7 / 7
7
しおりを挟む
確かに私はこの装置を甘受していた。ハラハラしながらも、時折襲う快感に悦びを覚えていた。
(え、つまり、羞恥プレイ好きな変態? 私が?)
心の声が聞こえたかのように、フェリックスは黒い笑みを浮かべた。
「やっと気づいた? 僕、前にも言ったよね? ラウラは恥ずかしいのが好きで、恥ずかしいともっと気持ちよくなっちゃうって。あと、ちょっと強引にされるのも好きみたいだから、この前は押してみたんだけど、正解だったよ」
フェリックスが私の前でしか出さない黒い部分を全開にした声でそう言うのを、不思議なくらいの納得と共に聞いていた。そんな私を満足気に見ると、彼は魔石を強く振動させる。さらに、張り詰めたクリトリスを魔石ごと舐めあげられて、私は声にならない悲鳴を上げた。
「っっっ!!」
完全にイッている状態で、尚も魔石は振動し続け、さらにクリトリスを咥えられ、吸い上げられたまま舌で転がされる。いつの間にかドレスの胸元もはだけられていて、胸の尖りも指先で摘まれていた。
イッたまま降りてくることができなくなって、私は仰け反ったままただ必死に呼吸だけをしていた。愛液が勢いよく溢れて、後孔を濡らしたのが感じられる。
「や、ああっ、も、むりぃ、んんんんっ!」
絶頂はとても長く感じられた。ようやくフェリックスの唇が私から離れた時には、お腹や太腿の筋肉が強張っていた。緊張が解けて腰が力なくソファに落ちる。荒い息をなんとか整えようとする私に、口元を親指で拭いながらフェリックスが尋ねた。
「気持ちよかった?」
気持ちいいというより、ともかくわけがわからなかった。
頭が真っ白になった。
ちょっと怖かった。
言いたいことはいっぱいあったけれど、声が出なかったからただフェリックスを睨む。
「まだ駄目かぁ」
そう言うと、フェリックスの指が開ききった秘裂をなぞり、蜜口を浅く出入りした。この2週間の責め苦と今の絶頂で蕩けきった膣が、指を奥深くまで飲み込もうとするように動く。自然、腰も指を求めて動いてしまった。
「はぁ、いやらしい」
心底嬉しそうにそう言われて、顔がかっと熱くなったのを感じる。
「早くここに僕のを挿れたいけど、まだ、指も挿れてあげない。ラウラがちゃんと『欲しい』って言うまで」
離れていく指を追って腰を揺らしてしまったのを見て、フェリックスの口の端が嬉しそうに上がった。
「それまで、この魔石は外してあげないし、そうだ、増やすのもいいかもね。次はどこがいいかな。胸? それともこの入り口に当てたままにするのもいいかな。それでも強情張ったら、先に後ろを開発するのも楽しいかもしれない」
それらを想像して、膣がきゅっと締まった。目の前に蜜口が晒されているせいでそれがばれてしまったのだろう、ますますフェリックスの笑みが深まり、私の快感に染まった頭はそれを悦んだ。思えばこの時すでに、私は彼に身も心もしつけられ、陥落してしまっていたのかもしれない。
「まあでも、ぎりぎりまで粘ってくれてもいいんだよ。必死に抗うラウラも可愛いし。
早く音を上げたほうが気持ちいいかな? 粘ったほうが気持ちいいかな? 難しいね? 僕はどっちでも楽しいから、ラウラに任せるよ」
これから結婚まで1年。私はどう転んでも婚約者の快楽責めから逃れることはできないようだ。
(え、つまり、羞恥プレイ好きな変態? 私が?)
心の声が聞こえたかのように、フェリックスは黒い笑みを浮かべた。
「やっと気づいた? 僕、前にも言ったよね? ラウラは恥ずかしいのが好きで、恥ずかしいともっと気持ちよくなっちゃうって。あと、ちょっと強引にされるのも好きみたいだから、この前は押してみたんだけど、正解だったよ」
フェリックスが私の前でしか出さない黒い部分を全開にした声でそう言うのを、不思議なくらいの納得と共に聞いていた。そんな私を満足気に見ると、彼は魔石を強く振動させる。さらに、張り詰めたクリトリスを魔石ごと舐めあげられて、私は声にならない悲鳴を上げた。
「っっっ!!」
完全にイッている状態で、尚も魔石は振動し続け、さらにクリトリスを咥えられ、吸い上げられたまま舌で転がされる。いつの間にかドレスの胸元もはだけられていて、胸の尖りも指先で摘まれていた。
イッたまま降りてくることができなくなって、私は仰け反ったままただ必死に呼吸だけをしていた。愛液が勢いよく溢れて、後孔を濡らしたのが感じられる。
「や、ああっ、も、むりぃ、んんんんっ!」
絶頂はとても長く感じられた。ようやくフェリックスの唇が私から離れた時には、お腹や太腿の筋肉が強張っていた。緊張が解けて腰が力なくソファに落ちる。荒い息をなんとか整えようとする私に、口元を親指で拭いながらフェリックスが尋ねた。
「気持ちよかった?」
気持ちいいというより、ともかくわけがわからなかった。
頭が真っ白になった。
ちょっと怖かった。
言いたいことはいっぱいあったけれど、声が出なかったからただフェリックスを睨む。
「まだ駄目かぁ」
そう言うと、フェリックスの指が開ききった秘裂をなぞり、蜜口を浅く出入りした。この2週間の責め苦と今の絶頂で蕩けきった膣が、指を奥深くまで飲み込もうとするように動く。自然、腰も指を求めて動いてしまった。
「はぁ、いやらしい」
心底嬉しそうにそう言われて、顔がかっと熱くなったのを感じる。
「早くここに僕のを挿れたいけど、まだ、指も挿れてあげない。ラウラがちゃんと『欲しい』って言うまで」
離れていく指を追って腰を揺らしてしまったのを見て、フェリックスの口の端が嬉しそうに上がった。
「それまで、この魔石は外してあげないし、そうだ、増やすのもいいかもね。次はどこがいいかな。胸? それともこの入り口に当てたままにするのもいいかな。それでも強情張ったら、先に後ろを開発するのも楽しいかもしれない」
それらを想像して、膣がきゅっと締まった。目の前に蜜口が晒されているせいでそれがばれてしまったのだろう、ますますフェリックスの笑みが深まり、私の快感に染まった頭はそれを悦んだ。思えばこの時すでに、私は彼に身も心もしつけられ、陥落してしまっていたのかもしれない。
「まあでも、ぎりぎりまで粘ってくれてもいいんだよ。必死に抗うラウラも可愛いし。
早く音を上げたほうが気持ちいいかな? 粘ったほうが気持ちいいかな? 難しいね? 僕はどっちでも楽しいから、ラウラに任せるよ」
これから結婚まで1年。私はどう転んでも婚約者の快楽責めから逃れることはできないようだ。
30
お気に入りに追加
799
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(3件)
あなたにおすすめの小説

