45 / 50
第43話 心の読み合い
しおりを挟む
……はぁ、いつまでもこうしてお互いの出方を伺っていては話が進まない。
なら、私から切り出す。
……生憎のところ、そういう心理戦とかは苦手なんでね。
「──さて、今日私がここに来た理由ですが」
そう言った瞬間、この場の雰囲気が一気に張り詰めたものとなった。
彼らからすれば魔物は敵。その魔物が多く存在する迷宮の主が何を求めてやって来たのか。
どうやら、あちらさんの全員が悪い方向に考えているみたいだ。
私はあえて余裕ぶった表情で笑い、緊張しないように外面の性格になりきる。
「ふふっ、そう警戒しなくても、あなた方を『支配』しようとは考えていませんよ」
「……敵の言葉を、そう簡単に信用しろと?」
「ふむ……まぁ、無理でしょう。私だったらその者の真相を覗いて、本当に信頼に置けるかの判断をします」
「その口振りだと、セリア殿にはその判断が可能なのだろうか?」
これは別に言っちゃってもいいのだろうか。
でも、どうせバレるのだから、今言うのと後で言うのでは、あまり結果は変わらない気がする。ここで完全に敵対するのであれば、どうせ協力関係なんて築けない。
さすがにこの人数だ。直接「魔眼を持っています」とは言えないけど、聡い王様なら自分でその考えに辿り着くだろう。
「……ええ、可能ですよ。運に恵まれたのか、そのような能力を授かりました」
「ほう? では、私の真相も暴かれている、ということになるのか……いやはや、それが本当なら、こちらの打ち手なしだな」
こちらを小馬鹿にした態度。
わかりやすい挑発だけど、折角だからそれに乗ってやろう。
千里眼を通して魔眼の能力『心眼』を発動。
これで王様の心の中を覗き込める。……さぁて、完全に不利な状況で、王様は何を考えているのかな?
『やばい、てっきり異形の魔物が出てくるのかと思っておったのに、なんでこんな美少女が出てくるのだ。私の娘と大差ないではないか。うむむ……そういえば娘には同年代の友人という者がいなかった。あわよくば友人のいない娘と友人に……いやいや、流石にそれは無理があるだろう。彼女は迷宮の主。目的は未だに不明だが、相容れぬ存在であるのは確か。そんな者に娘と友人になど……だが、あの子が楽しいひと時を得られるのであれば、降伏してもいいかもしれない。将来のことを考えると、あの子に友人が一人もいないのはいささか問題がある』
「…………こんな場面でなんつぅことを考えているんだ。この親馬鹿は」
「──っ!?」
おっと、つい本音が出てしまった。
どうやってこの場を切り抜けようと考えているのかと思ったら、まさか子供の将来の心配をしているとは思わないじゃん。
──おい賢王、お前の国の危機なんだぞ。真っ先にそっちを考えないでどうする。
「ま、まさか本当に心の内を暴かれるとはな」
「…………王よ。まさかまたシエラ様のことを考えていたのですか? 国の危機であるかもしれないこの状況で?」
「い、いや! 違う……ことはないが……! 何もそれだけではないぞ! しっかりとこの国のことも考えていたわ!」
「……もういいです。もう慣れましたから」
ずっと王様の後ろで控えていた騎士が呆れたように溜息を溢した。
その騎士は他の騎士とは別格の鎧を着ていて、おそらくこの国で一番強いんだろうなぁ、ということはわかった。
王国騎士団の団長、王様お付きの護衛ってところかな? それに追加で親馬鹿な王様を制御するとか……苦労しているんですね。
「──コホンッ! セリア殿、少々お見苦しいところを見せてしまったことを謝罪しよう」
「あ、はい。どうもです……」
少々どころの話ではないと思うのは私だけか?
