93 / 114
第4章 魔王の影を払う少女
第93話 エリシアの中の闇
しおりを挟む
何回か訪れたことのあるバランの宿屋に入り、エリシアは2階へと向かう。
長い廊下の先にある一番奥の部屋がバランとメイドの部屋だ。
音もなく廊下を素早く歩き扉を小さくノックをすれば、すぐに入室の許可が出た。
扉を開いて中に入れば、バランはまだ起きていたようで自分の訪問に驚いているようだった。
「……エリシア? こんな時間に部屋に来てはいけないよ。
そもそも出歩くこと自体、危険……まあ君は強いし一人が好きだから大丈夫だと思うけれど、一応ね」
「…………」
夜中に出歩いたことを注意するバランに対して、エリシアは言葉を返すことができない。
今も頭の中では声が鳴り響いている。
『殺せ。早く殺せ』
今も自分の腰には二振りの刀がある。
これまで数々の生命を奪ってきた。それこそ魔物も人間も、元々の所有者である父さえも。
それを行った、行ってしまった異形の化け物が殺せと選択を迫ってくる。
殺さなければならない。
もしも断れば異形は体を乗っ取り、自分では考えることすらできないほどおぞましい方法でバランを殺すに決まっている。
だって父も母も村の皆も、そのように殺されたのだから。
だから自分が一太刀で殺さなければならない。ならないのに。
体が言うことを聞かない。
震える体に鞭を打って、やらなければならないと言い聞かせ、刀の柄に震える手をかけようとしたとき。
『いや待て……これは……好都合だ』
体内の異形から待ったがかかった。
内心でエリシアは胸を撫で下ろした。
どうやら自分はバランを殺さなくても良さそうだ。
エリシアはバランが自分の事を気にかけてくれていたのは知っている。
自分の心はバランには答えられなかったけれど、そんなバランを殺すことは心苦しかった。
けれど、安堵が続いたのは本当に短い間だった。
ノックの音が響き、バランが再び「どうぞ」と答えれば部屋の扉が開き、誰かが部屋に入ってくる。
目の前でベッドに居るバランが目を見開いた。
「……お嬢さんたち? エリシアといい、こんな時間に男の部屋に来てはいけないよ?」
その言葉でエリシアは目を見開いた。
背後に居るのは二人。その二人が誰なのか、獣人である自分の耳はもう捉えている。
なんで。どうしてここに
「すみません、街中でエリシアさんを見かけてしまったので、つい」
アリエスの言葉に、エリシアは自分が決定的な見落としをしたことに気づいた。
体内の異形に命じられたことで頭がいっぱいになったために、つけられていることに気づけなかった。
いつものエリシアならば気づき、彼女達を撒くことだって出来たはずだ。
これは、まずい。そう思ったエリシアの心臓が早鐘のように鳴り始める。
――どうして、あの人は居ないの
彼が居ないのに、彼が大切に思っている2人の女性が居る。
それが、一番の問題だ。
だって、おそらくこいつは。
『どうやら天は俺に味方しているようだ。エリシア、その二人を殺せ。
バランなんかどうでもいい』
「…………」
――最悪だ
何もかも最悪だ。
バランを殺すという事だってできそうにもなかったのに、この2人なんてもっと無理だ。
怪我を治してもらった。自分なんかと話してくれた。
そして何より、自分を強くしてくれた憧れの人の大切な人だ。
そんな彼女達を自分の手で殺めるなんて、できるはずがない。
体が、震えはじめる。
けれど今この場には彼が居ない。自分を止めてくれる唯一の存在である彼が。
ここに来てエリシアは究極の選択を迫られる。
憧れの人の大切な人達か、大勢の知らない人か。
どちらか片方しか取れない。その場に自分という選択肢があれば、迷わずそれを取って自害するというのに。
--傾け、なきゃ
天秤を自分の意志で傾けなければならない。
もしもどっちにも傾けなければ、勝手に決められてしまう。
あの時と同じように。
――傾け、なきゃ
しなければいけない。
もうこれ以上は背負いたくない罪をさらに背負わなくてはならない。