騎士団長のアレは誰が手に入れるのか!?
うさぎくま
恋愛
黄金のようだと言われるほどに濁りがない金色の瞳。肩より少し短いくらいの、いい塩梅で切り揃えられた柔らかく靡く金色の髪。甘やかな声で、誰もが振り返る美男子であり、屈強な肉体美、魔力、剣技、男の象徴も立派、全てが完璧な騎士団長ギルバルドが、遅い初恋に落ち、男心を振り回される物語。
濃厚で甘やかな『性』やり取りを楽しんで頂けたら幸いです!


巨乳令嬢は男装して騎士団に入隊するけど、何故か騎士団長に目をつけられた
狭山雪菜
恋愛
ラクマ王国は昔から貴族以上の18歳から20歳までの子息に騎士団に短期入団する事を義務付けている
いつしか時の流れが次第に短期入団を終わらせれば、成人とみなされる事に変わっていった
そんなことで、我がサハラ男爵家も例外ではなく長男のマルキ・サハラも騎士団に入団する日が近づきみんな浮き立っていた
しかし、入団前日になり置き手紙ひとつ残し姿を消した長男に男爵家当主は苦悩の末、苦肉の策を家族に伝え他言無用で使用人にも箝口令を敷いた
当日入団したのは、男装した年子の妹、ハルキ・サハラだった
この作品は「小説家になろう」にも掲載しております。

独身皇帝は秘書を独占して溺愛したい
狭山雪菜
恋愛
ナンシー・ヤンは、ヤン侯爵家の令嬢で、行き遅れとして皇帝の専属秘書官として働いていた。
ある時、秘書長に独身の皇帝の花嫁候補を作るようにと言われ、直接令嬢と話すために舞踏会へと出ると、何故か皇帝の怒りを買ってしまい…?
この作品は、「小説家になろう」にも掲載しております。

若社長な旦那様は欲望に正直~新妻が可愛すぎて仕事が手につかない~
雪宮凛
恋愛
「来週からしばらく、在宅ワークをすることになった」
夕食時、突如告げられた夫の言葉に驚く静香。だけど、大好きな旦那様のために、少しでも良い仕事環境を整えようと奮闘する。
そんな健気な妻の姿を目の当たりにした夫の至は、仕事中にも関わらずムラムラしてしまい――。
全3話 ※タグにご注意ください/ムーンライトノベルズより転載

抱かれたい騎士No.1と抱かれたく無い騎士No.1に溺愛されてます。どうすればいいでしょうか!?
ゆきりん(安室 雪)
恋愛
ヴァンクリーフ騎士団には見目麗しい抱かれたい男No.1と、絶対零度の鋭い視線を持つ抱かれたく無い男No.1いる。
そんな騎士団の寮の厨房で働くジュリアは何故かその2人のお世話係に任命されてしまう。どうして!?
貧乏男爵令嬢ですが、家の借金返済の為に、頑張って働きますっ!

憐れな妻は龍の夫から逃れられない
向水白音
恋愛
龍の夫ヤトと人間の妻アズサ。夫婦は新年の儀を行うべく、二人きりで山の中の館にいた。新婚夫婦が寝室で二人きり、何も起きないわけなく……。独占欲つよつよヤンデレ気味な夫が妻を愛でる作品です。そこに愛はあります。ムーンライトノベルズにも掲載しています。

借金まみれで高級娼館で働くことになった子爵令嬢、密かに好きだった幼馴染に買われる
しおの
恋愛
乙女ゲームの世界に転生した主人公。しかしゲームにはほぼ登場しないモブだった。
いつの間にか父がこさえた借金を返すため、高級娼館で働くことに……
しかしそこに現れたのは幼馴染で……?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
退会済ユーザのコメントです
返信が遅くなり、申し訳ございません。
感想ありがとうございます!
なかなか書けていませんが、いずれは続きをと思っています!
最後まで無いなんて…!!泣
続きを楽しみにしています(T . T)
ありがとうございます!
短編として書き始めたもので、こういうことに……。
続き書けるよう、頑張ります!
ぜひ続きが読みたいです!
ありがとうございます!
少し時間はかかるかもしれませんが、いずれ書きたいと思っています!
お待ちいただけますと嬉しいです。