魔王討伐の勇者は国を追い出され、行く当てもない旅に出る ~最強最悪の呪いで全てを奪われた勇者が、大切なものを見つけて呪いを解くまで~

紗沙

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第4章 魔王の影を払う少女

第112話 エリシアが決めたこと

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 レオとエリシア、二人しかいない城の一室。
 エリシアの過去を聞いたレオは、彼女からの要望で、自らの過去を語る。

「俺は勇者だったけど、魔王ミリアを倒したときに右目に呪いを受けた。
 この右目は他人に大きな恐怖と嫌悪を与えるみたいでな。
 だからこの呪いを解くのが、俺の目的だ」

「恐怖と、嫌悪?」

 レオの右目の説明をエリシアは真剣に聞いている。
 彼の口から発せられた二つの感情を抱いたことがないことに気づいたのか、不思議そうに尋ねたエリシアに対して、レオは頷いた。

「本当に少ないけど、俺と普通に話せる人も居るんだ。
 アリエスやリベラ……それにバランもそうだな」

 バランは最初の方こそ恐怖の感情が見えていたが、最近ではそれもほとんどなくなっている。
 時間をかけて交流を重ねれば相手側が慣れてくれることの証左ではあるが、そもそも交流を重ねることができる段階に行くことが稀だ。

「俺はデネブラ王国を出て、大きな街だとハマル、カマリ、レーヴァティ、そしてアルティスへとたどり着いた。
 これはエリシアも知っていることだな。でも右目の呪いにはもう一つあったんだ」

「もう一つ?」

「ああ、俺の右目は近い将来に壊れてしまう誰かを見てしまうんだ。
 一度見ると夜中はずっとその光景を見続けることになる。
 その人が壊れる原因を解決するまで、ずっとだ」

「そんな……ことが……」

 説明を聞いて、その意味を自分の中でじっくりとかみ砕いていたエリシアは思わずと言った形で尋ねた。

「その呪いは、解けないの?」

 答えはエリシア自身も分かっているが、尋ねずにはいられなかったのだろう。
 だからレオは少しだけ微笑んで小さく頷いた。

「アリエスは呪いを治すことができるけど、俺の右目だけはダメだった。
 それに色んな街を訪れたけど、今のところ解決できそうな目途はたっていない」

 リベラは呪いを移すことができるが、自分の呪いは不可能であることをなんとなくレオは察していた。
 それに彼女にこの右目の呪いを押し付けることなど出来るはずがない。
 だからリベラに関しては、説明しなかった。

「でも、大陸の西側に行けば俺達の知らない何かがあるかもしれない。
 それに西がダメなら南にでも、北にでも行けばいいと思っているよ」

「レオさんは……強いね」

 ポツリとこぼしたその一言は、これまでのエリシアの言葉と違って色々な感情が含まれていた。
 首をゆっくりと横に振って、レオは「そんなことはない」と答える。

「アリエス達が居てくれたからだよ。
 正直今でも他人に恐怖や嫌悪の視線を向けられるのは辛い時もある。
 でもアリエス達が居てくれたから、ここまで来ることができた。
 俺は戦うことしか出来なかったから、彼女達が居なかったら次の街にすら行けなかったよ」

 もう見ることはない、かつて行動を共にした盲目の少女の姿を思い出す。
 今もそうだがあのときは本当に世の中の事を知らなくて、もしアリエスと出会えていなければレオはあそこで終わっていた筈だ。

 リベラやパインにも助けられてレオは今ここに居る。
 過去を話せば話すほどに、レオは彼女達に支えられている部分が大きいと感じざるを得ない。

 しかしエリシアは今のレオの話を聞いて驚いて目を見開いている。

「レオさんが……そんな……」

「俺だって一人で何でもできるわけじゃないよ。
 エリシアが思うような、完璧で万能な勇者じゃないんだ」

 彼女が自分に憧れの感情を持っていることは先ほどの話でよく分かった。
 それに思い返してみれば、そうだと思えるくらいの言動をエリシアはしていた。
 けれどレオは自分の事をそうは思わない。自分は、エリシアが心に抱く勇者には程遠いから。

 エリシアは俯き、言われた言葉をそのまま繰り返す。

「完璧で……万能じゃない……」

「ああ、ごめ――」

 ごめんな、と謝ろうとした。
 けれど顔を上げたエリシアを見て、その言葉は引っ込んでしまった。

 彼女の目が、輝きを取り戻し始めていた。

「なら……ならエリーは、レオさんの助けになれる?
 エリーはレオさんのこと、怖いとは思わない。それに、レオさんはエリーを救ってくれた。
 だからエリーは、レオさんに報いたい。レオさん呪いを治す、助けになりたい」

「エリシア……」

 助けられたから、その恩を感じてそう言っているだけだと最初こそ思った。
 けれどエリシアの目は輝きを放ち始めていて、迷い揺れていた瞳はその動きを小さくしている。

「あのときの言葉に、今また返事してもいい? 一緒に行きたいって」

 彼女は本心から自分と共に行きたいと言っている。
 自分の助けになりたいという温かい気持ちも、もちろん本当だろう。
 けれどそれ以上に、彼女は理由を求めている気がした。