なのに、なのに傾かない。
――傾け、なきゃ
頭を過ぎる彼の表情が、エリシアを迷わせる。
幼い頃から父に聞かされてきた勇者は彼女の憧れだった。
彼がそうだったことを知って、さらには魔王ミリアすら倒したことを知って、エリシアにとっての勇者は彼の事になった。
戦場で見た彼の強さはエリシアからしても次元の違う強さだった。
そんな彼から戦いを教わるたびに、自分の中に消えたはずの火が灯り始めた。
例え長い一生の中において刹那ほどしかない時間だとしても、エリシアの中でもっとも幸せな時間――宝物だった。
そんな時間をくれた彼の大切な人を、奪えるはずがない。
『……ちっ』
その舌打ちを聞くまでが、エリシアの限界だった。
彼女の意識は遠くなり、次第に体の制御権が奪われる。
『命令を聞けない人形はいらねえよ』
アトの心の声が頭に響く。
もう遅い。自分の体はアトに乗っ取られ、これから先虐殺が始まる。
世界が何もない闇で満ちはじめる。
知っている。この後何が起こるのか。
知らされている。この後何が起きてしまうのか。
既に声を出す手段は失われ、心の中でエリシアは叫ぶ。
それしかもう彼女には出来ない。
『やめて……やめて!』
もうどうにもならないと知ってもエリシアは心で叫ぶしかない。
止める術など持たないのに、いや持たないからこそできることをするしかない。
『分かった! やっ――』
やるから。殺すから。
その言葉を、エリシアは発せられなかった。
出来ないことを一番わかっているのは、自分自身だから。
そんなエリシアを鼻で笑い、アトは右手を素早く動かして刀を抜き放ち、振り向くと同時に金髪の少女の首を狙った。
自分の体だからこそわかる。あんな速度で、あんな力で、あんな角度で振り下ろせば彼女の首と胴体はあっけなく分かれてしまう。
『やめてぇぇえええええ!』
エリシアの必死の叫びはむなしく、刃が空を切った。
×××
その時、誰もがエリシアの凶行に反応できなかった。
唯一可能性のあるバランはベッドに居たために、反応に遅れた。
いや、反応できていたとしても折れた右手ではどうすることもできなかっただろう。
そしてアリエスとリベラからすればエリシアの動きを追うことすら不可能だ。
戦いに身を置いたことがない者が、エリシアのような戦士に敵うはずがない。
結果、刃は空気を斬り裂き、リベラの首筋に吸い込まれるように振り下ろされる。
元勇者の手で修復され、強化された刃はリベラの細く白い首など一瞬で斬り飛ばすだろう。
ランプの明かりを反射した刃がリベラの首を捉え、そして。
エリシアの姿をした何かごと、その刃を金の光が跳ね返した。
レオがリベラにかけた祝福は何の問題もなく起動し、彼女を護る絶対の鎧となる。
そのことを知らなかった何かは床を転がり、窓のある壁に背中を打ち付けた。
衝撃で苦しそうな息を吐き、目を見開くエリシアを見てリベラは一瞬困惑する。
しかしすぐに攻撃されたことに気づき、驚いて目を見開いた。
「ぐっ……なんっ……」
エリシアのだが絶対に彼女のものではない声を響かせ、それは起き上がろうとする。
その途中で目を見開き、それは逃げるように窓から逃走した。
リベラやアリエスの目からしても必死の逃走のように思えた。
窓を勢いよく割り、夜の闇へと消えていくエリシアの姿をした何か。
突然の行動に唖然とすると同時。
扉を勢いよく開いて、パインを背負ったレオが入ってきた。
長い廊下の先にある一番奥の部屋がバランとメイドの部屋だ。
音もなく廊下を素早く歩き扉を小さくノックをすれば、すぐに入室の許可が出た。
扉を開いて中に入れば、バランはまだ起きていたようで自分の訪問に驚いているようだった。
「……エリシア? こんな時間に部屋に来てはいけないよ。
そもそも出歩くこと自体、危険……まあ君は強いし一人が好きだから大丈夫だと思うけれど、一応ね」
「…………」
夜中に出歩いたことを注意するバランに対して、エリシアは言葉を返すことができない。
