと高く飛べる。それからリンゴ」
リュックから取り出したリンゴを、赤星くんが右手に握る。特に力を入れているふうでもないのに、かんたんに砕け散った。
「そんで極めつけはこれ」
取り出したカッターを手首にそわせた時には、さすがにぎょっとして止めた。
「大丈夫だって。ほら、軽く擦ったくらいじゃあ傷もつかない」
「どうなってんの……え、これ、やっぱり私の眷属になったからだよね。赤星くんが元々持ってた能力とかじゃなくて」
唖然とする私を見て、赤星くんは弾けるように笑った。
「ひなこちゃんが俺のこと可哀想に思って、別の方法で力をくれたんだと思ったけど違うんだ。てことは、眷属所以の力だと思うよ。俺、遅咲きタイプだったんだな。やべえ、めちゃめちゃ興奮する!」
「わかった、わかったから」
私を抱きしめてジャンプする赤星くんを、なんとか落ち着かせる。
しかし、『剣』の出現に『身体能力の向上』か。かなり暴力的な力だな。何か事件が起きて大事にならなければいいけど……赤星くんは考えるよりも先に体が動くタイプだから、ひょんなことで世間に能力がバレそうだ。たとえば、学校帰り道端で出会ったひったくりを捕まえるために能力を発動させちゃって、それを動画に撮られるとか。ものすごくありそうだから怖い。
私は改まった顔をつくって、赤星くんをテーブルに着かせた。
「わかってると思うけど、その能力は人前でみだりに使っちゃだめ。これは『命令』よ」
「うん、わかってる」
「ほんとに? 怪しい研究機関にでも目をつけられたら人体実験コースよ」
それに……と私はわざと声を落とす。
「目立ってはならない理由が、ほかにもあるの」
「ほかにも?」
「魔女の世界はね、一筋縄ではいかないの。私みたいに良い魔女ばかりとは限らない。他の魔女の魔法の力や、その眷属の能力を奪うために捕まえて殺そうとする魔女もいる」
ごくり、と赤星くんの喉が鳴った。私は悲痛な面持ちで続ける。
「くれぐれも気を付けて。お願いだから目立たないで。事は赤星くんだけで済まないのよ。私たちはもちろん、お母様にも危険が及ぶかも」
「わ、わかった……」
……ま、嘘だけどね!
魔女狩りをする魔女? そんなの実際いるかなんて知らない。
というかそもそも、私のほかに魔女がいるのかも知らない。
でも、こうでも言って脅しをかけなきゃ、赤星くんは好んで危険に首突っ込みそうだし。
魔女の『命令』でどこまで行動を縛れるか怪しいし、保険はかけておくべきだ。
だいぶ怖がらせちゃったけど、これも君のためだ。許せ。
と、内心軽く構えてた私だけど、赤星くんの続く言葉で一気に風向きが変わった。そういえば、と赤星くんは言った。
「今日崖から落ちたとき、変なことがあったんだ」
「変なこと?」
「うん。たいした森でもないのに道に迷ってさ。ひなこちゃんの気配を辿ろうとするのに、どんどん別の方向に誘われる、みないな。迷わされてるかんじだった。それに、明らかに普通じゃないイノシシに殺されかけたし」
「は、イノシシ!? さっきはそんなこと言ってなかったじゃない。大丈夫だったの!?」
「大丈夫。そんときちょうど俺の能力が発現して、普通に勝てた」
「いや戦わずに逃げなさいよ。小林くんは見たの? その、イノシシとか、あんたの能力とか」
「見た。けど、たぶんあいつは誰にも言わない」
うーん、たしかに。ふもとに帰還したときも小林くん、何にも言ってなかったな。イノシシ見た! とか騒ぎもしなかったし、ましてや「自分たちが助かったのは運がよかっただけ」って言い張ってたし。あれは赤星くんをかばってたんだな。たぶん小林くんは、崖から落ちて助かったのもぜんぶ赤星くんのおかげだと思ってるんだろう。
小林くんの義理堅い性格は知っている。貸してあげたハンカチを、良い匂いの柔軟剤で洗濯してアイロンがけしてラッピングまで自分でしてお礼のお菓子まで添えて返してくれるような子だ。恩人には、最大限報いるだろう。小林くんは赤星くんの秘密を誰にも喋らない。
それよりも気になるのは、赤星くんが言った森での迷子事件だ。彼の説明は、ある可能性を示している。そして赤星くんも、その可能性に気付いてる。
