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30.看病疲れと真夜中の攻防。
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ルーデンボルグ家のお世話になっている医師が言うには、レオンハルトが倒れたのは、やはり過労に因るものだったようだ。
美月は働いている彼の様子を側で見ていた訳では無いが、目の下に浮かぶクマが物語るように、王宮では寝る間も惜しんで働いていたようで、疲労は限界だったのだろう。
若いレオンハルトにとって、宰相と言う立場は恐らく常に盤石と言う訳では無い。政権内部からの突き上げや、王宮内での意見の対立もあるだろう。彼が如何に優れた人物であっても、若年であるが故の経験不足を僅かにでも補うには己の努力しか無いのだ。
美月はレオンハルトの寝室で、彼の眠るその顔を見ながら考えた。
再来月の美月の誕生日がくれば、レオンハルトは五つ年下となる。
眠っている姿は年相応に見える。しかし、普段の彼が年齢よりも大人びているから、これはこれで何だか新鮮だ。
「……結構可愛い顔して眠ってる」
呼吸に合わせて上下する胸に合わせ、女である美月が羨むほど長いまつ毛が微かに震える。僅かに開いた薄い唇からは、すやすやと寝息が聞こえている。
閉じたままの瞳の奥にある、賢そうな青い瞳は今は見えないが、彼の安らかな寝息が聞こえることに美月は安堵を覚えた。
(レオンが倒れた時……私……)
ひどく狼狽していた。
倒れたレオンハルトに縋り付き、彼の呼吸を確かめる手が震えた。その手で彼の胸に手を置き、呼吸をしていることに安心はしものの、何だかまるでキュッと心臓でも掴まれたかのようだった。血の気がひくとはあんな感覚なのかもしれない。
あの時のことは無我夢中で、その後、何がどうなったか細かく思い出せない。気づいたら、周囲にルーデンボルグ家の近習さん達が居たのだから、誰かを呼ぶくらいは出来たのだろう。
自分にとって親しい人が突然倒れると、動揺は大きい。あちらの世界で数年前に亡くなった祖父が目の前で倒れた時もそうだった。
(ああ、私の中でレオンハルトは「親しい人」なんだ……)
私は、あの瞬間、この人が居なくなったらどうしようって、考えた。
レオンハルトは……この人は、既に私の「大切な人」だ。
そっと手を伸ばし、まだ少し青白い顔にかかる柔らかな金の髪を撫で払うと、レオンハルトが身動いだ。
「美月」と、彼の形の良い唇が自分の名前を再び呼ぶのを、心待ちにしている。
そのまま、優しくその眠ったままの顔に手を触れると、指先から彼の温もりが伝わって来て、とても安心した。
温かいその頰も、眠っている彼の顔も、すごく安心した。
(あ……安心したら、眠くなって来たような……)
そういえば、このところ絵の方も色塗りの段階に進んでいて、気付けば周りが薄暗くなっていたことや、夜が明けていたことも多々ある。美月は集中すると周囲が見えなくなる。
(今回も描いている間、あんまり眠っていなかった気がするなぁ)
そんなことを考えて居たら、次第に瞼が重くなって来た。
「――き、――づき?」
優しく自分を呼ぶ声が聞こえ、美月がぱちりと目を開けると――。
「――ぅ、ぁえ?!」
レオンハルトの綺麗な顔が目前にあった。
「ッ……ひ、ゃああああ!!」
「!! 危ない!」
驚いて思いっきり後ろへ飛びのこうとすると、レオンハルトに逆に引き寄せられた。
え。
ちょっと待って。
今、私、どう言う状況ですかね?!
何でレオンが目の前にいるんだっけ?
美月が自分に置かれた状況を把握するまで、数十秒はかかっていた。
(……確か、レオンが倒れて、眠ってて? 私は彼の側で看病を――……って、あれ?!)
(私、うっかり眠ってしまって、一緒にここで寝てたってこと?!)