今も頭の中では声が鳴り響いている。
『殺せ。早く殺せ』
今も自分の腰には二振りの刀がある。
これまで数々の生命を奪ってきた。それこそ魔物も人間も、元々の所有者である父さえも。
それを行った、行ってしまった異形の化け物が殺せと選択を迫ってくる。
殺さなければならない。
もしも断れば異形は体を乗っ取り、自分では考えることすらできないほどおぞましい方法でバランを殺すに決まっている。
だって父も母も村の皆も、そのように殺されたのだから。
だから自分が一太刀で殺さなければならない。ならないのに。
体が言うことを聞かない。
震える体に鞭を打って、やらなければならないと言い聞かせ、刀の柄に震える手をかけようとしたとき。
『いや待て……これは……好都合だ』
体内の異形から待ったがかかった。
内心でエリシアは胸を撫で下ろした。
どうやら自分はバランを殺さなくても良さそうだ。
エリシアはバランが自分の事を気にかけてくれていたのは知っている。
自分の心はバランには答えられなかったけれど、そんなバランを殺すことは心苦しかった。
けれど、安堵が続いたのは本当に短い間だった。
ノックの音が響き、バランが再び「どうぞ」と答えれば部屋の扉が開き、誰かが部屋に入ってくる。
目の前でベッドに居るバランが目を見開いた。
「……お嬢さんたち? エリシアといい、こんな時間に男の部屋に来てはいけないよ?」
その言葉でエリシアは目を見開いた。
背後に居るのは二人。その二人が誰なのか、獣人である自分の耳はもう捉えている。
なんで。どうしてここに
「すみません、街中でエリシアさんを見かけてしまったので、つい」
アリエスの言葉に、エリシアは自分が決定的な見落としをしたことに気づいた。
体内の異形に命じられたことで頭がいっぱいになったために、つけられていることに気づけなかった。
いつものエリシアならば気づき、彼女達を撒くことだって出来たはずだ。
これは、まずい。そう思ったエリシアの心臓が早鐘のように鳴り始める。
――どうして、あの人は居ないの
彼が居ないのに、彼が大切に思っている2人の女性が居る。
それが、一番の問題だ。
だって、おそらくこいつは。
『どうやら天は俺に味方しているようだ。エリシア、その二人を殺せ。
バランなんかどうでもいい』
「…………」
――最悪だ
何もかも最悪だ。
バランを殺すという事だってできそうにもなかったのに、この2人なんてもっと無理だ。
怪我を治してもらった。自分なんかと話してくれた。
そして何より、自分を強くしてくれた憧れの人の大切な人だ。
そんな彼女達を自分の手で殺めるなんて、できるはずがない。
体が、震えはじめる。
けれど今この場には彼が居ない。自分を止めてくれる唯一の存在である彼が。
ここに来てエリシアは究極の選択を迫られる。
憧れの人の大切な人達か、大勢の知らない人か。
どちらか片方しか取れない。その場に自分という選択肢があれば、迷わずそれを取って自害するというのに。
--傾け、なきゃ
天秤を自分の意志で傾けなければならない。
もしもどっちにも傾けなければ、勝手に決められてしまう。
あの時と同じように。
――傾け、なきゃ
しなければいけない。
もうこれ以上は背負いたくない罪をさらに背負わなくてはならない。
なのに、なのに傾かない。
――傾け、なきゃ
頭を過ぎる彼の表情が、エリシアを迷わせる。
幼い頃から父に聞かされてきた勇者は彼女の憧れだった。
彼がそうだったことを知って、さらには魔王ミリアすら倒したことを知って、エリシアにとっての勇者は彼の事になった。
戦場で見た彼の強さはエリシアからしても次元の違う強さだった。
そんな彼から戦いを教わるたびに、自分の中に消えたはずの火が灯り始めた。
例え長い一生の中において刹那ほどしかない時間だとしても、エリシアの中でもっとも幸せな時間――宝物だった。
そんな時間をくれた彼の大切な人を、奪えるはずがない。
『……ちっ』
その舌打ちを聞くまでが、エリシアの限界だった。