それに、今更そんな王様オーラを出されても無駄だと思うけど、一応私も気持ちを切り替えていこうか。
「さて、私の能力がわかったところで、話を進めましょうか」
「……本当に支配はしないと信じてよいのだな?」
「ですから、最初からそう言っているではありませんか。それに私の言葉が嘘か誠か、ガイウス様はそれを見極められるでしょう?」
ガイウス・ウル・オーヴァン。
賢王と呼ばれた彼はありとあらゆる交渉に長けており、こと商業に関しては一切の負けを知らない。それは王としての地位に就いた後でも同じであり、どこの国に対しても話を優位に持っていく。
商人や貴族同士の会話は、常に腹黒い陰謀が渦巻いている。どこに嘘が隠れているのか、どこに罠が仕掛けられているのか。それを正確に見抜けなければ、ここまで成功することはまずあり得ないだろう。
──では、なぜ王様はそれを成し遂げられたのか。
それは簡単なことだ。
人間は15歳になると、一つの能力を得られる。
王様の得た能力は──嘘を見抜く力。
体を使う戦いには全く意味がない能力だけど、口での戦いでは十分にチートな能力だ。
「……そこまで見破られるとは、セリア殿は何者なのだ?」
「言ったではありませんか。私は迷宮の主。それだけです」
「では、その迷宮主は何用でここにいらしたのか?」
王様の目の色が変わる。
全てを見通そうとしている目。
下手なことを言ったら、今回の計画は全てが無駄になるだろう。
それでも私は余裕の笑みを崩さない。
「──協力しましょう」
「……………………は?」
今回の目的を言うと、王様はとても面白い表情をしてくれた。本当に意味がわからない、あるいは理解はしているけど、思考が追いついていない。そんな顔だ。
きっと色々なパターンを考えて、その時の対応に備えていたんだろう。けれど、さすがの賢王も私の提案は予想していなかったのか、このような表情になってくれている。
賢王相手に一手先をいったような気持ちになって、私は自慢げに微笑んだ。
「だから、協力しましょうと言っているのです」
「……ちょ、ちょっと待ってくれ。協力ということの具体的な内容を教えてはくれないだろうか?」
「まずは私たちの要求から話しましょう。このアガレール王国内に、私の迷宮を置く許可を頂きたいのです。その代わりと言ってはなんですが、私たちがこの国を他の魔物の脅威から守って差し上げます。……どうでしょう? そちらとしては他国に集中できるいい機会であり、決して悪くない提案だと思いますが?」
アガレール王国は、帝国や他の小国に囲まれる立地となっている。
小国はどうでもいい。一番の問題は帝国だ。アガレール王国と帝国は昔からいざこざが起こっていて、周辺他国もそれに手を焼いている。
ただでさえ軍事力が高い帝国に加え、アガレール王国は森に囲まれていて、そこから湧き出る魔物の対処にも忙しい。
私が言っているのは、その数え切れないほどの魔物たちを、冒険者の仕事内容に支障が出ない程度に抑えてあげようということだった。
「なぜだ? どう考えても、そちらにメリットがない。……いったい、何を考えている?」
「何を、と言われましても、私が言ったことが全てです。……それに、こちらにも十分な利益はあるんですよ。だからこそ、こうして交渉に来たのです」
王様は頭を抱えてしまった。
本来、こういう行為は交渉相手の前でやってはいけないことなんだろうけど、それだけ王様も混乱しているんだろうな。
「そちらの利益というのは、教えてはいただけないのだろうか?」
「……そこまで話す必要はないと思います。ですが、あなた方、並びに国民の皆様に負担を強いることはないと約束します」
「嘘、は言っていないのだな」
「こんなところで嘘を言うことこそが、利益になりませんね」
「もし、断ったら?」
「……さて、どういたしましょう。そちらが牙を剥いてくるのであれば皆殺し、今まで通り一つの迷宮として扱ってくれるのであれば、少々こちらの予定は狂って面倒なことになりますが、仕方ないのでおとなしく帰るとしましょう」
ここで断られても、また別の方法をみんなと話し合って決めればいい。
ただ、これが今のところ一番安全な策というだけだった。
「……それで、返答をいただきたいのですが?」