「ねえ、人を迷わせる呪文とかあるの?」
「……ある」
『魔女のすゝめ』
五、各種魔法の使い方
(イ)中級 48ページ
(ウ)上級 56ページ
『迷いの呪文』は二つある。
呪文の長さがイコール難易度になるらしく、中級と上級のページにまたいで存在した。
この魔法には、私もだいぶ前から目をつけていた。
万が一にでも『魔女の隠れ家』に人間がやってこないように、小屋の周辺に『迷いの呪文』をかけて目くらましをしようと考えていたのだ。しかし未だその計画は達成できていない。この魔法に必要なジャコウジカの雄の牙が未だに届かないからだ。一月前、カナダの通販サイトでたしかに注文したのだけど。さいきんはジャコウジカ保護協会が色々と活動を展開していると聞くので、捕獲が難しいのかもしれない。
「たぶんあれ、他の魔女の仕業だぜ。良い魔女じゃなくて、ひなこちゃんが言った悪い魔女のほう」
悪い魔女かはわからないけど、それが魔女の仕業って考えには同意する。
異常に発達したイノシシは魔女の眷属で、森には『迷いの呪文』がかかっていた。
これが正解だとすると、すぐ近くに私以外の魔女がいるってことだ。
初めての同族。出会ったら、どうなるだろう。
もし彼女なり彼が『生来の魔法使い』なら、色々と聞きたいこともある。
たとえば、「魔女・魔法使いの集会みたいなのないんですか?」とか。舞踏会とか、飲み会とか、合コンとか、私喜んで幹事しまっす!
「とりあえず、ひとりで裏山には入るのはやめておいて」
高校生は好奇心を原動力に軽率に危険地帯へと足を踏み入れてしまうやっかいな生物だ。
しっかり釘を刺しておかないと。
私の言いつけに、赤星くんは素直に頷いた。
ずっと不在だったジジが帰ってきたのは、それでもまだ高いテンションを維持する赤星くんがやっとのことで帰宅する段になってからだった。玄関を出る赤星くんと入れ違えに、艶やかな毛並みをした黒猫がドアをすり抜けて入ってくる。
「ジジ、最近帰り遅いんじゃないの」
「うっさいなー。もう子どもじゃねーんだからほっとけよ」
反抗期の少年かよ!
私のツッコミを聞き流し、ジジはリビングにある自分の寝床へと帰って行く。
緩やかに揺れるしっぽとお尻。何とも言えない気持ちで見送っているのは、私だけじゃなかった。ふと横を見ると、ピンキーちゃんがジジの背中に寂しそうな視線を向けていた。
❖◆◇◆❖
赤髪と坊主頭の二人の少年が『迷いの呪文』をすり抜けて森から消えた後、殺されたイノシシに近づく人影があった。ストレートの長い黒髪が風で払われ、少女の整った顔立ちを顕わにする。白を基調とした制服に黒いローブをまとった彼女は、息絶えたイノシシの額にそっと手を添えた。
「───ふうん、眷属のレベルは割と高めですわね」
少女の名前は花園カヤ。名門鈴蘭女学園に通う高校2年生だ。そして、彼女は魔法使いの一族に生まれた『生来の魔女』でもある。
滑らかな白肌の手が、すっと宙を切った。すると、イノシシの亡骸は塵となって消えた。
カヤは風に舞うチリの行方には目もくれず、すくっと立ち上がると迷いのない足取りで歩き出す。
「〝ゲート〟」
カヤの声に応え、宙が割れる。もやがうずまく空間の裂け目に入ったカヤの姿は、次の瞬間、商店街の薄暗い路地にあった。カヤはフードを目深にかぶり、口元を黒い布で隠すと路地を出た。
シャッターの下りた精肉店の前に、赤い布がかかったテーブルがあり、その机を挟むように二脚のパイプイスが設置されている。テーブルの正面には、『占い 一回 500円』と書かれたポスターが。その売り文句に惹かれ一人の女子高生がやってきたのは、カヤがパイプイスに腰を下ろしてすぐだった。女子高生の制服は、この商店街の目と鼻の先にある青葉清涼高校のものである。カヤはそれを確認し、笑みを浮かべた。緊張に頬を強張らせる女子高生に優しく問いかける。
「何を占いましょう」
「あの、ここである薬が手に入ると聞いたんですけど……」
カヤは最大限の親しみを込めて目を細めた。
「ええ、ございますわ。意中の方の髪の毛はご用意があって?」
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