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0 prologue 私は誰で、ここはどこ?
侯爵夫妻は、心配性……らしい
しおりを挟む「やはり具合が良くないとはどういう事だ? 具合が良くないと知りながら、夜会に行かせたのか?」
「申し訳ありません、旦那様。
今夜は、黄金の君も出席なさる、王家主催の夜会でしたので……
この子も、黄金の君に合わせて作らせた新しいドレスに張り切っていたようですし……」
母親と見られる婦人が、上半身を屈めドレスのスカート部分を手に絡めて引き、父親と見られる紳士に頭を下げる。
「だが、こうして、抱えられて戻ってきたではないか」
「申し訳ありません。若い未婚者が主な招待客で、王太子が交流を深め縁を結ぶのが目的と聞かされていたので、将来、この子のためになるかと……」
「ううむ……」
殊勝な感じで深々と頭を下げる母の様子と、私のためになると思ったという話に、父親も叱れなくなったらしい。母に向けられた勢いが萎んでいく。
「あの、私は大丈夫ですから。少し頭が痛いのと、微熱があるけれど、たいしたことはありません。
これは、エルヴィス様のおふざけで運ばれてるだけで、そんなに大袈裟なものでは……」
「おふざけとは心外だな。我が愛しの婚約者殿を心配して、こうして送り届けて来たんじゃないか」
心外 とは言いながらも、微笑んでいて、腹を立てた風はない。
だんだん、この人はこういう人だと解ってきて、安心し始める私がいる。
両親がハッとして、エルヴィス様に頭を下げた。
「こ、これは、娘を抱えさせたままで大変申し訳ない!」
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