金になるなら何でも売ってやるー元公爵令嬢、娼婦になって復讐しますー

だんだん

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ギルド 蒼蘭に

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どっさりと金貨の入った袋をしまい、忌々しい街を出た。


風呂にも入り、回復魔法で出来るだけ怪我を治したが、まだ気持ち悪い感覚が残ってる気がする。暫く仕事はしたくない。思い出すだけで吐きそうだ。痛くない筈の腹が、痛む気がした。


私は金色の仮面を被って、国の西にある小さな都市、フェンザー領アルムブルクに転移した。


取り敢えず個室が空いている宿を取り、部屋の中に入る。一番最初にお風呂に入る。

伯爵が触れたと思われる場所と言う場所をゴシゴシと擦り洗った。

擦った肌が赤くなるが気にしない。

変な病気を移されたりなどしなかっただろうか。魔道具の不発で子どもなど出来なかっただろうか。大丈夫だとは思う。思うが全身に走る悪寒と悪い想像が止められない。


何でこんな仕事してるんだろう。

もういっそ、引退してしまおうか。


まだまだ年季が明けるまでは長いのに、そんなことを考えてしまう。


『公娼』になるに当たり、私は娼館から国に売られた。私があの女の人に売られた時の金額からはね上がり、更に特権を与えるからとそこからも到底一個人が稼げるとは思えない金額を掛けられて、国家予算程の金額が借金としてまだ残っている。上納金として稼いだ分の1/3を出さないといけないので、いくら稼いでも稼いでも終わりなんて見えなかった。

本当は村興しなんてしている場合じゃない。それでも、私と同じ境遇の子どもや女の人が少しでも減ればと思って頑張ってきた。


別に仕事は嫌いじゃない、嫌いじゃないが、苦しい時もある。道具のように扱われ、貶され、乱暴をされることに慣れた訳ではない。


高位の貴族階級を相手にしていることもあり、基本的には皆綺麗に遊ぶような人ばかりだ。

娼館にいたときより、ずっとマシ。

大袈裟に媚を売らなくて良いし、伯爵みたいな乱暴な客も少ない。少なくとも下には見られているだろうが、最低限人として扱って貰える。


それでも、終わりの見えない生活に、復讐に、疲れることがある。

金になるならと思ってリリスとして仕事を続けてきた。

リリスとしての仕事が真相を知ることに繋がると思って頑張ってきたつもりだ。


でももう疲れた。


暫く休みたい。


こんなことを考えるのは私らしくない。分かってる。それでも、残り少ない自尊心を踏みにじられてグシャグシャになってしまった。


気を抜くと涙が出てくる。


お父様に会いたい。

お母様や、フィーネや、ヨハンに会いたい。

会いたいのに、『私』は変わってしまった元領地に行くのが怖くて、辛くて、お父様やヨハンの墓参りにさえずっと行けていない。


お母様やフィーネに墓はない。

これ以上の辱しめを受けないようにと、遺体は私が燃やし、骨は海に捨てた。

埋めても掘り返されるかもしれなかったし、逃亡生活で二人分の骨を持ち歩く訳にもいかなかった。

その時はまだアイテムボックスが使えるほど魔法が上手ではなく、転移魔法がやっと使えるようになった頃だったからだ。


もう捨てた筈の縁に、私はいつまで縋るのだろうか。

お母様やフィーネは今の私のことを軽蔑するだろう。娼婦とは最も汚い仕事だと、教え育てられるのが貴族令嬢だ。

私だって、自分がこんな風に生きていくなんて想像もしていなかった。バスタブに浸かりながら、情けなく嗚咽を漏らした。


家族のことは大好きなのに、思い出すと辛い。大好きな人達に誇れる自分でいられないことが、もっともっと辛かった。





今回の仕事ではある意味収穫があった。

あれだけ酷い仕打ちを受けたのだ。金銭的にもかなりの余裕が出来た。

そして私が欲しかった情報を、バルド伯爵が持っているかも知れない。そんな確証めいた疑惑も抱いた。寝る前のことだ。


『殿下はお前のどこが良いのか全く分からないな。』


『ありがたいことです。』


『全く。あの体たらくでは何のためにアドラー公を....。』


小さな声だが聞こえた言葉。

アドラー公、もといアドラー公爵は私の父のことだ。その先の言葉は分からない。だが、何か知っていることは確かで、もしかしたら父の死も事故ではなく仕組まれたことなのかもしれない。

