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理想と現実の狭間で
◆ 28
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「俺は、他人でいるつもりはないです。英さんのことが好きだし、本人にもはっきり告白しました。悩んでいるならそばで支えてあげたいと思っています」
こいつ。
鷹瑛はらしくもなく、胸の内で苦々しく吐き捨てた。
僕がその恋人だと分かったうえで言っている。
表面上は無邪気に先輩を慕う後輩を装いながら、真っ向から宣戦布告とは大した面の皮である。
こんな安い挑発に乗ってやる義理などない。
腹で沸き立つ苛立ちを綺麗に仮面の下に覆い隠すと、余裕の微笑みを形作った。
「なら、僕に探りを入れるようなことはしないで、直接彼女の話を聞いてあげるといい」
進藤の弓なりの口元が、ピクリと引きつった。
青いな、と四歳も下の青年相手に大人げない感想を胸中で述べる。
「そうですね、そうしてみます」
内心の不満が透けて見える引きつった笑顔を鷹瑛は冷たく睥睨する。
君がなにをしようと一向に構わない。
そう言わんばかりの不遜な態度はさすがに彼も腹に据えかねたようだ。
「すみません、変なこと話してしまって。失礼します」
怒りを滲ませつつ早口でそう言い切ると、返事をする暇すら与えず、進藤は荒々しい足取りでミーティングルームから出ていった。
「……若いな」
だが、自分と対等に張り合おうとしてきた部分は意外と見どころがある。
目上の人間に正面から挑んできた無鉄砲さも、馬鹿なくらいの真っ直ぐさの表れだと思えば眩しい。
「告白、か」
彼にとっては挑発の一部でしかなかっただろう一言が、やけに心に引っかかる。
鷹瑛は、雪乃への気持ちをきちんと言葉にしたことがない。付き合い始めるときでさえ、そうなる流れを意図的に作り、明言することをあえて避けた。
その頃には、今ほどの愛情を抱いていなかったというのがまずあったし、自分の存在を重く感じることがないようにという気遣いもあった。彼女の従順な性格からいって、上司から好意を告げられればよほどのことがないかぎり受け入れてしまうだろうから、ほんの少しでも逃げ道を作ってやったつもりだった。
しかし、それだけが理由の全てというわけでもない。
鷹瑛はどうしても苦手なのだ。自分の想いを率直に吐露することが。常に理性的であるよう徹底して感情を抑えていることの弊害でもあった。
褒め言葉などならまだいい。心から思っていることであっても、相手の気分を良くするために口にする言葉は、最大限の効果を狙った計算のうえで述べるもので、ありのままの本心とは性質の異なるものだ。
一方で、好意を伝える言葉というのは、どうしようもなく本心を剥き出しにする。相手に自分の気持ちを知ってもらうための、ただそれだけの言葉なのだから、当然のことだ。
だが、相手の心情を計り、適切な言葉をかけて動かすことを常にしている鷹瑛にとって、計算のない言葉を口にするのはともすれば肌をさらすことよりも気恥ずかしいことだった。
仕事上の半ばパターン化したやり取りとは異なり、相手が自分の想いを、その重さを知ってなにを思うのか推しがたいこともまた、逃げ腰になる原因だ。鷹瑛とて超人ではない。他人の表層的な感情の動きは追えても、その奥底でなにを考えているのかなど知りようもないのだ。
これまで交際のあった女性たちにはそれでもよかった。彼女たちは適度に恋愛慣れしていて、学生の初々しい恋愛のような告白イベントなど煩わしいとすら言っていた。
けれど、もしかすると、雪乃は。
まともな恋愛というものをまるで知らない彼女には、そういった青臭いプロセスが必要だったのではないだろうか。今さらながら気が付いてしまったその可能性に、苦い後悔を覚えた。
過ぎてしまったことは取り返せない。分かっている。しかし、進藤が自分よりも先に正攻法でそれをやってのけたのだと思うと、敗北感のようなものが湧き上がった。それは小さな棘になり、ちくちくといつまでも心を苛んだ。
それから数日のうちに、進藤は頻繁に営業二課を訪れるようになっていた。
「英さん、ちょっといいですか?」
不本意にも聞き慣れてしまった声を今日もまた耳にして、鷹瑛は自席のディスプレイの陰で密かに眉を寄せた。斜め右方向では、わざわざ足を運んできた彼に雪乃が柔らかく応じている。
「うん、いいよ。なに?」
「先日もらった図面なんですが。それによると電力供給がここからになりますよね。そうすると――」
いちいち話に聞き耳を立てても、会話の内容は完全に仕事のもので問題などありはしない。情報の共有は重要だから、相手のオフィスにまでやってきて直接話し合おうとする姿勢は褒めてもいいくらいである。
しかし、面白くない。率直に言って。
相談の合間にちょっとした冗談で笑いあっている姿など目にしてしまえば、うっかり仕事の手を止めてしまいそうになる。
鷹瑛に対する態度は相変わらず尻込みするばかりだというのに、その落差を見せつけられると、またあの暗い苛立ちがせりあがってくる。彼女の笑顔を力づくでこちらに向かせたくなるような凶暴な衝動だ。
休憩所やランチタイムでも雪乃は進藤と一緒にいることが増えた。社の内外で二人でいるところを自分も何度か目撃しているし、口さがない社員たちが「彼らは付き合っているのでは」と噂しているのも小耳にはさんだ。
真面目な恋人が鷹瑛との関係を終わらせぬままほかの男になびくとは思わない。だが、雪乃の態度に変化があったタイミングや進藤の告白をあわせて考えれば、彼女が彼に惹かれつつあり、近いうちに別れを告げられるのではないかという悲観的な予想も一理ある気がしてならない。
ともに過ごした時間の積み重ねはそう簡単に覆されるものではないはずだ。鷹瑛の言葉を信じて受け入れ、前向きに変わっていこうと努力した雪乃の思いは確かに自分に向かっていたはずだ。それを裏切るような真似をするはずがない。
そう言い聞かせて後ろ向きな思考を振り払おうとしても、避けるような行動の原因が、心変わりに対する後ろめたさにあるのだとしたら――これ以上の符合はないように思えるのだ。
雪乃は一体なにを考えている?