 エリシアがエリシアであるための、理由を。

 それが分かる可能性が少しでもあるのなら。
 自分達と一緒に居ることで、それが分かるかもしれないのなら。

「ああ、一緒に行こう」

 レオが導けるのは剣の腕だけで、彼女の人生を導くことはできない。
 けれどいつか分かれるその時まで一緒に居ることはできる。
 彼女が理由を見つける、その日まで。

「うん、よろしく、レオさん」

「ああ、よろしく」

 レオはこのアルティスでまた一人、自分と向き合ってくれる人を見つけた。
 言いなりの人形ではなく、いつかの日のエリーに近づいた瞳に光を宿した少女は、慣れていないのかぎこちないながらも心からの笑みを浮かべていた。



 ×××



 エリシアの病室から出て、城の出口に向かう。
 すっかり夜も更けていたため、人の姿はほとんどない。
 城の正門から出て、少し進んだ時。

「エリシアは大丈夫だったみたいだな」

「……バラン」

 振り返ると、家屋の壁に背を預けていたバランが右手を上げた。
 その近くにはいつものメイドも控えている。

「エリシアはどうするって?」

「俺達と一緒に行きたいって」

「そうか……あぁ、優秀な人材がまた居なくなっちまうなぁ」

 おどけて言うバランに対して体ごと振り返ると、彼は頭の後で手を組んだ。

「あぁ、気にすんな。レオとエリシアを失うのはかなり……いやものすごく……というか過去最大の痛手ではあるが……エリシアがしたいことを邪魔したりはしないさ。
 ところでエリシアにも聞くつもりではあるが、明日帝都で被害者の鎮魂の儀を行うんだ。
 良ければ、出てくれないか?」

「アトのせいで犠牲になった人のか……分かった」

「ありがとう。明日、使者を送るよ」

「ああ、じゃあ」

 そう言って振り返ろうとしたレオに、バランは声をかけた。

「レオ! その……エリシアのこと……ありがとうな。本当に……」

 かつて彼の言った「頼む」という言葉を最後まで貫いてくれたレオに対して、バランは頭を下げる。

「バラン」

 そんな今もなおエリシアのことを思う彼に対して、レオは告げる。

「俺は王族や貴族が好きじゃない」

 結局デネブラ王国の貴族も王も、本当に最低限の助けしかしてくれなかった。
 言葉には出さないものの、レオは王侯貴族を嫌ってすらいた。
 正直、バランの事も皇子と知ってからは苦手意識を持ったくらいだ。

「でも、バランの事は好きだ」

 けれど、彼は王族とは思えないくらいまっすぐで、思いやりに溢れていた。
 レオはバランが皇子だという事を知っているが、それに関して思うことはない。
 彼が王族だとしても、彼であることに変わりはないのだから。

「……お前」

「これからも、バランのままでいてくれよ」

「……ああ」

「じゃ、おやすみ」

 そう言って、レオは宿へと歩き出す。
 右目が疼くことはない。心配事ももうない。
 今日は、穏やかな夜を経て清々しい朝を迎えられそうだと、そう思った。



 ×××



「行ってしまわれましたね」

 遠ざかっていくレオの背中を見ながら、隣に立つメイドの言葉を聞いてバランは頷いた。

「あぁ、あの様子だと、すぐに西に向かうだろうな」

「今ほど王位継承権を放棄したことを悔いたときはないのでは?」

「まさか……冒険者でなければ、そもそもレオとは出会えなかったさ」

 相変わらずの軽口を叩くメイドに苦笑いをしつつ、バランは正論を返す。
 自分が王族のままではレオと知り合うこともない。
 先ほどのように、彼の言葉に心が温かくなることもなかっただろう。

「素晴らしい殿方だと思いますがね」

「やめろ。俺はレオが俺自身を見てくれるから好ましいんだ」

「好ましいですか……レオ様のように好きと言えばいいじゃないですか」

「……そう言ったことを軽々しく口にすべきではない。
 レオはともかく、俺やお前は分かっているんだからな」

 それに、あの時の彼の言葉はバランにとっては救いの一言だった。
 王位継承権を破棄し、冒険者として国を護ると決めた自分。
 それが正しいのか、迷う日もあった。

 黒い鎧から始まる騒動では、自分の非力さに悔し涙を流す日もあった。
 けれど、レオはそのままのバランで居てくれと言ってくれた。
 他ならぬレオがそう言ってくれたことが、どれだけバランの心を救ってくれたか。

「けれど……本当に惜しい事をしたなぁ……」

「エリシア様とレオ様ですからね。アルティス全員と天秤にかけても傾かない……いや逆に傾いてしまうくらい逃した魚は大きいです」

「言うな……」

「ひょっとしたら西のどこかの国の長が囲ってしまうかも……」

「……いやいや、まさかそんな」

 レオは王族が好きではないと言っていた。
 だから大丈夫だろうと無理やり自分に言い聞かせてバランは城への帰路へ着く。
 後に続くメイドに、城の方を向いたままでバランは頭を押さえた。

「お前が変なこと言うから、不安になってきたじゃないか」

「ひょっとしたら西の王様がレオ様の呪いをあっさりと治してしまい、それに感動したレオ様は――」

「今すぐその話を辞めろ!」

 いつものように面白おかしく話をしながら、彼女達は城へと戻っていく。
 雲一つない空に浮かぶ完全な形をした満月が、二人の少女を照らしていた。
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