そもそも、小競り合いがあった場所からの帰り道に、本来であれば危険な崖の側など通らなくても良い筈だ。それは父が死んだ時から思っていた。

何かそこに行かなければいけない理由があったのだろう。しかし死人に口無し。父からはもう真相が語られることはもうない。

それをもしかしたらバルド伯爵は知っているかもしれない。そして第一王子も....。

あの王子が計略とも策略とも無縁な性格をしているのは私が誰よりも知っていることだが、自分の派閥の中の人間が何をしているのか知らないほど愚かでもない。

父の面影のあるあの王子だ。

好きにはなれないが、憎いと思うわけでもない。

長い付き合いになるので情もある。しかしこれとそれとは話が別だ。

もしも、第一王子が関与しているのならば、私は彼を許すことは出来ない。


何も知らない振りをして聞き出してみるか。


しかし、今はリリスとしては誰にも会いたくない程に疲れきっていた。

暫く休んでからでも遅くはない。元々、この国は斜陽気味だし、私の家族はもう死んでいる。

急いだところで、もうどうにもならないのだ。










気分転換にと、私は街に出ることにした。

『アイテムボックス』から、いつも使っている

此処アルムブルクはダンジョンが近く、冒険者も多い。仮面を被った私は、冒険者としての活動をこの街でしていた。


不便ではない程度の田舎なので、リリスの噂も届きにくい。元々は我が家だった領地からも遠いので、気分的にも隠れなくて良いと言う面でも活動がしやすかった。


街はそこそこ活気に溢れている。

呼び込みの声や住民や冒険者の話し声がそこかしこに聞こえてくる。

今日は吟遊詩人が来ているのだろう。どこからか楽器の音と歌が流れてきた。


平和な街だ。


「やぁだ!踊り子ぴょんだ!!」


妙な口調の背の高い女が私を見て駆け寄ってきた。一瞬身構えるがこんな変人は私の知り合いに一人しかいなかった。


「お久し振りです。ギルドマスター。」


私の所属する冒険者ギルド『蒼蘭』。そのマスター、トップだった。年齢は知らないが二十代半ばといったところだろうか。切れ長の目に薄い唇が一瞬冷たい印象を与えるが、喋れば全てが台無しになる。

スレンダーな身体に似合わない大きな斧を背負い、異国風の群青色の服を着て、晴れているのに何故か雨傘を差していた。あれには日よけの効果はなかった筈だが、好みなのだろうか。


この国で唯一、女が男と同じ土俵で出世出来るのが冒険者だ。余りなる人はいないが、強くて実績があれば誰でも上にいける。女を見下すようなギルドもあり、女人禁制を謳う所もあるようだが、そういったところは今一成績が振るわない。

