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番外編
アレンカ番外編9※
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「ふぁぁ。気持ちよかったねぇ」
体中ドロドロになって、ベッドにぐったりと身を横たえたアレンカを優しく撫でて、キスをする。
「どうだった? 僕、いつものも悪くはないと思うんだけど、このくらい刺激的な方が好きなんだ」
アレンカはうとうとしているようで、ぼんやりした目をこちらに向けてきた。
「ん……? なんだ?」
アレンカの声が嗄れている。
「あれ? 大丈夫? アレンカなら手加減なしでも大丈夫かと思ったんだけど……」
さすがにちょっとやりすぎたかな、徹夜明けだったし。でも何年か分溜まってたしなぁ、などと呑気に考えていたら、ガシッと手首を掴まれた。
「え?」
「ふむ。では、私も手加減をやめよう」
「えっ、ちょ、いつの間に」
二回戦の間もずっときっちりアレンカの手を戒めていたエプロンが解けていた。解けないように結構しっかり縛ったつもりだったんだけど。
「本当に、好き勝手やってくれたな」
「うわっ!?」
続いて、僕の手首に金属製の手錠のようなものが巻きついて、バンザイをする形にさせられた。どこに留められたのだろう、と見上げたところで、足首までやられた。大の字にさせられる。
「軍属を舐めるなよ。身体強化の隙を突いて相手を拘束するくらい、簡単なことだ」
「えー、もしかしてわざとされるがままだったの?」
「ふふふ。なかなか愉しませてもらったぞ? だが、やはり私が上が性に合うようでな」
そう言って僕に跨ると、二度も連続して出したばかりで萎れている俺のものを無造作に握ってきた。
「うあっ、ちょっ」
「おまえを壊してしまわないか心配で、あまり思い切ったことはできなかったが、どうやら大丈夫そうだな」
「うわぉ。アレンカ、S属性もあったの? 僕の見込み違い?」
「好奇心旺盛なのでな。片方だけに決めなければならないなどという法はないだろう? どちらも楽しいじゃないか」
今度はアレンカの方が舌なめずりをした。体中ドロドロなままだけど、先程までの屈服させられた姿はもうどこにもなくて、僕のほうが獲物になってしまったみたいだ。
「これからどんなことをしようか。ウルリクの方が首輪は似合うのではないか? ああ、研究者としての血も騒ぐな。いろいろと試してみたいことがある。簡単に音を上げてくれるなよ?」
にやりと笑うアレンカに、先程と同様のゾクリとしたものを感じた。
ああ、やはりアレンカは魂の伴侶だ。刺激的で素晴らしい。マウントポジションを奪い合うのも楽しそうだ。
これからに思いを馳せて、僕はゴクリと喉を鳴らした。
—————
おまけ
僕は軍人を舐めていたとちょっと反省した。アレンカは徹夜明けの癖に元気いっぱいだ。
「ん? まあ、軍人だからというより、研究には体力が必要だからな。二晩徹夜するくらいなんでもない」
それはわりと体力おばけだと思うんだけどなぁ。
それにしても、前立腺は反則だと思うんだ。
「アレンカっ、もうイケないって……!」
「そうか? 本当に?」
そう言って、指を僕の中に差し込んだまま、僕の角を舐め上げ、しゃぶってくる。この世界に来てはじめて得た角に触られるのはまだ慣れないし、かなりデリケートな箇所なんだけどな。
「……っ!!」
「ほら、イケた」
つがいが楽しそうで何よりだけどさ、さすがに僕も限界だ。ちょっと意識が怪しくなってきた。
ようやく解放されたのは明け方近くだったのに、短い睡眠をとったら、アレンカはツヤツヤした顔で、午前中から研究室に出かけていった。
僕は精も根も吸いつくされて、夕方まで起き上がれなかった。
体中ドロドロになって、ベッドにぐったりと身を横たえたアレンカを優しく撫でて、キスをする。
「どうだった? 僕、いつものも悪くはないと思うんだけど、このくらい刺激的な方が好きなんだ」
アレンカはうとうとしているようで、ぼんやりした目をこちらに向けてきた。
「ん……? なんだ?」
アレンカの声が嗄れている。
「あれ? 大丈夫? アレンカなら手加減なしでも大丈夫かと思ったんだけど……」
さすがにちょっとやりすぎたかな、徹夜明けだったし。でも何年か分溜まってたしなぁ、などと呑気に考えていたら、ガシッと手首を掴まれた。
「え?」
「ふむ。では、私も手加減をやめよう」
「えっ、ちょ、いつの間に」
二回戦の間もずっときっちりアレンカの手を戒めていたエプロンが解けていた。解けないように結構しっかり縛ったつもりだったんだけど。
「本当に、好き勝手やってくれたな」
「うわっ!?」
続いて、僕の手首に金属製の手錠のようなものが巻きついて、バンザイをする形にさせられた。どこに留められたのだろう、と見上げたところで、足首までやられた。大の字にさせられる。
「軍属を舐めるなよ。身体強化の隙を突いて相手を拘束するくらい、簡単なことだ」
「えー、もしかしてわざとされるがままだったの?」
「ふふふ。なかなか愉しませてもらったぞ? だが、やはり私が上が性に合うようでな」
そう言って僕に跨ると、二度も連続して出したばかりで萎れている俺のものを無造作に握ってきた。
「うあっ、ちょっ」
「おまえを壊してしまわないか心配で、あまり思い切ったことはできなかったが、どうやら大丈夫そうだな」
「うわぉ。アレンカ、S属性もあったの? 僕の見込み違い?」
「好奇心旺盛なのでな。片方だけに決めなければならないなどという法はないだろう? どちらも楽しいじゃないか」
今度はアレンカの方が舌なめずりをした。体中ドロドロなままだけど、先程までの屈服させられた姿はもうどこにもなくて、僕のほうが獲物になってしまったみたいだ。
「これからどんなことをしようか。ウルリクの方が首輪は似合うのではないか? ああ、研究者としての血も騒ぐな。いろいろと試してみたいことがある。簡単に音を上げてくれるなよ?」
にやりと笑うアレンカに、先程と同様のゾクリとしたものを感じた。
ああ、やはりアレンカは魂の伴侶だ。刺激的で素晴らしい。マウントポジションを奪い合うのも楽しそうだ。
これからに思いを馳せて、僕はゴクリと喉を鳴らした。
—————
おまけ
僕は軍人を舐めていたとちょっと反省した。アレンカは徹夜明けの癖に元気いっぱいだ。
「ん? まあ、軍人だからというより、研究には体力が必要だからな。二晩徹夜するくらいなんでもない」
それはわりと体力おばけだと思うんだけどなぁ。
それにしても、前立腺は反則だと思うんだ。
「アレンカっ、もうイケないって……!」
「そうか? 本当に?」
そう言って、指を僕の中に差し込んだまま、僕の角を舐め上げ、しゃぶってくる。この世界に来てはじめて得た角に触られるのはまだ慣れないし、かなりデリケートな箇所なんだけどな。
「……っ!!」
「ほら、イケた」
つがいが楽しそうで何よりだけどさ、さすがに僕も限界だ。ちょっと意識が怪しくなってきた。
ようやく解放されたのは明け方近くだったのに、短い睡眠をとったら、アレンカはツヤツヤした顔で、午前中から研究室に出かけていった。
僕は精も根も吸いつくされて、夕方まで起き上がれなかった。
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