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第4章 魔王の影を払う少女
第104話 顕現する災厄
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馬車に乗り、レオ達はプリオル山脈の南の麓まで来ていた。
プリオル山脈はさらにその北にあるアルナス山脈と共にアルティスの北に東西に走る山脈だ。
やや強力な魔物も生息している影響もあり、生活が営まれている村はおろか、人の姿すら目につかなかった。
「……暗いな」
馬車を降りたレオは空を見上げて呟いた。
早朝にバランの宿屋で作戦会議をしてその後すぐに出立したために、まだ時刻は昼過ぎの筈。
しかし空は分厚い雲が覆っていて、太陽の光が届かなくなっている。
その暗さは夜のような完全な闇ではなく、不気味な薄暗さとなっていた。
「プリオル山脈はどちらかというと晴れやすい天候で有名なんだが……なんだか嫌な感じだな」
別の馬車からすでに降りていたバランは上空を見上げて同じように呟いている。
ふとその背後で馬車を降りるシェイミの姿を見つけた。
「……シェイミと二人きりで何か話したか?」
単純な好奇心で、レオはバランに尋ねた。
ここに来る途中に使用した馬車は二台で、うち一台はレオ達が使用し、もう一台はバランとシェイミが使用した。
二人がどのような話をしたのかが気になったために尋ねたのだが、バランは苦笑いをするばかり。
「何も。彼女はただ窓から空を見ているだけだったよ。
話しかけてはいけない雰囲気っていうのは、ああいうのを言うんだろうな」
「……そうか」
エリシア相手でも諦めず交流を図ったバランをもってしても、シェイミの相手は苦しいものがあるようだ。
そんな話の種である彼女はまっすぐにレオに近づき、やや近い位置で立ち止まる。
背後のアリエスからの視線が、少しだけ強いものになるのを感じた。
「落とすのは、あそこ?」
指さした先には、やや開けた草原がある。
かつてアルティスの南で黒騎士と戦った場所を彷彿とさせるような地形だ。
あそこならば、戦うのに不自由はないだろう。
まあレオからしてみれば足場の悪い場所だろうが森の中だろうが海の上だろうが、さして差はないのだが。
「ああ、頼む」
バランの言葉にシェイミは頷きも言葉も返さなかったが、草原に向き合った。
一歩歩き、右手に蒼の大剣――フラッド・ヴァイスを取り出し。
二歩歩き、左手に紫の巨鎌――スタグ・アメジスタを顕現させる。
そして三歩歩くや否や彼女の両足を漆黒のレガース――スタンド・シュヴァルツが包んだ。
彼女の持つ全ての星域装備を装備したことで本気だと悟ったレオは同じように歩き出し、隣に並ぶ。
そして彼女の持つものと同じ種類である剣を取り出し、柄を強く握りしめた。
風が、二人の間を強く吹き抜ける。
髪を遊ばれながら、レオの右耳は刃が空気を斬る音を聴いた。
「目の前に、落とす」
視界の隅で、シェイミの左手に持つ鎌が天に掲げられているのが映った。
あれを振り下ろせば天空で停滞していたアトは、エリシアは目の前に落下する。
その瞬間にエリシアを壊しきる。
剣の柄をさらに強く握り、レオは構える。
許された回数は一回だけ。なるべくエリシアの体を崩壊させずに、彼女を壊さなければならない。
全力は許されず、中途半端に手を抜いた攻撃もエリシアを苦しめる結果にしかならない。
必要最低限の一撃で、エリシアを速やかに壊す。
「いいぞ」
呟いた後、一拍おいて鎌が振り下ろされる。
斬り裂いた空気がレオの頬を撫でるのと、はるか上空の雲が切れるのは同時だった。
永遠とも思える一瞬の中で、レオの目は確かに捉えた。
超速度で落下してくる水の球体。
内部にエリシアの体を包み込んだ、この世の原理を超越した物体。
それがある地点を通過したと脳が認識する前に、レオは地面を蹴った。
普通ならば決して間に合わない距離を、たった一歩で走破する。
タイミングを完璧に合わせ、水の球体が地面に激突し、衝撃で上から割れる瞬間に間に合う。
花弁が開くように、水の幕が消えていく。