なりふり構わずに問いただしてしまいたい。そして離れていこうとするなら、どんな手を使ってでも縛り付けたい。自分の中にこれほど身勝手で陰湿な欲望があるなんて思いもしなかった。
質問事項が解決したらしい進藤は、礼をしつつ営業二課を去っていった。その後ろ姿を眺めながら鷹瑛は溜息を吐き出す。
不毛なことをしている。
一人勝手に憶測を巡らせても、彼女の本心を解明できるはずもない。それは本人にしか分からないことだからだ。他人が手がかりを組み合わせていくら推論したところで、それは永遠に仮説の域を出ない。
対話が必要だった。ただし、冷静で理性的な。
「その前に、今は仕事、だな」
誰の耳にも届かぬほどの声で呟くと、もの思いを脇に追いやる。万が一、雪乃という恋人を失うことになったとしても、尊敬する上司という立場までは失いたくない。
近々の予定を確認しておこうとカレンダーに目をやると、そこには祝日などの予定が控えめに印刷されている。普段なら気にならないそれらの小さな文字にこのときばかりはなぜか視線が吸い寄せられた。
来週に迫るそのイベントを見て、鷹瑛は思案げに顎に指を当てた。
こいつ。
鷹瑛はらしくもなく、胸の内で苦々しく吐き捨てた。
僕がその恋人だと分かったうえで言っている。
表面上は無邪気に先輩を慕う後輩を装いながら、真っ向から宣戦布告とは大した面の皮である。
こんな安い挑発に乗ってやる義理などない。
腹で沸き立つ苛立ちを綺麗に仮面の下に覆い隠すと、余裕の微笑みを形作った。
「なら、僕に探りを入れるようなことはしないで、直接彼女の話を聞いてあげるといい」
進藤の弓なりの口元が、ピクリと引きつった。
青いな、と四歳も下の青年相手に大人げない感想を胸中で述べる。
「そうですね、そうしてみます」
内心の不満が透けて見える引きつった笑顔を鷹瑛は冷たく睥睨する。
君がなにをしようと一向に構わない。
そう言わんばかりの不遜な態度はさすがに彼も腹に据えかねたようだ。
「すみません、変なこと話してしまって。失礼します」
怒りを滲ませつつ早口でそう言い切ると、返事をする暇すら与えず、進藤は荒々しい足取りでミーティングルームから出ていった。
「……若いな」
だが、自分と対等に張り合おうとしてきた部分は意外と見どころがある。
目上の人間に正面から挑んできた無鉄砲さも、馬鹿なくらいの真っ直ぐさの表れだと思えば眩しい。
「告白、か」
彼にとっては挑発の一部でしかなかっただろう一言が、やけに心に引っかかる。
鷹瑛は、雪乃への気持ちをきちんと言葉にしたことがない。付き合い始めるときでさえ、そうなる流れを意図的に作り、明言することをあえて避けた。
その頃には、今ほどの愛情を抱いていなかったというのがまずあったし、自分の存在を重く感じることがないようにという気遣いもあった。彼女の従順な性格からいって、上司から好意を告げられればよほどのことがないかぎり受け入れてしまうだろうから、ほんの少しでも逃げ道を作ってやったつもりだった。
しかし、それだけが理由の全てというわけでもない。
鷹瑛はどうしても苦手なのだ。自分の想いを率直に吐露することが。常に理性的であるよう徹底して感情を抑えていることの弊害でもあった。
褒め言葉などならまだいい。心から思っていることであっても、相手の気分を良くするために口にする言葉は、最大限の効果を狙った計算のうえで述べるもので、ありのままの本心とは性質の異なるものだ。
一方で、好意を伝える言葉というのは、どうしようもなく本心を剥き出しにする。相手に自分の気持ちを知ってもらうための、ただそれだけの言葉なのだから、当然のことだ。
だが、相手の心情を計り、適切な言葉をかけて動かすことを常にしている鷹瑛にとって、計算のない言葉を口にするのはともすれば肌をさらすことよりも気恥ずかしいことだった。
仕事上の半ばパターン化したやり取りとは異なり、相手が自分の想いを、その重さを知ってなにを思うのか推しがたいこともまた、逃げ腰になる原因だ。鷹瑛とて超人ではない。他人の表層的な感情の動きは追えても、その奥底でなにを考えているのかなど知りようもないのだ。