私は魔力が強いお陰で順当に出世していた。今は副業扱いだが娼婦を引退したら冒険者一本でやっていきたいと思っている。


歳を取れば厳しくなる仕事ではあるが、うまくやれば引退後の生活資金程度は稼げるだろう。



「相変わらずつれないんだから!ほら、ニコニコー!」


「とっても笑ってますのでお気を使わずに。」


「絶対嘘だ!踊り子ぴょんの嘘つき!」


「フードで隠した上に仮面まで付けてるのに何故分かるんですか...」


「勘!」



女だてらにギルドなんて作ったこの人は街での有名人だ。

性格はこんなんだが憧れる人も多い。チラチラと視線を向けられているのを感じる。


「これからギルド?奇遇ね~、私もよ。一緒に行こ!」


返事をしてないのに勝手に行くことにされた。まあ、そろそろ顔を出そうとは思っていたので丁度良いと言えば良いのだが。


手を引かれ無理矢理連れていかれる。斧を背負っていることからも分かるようにこの人はゴリゴリの前衛職だ。ゴリゴリの後衛職の私には筋力で勝てるところなんてない。


「蒼の使者様だ!やっほー!」


と言うのは知らない子ども達。


「やっほー」


と手を振り返している。


「私有名人!」


ニカっと笑う顔がまぶしい。絶対に私とは人種が違う。


蒼い蘭の紋章が描かれた扉を押し開けて中に入れば、職員達が挨拶をしてくる。


「おはようございます。マスター、それに金色の踊り子さん。」


「マスターまた重役出勤ですか~?会議始まりますけど~」


「踊り子さんだ!凄い久し振りじゃない?」



フランクなのが良いところだが、少し崩れすぎじゃないだろうか。

トップが女性のギルドなので、職員もギルドでの登録者も他よりは女性が多い。

良いところは他よりもトイレが綺麗なところだ。あとはむさ苦しい男と、糞男が少ないところだろう。

嫌な人は老若男女問わずギルドから追い出してしまうマスターのお陰で風通しが良い。


会議と言われたマスターは職員に引き摺られていった。


「踊り子ぴょん後でね~!」


と元気良く手を振っていた。


金色の踊り子とは私の異称だ。基本的に戦闘中は魔法を使うことの多い私が、敵の攻撃を避けていたらそれが踊っているように見えたとか何とかで誰かが勝手に呼び始めたのだ。

恥ずかしいので是非とも辞めて頂きたい。

マスターの蒼の使者も同じように誰かが呼び始めたものを、周囲が勝手に呼んでいるらしい。


今ではすっかり二つ名として定着していた。ある程度有名になれば冒険者として二つ名が付くことも珍しくはないらしいが、本当に辞めてほしい。

大きな声で呼ばれるのが恥ずかしいったらない。しかし今更私の名前なんて誰も覚えていないだろう。


蒼の使者は本人が気にしてないから良いのだろうが。



取り敢えず、以前狩ったナフトンネの角を売る。ナフトンネはダルボッド公爵領と数ヶ所にしかいない、珍しい魔物なので素材はそれなりの価格で売れた。


肉も売ってくれないかと言われたが、肉の方は村に土産で持っていくものだ。断った。


暇潰しにとギルドの掲示板を見てみる。余り高いランクの依頼は無さそうだ。

冒険者にはランクがある。下からE,D,C,B,A,AA,AAA,Sとなる。元々はAランクまでしか無かったのが、特別強い冒険者が表れ始めSランクが出来た。しかしAランクとの差が明らかだったので、その間を埋めるようにAA,AAAランクが出来たという。


私の今のランクはAAAだ。仕事の合間に蒼の使者に連れ回されていたらこんなに上がってしまった。彼女曰く、


『下手な魔法使いと治癒魔法師を連れていくより貴女一人の方がお手軽なんだもん。』


とのことだ。


治癒魔法と攻撃魔法を両立して使える魔法使いは少ない。また、私は転移魔法やマジックボックス、障壁魔法、強化魔法などの補助魔法も使える。これらの魔法は貴族の中では使える者も少なくないが、市民には余り伝わっていない魔法で腕利きの冒険者でも使える人は少ないのだという。


前衛を蒼の使者に任せて私は補助、回復、たまに攻撃をしていけば二人だけのパーティーでもそれなりに戦えた。


それでもSランクに上がれないのは実績が足りないのと、そこまでの圧倒的な力が無いからだろう。

私単体には化け物じみた強さはない。元貴族というアドヴァンテージを生かしているだけで、器用貧乏が私の性分だ。それを自分でも分かっている。いくら人より魔力は多い方だと言っても、魔力が尽きれば大した戦力にもならない。楽して勝てる相手だけを狩るか、前衛とパーティーを組むかしないと自分の適正ランクの依頼も一人でこなせるかは怪しいと思っている。死にはしないが身体の欠損くらいは覚悟しないとかもしれない。

治せるとはいえ痛いのが好きなわけではないので、無理な依頼は遠慮したい。


掲示板には初心者~中堅向けの依頼が中心に出されているようだ。

依頼にも冒険者ランクと同じランクが付いている。自分のランクよりも下か、同じランクでパーティーを組めば一つ上のランクの依頼も受けることは可能だ。


現在Aランク以上の高ランクの依頼は見当たらない。


職員をチラリと見ると、


「あ~、最近無茶する新人が多くて高ランクの依頼を貼ってると勝手に行ってしまうんですよね~。怪我だけなら良いんですけど死人も出てまして、高ランク依頼は受付でしか見れないことにしたんですよ~」


のんびりと告げられる。

勝手に行くってどういうことだろう、と思う。基本的にはギルドで受付しないと受けたことにもならないというのに、勝手に行ってどうするんだろうか。


「自分の力を過信してといいますか~、なんといいますか~」


困ったような顔で言われるので、本当に問題になっているのだろう。依頼を隠すようになっても高ランク冒険者の後をこっそり付いていき....という事故も多発しているらしい。


「何でそんなことを?」


「余りにも復帰不可能なレベルの怪我と死亡率が高いので昇格条件を厳しくしたんです。」


後ろから違う職員が言う。

どうやら昇格出来ないのが不満な冒険者が無茶をして、自分の力を証明するためにやっているようだ。


冒険者はリスクマネジメントが出来なければ死ぬ。自分の力量と依頼の難易度とを比較して受ける依頼を決めなければ、高ランク冒険者であっても生存は難しいことがある。


何て馬鹿なことをしているのだろう。


「向こう見ずと言うか愚かと言うか馬鹿と言うか」


素直に言えば、


「辛辣~」


と返ってくる。


「踊り子さん、いつまでこっちにいます~?」


と、聞かれた。


「特に決めてないですが、まあ一月一月ひとつきは。少しだけ用事があるので数日いないこともあるかも知れないです。」


伯爵からの報酬で懐が温かいので、思い切って一ヶ月は休むつもりだ。私一人贅沢をしなければ半分村に渡しても十分余る。


その間に冒険者としての仕事をすれば貯金も出来る。


土産を渡しに村に戻るので数日はいないこともあるだろうが、それでも暫くこの街に滞在しようとは思っていた。


「それは心強いですね。ギルドマスターもやる気になるでしょう。今、高ランクの依頼を見ていかれます?」


どっさりと依頼の束を置かれた。

パッと見た感じ、どれも高ランクの依頼だ。


「何ですか。この量。」


「かなり溜まってまして。」


見れば分かることを言われる。

どうやら高ランクの冒険者がラクシャに移ってしまったらしい。ラクシャというのは『マックスマッハ号』のいるというあの中堅都市だ。

都市と言うだけはあってそれなりに都会だし、片田舎のアルムブルクよりも住みやすいのだろう。

同じような所があるなら少しでも都会に住みたいと思うのが人の心情らしい。


というわけで、Bランク以上の冒険者が徐々に流れていってしまっているのが現状のようだ。

この街にある他のギルドでも似たり寄ったりな状況で、普段は依頼の取り合いをしているのだが、今は依頼がこなせるように協力体制が敷かれている。この山はうちのギルドのノルマらしい。

冒険者は減っても依頼の量は減らないので大変なのだそうだ。期日の近いものから受けるようにしているが追い付かない。


そんな話を聞かされた。

つまり、私にも手伝って欲しいと。


気分が落ち込んでいるときは身体を動かすに限る。

客にどうしてもと呼び出されれば難しいが、今のところは予定もないので取り敢えずこの話を受けることにした。

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