別に急いでいる訳ではないけど、私も少し疲れた。
帰ってアリスの淹れてくれた紅茶を飲みたい。そして本を読みたい。
千里眼で逐一迷宮の様子を見ているけど、あっちは変わった変化を見せていなかった。
中で待機しているグレンたちなんて、優雅にお昼ご飯を食べている。……あいつらぁ、主人がこんなに頑張っているのに自分たちは休憩とか、いいご身分じゃないですか。許さねえぞマジで。
「…………少し、考えたい。客室に案内させる故、時間をもらえるだろうか?」
「ええ、かしこまりました。どうか選択の間違いをしないよう、ゆっくりとお考えください」
どうやらまだ帰ることはできないらしい。
それを理解した私は、内心ため息をつくのだった。
なら、私から切り出す。
……生憎のところ、そういう心理戦とかは苦手なんでね。
「──さて、今日私がここに来た理由ですが」
そう言った瞬間、この場の雰囲気が一気に張り詰めたものとなった。
彼らからすれば魔物は敵。その魔物が多く存在する迷宮の主が何を求めてやって来たのか。
どうやら、あちらさんの全員が悪い方向に考えているみたいだ。
私はあえて余裕ぶった表情で笑い、緊張しないように外面の性格になりきる。
「ふふっ、そう警戒しなくても、あなた方を『支配』しようとは考えていませんよ」
「……敵の言葉を、そう簡単に信用しろと?」
「ふむ……まぁ、無理でしょう。私だったらその者の真相を覗いて、本当に信頼に置けるかの判断をします」
「その口振りだと、セリア殿にはその判断が可能なのだろうか?」
これは別に言っちゃってもいいのだろうか。
でも、どうせバレるのだから、今言うのと後で言うのでは、あまり結果は変わらない気がする。ここで完全に敵対するのであれば、どうせ協力関係なんて築けない。
さすがにこの人数だ。直接「魔眼を持っています」とは言えないけど、聡い王様なら自分でその考えに辿り着くだろう。
「……ええ、可能ですよ。運に恵まれたのか、そのような能力を授かりました」
「ほう? では、私の真相も暴かれている、ということになるのか……いやはや、それが本当なら、こちらの打ち手なしだな」
こちらを小馬鹿にした態度。
わかりやすい挑発だけど、折角だからそれに乗ってやろう。
千里眼を通して魔眼の能力『心眼』を発動。
これで王様の心の中を覗き込める。……さぁて、完全に不利な状況で、王様は何を考えているのかな?
『やばい、てっきり異形の魔物が出てくるのかと思っておったのに、なんでこんな美少女が出てくるのだ。私の娘と大差ないではないか。うむむ……そういえば娘には同年代の友人という者がいなかった。あわよくば友人のいない娘と友人に……いやいや、流石にそれは無理があるだろう。彼女は迷宮の主。目的は未だに不明だが、相容れぬ存在であるのは確か。そんな者に娘と友人になど……だが、あの子が楽しいひと時を得られるのであれば、降伏してもいいかもしれない。将来のことを考えると、あの子に友人が一人もいないのはいささか問題がある』
「…………こんな場面でなんつぅことを考えているんだ。この親馬鹿は」
「──っ!?」
おっと、つい本音が出てしまった。
どうやってこの場を切り抜けようと考えているのかと思ったら、まさか子供の将来の心配をしているとは思わないじゃん。
──おい賢王、お前の国の危機なんだぞ。真っ先にそっちを考えないでどうする。
「ま、まさか本当に心の内を暴かれるとはな」
「…………王よ。まさかまたシエラ様のことを考えていたのですか? 国の危機であるかもしれないこの状況で?」
「い、いや! 違う……ことはないが……! 何もそれだけではないぞ! しっかりとこの国のことも考えていたわ!」
「……もういいです。もう慣れましたから」
ずっと王様の後ろで控えていた騎士が呆れたように溜息を溢した。
その騎士は他の騎士とは別格の鎧を着ていて、おそらくこの国で一番強いんだろうなぁ、ということはわかった。
王国騎士団の団長、王様お付きの護衛ってところかな? それに追加で親馬鹿な王様を制御するとか……苦労しているんですね。
「──コホンッ! セリア殿、少々お見苦しいところを見せてしまったことを謝罪しよう」
「あ、はい。どうもです……」
少々どころの話ではないと思うのは私だけか?
