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第4章 魔王の影を払う少女
第97話 最強である彼の唯一の弱点
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夜にもかかわらず明るすぎると感じるくらいの炎に、鼻の奥に入り込む煙の臭い。
木や鉄が燃える音を耳にしながら、レオ達は中央広場へとたどり着いた。
燃え盛る業火に囲まれた中央広場には数多くの兵士や冒険者が物言わぬ体となって伏している。
その数は虐殺と言えるほどにまで登り、誰もが斬り裂かれたような傷を負っていた。
生きているものが誰もいない屍の大地。
その先で、より一層積み重なった死体の上に腰かける一人の少女がレオに気づいた。
「初めまして。魔王ミリアを殺した勇者」
足を組んだ状態で膝の上に肘を置き、手のひらで退屈そうに首を支えていた少女はまるで散歩の途中に出会ったかのように気楽に挨拶をする。
褐色の肌に、黒と赤を基調とした服装。体中に赤い紋様が走り、深紅の瞳が喜色を隠し切れずに疼いているのが見て取れた。
彼女とは初対面であるが、その姿をレオはよく知っている。
右目が見せた光景の中で、魔物に喰い殺されていた少女だ。
「……お前は誰だ。これは、お前の仕業か?」
とはいえレオが一方的に知っているのは容姿だけで、彼女の目的はおろか名前すら知らない。
そのため問いかけてみれば、彼女はクスクスと心底愉しそうに嗤い、流し目でレオを見た。
会うのは初めてでレオだけが知っているはずなのに、彼女もまたレオを知っているようだった。
「姿が変わるだけで分からないのか? エリシアだよ」
「…………」
少女の言葉にレオ達は絶句する。
その様子が面白いのか、歪な笑みを浮かべたままエリシアだと告げた少女は立ち上がる。
黒く染まったものの形がエリシアのものと同じ刀がレオの視界に映り続ける。
「……違う」
「エリシアだって言ってるだろう? 姿は変わったけど、間違いなくエリシアさ」
目の前の少女は楽しそうにそう言うけれど、レオの本能が訴えている。
彼女はエリシアだが、エリシアではないと。
「……違う、お前はエリシアじゃない」
はっきりと告げれば目の前の少女は少しだけ動きを止め、じっとレオを見つめた。
そしてしばらくしてレオの言葉が疑いから目を背けるためではなく、確信を持って発せられたことに気づいたのか、大きくため息を吐いた。
「少しは動揺するかと思ったのに、これかよ。上手くいかねえな。
いや、それとも魔王を殺したっていうお前だからか? レオ」
「…………」
問いかけに、レオは一切答えなかった。
ただかつてのように何も映さない無機質な瞳で目の前の少女を見続けるだけだ。
少女は手を広げ、自分の姿かたちをよく見えるようにゆっくりと体を一回転させた。
「初めましてレオ。俺はアト、どうぞよろしく」
「……お前はなんなんだ? 魔物か?」
その質問を待っていたかのように、少女の表情が狂気に満ちた笑みに切り替わる。
それの背後で、湧き上がっていた火が音を立てた。
「魔物? そんなわけないだろ。俺はエリシアの中に棲みついた呪いだよ」
「……のろ……い?」
予想だにしていなかった返答に、レオは思わず声を出してしまう。
背後に立つアリエス達も絶句しているようだった。
その反応を喜ぶように面白おかしいという感情を隠せずに手を叩いたアトは笑い続ける。
やがて笑いすぎて出た涙を指で拭ったそれは、満足したように息を整えた。
「俺はエリシアの中にずっと棲みついていた呪いさ。
おっと、そこら辺の呪いと一緒にしないでくれよ?