これまで交際のあった女性たちにはそれでもよかった。彼女たちは適度に恋愛慣れしていて、学生の初々しい恋愛のような告白イベントなど煩わしいとすら言っていた。
けれど、もしかすると、雪乃は。
まともな恋愛というものをまるで知らない彼女には、そういった青臭いプロセスが必要だったのではないだろうか。今さらながら気が付いてしまったその可能性に、苦い後悔を覚えた。
過ぎてしまったことは取り返せない。分かっている。しかし、進藤が自分よりも先に正攻法でそれをやってのけたのだと思うと、敗北感のようなものが湧き上がった。それは小さな棘になり、ちくちくといつまでも心を苛んだ。
それから数日のうちに、進藤は頻繁に営業二課を訪れるようになっていた。
「英さん、ちょっといいですか?」
不本意にも聞き慣れてしまった声を今日もまた耳にして、鷹瑛は自席のディスプレイの陰で密かに眉を寄せた。斜め右方向では、わざわざ足を運んできた彼に雪乃が柔らかく応じている。
「うん、いいよ。なに?」
「先日もらった図面なんですが。それによると電力供給がここからになりますよね。そうすると――」
いちいち話に聞き耳を立てても、会話の内容は完全に仕事のもので問題などありはしない。情報の共有は重要だから、相手のオフィスにまでやってきて直接話し合おうとする姿勢は褒めてもいいくらいである。
しかし、面白くない。率直に言って。
相談の合間にちょっとした冗談で笑いあっている姿など目にしてしまえば、うっかり仕事の手を止めてしまいそうになる。
鷹瑛に対する態度は相変わらず尻込みするばかりだというのに、その落差を見せつけられると、またあの暗い苛立ちがせりあがってくる。彼女の笑顔を力づくでこちらに向かせたくなるような凶暴な衝動だ。
休憩所やランチタイムでも雪乃は進藤と一緒にいることが増えた。社の内外で二人でいるところを自分も何度か目撃しているし、口さがない社員たちが「彼らは付き合っているのでは」と噂しているのも小耳にはさんだ。
真面目な恋人が鷹瑛との関係を終わらせぬままほかの男になびくとは思わない。だが、雪乃の態度に変化があったタイミングや進藤の告白をあわせて考えれば、彼女が彼に惹かれつつあり、近いうちに別れを告げられるのではないかという悲観的な予想も一理ある気がしてならない。
ともに過ごした時間の積み重ねはそう簡単に覆されるものではないはずだ。鷹瑛の言葉を信じて受け入れ、前向きに変わっていこうと努力した雪乃の思いは確かに自分に向かっていたはずだ。それを裏切るような真似をするはずがない。
そう言い聞かせて後ろ向きな思考を振り払おうとしても、避けるような行動の原因が、心変わりに対する後ろめたさにあるのだとしたら――これ以上の符合はないように思えるのだ。
雪乃は一体なにを考えている?
なりふり構わずに問いただしてしまいたい。そして離れていこうとするなら、どんな手を使ってでも縛り付けたい。自分の中にこれほど身勝手で陰湿な欲望があるなんて思いもしなかった。
質問事項が解決したらしい進藤は、礼をしつつ営業二課を去っていった。その後ろ姿を眺めながら鷹瑛は溜息を吐き出す。
不毛なことをしている。
一人勝手に憶測を巡らせても、彼女の本心を解明できるはずもない。それは本人にしか分からないことだからだ。他人が手がかりを組み合わせていくら推論したところで、それは永遠に仮説の域を出ない。
対話が必要だった。ただし、冷静で理性的な。
「その前に、今は仕事、だな」
誰の耳にも届かぬほどの声で呟くと、もの思いを脇に追いやる。万が一、雪乃という恋人を失うことになったとしても、尊敬する上司という立場までは失いたくない。
近々の予定を確認しておこうとカレンダーに目をやると、そこには祝日などの予定が控えめに印刷されている。普段なら気にならないそれらの小さな文字にこのときばかりはなぜか視線が吸い寄せられた。
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