それに、今更そんな王様オーラを出されても無駄だと思うけど、一応私も気持ちを切り替えていこうか。
「さて、私の能力がわかったところで、話を進めましょうか」
「……本当に支配はしないと信じてよいのだな?」
「ですから、最初からそう言っているではありませんか。それに私の言葉が嘘か誠か、ガイウス様はそれを見極められるでしょう?」
ガイウス・ウル・オーヴァン。
賢王と呼ばれた彼はありとあらゆる交渉に長けており、こと商業に関しては一切の負けを知らない。それは王としての地位に就いた後でも同じであり、どこの国に対しても話を優位に持っていく。
商人や貴族同士の会話は、常に腹黒い陰謀が渦巻いている。どこに嘘が隠れているのか、どこに罠が仕掛けられているのか。それを正確に見抜けなければ、ここまで成功することはまずあり得ないだろう。
──では、なぜ王様はそれを成し遂げられたのか。
それは簡単なことだ。
人間は15歳になると、一つの能力を得られる。
王様の得た能力は──嘘を見抜く力。
体を使う戦いには全く意味がない能力だけど、口での戦いでは十分にチートな能力だ。
「……そこまで見破られるとは、セリア殿は何者なのだ?」
「言ったではありませんか。私は迷宮の主。それだけです」
「では、その迷宮主は何用でここにいらしたのか?」
王様の目の色が変わる。
全てを見通そうとしている目。
下手なことを言ったら、今回の計画は全てが無駄になるだろう。
それでも私は余裕の笑みを崩さない。
「──協力しましょう」
「……………………は?」
今回の目的を言うと、王様はとても面白い表情をしてくれた。本当に意味がわからない、あるいは理解はしているけど、思考が追いついていない。そんな顔だ。
きっと色々なパターンを考えて、その時の対応に備えていたんだろう。けれど、さすがの賢王も私の提案は予想していなかったのか、このような表情になってくれている。
賢王相手に一手先をいったような気持ちになって、私は自慢げに微笑んだ。
「だから、協力しましょうと言っているのです」
「……ちょ、ちょっと待ってくれ。協力ということの具体的な内容を教えてはくれないだろうか?」
「まずは私たちの要求から話しましょう。このアガレール王国内に、私の迷宮を置く許可を頂きたいのです。その代わりと言ってはなんですが、私たちがこの国を他の魔物の脅威から守って差し上げます。……どうでしょう? そちらとしては他国に集中できるいい機会であり、決して悪くない提案だと思いますが?」
アガレール王国は、帝国や他の小国に囲まれる立地となっている。
小国はどうでもいい。一番の問題は帝国だ。アガレール王国と帝国は昔からいざこざが起こっていて、周辺他国もそれに手を焼いている。
ただでさえ軍事力が高い帝国に加え、アガレール王国は森に囲まれていて、そこから湧き出る魔物の対処にも忙しい。
私が言っているのは、その数え切れないほどの魔物たちを、冒険者の仕事内容に支障が出ない程度に抑えてあげようということだった。
「なぜだ? どう考えても、そちらにメリットがない。……いったい、何を考えている?」
「何を、と言われましても、私が言ったことが全てです。……それに、こちらにも十分な利益はあるんですよ。だからこそ、こうして交渉に来たのです」
王様は頭を抱えてしまった。
本来、こういう行為は交渉相手の前でやってはいけないことなんだろうけど、それだけ王様も混乱しているんだろうな。
「そちらの利益というのは、教えてはいただけないのだろうか?」
「……そこまで話す必要はないと思います。ですが、あなた方、並びに国民の皆様に負担を強いることはないと約束します」
