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確かに私はこの装置を甘受していた。ハラハラしながらも、時折襲う快感に悦びを覚えていた。
(え、つまり、羞恥プレイ好きな変態? 私が?)
心の声が聞こえたかのように、フェリックスは黒い笑みを浮かべた。
「やっと気づいた? 僕、前にも言ったよね? ラウラは恥ずかしいのが好きで、恥ずかしいともっと気持ちよくなっちゃうって。あと、ちょっと強引にされるのも好きみたいだから、この前は押してみたんだけど、正解だったよ」
フェリックスが私の前でしか出さない黒い部分を全開にした声でそう言うのを、不思議なくらいの納得と共に聞いていた。そんな私を満足気に見ると、彼は魔石を強く振動させる。さらに、張り詰めたクリトリスを魔石ごと舐めあげられて、私は声にならない悲鳴を上げた。
「っっっ!!」
完全にイッている状態で、尚も魔石は振動し続け、さらにクリトリスを咥えられ、吸い上げられたまま舌で転がされる。いつの間にかドレスの胸元もはだけられていて、胸の尖りも指先で摘まれていた。
イッたまま降りてくることができなくなって、私は仰け反ったままただ必死に呼吸だけをしていた。愛液が勢いよく溢れて、後孔を濡らしたのが感じられる。
「や、ああっ、も、むりぃ、んんんんっ!」
絶頂はとても長く感じられた。ようやくフェリックスの唇が私から離れた時には、お腹や太腿の筋肉が強張っていた。緊張が解けて腰が力なくソファに落ちる。荒い息をなんとか整えようとする私に、口元を親指で拭いながらフェリックスが尋ねた。
「気持ちよかった?」
気持ちいいというより、ともかくわけがわからなかった。
頭が真っ白になった。
ちょっと怖かった。
言いたいことはいっぱいあったけれど、声が出なかったからただフェリックスを睨む。
「まだ駄目かぁ」
そう言うと、フェリックスの指が開ききった秘裂をなぞり、蜜口を浅く出入りした。この2週間の責め苦と今の絶頂で蕩けきった膣が、指を奥深くまで飲み込もうとするように動く。自然、腰も指を求めて動いてしまった。
「はぁ、いやらしい」
心底嬉しそうにそう言われて、顔がかっと熱くなったのを感じる。
「早くここに僕のを挿れたいけど、まだ、指も挿れてあげない。ラウラがちゃんと『欲しい』って言うまで」
離れていく指を追って腰を揺らしてしまったのを見て、フェリックスの口の端が嬉しそうに上がった。
「それまで、この魔石は外してあげないし、そうだ、増やすのもいいかもね。次はどこがいいかな。胸? それともこの入り口に当てたままにするのもいいかな。それでも強情張ったら、先に後ろを開発するのも楽しいかもしれない」
それらを想像して、膣がきゅっと締まった。目の前に蜜口が晒されているせいでそれがばれてしまったのだろう、ますますフェリックスの笑みが深まり、私の快感に染まった頭はそれを悦んだ。思えばこの時すでに、私は彼に身も心もしつけられ、陥落してしまっていたのかもしれない。
「まあでも、ぎりぎりまで粘ってくれてもいいんだよ。必死に抗うラウラも可愛いし。
早く音を上げたほうが気持ちいいかな? 粘ったほうが気持ちいいかな? 難しいね? 僕はどっちでも楽しいから、ラウラに任せるよ」
これから結婚まで1年。私はどう転んでも婚約者の快楽責めから逃れることはできないようだ。
(え、つまり、羞恥プレイ好きな変態? 私が?)
心の声が聞こえたかのように、フェリックスは黒い笑みを浮かべた。
「やっと気づいた? 僕、前にも言ったよね? ラウラは恥ずかしいのが好きで、恥ずかしいともっと気持ちよくなっちゃうって。あと、ちょっと強引にされるのも好きみたいだから、この前は押してみたんだけど、正解だったよ」
フェリックスが私の前でしか出さない黒い部分を全開にした声でそう言うのを、不思議なくらいの納得と共に聞いていた。そんな私を満足気に見ると、彼は魔石を強く振動させる。さらに、張り詰めたクリトリスを魔石ごと舐めあげられて、私は声にならない悲鳴を上げた。
「っっっ!!」
完全にイッている状態で、尚も魔石は振動し続け、さらにクリトリスを咥えられ、吸い上げられたまま舌で転がされる。いつの間にかドレスの胸元もはだけられていて、胸の尖りも指先で摘まれていた。
イッたまま降りてくることができなくなって、私は仰け反ったままただ必死に呼吸だけをしていた。愛液が勢いよく溢れて、後孔を濡らしたのが感じられる。
「や、ああっ、も、むりぃ、んんんんっ!」
絶頂はとても長く感じられた。ようやくフェリックスの唇が私から離れた時には、お腹や太腿の筋肉が強張っていた。緊張が解けて腰が力なくソファに落ちる。荒い息をなんとか整えようとする私に、口元を親指で拭いながらフェリックスが尋ねた。
「気持ちよかった?」
気持ちいいというより、ともかくわけがわからなかった。
頭が真っ白になった。
ちょっと怖かった。
言いたいことはいっぱいあったけれど、声が出なかったからただフェリックスを睨む。
「まだ駄目かぁ」
そう言うと、フェリックスの指が開ききった秘裂をなぞり、蜜口を浅く出入りした。この2週間の責め苦と今の絶頂で蕩けきった膣が、指を奥深くまで飲み込もうとするように動く。自然、腰も指を求めて動いてしまった。
「はぁ、いやらしい」
心底嬉しそうにそう言われて、顔がかっと熱くなったのを感じる。
「早くここに僕のを挿れたいけど、まだ、指も挿れてあげない。ラウラがちゃんと『欲しい』って言うまで」
離れていく指を追って腰を揺らしてしまったのを見て、フェリックスの口の端が嬉しそうに上がった。
「それまで、この魔石は外してあげないし、そうだ、増やすのもいいかもね。次はどこがいいかな。胸? それともこの入り口に当てたままにするのもいいかな。それでも強情張ったら、先に後ろを開発するのも楽しいかもしれない」
それらを想像して、膣がきゅっと締まった。目の前に蜜口が晒されているせいでそれがばれてしまったのだろう、ますますフェリックスの笑みが深まり、私の快感に染まった頭はそれを悦んだ。思えばこの時すでに、私は彼に身も心もしつけられ、陥落してしまっていたのかもしれない。
「まあでも、ぎりぎりまで粘ってくれてもいいんだよ。必死に抗うラウラも可愛いし。
早く音を上げたほうが気持ちいいかな? 粘ったほうが気持ちいいかな? 難しいね? 僕はどっちでも楽しいから、ラウラに任せるよ」
これから結婚まで1年。私はどう転んでも婚約者の快楽責めから逃れることはできないようだ。
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退会済ユーザのコメントです
返信が遅くなり、申し訳ございません。
感想ありがとうございます!
なかなか書けていませんが、いずれは続きをと思っています!
最後まで無いなんて…!!泣
続きを楽しみにしています(T . T)
ありがとうございます!
短編として書き始めたもので、こういうことに……。
続き書けるよう、頑張ります!
ぜひ続きが読みたいです!
ありがとうございます!
少し時間はかかるかもしれませんが、いずれ書きたいと思っています!
お待ちいただけますと嬉しいです。