その向こうの人影を確認し、目を瞑ったエリシアの顔をしっかりと見据え、剣を突きだした。
いつかの魔王ミリアとの戦いのときのように、迷いなく。
水の幕が開くのと入れ替わるように、無骨な剣はエリシアの胸を、心臓を貫いた。
「……っ」
肉を貫く感覚はこれまで何度も経験してきた。にもかかわらず、レオは顔を顰める。
他ならぬエリシアを剣で刺したことが、辛くて辛くて仕方がない。
けれど、レオは成功した。
突き刺した剣はエリシアの心臓に届いてはいるものの、背を破ってはいなかった。
死を与えるという役割を果たしつつも、体を崩壊させる程ではなかった。
それに喜びを覚えるのも束の間、エリシアが目を開いた。
「……あ?」
否、エリシアの体を奪ったアトはそう呟き、やがて状況を理解したのが歪んだ笑みを浮かべた。
「なんだよ……場所は最悪じゃねえか……まぁでも、潮時か」
笑みを浮かべたエリシアの体から、黒い靄があふれ出す。
魔王ミリアが身に纏っていたものと同じ黒い靄。
だがレオの目には、それが少し違うもののようにも映った。
その靄が出て行くにつれて、エリシアの体を奪っていたアトの意識が緩やかに消えた。
先ほどまで浮かべていた邪悪な笑みは眠るようにゆっくりと消えていき、その後には安らかに眠るエリシアの顔が残っていく。
エリシアの「死」を理解したアトが黒い靄となってエリシアの体から出て行く。
ここまでは完全にレオの予想通りだった。
確率の低い賭けに、ここまでは何とか勝つことができている。
しかし。
「……なんだ?」
エリシアの胸から剣を抜き、体を抱き留めたレオ。
自分の腕がエリシアの血で濡れていくのを感じながらも、レオは目の前の光景から目を離せなかった。
エリシアの体から漏れ出た黒い靄が再び集まり、黒い球体の形を取っている。
嫌な予感がすると同時に地面から急に水の壁が湧き上がり、黒い球体とレオ達を隔てた。
次の瞬間。
響く爆音。そして天まで昇っていく赤い光。
その光は正面を水の壁で護られているレオ達の左右にまで及んでいた。
ゆっくりと右を向き、レオはその光が全てを破壊する絶望であると知る。
ザ・ブロンドを解放していれば別次元へと光を飛ばすことが出来ただろう。
だが、解放する時間すらなかったあの状況では、咄嗟に体を盾にしてエリシア達を護ることしか出来なかったはずだ。
シェイミが気付いて水の壁を張ってくれなかったらと思うと、背筋が凍る。
「……嘘……だろ?」
背後で呟いたバランの言葉。
しかし彼の方に振り向く前に、レオの目にも惨状が映っていた。
それまで自然豊かに咲き、敷き詰められていた草花が消え去り、まるで荒野のように大地がむき出しになっている。
無事なのはレオ達の居る場所の延長線上だけで、それ以外の場所は破壊の跡だ。
放射線状に広がった破壊はかろうじてアルティスまでは届かないものの、プリオル山脈の南側に巨大な円状の被害を出している。
レオ達以外、その破壊の後に残っている生命は一つもなかった。
人間はおろか植物も動物も、一つもない。
「…………」
右を見て、レオは目を疑った。
シェイミが膝をついていた。
左手の鎌で体を支えるようにして、深い呼吸を繰り返している。
これまで一度も見たことがないような疲労具合だった。
彼女がここまで疲弊するほどの攻撃。
もしこれがアルティスの街で行われていたら、アルティスは文字通り地図からなくなっていただろう。
これがエリシアが死を恐れていた理由。
彼女は、自分が死ねば周りの全てが無に帰すことをなんとなく分かっていたのだろう。
だからあそこまで生に固執しているように見えたのか。
そんな風に納得したとき。
ひらりと舞う黒い花弁がレオの視界に映り、ゆっくりと地面へと落ちる。
先ほどの衝撃で灰になったわけではなく、文字通り漆黒の黒い花弁だ。
地に落ちた花びらは黒い靄となって風に消えていく。
ゆっくりと。
本当にゆっくりとレオは顔を上げる。
空を見上げるように。天を仰ぐように。
先ほどの赤い光は柱の形となってレオ達に襲い掛かった。
その途中で雲を貫いたのだろう、円状に切り抜かれた雲の穴から、まばゆいほどの太陽の光が射しこんでいる。
神聖さすら感じてしまうような神秘的な光景の中で、それは浮かんでいた。
恐ろしく巨大な黒い花弁の花が、まるでレオ達を見下ろすように浮かんでいた。
プリオル山脈はさらにその北にあるアルナス山脈と共にアルティスの北に東西に走る山脈だ。
やや強力な魔物も生息している影響もあり、生活が営まれている村はおろか、人の姿すら目につかなかった。
「……暗いな」
馬車を降りたレオは空を見上げて呟いた。
早朝にバランの宿屋で作戦会議をしてその後すぐに出立したために、まだ時刻は昼過ぎの筈。
しかし空は分厚い雲が覆っていて、太陽の光が届かなくなっている。
その暗さは夜のような完全な闇ではなく、不気味な薄暗さとなっていた。
「プリオル山脈はどちらかというと晴れやすい天候で有名なんだが……なんだか嫌な感じだな」
別の馬車からすでに降りていたバランは上空を見上げて同じように呟いている。
ふとその背後で馬車を降りるシェイミの姿を見つけた。
「……シェイミと二人きりで何か話したか?」
単純な好奇心で、レオはバランに尋ねた。
ここに来る途中に使用した馬車は二台で、うち一台はレオ達が使用し、もう一台はバランとシェイミが使用した。
二人がどのような話をしたのかが気になったために尋ねたのだが、バランは苦笑いをするばかり。
「何も。彼女はただ窓から空を見ているだけだったよ。
話しかけてはいけない雰囲気っていうのは、ああいうのを言うんだろうな」
「……そうか」
エリシア相手でも諦めず交流を図ったバランをもってしても、シェイミの相手は苦しいものがあるようだ。
そんな話の種である彼女はまっすぐにレオに近づき、やや近い位置で立ち止まる。
背後のアリエスからの視線が、少しだけ強いものになるのを感じた。
「落とすのは、あそこ?」
指さした先には、やや開けた草原がある。
かつてアルティスの南で黒騎士と戦った場所を彷彿とさせるような地形だ。
あそこならば、戦うのに不自由はないだろう。
まあレオからしてみれば足場の悪い場所だろうが森の中だろうが海の上だろうが、さして差はないのだが。
「ああ、頼む」
バランの言葉にシェイミは頷きも言葉も返さなかったが、草原に向き合った。
一歩歩き、右手に蒼の大剣――フラッド・ヴァイスを取り出し。
二歩歩き、左手に紫の巨鎌――スタグ・アメジスタを顕現させる。
そして三歩歩くや否や彼女の両足を漆黒のレガース――スタンド・シュヴァルツが包んだ。
彼女の持つ全ての星域装備を装備したことで本気だと悟ったレオは同じように歩き出し、隣に並ぶ。
そして彼女の持つものと同じ種類である剣を取り出し、柄を強く握りしめた。
風が、二人の間を強く吹き抜ける。
髪を遊ばれながら、レオの右耳は刃が空気を斬る音を聴いた。
「目の前に、落とす」
視界の隅で、シェイミの左手に持つ鎌が天に掲げられているのが映った。
あれを振り下ろせば天空で停滞していたアトは、エリシアは目の前に落下する。
その瞬間にエリシアを壊しきる。
剣の柄をさらに強く握り、レオは構える。
許された回数は一回だけ。なるべくエリシアの体を崩壊させずに、彼女を壊さなければならない。
全力は許されず、中途半端に手を抜いた攻撃もエリシアを苦しめる結果にしかならない。
必要最低限の一撃で、エリシアを速やかに壊す。
「いいぞ」
呟いた後、一拍おいて鎌が振り下ろされる。
斬り裂いた空気がレオの頬を撫でるのと、はるか上空の雲が切れるのは同時だった。
永遠とも思える一瞬の中で、レオの目は確かに捉えた。
超速度で落下してくる水の球体。
内部にエリシアの体を包み込んだ、この世の原理を超越した物体。
それがある地点を通過したと脳が認識する前に、レオは地面を蹴った。
普通ならば決して間に合わない距離を、たった一歩で走破する。
タイミングを完璧に合わせ、水の球体が地面に激突し、衝撃で上から割れる瞬間に間に合う。
花弁が開くように、水の幕が消えていく。
その向こうの人影を確認し、目を瞑ったエリシアの顔をしっかりと見据え、剣を突きだした。
いつかの魔王ミリアとの戦いのときのように、迷いなく。
水の幕が開くのと入れ替わるように、無骨な剣はエリシアの胸を、心臓を貫いた。
「……っ」
肉を貫く感覚はこれまで何度も経験してきた。にもかかわらず、レオは顔を顰める。
他ならぬエリシアを剣で刺したことが、辛くて辛くて仕方がない。
けれど、レオは成功した。
突き刺した剣はエリシアの心臓に届いてはいるものの、背を破ってはいなかった。
死を与えるという役割を果たしつつも、体を崩壊させる程ではなかった。
それに喜びを覚えるのも束の間、エリシアが目を開いた。
「……あ?」
否、エリシアの体を奪ったアトはそう呟き、やがて状況を理解したのが歪んだ笑みを浮かべた。
「なんだよ……場所は最悪じゃねえか……まぁでも、潮時か」
笑みを浮かべたエリシアの体から、黒い靄があふれ出す。
魔王ミリアが身に纏っていたものと同じ黒い靄。
だがレオの目には、それが少し違うもののようにも映った。
その靄が出て行くにつれて、エリシアの体を奪っていたアトの意識が緩やかに消えた。
先ほどまで浮かべていた邪悪な笑みは眠るようにゆっくりと消えていき、その後には安らかに眠るエリシアの顔が残っていく。
エリシアの「死」を理解したアトが黒い靄となってエリシアの体から出て行く。
ここまでは完全にレオの予想通りだった。
確率の低い賭けに、ここまでは何とか勝つことができている。
しかし。
「……なんだ?」
エリシアの胸から剣を抜き、体を抱き留めたレオ。
自分の腕がエリシアの血で濡れていくのを感じながらも、レオは目の前の光景から目を離せなかった。
エリシアの体から漏れ出た黒い靄が再び集まり、黒い球体の形を取っている。
嫌な予感がすると同時に地面から急に水の壁が湧き上がり、黒い球体とレオ達を隔てた。
次の瞬間。
響く爆音。そして天まで昇っていく赤い光。
その光は正面を水の壁で護られているレオ達の左右にまで及んでいた。
ゆっくりと右を向き、レオはその光が全てを破壊する絶望であると知る。
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だが、解放する時間すらなかったあの状況では、咄嗟に体を盾にしてエリシア達を護ることしか出来なかったはずだ。
シェイミが気付いて水の壁を張ってくれなかったらと思うと、背筋が凍る。
「……嘘……だろ?」
背後で呟いたバランの言葉。
しかし彼の方に振り向く前に、レオの目にも惨状が映っていた。
それまで自然豊かに咲き、敷き詰められていた草花が消え去り、まるで荒野のように大地がむき出しになっている。
無事なのはレオ達の居る場所の延長線上だけで、それ以外の場所は破壊の跡だ。
放射線状に広がった破壊はかろうじてアルティスまでは届かないものの、プリオル山脈の南側に巨大な円状の被害を出している。
レオ達以外、その破壊の後に残っている生命は一つもなかった。
人間はおろか植物も動物も、一つもない。
「…………」
右を見て、レオは目を疑った。
シェイミが膝をついていた。
左手の鎌で体を支えるようにして、深い呼吸を繰り返している。
これまで一度も見たことがないような疲労具合だった。
彼女がここまで疲弊するほどの攻撃。
もしこれがアルティスの街で行われていたら、アルティスは文字通り地図からなくなっていただろう。
これがエリシアが死を恐れていた理由。
彼女は、自分が死ねば周りの全てが無に帰すことをなんとなく分かっていたのだろう。
だからあそこまで生に固執しているように見えたのか。
そんな風に納得したとき。
ひらりと舞う黒い花弁がレオの視界に映り、ゆっくりと地面へと落ちる。
先ほどの衝撃で灰になったわけではなく、文字通り漆黒の黒い花弁だ。
地に落ちた花びらは黒い靄となって風に消えていく。
ゆっくりと。
本当にゆっくりとレオは顔を上げる。
空を見上げるように。天を仰ぐように。
先ほどの赤い光は柱の形となってレオ達に襲い掛かった。
その途中で雲を貫いたのだろう、円状に切り抜かれた雲の穴から、まばゆいほどの太陽の光が射しこんでいる。
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