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1 introduction 私は悪役令嬢!! ここは恋愛アドベンチャーゲームの中!?
ささやかなお茶会の見世物
しおりを挟むささやかな身内のみのお茶会って、丸テーブル1つ2つで済む、こぢんまりとしたものではないかしら?
これは、殆ど、夜会を昼に持ってきただけでは……
7つある丸テーブルには、アフタヌーンティー用に、一口ケーキやタルト、チョコレートやビスキュイ、スコーンにサンドイッチ、一口大に切り分けられた果物が盛られたガラスボウルやヨーグルト、何種類ものハーヴティー、紅茶に香茶、ホットワインまで用意されている。
公爵家の名に恥じない、まるで小ホールのようなサロン。
様式がフランスやイギリスが混在してる……?
また、知らない国の名前が普通に出て来た。
その事にため息をつくと、憂鬱そうに見えたのだろう。
「本当に済まない。事前に知っていれば、断れるよう根回しをしておいたのだが」
サレズィオ様が申し訳なさそうに、小声で謝罪してくる。
事実、気分は晴れないけれど、何も彼のせいではない。
「ご存じなかったのでしょう? 先程も申し上げましたが、お気になさらず」
「恐らく、君に断られないよう、わざと、私には招待状を出した事を伝えなかったのだろう」
ここで不思議なのは、
私が断ると、サレズィオ様が思われている事。
事前に知っていれば、断れるように手助けするつもりがあった事。
ご自身の妹君よりも私の、味方?というかこちらの立場から見ての発言をされている事。
サレズィオ様と寄り添うように立っている私は、今、間違いなく、このお茶会の参加者全員の好奇の目に晒されていた。
✽✽✽ ✽✽✽ ✽✽✽ ✽✽✽ ✽✽✽ ✽✽✽
感想欄でご指摘を受けまして、サレズィオの肩書きに侯爵とあったのを取り消させていただきました。
公爵家の嫡男で、現在は子爵位 が正しい肩書になります。
前話の最後の方のルビの処理も失敗していたので、そこも訂正させていただきました。
お読みいただいてる方々にご迷惑をおかけしました。
今後ともよろしくお願いします。
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