「嘘、は言っていないのだな」
「こんなところで嘘を言うことこそが、利益になりませんね」
「もし、断ったら?」
「……さて、どういたしましょう。そちらが牙を剥いてくるのであれば皆殺し、今まで通り一つの迷宮として扱ってくれるのであれば、少々こちらの予定は狂って面倒なことになりますが、仕方ないのでおとなしく帰るとしましょう」
ここで断られても、また別の方法をみんなと話し合って決めればいい。
ただ、これが今のところ一番安全な策というだけだった。
「……それで、返答をいただきたいのですが?」
別に急いでいる訳ではないけど、私も少し疲れた。
帰ってアリスの淹れてくれた紅茶を飲みたい。そして本を読みたい。
千里眼で逐一迷宮の様子を見ているけど、あっちは変わった変化を見せていなかった。
中で待機しているグレンたちなんて、優雅にお昼ご飯を食べている。……あいつらぁ、主人がこんなに頑張っているのに自分たちは休憩とか、いいご身分じゃないですか。許さねえぞマジで。
「…………少し、考えたい。客室に案内させる故、時間をもらえるだろうか?」
「ええ、かしこまりました。どうか選択の間違いをしないよう、ゆっくりとお考えください」
どうやらまだ帰ることはできないらしい。
それを理解した私は、内心ため息をつくのだった。
0
お気に入りに追加
841
あなたにおすすめの小説
女神の心臓
瑞原チヒロ
ファンタジー
「ねえ、精霊。もしもいるのなら――どうしてお母さんを助けてくれなかったの?」
人間と精霊が共存する世界。森に住む少年アリムには、精霊の姿が見えなかった。
彼を支えていたのは亡き母の「精霊があなたを助けてくれる」という言葉だけ。
そんなアリムはある日、水を汲みに訪れた川で、懐かしい姿を見つける。
一方その頃、町ではとある青年が、風精の囁きに応じ行動を始めていた。
表紙イラスト:いち様 pixiv:http://www.pixiv.net/member.php?id=1688339
■小説家になろう、エブリスタ・カクヨムにも掲載。
★現行の「女神の心臓」は、勝手ながら現状の第二話をもって終了となります。
そして、作者に余裕ができたらリニューアルして新「女神の心臓」として復活させます。ちょっと雰囲気変わります。
現行の分を「完結」表示にするかは、まだ決まっておりません。
作者にその余裕ができるのか謎ですが…。現行のお話を読んでくださったみなさま、本当にすみません。そしてありがとうございます。
対人恐怖症は異世界でも下を向きがち
こう7
ファンタジー
円堂 康太(えんどう こうた)は、小学生時代のトラウマから対人恐怖症に陥っていた。学校にほとんど行かず、最大移動距離は200m先のコンビニ。
そんな彼は、とある事故をきっかけに神様と出会う。
そして、過保護な神様は異世界フィルロードで生きてもらうために多くの力を与える。
人と極力関わりたくない彼を、老若男女のフラグさん達がじわじわと近づいてくる。
容赦なく迫ってくるフラグさん。
康太は回避するのか、それとも受け入れて前へと進むのか。
なるべく間隔を空けず更新しようと思います!
よかったら、読んでください
【完結】うっかり異世界召喚されましたが騎士様が過保護すぎます!
雨宮羽那
恋愛
いきなり神子様と呼ばれるようになってしまった女子高生×過保護気味な騎士のラブストーリー。
◇◇◇◇
私、立花葵(たちばなあおい)は普通の高校二年生。
元気よく始業式に向かっていたはずなのに、うっかり神様とぶつかってしまったらしく、異世界へ飛ばされてしまいました!
