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1 introduction 私は悪役令嬢!! ここは恋愛アドベンチャーゲームの中!?
見世物リィナとクールビューティー
しおりを挟む結局、サレニアーナ嬢は何がしたかったのだろうか。
エルヴィス様と普段どのように過ごしているのかを訊かれても、特にお話するような出来事もないし、彼や家族との会話も他人に披露するようなものでもない。
ただ、しきりと、私が以前からサレズィオ様にお世話になっている事をアピールしていたようだった。兄君の自慢がなさりたかったのかしら?
「違う。……と思うが」
サレズィオ様は苦々しいお顔をなさって、そっぽを向かれる。ワインに酢でも入っていたのかしらと思うような表情だ。
招待客のほぼ全員との挨拶が一通り済み、目をキラキラさせた若い令嬢たちの質問攻めにあったけれど、一昨日以前の事をあまり覚えていないので、実は答えようがない。
「人のプライベートに、あまり突っ込んだ質問は控えたまえ」
やはりサレズィオ様の助け船で、興味津々な令嬢の、時には明け透けな質問を逃れる。
サレズィオ様は、質問を躱す手段の一つとして、可愛らしい花で飾られたベリーがたくさん乗った一口タルトを皿にとり、手渡してくれる。
「確か、蜜漬けベリーが好きだっただろう?」
と仰られると、背後の令嬢達が黄色い声をあげた。なにか、私が失礼でもしてしまっただろうか?
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うう…… ご報告いたみいります。
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早速直させていただきますね。
続きを楽しみにしていただけるとの言葉は励みになります。
今後もよろしくお願いします。
長さがちょうどいい!
いや、普通の小説に比べたら格段に短いけれど、私鉄で一駅1話、って区切りよく読みやすいです。
この分ストーリーの進行は遅く感じるとこもあるけれど、ウザいほどではないので、この先、リナが自分の立場を思い出して、エルヴィス様とどうなるのか、楽しみです。
タグの溺愛(予定)も、しっかり回収期待してます♥️
感想ありがとうございます。初めての、感想、読んで貰えてる手応えが返ってきた実感がありとても嬉しいです。
確かに、他の作家さんに比べて短いと思いますが、その分更新しやすくて、頑張れると思うので、ご容赦ください。
進行が遅く感じられるとのこと、今後の課題として、拝聴させていただきました。
貴重な意見、ありがとうございます。
これからも、リナを見守ってあげてください。
お読みくださり、本当にありがとうございました(*'▽'*)♡