呪いだがこうやって話すことも、考えることもできる」
エリシアを見たときに、レオの右目は反応しなかった。
彼女が呪われていないことは確認済みだったはずだが、目の前のアトは呪いであり、ずっとエリシアの中に居たという。
自分に感知できない呪い、ということだろうか。
「そうだな……俺は言ってしまえばエリシアの主人みたいなもんだ。
俺がエリシアに命令して、エリシアがそれを遂行する。
ずっと前からついさっきまで、そういった関係だ。
あぁ、そういえばまだ最初の質問に中途半端にしか答えなかったな」
「最初の、質問?」
情報量が多すぎる為に一瞬自分がした質問が思い出せなくなる。
けれどそれを思い出す前に、アトは答えた。
「今この街で起きている惨状は俺の仕業さ。今まで俺が吸収してきた魔物を全て解き放った。
この姿になるのは大変で、数多くの魔物が必要だった。お前が倒した魔物だって沢山居ただろ?」
アトの言う通り、レオは数多くの魔物に遭遇した。
月下の廃屋の魔物に、一本角の魔物、それに黒騎士。
その全てがかつて出会ったときと同じ強さだったが、今のアトの説明で納得がいった。
それだけ聞ければ十分だ。
原因がアトである以上、目の前の少女を壊せば街を襲う災厄は消える。
アルティスの街は救われるだろう。
剣を一度振り払えば、その様子を見ていたアトの表情が変わった。
レオという強大な敵を前にした恐怖ではなく、彼をあざ笑うような、挑発する笑みへと。
「お前に殺せるのか?」
質問の意味が分からずにレオは返答する。
目の前のアトという存在がどれだけ強いのかは分からないが、灰色の少女と同程度ということはないだろう。
だから決着などこれまでと同じく一瞬で着くはずだ。
「……何を言っている?」
にもかかわらずレオは返答に迷った。この後の流れなど考えなくても分かる。
レオが剣を振るい、目の前の少女を壊し、アルティスを救う。
それが最善であることなど、考えるまでもないのに。
「これはエリシアの体だ。
確かに俺はアトという別人格だが、俺を殺せば体が死んだエリシアだって死ぬ」
レオが無意識に目を逸らしていた事実をアトは容赦なく突きつけてくる。
気づかされた事実にレオの動きが初めて止まった。
元勇者としてではなく、レオとして目の前の存在を見てしまった。
「レオ、お前は強い。お前と戦えば俺は一瞬で死ぬだろう。
でもお前が俺を斬ればエリシアも死ぬ。可哀そうになぁ。
お前に認められようと必死だった可愛い可愛いエリシアを、殺しちまうのか」
両手を胸に当て、アトは歪な笑みを浮かべてさらにレオを煽る。
――詭弁だ
アトの言っていることは何一つ道理に合っていない。
ここでアトを壊さなければアルティスの街は救われない。
そもそもアトを壊すか壊さないかがエリシアに影響を与えるかなど分からない。
だから、エリシアを壊すべきだ。
そうレオの中にある勇者としての心は答えを出す。
どこまでも正しい、正しすぎる答え。
直してもらった刀を輝く目で見つめるエリシアを。
教えられたとおりに必死に敵を見て、戦ったエリシアを。
まだ自分に教えて欲しいと請いたエリシアを。
「エリシアを! 殺すのか!」
アトが腰に下げた二振りの刀を抜き放ち両手に握りしめ地を蹴るのが見えた。
姿も違う、刀も違う。一瞥しても、どこにもエリシアと同じ点はない。
--世界を、救うために
いつも通りにすればいい。
相手を越える速度で剣を振るい、敵を確実に壊せる場所を狙えばいい。
--世界を、救うために
嬉しそうな雰囲気のまま刀を抱いた胸を貫けばいい。
--世界を、救うために
空虚だった筈の瞳の奥にわずかな感情を見せてくれた彼女の首を斬り落とせばいい。
脚でも、腕でも、胴体でも、どこでも壊せる。
--目に見える誰かを、救うために
振り下ろされた禍々しい刀は、レオの無骨な剣によりその動きを止められた。
確実に壊せる場面で、初めてレオはそれを選ばなかった。
木や鉄が燃える音を耳にしながら、レオ達は中央広場へとたどり着いた。
燃え盛る業火に囲まれた中央広場には数多くの兵士や冒険者が物言わぬ体となって伏している。
その数は虐殺と言えるほどにまで登り、誰もが斬り裂かれたような傷を負っていた。
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その先で、より一層積み重なった死体の上に腰かける一人の少女がレオに気づいた。
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足を組んだ状態で膝の上に肘を置き、手のひらで退屈そうに首を支えていた少女はまるで散歩の途中に出会ったかのように気楽に挨拶をする。
褐色の肌に、黒と赤を基調とした服装。体中に赤い紋様が走り、深紅の瞳が喜色を隠し切れずに疼いているのが見て取れた。
彼女とは初対面であるが、その姿をレオはよく知っている。
右目が見せた光景の中で、魔物に喰い殺されていた少女だ。
「……お前は誰だ。これは、お前の仕業か?」
とはいえレオが一方的に知っているのは容姿だけで、彼女の目的はおろか名前すら知らない。
そのため問いかけてみれば、彼女はクスクスと心底愉しそうに嗤い、流し目でレオを見た。
会うのは初めてでレオだけが知っているはずなのに、彼女もまたレオを知っているようだった。
「姿が変わるだけで分からないのか? エリシアだよ」
「…………」
少女の言葉にレオ達は絶句する。
その様子が面白いのか、歪な笑みを浮かべたままエリシアだと告げた少女は立ち上がる。
黒く染まったものの形がエリシアのものと同じ刀がレオの視界に映り続ける。
「……違う」
「エリシアだって言ってるだろう? 姿は変わったけど、間違いなくエリシアさ」
目の前の少女は楽しそうにそう言うけれど、レオの本能が訴えている。
彼女はエリシアだが、エリシアではないと。
「……違う、お前はエリシアじゃない」
はっきりと告げれば目の前の少女は少しだけ動きを止め、じっとレオを見つめた。
そしてしばらくしてレオの言葉が疑いから目を背けるためではなく、確信を持って発せられたことに気づいたのか、大きくため息を吐いた。
「少しは動揺するかと思ったのに、これかよ。上手くいかねえな。
いや、それとも魔王を殺したっていうお前だからか? レオ」
「…………」
問いかけに、レオは一切答えなかった。
ただかつてのように何も映さない無機質な瞳で目の前の少女を見続けるだけだ。
少女は手を広げ、自分の姿かたちをよく見えるようにゆっくりと体を一回転させた。
「初めましてレオ。俺はアト、どうぞよろしく」
「……お前はなんなんだ? 魔物か?」
その質問を待っていたかのように、少女の表情が狂気に満ちた笑みに切り替わる。
それの背後で、湧き上がっていた火が音を立てた。
「魔物? そんなわけないだろ。俺はエリシアの中に棲みついた呪いだよ」
「……のろ……い?」
予想だにしていなかった返答に、レオは思わず声を出してしまう。
背後に立つアリエス達も絶句しているようだった。
その反応を喜ぶように面白おかしいという感情を隠せずに手を叩いたアトは笑い続ける。
やがて笑いすぎて出た涙を指で拭ったそれは、満足したように息を整えた。
「俺はエリシアの中にずっと棲みついていた呪いさ。
おっと、そこら辺の呪いと一緒にしないでくれよ?
呪いだがこうやって話すことも、考えることもできる」
エリシアを見たときに、レオの右目は反応しなかった。
彼女が呪われていないことは確認済みだったはずだが、目の前のアトは呪いであり、ずっとエリシアの中に居たという。
自分に感知できない呪い、ということだろうか。
「そうだな……俺は言ってしまえばエリシアの主人みたいなもんだ。
俺がエリシアに命令して、エリシアがそれを遂行する。
ずっと前からついさっきまで、そういった関係だ。
あぁ、そういえばまだ最初の質問に中途半端にしか答えなかったな」
「最初の、質問?」
情報量が多すぎる為に一瞬自分がした質問が思い出せなくなる。
けれどそれを思い出す前に、アトは答えた。
「今この街で起きている惨状は俺の仕業さ。今まで俺が吸収してきた魔物を全て解き放った。
この姿になるのは大変で、数多くの魔物が必要だった。お前が倒した魔物だって沢山居ただろ?」
アトの言う通り、レオは数多くの魔物に遭遇した。
月下の廃屋の魔物に、一本角の魔物、それに黒騎士。
その全てがかつて出会ったときと同じ強さだったが、今のアトの説明で納得がいった。
それだけ聞ければ十分だ。
原因がアトである以上、目の前の少女を壊せば街を襲う災厄は消える。
アルティスの街は救われるだろう。
剣を一度振り払えば、その様子を見ていたアトの表情が変わった。
レオという強大な敵を前にした恐怖ではなく、彼をあざ笑うような、挑発する笑みへと。
「お前に殺せるのか?」
質問の意味が分からずにレオは返答する。
目の前のアトという存在がどれだけ強いのかは分からないが、灰色の少女と同程度ということはないだろう。
だから決着などこれまでと同じく一瞬で着くはずだ。
「……何を言っている?」
にもかかわらずレオは返答に迷った。この後の流れなど考えなくても分かる。
レオが剣を振るい、目の前の少女を壊し、アルティスを救う。
それが最善であることなど、考えるまでもないのに。
「これはエリシアの体だ。
確かに俺はアトという別人格だが、俺を殺せば体が死んだエリシアだって死ぬ」
レオが無意識に目を逸らしていた事実をアトは容赦なく突きつけてくる。
気づかされた事実にレオの動きが初めて止まった。
元勇者としてではなく、レオとして目の前の存在を見てしまった。
「レオ、お前は強い。お前と戦えば俺は一瞬で死ぬだろう。
でもお前が俺を斬ればエリシアも死ぬ。可哀そうになぁ。
お前に認められようと必死だった可愛い可愛いエリシアを、殺しちまうのか」
両手を胸に当て、アトは歪な笑みを浮かべてさらにレオを煽る。
――詭弁だ
アトの言っていることは何一つ道理に合っていない。
ここでアトを壊さなければアルティスの街は救われない。
そもそもアトを壊すか壊さないかがエリシアに影響を与えるかなど分からない。
だから、エリシアを壊すべきだ。
そうレオの中にある勇者としての心は答えを出す。
どこまでも正しい、正しすぎる答え。
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教えられたとおりに必死に敵を見て、戦ったエリシアを。
まだ自分に教えて欲しいと請いたエリシアを。
「エリシアを! 殺すのか!」
アトが腰に下げた二振りの刀を抜き放ち両手に握りしめ地を蹴るのが見えた。
姿も違う、刀も違う。一瞥しても、どこにもエリシアと同じ点はない。
--世界を、救うために
いつも通りにすればいい。
相手を越える速度で剣を振るい、敵を確実に壊せる場所を狙えばいい。
--世界を、救うために
嬉しそうな雰囲気のまま刀を抱いた胸を貫けばいい。
--世界を、救うために
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脚でも、腕でも、胴体でも、どこでも壊せる。
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