気がつくと神殿にいた私を『神子様』と呼んで出迎えてくれたのは、爽やかなイケメン騎士様!?
元の世界に戻れるまで騎士様が守ってくれることになったけど……。この騎士様、過保護すぎます!
だけどこの騎士様、何やら秘密があるようで――。
◇◇◇◇
※過去に同名タイトルで途中まで連載していましたが、連載再開にあたり設定に大幅変更があったため、加筆どころか書き直してます。
※アルファポリス先行公開。
※表紙はAIにより作成したものです。
ドグラマ2 ―魔人会の五悪党―
小松菜
ファンタジー
※登場人物紹介を追加しました。
悪の秘密結社『ヤゴス』の三幹部は改造人間である。とある目的の為、冷凍睡眠により荒廃した未来の日本で目覚める事となる。
異世界と化した魔境日本で組織再興の為に活動を再開した三人は、今日もモンスターや勇者様一行と悲願達成の為に戦いを繰り広げるのだった。
*前作ドグラマの続編です。
毎日更新を目指しています。
ご指摘やご質問があればお気軽にどうぞ。
異世界着ぐるみ転生
こまちゃも
ファンタジー
旧題:着ぐるみ転生
どこにでもいる、普通のOLだった。
会社と部屋を往復する毎日。趣味と言えば、十年以上続けているRPGオンラインゲーム。
ある日気が付くと、森の中だった。
誘拐?ちょっと待て、何この全身モフモフ!
自分の姿が、ゲームで使っていたアバター・・・二足歩行の巨大猫になっていた。
幸い、ゲームで培ったスキルや能力はそのまま。使っていたアイテムバッグも中身入り!
冒険者?そんな怖い事はしません!
目指せ、自給自足!
*小説家になろう様でも掲載中です
婚約破棄された検品令嬢ですが、冷酷辺境伯の子を身籠りました。 でも本当はお優しい方で毎日幸せです
青空あかな
恋愛
旧題:「荷物検査など誰でもできる」と婚約破棄された検品令嬢ですが、極悪非道な辺境伯の子を身籠りました。でも本当はお優しい方で毎日心が癒されています
チェック男爵家長女のキュリティは、貴重な闇魔法の解呪師として王宮で荷物検査の仕事をしていた。
しかし、ある日突然婚約破棄されてしまう。
婚約者である伯爵家嫡男から、キュリティの義妹が好きになったと言われたのだ。
さらには、婚約者の権力によって検査係の仕事まで義妹に奪われる。
失意の中、キュリティは辺境へ向かうと、極悪非道と噂される辺境伯が魔法実験を行っていた。
目立たず通り過ぎようとしたが、魔法事故が起きて辺境伯の子を身ごもってしまう。
二人は形式上の夫婦となるが、辺境伯は存外優しい人でキュリティは温かい日々に心を癒されていく。
一方、義妹は仕事でミスばかり。
闇魔法を解呪することはおろか見破ることさえできない。
挙句の果てには、闇魔法に呪われた荷物を王宮内に入れてしまう――。
※おかげさまでHOTランキング1位になりました! ありがとうございます!
※ノベマ!様で短編版を掲載中でございます。
最強賢者の最強メイド~主人もメイドもこの世界に敵がいないようです~
津ヶ谷
ファンタジー
綾瀬樹、都内の私立高校に通う高校二年生だった。
ある日、樹は交通事故で命を落としてしまう。
目覚めた樹の前に現れたのは神を名乗る人物だった。
その神により、チートな力を与えられた樹は異世界へと転生することになる。
その世界での樹の功績は認められ、ほんの数ヶ月で最強賢者として名前が広がりつつあった。
そこで、褒美として、王都に拠点となる屋敷をもらい、執事とメイドを派遣してもらうことになるのだが、このメイドも実は元世界最強だったのだ。
これは、世界最強賢者の樹と世界最強メイドのアリアの異世界英雄譚。
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる