魂選塔

中釡 あゆむ

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葛藤ミキサー

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「どうして自分との戦いに勝ちたいのかは知らないけど、諦めてしまった生のチャンスがまた訪れた。そのことは覚えておいた方がいいよ」


そのとき、歓声が上がった。視線を走らせてミルビーがキャップから出て、ボタンに着地しているのを目の当たりにする。分かっていた結果に私は目を細め、拍手が沸き起こる中、戻ってくる彼をただ見つめる。


目の前まで来ると手が差し出され、ウインクを飛ばしてきた。


「次は君だよね! メロル」


「えっ?」


驚く間もなく、ミルビーは私の手を掴むと「ミスターチルギ」と声を張り上げ、手を振り上げた。


「次はこのメロルが行くって言ってるよ! いいよね?」
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