レオンハルトの寝息を聞いているうちに何だかすごく安心して、気が抜けたのもあるだろう。しかし、看病していてうっかり一緒に寝てしまうとは何事か……。
「……美月?」
しかも、何か後退りし過ぎてベッドから落ちそうになったところを、逆にレオンハルトに引き寄せられて、腕の中に居るし。
「れ、レオン、目が覚めたのね。私……私まで、う、うっかり眠ってしまったみたいで、その、なんかごめんなさい。せ、狭いよね……すぐ退くから」
「……いえ。遠慮はしないで下さい。美月が良ければ、ずっとこのままで構いません。僕にとっては最高の添い寝です。ありがとうございます」
男性経験どころか恋愛経験値も低い美月にとって、ベッドの中で抱き締められているだけでも非常事態である。パニクっている上にずっとこのままでいて欲しいなどと言われても、そもそもこちらが普通でいられ無い。
「あ、ああああの。レオン、そっ……そろそろ私……」
「ダメです。暫くこうしていて下さい」
「――ぇえっ……はい……」
レオンハルトの眠っていたベッドで抱き締められていると、妙な気持ちになる。彼の温もりやその匂いがすぐ間近に有る、その距離は限り無くゼロに近い。彼も寝起きなのか、声が少し掠れているのが却って色っぽく感じて、とにかく落ち着かない。
「……美月?」
どうして良いのか分からず、固まってしまった美月とは逆に、レオンハルトはと言えば余裕があるようだ。自分の問いかけに彼女の反応が無いことを不審に思い、彼女の顔を見ようとしている。が、美月は美月で自分が今どんな顔をしているかわからない自分の顔を見られる訳には行かず、全力で顔を隠した。
「……ど、どうして顔を見ようとするんですか……」
レオンハルトの胸元で顔を隠しながら呟く美月の細い腕を捕まえて、覗き込んでいる。美月は、それをうまく躱して顔を逸らし続けている。
「どうしてって、美月が隠すからですよ。さっきまで寝顔を見ていましたし、今更です。何でそんなに隠すんですか」
「ね、寝顔見られるとか恥ずかしいに決まってるじゃないですか!」
「ふふふ。それはお互い様じゃないですか」
「――ッ!!」
思わずぽふん、と手を突っ張ると捕まえられている手とは逆の手も捕まえられてしまった。
「……こんなことしてたら、お、お嫁に行けなくなる……」
「……おや。美月は僕では無い誰かの元へ嫁ぐ気だったのですか?」
どこか楽しげに話すレオンハルトに、美月は少々ムッとしながら思わず目を向けると、バッチリ目が合ってしまった。
「!!」
「美月、答えて。僕以外の誰かにでも嫁ぐつもりだったんですか?」
「え、そ、そんなつもりは……今のはただの言葉の綾で……」
どことなく先ほどまでの、美月の反応を楽しむような反応では無い不穏な空気を漂わせたレオンハルトが、美月を見ている。
(あれ? 何か……目が怖い……)
「美月、僕ははっきり君に告白しましたよね」
「…………は、はいッ……って、えっ?!」
レオンハルトが美月の眼前に迫る。
視界がぐるりと回り、いつの間にか美月はレオンハルトを見上げていた。彼は両の手を片手で纏め上げ、美月を見下ろしている。
驚いて呆然としたまま両手が動かないことに気づいて、自分を拘束している手をぼんやりと見ていると、静かな声が降って来た。
「……美月、どこ見てるんですか?」
金髪の青い瞳のふわふわした美少年だったレオンハルト。今は、成長して立派なイケメンになっている。甘さの残る美しい顔に妖しい笑みを浮かべ、彼はそっと囁いた。
「僕を見てよ……美月。もう、逃さないからね」
ちょ……ちょ、ちょちょちょちょ! ちょーっと、待って下さいよ?!
私、この人に食べられる!!
何か食べられそうな気がしますからっ!
美月の身体にゾワゾワとした戦慄が走る。
その笑顔の中で、彼の目は笑っている。しかし、どこかしらその笑みには空恐ろしさを感じる。
身の危険を察知した動物とはこんな気持ちになるのだろうか? 若しくは、蛇に睨まれた蛙の気持ち?
(……今なら、どっちも分かりたくないけど、分かるかもしれない)
捕獲されまいと逃げを打ちたい気持ちがあるのに、逃げられる気がしない。
寧ろ、私はもう、彼に捕まりたいのかもしれない。
真っ直ぐに自分を見つめるその瞳が、どうしてそんなに恐ろしく感じたのか、わかった。
美月は働いている彼の様子を側で見ていた訳では無いが、目の下に浮かぶクマが物語るように、王宮では寝る間も惜しんで働いていたようで、疲労は限界だったのだろう。
若いレオンハルトにとって、宰相と言う立場は恐らく常に盤石と言う訳では無い。政権内部からの突き上げや、王宮内での意見の対立もあるだろう。彼が如何に優れた人物であっても、若年であるが故の経験不足を僅かにでも補うには己の努力しか無いのだ。
美月はレオンハルトの寝室で、彼の眠るその顔を見ながら考えた。
再来月の美月の誕生日がくれば、レオンハルトは五つ年下となる。
眠っている姿は年相応に見える。しかし、普段の彼が年齢よりも大人びているから、これはこれで何だか新鮮だ。
「……結構可愛い顔して眠ってる」
呼吸に合わせて上下する胸に合わせ、女である美月が羨むほど長いまつ毛が微かに震える。僅かに開いた薄い唇からは、すやすやと寝息が聞こえている。
閉じたままの瞳の奥にある、賢そうな青い瞳は今は見えないが、彼の安らかな寝息が聞こえることに美月は安堵を覚えた。
(レオンが倒れた時……私……)
ひどく狼狽していた。
倒れたレオンハルトに縋り付き、彼の呼吸を確かめる手が震えた。その手で彼の胸に手を置き、呼吸をしていることに安心はしものの、何だかまるでキュッと心臓でも掴まれたかのようだった。血の気がひくとはあんな感覚なのかもしれない。
あの時のことは無我夢中で、その後、何がどうなったか細かく思い出せない。気づいたら、周囲にルーデンボルグ家の近習さん達が居たのだから、誰かを呼ぶくらいは出来たのだろう。
自分にとって親しい人が突然倒れると、動揺は大きい。あちらの世界で数年前に亡くなった祖父が目の前で倒れた時もそうだった。
(ああ、私の中でレオンハルトは「親しい人」なんだ……)
私は、あの瞬間、この人が居なくなったらどうしようって、考えた。
レオンハルトは……この人は、既に私の「大切な人」だ。
そっと手を伸ばし、まだ少し青白い顔にかかる柔らかな金の髪を撫で払うと、レオンハルトが身動いだ。
「美月」と、彼の形の良い唇が自分の名前を再び呼ぶのを、心待ちにしている。
そのまま、優しくその眠ったままの顔に手を触れると、指先から彼の温もりが伝わって来て、とても安心した。
温かいその頰も、眠っている彼の顔も、すごく安心した。
(あ……安心したら、眠くなって来たような……)
そういえば、このところ絵の方も色塗りの段階に進んでいて、気付けば周りが薄暗くなっていたことや、夜が明けていたことも多々ある。美月は集中すると周囲が見えなくなる。
(今回も描いている間、あんまり眠っていなかった気がするなぁ)
そんなことを考えて居たら、次第に瞼が重くなって来た。
「――き、――づき?」
優しく自分を呼ぶ声が聞こえ、美月がぱちりと目を開けると――。
「――ぅ、ぁえ?!」
レオンハルトの綺麗な顔が目前にあった。
「ッ……ひ、ゃああああ!!」
「!! 危ない!」
驚いて思いっきり後ろへ飛びのこうとすると、レオンハルトに逆に引き寄せられた。
え。
ちょっと待って。
今、私、どう言う状況ですかね?!
何でレオンが目の前にいるんだっけ?
美月が自分に置かれた状況を把握するまで、数十秒はかかっていた。
(……確か、レオンが倒れて、眠ってて? 私は彼の側で看病を――……って、あれ?!)
(私、うっかり眠ってしまって、一緒にここで寝てたってこと?!)
レオンハルトの寝息を聞いているうちに何だかすごく安心して、気が抜けたのもあるだろう。しかし、看病していてうっかり一緒に寝てしまうとは何事か……。
「……美月?」
しかも、何か後退りし過ぎてベッドから落ちそうになったところを、逆にレオンハルトに引き寄せられて、腕の中に居るし。
「れ、レオン、目が覚めたのね。私……私まで、う、うっかり眠ってしまったみたいで、その、なんかごめんなさい。せ、狭いよね……すぐ退くから」
「……いえ。遠慮はしないで下さい。美月が良ければ、ずっとこのままで構いません。僕にとっては最高の添い寝です。ありがとうございます」
男性経験どころか恋愛経験値も低い美月にとって、ベッドの中で抱き締められているだけでも非常事態である。パニクっている上にずっとこのままでいて欲しいなどと言われても、そもそもこちらが普通でいられ無い。
「あ、ああああの。レオン、そっ……そろそろ私……」
「ダメです。暫くこうしていて下さい」
「――ぇえっ……はい……」
レオンハルトの眠っていたベッドで抱き締められていると、妙な気持ちになる。彼の温もりやその匂いがすぐ間近に有る、その距離は限り無くゼロに近い。彼も寝起きなのか、声が少し掠れているのが却って色っぽく感じて、とにかく落ち着かない。
「……美月?」
どうして良いのか分からず、固まってしまった美月とは逆に、レオンハルトはと言えば余裕があるようだ。自分の問いかけに彼女の反応が無いことを不審に思い、彼女の顔を見ようとしている。が、美月は美月で自分が今どんな顔をしているかわからない自分の顔を見られる訳には行かず、全力で顔を隠した。
「……ど、どうして顔を見ようとするんですか……」
レオンハルトの胸元で顔を隠しながら呟く美月の細い腕を捕まえて、覗き込んでいる。美月は、それをうまく躱して顔を逸らし続けている。
「どうしてって、美月が隠すからですよ。さっきまで寝顔を見ていましたし、今更です。何でそんなに隠すんですか」
「ね、寝顔見られるとか恥ずかしいに決まってるじゃないですか!」
「ふふふ。それはお互い様じゃないですか」
「――ッ!!」
思わずぽふん、と手を突っ張ると捕まえられている手とは逆の手も捕まえられてしまった。
「……こんなことしてたら、お、お嫁に行けなくなる……」
「……おや。美月は僕では無い誰かの元へ嫁ぐ気だったのですか?」
どこか楽しげに話すレオンハルトに、美月は少々ムッとしながら思わず目を向けると、バッチリ目が合ってしまった。
「!!」
「美月、答えて。僕以外の誰かにでも嫁ぐつもりだったんですか?」
「え、そ、そんなつもりは……今のはただの言葉の綾で……」
どことなく先ほどまでの、美月の反応を楽しむような反応では無い不穏な空気を漂わせたレオンハルトが、美月を見ている。
(あれ? 何か……目が怖い……)
「美月、僕ははっきり君に告白しましたよね」
「…………は、はいッ……って、えっ?!」
レオンハルトが美月の眼前に迫る。
視界がぐるりと回り、いつの間にか美月はレオンハルトを見上げていた。彼は両の手を片手で纏め上げ、美月を見下ろしている。
驚いて呆然としたまま両手が動かないことに気づいて、自分を拘束している手をぼんやりと見ていると、静かな声が降って来た。
「……美月、どこ見てるんですか?」
金髪の青い瞳のふわふわした美少年だったレオンハルト。今は、成長して立派なイケメンになっている。甘さの残る美しい顔に妖しい笑みを浮かべ、彼はそっと囁いた。
「僕を見てよ……美月。もう、逃さないからね」
ちょ……ちょ、ちょちょちょちょ! ちょーっと、待って下さいよ?!
私、この人に食べられる!!
何か食べられそうな気がしますからっ!
美月の身体にゾワゾワとした戦慄が走る。
その笑顔の中で、彼の目は笑っている。しかし、どこかしらその笑みには空恐ろしさを感じる。
身の危険を察知した動物とはこんな気持ちになるのだろうか? 若しくは、蛇に睨まれた蛙の気持ち?
(……今なら、どっちも分かりたくないけど、分かるかもしれない)
捕獲されまいと逃げを打ちたい気持ちがあるのに、逃げられる気がしない。
寧ろ、私はもう、彼に捕まりたいのかもしれない。
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