彼女の意識は遠くなり、次第に体の制御権が奪われる。
『命令を聞けない人形はいらねえよ』
アトの心の声が頭に響く。
もう遅い。自分の体はアトに乗っ取られ、これから先虐殺が始まる。
世界が何もない闇で満ちはじめる。
知っている。この後何が起こるのか。
知らされている。この後何が起きてしまうのか。
既に声を出す手段は失われ、心の中でエリシアは叫ぶ。
それしかもう彼女には出来ない。
『やめて……やめて!』
もうどうにもならないと知ってもエリシアは心で叫ぶしかない。
止める術など持たないのに、いや持たないからこそできることをするしかない。
『分かった! やっ――』
やるから。殺すから。
その言葉を、エリシアは発せられなかった。
出来ないことを一番わかっているのは、自分自身だから。
そんなエリシアを鼻で笑い、アトは右手を素早く動かして刀を抜き放ち、振り向くと同時に金髪の少女の首を狙った。
自分の体だからこそわかる。あんな速度で、あんな力で、あんな角度で振り下ろせば彼女の首と胴体はあっけなく分かれてしまう。
『やめてぇぇえええええ!』
エリシアの必死の叫びはむなしく、刃が空を切った。
×××
その時、誰もがエリシアの凶行に反応できなかった。
唯一可能性のあるバランはベッドに居たために、反応に遅れた。
いや、反応できていたとしても折れた右手ではどうすることもできなかっただろう。
そしてアリエスとリベラからすればエリシアの動きを追うことすら不可能だ。
戦いに身を置いたことがない者が、エリシアのような戦士に敵うはずがない。
結果、刃は空気を斬り裂き、リベラの首筋に吸い込まれるように振り下ろされる。
元勇者の手で修復され、強化された刃はリベラの細く白い首など一瞬で斬り飛ばすだろう。
ランプの明かりを反射した刃がリベラの首を捉え、そして。
エリシアの姿をした何かごと、その刃を金の光が跳ね返した。
レオがリベラにかけた祝福は何の問題もなく起動し、彼女を護る絶対の鎧となる。
そのことを知らなかった何かは床を転がり、窓のある壁に背中を打ち付けた。
衝撃で苦しそうな息を吐き、目を見開くエリシアを見てリベラは一瞬困惑する。
しかしすぐに攻撃されたことに気づき、驚いて目を見開いた。
「ぐっ……なんっ……」
エリシアのだが絶対に彼女のものではない声を響かせ、それは起き上がろうとする。
その途中で目を見開き、それは逃げるように窓から逃走した。
リベラやアリエスの目からしても必死の逃走のように思えた。
窓を勢いよく割り、夜の闇へと消えていくエリシアの姿をした何か。
突然の行動に唖然とすると同時。
扉を勢いよく開いて、パインを背負ったレオが入ってきた。
0
お気に入りに追加
50
あなたにおすすめの小説

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

悪役貴族の四男に転生した俺は、怠惰で自由な生活がしたいので、自由気ままな冒険者生活(スローライフ)を始めたかった。
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
俺は何もしてないのに兄達のせいで悪役貴族扱いされているんだが……
アーノルドは名門貴族クローリー家の四男に転生した。家の掲げる独立独行の家訓のため、剣技に魔術果ては鍛冶師の技術を身に着けた。
そして15歳となった現在。アーノルドは、魔剣士を育成する教育機関に入学するのだが、親戚や上の兄達のせいで悪役扱いをされ、付いた渾名は【悪役公子】。
実家ではやりたくもない【付与魔術】をやらされ、学園に通っていても心の無い言葉を投げかけられる日々に嫌気がさした俺は、自由を求めて冒険者になる事にした。
剣術ではなく刀を打ち刀を使う彼は、憧れの自由と、美味いメシとスローライフを求めて、時に戦い。時にメシを食らい、時に剣を打つ。
アーノルドの第二の人生が幕を開ける。しかし、同級生で仲の悪いメイザース家の娘ミナに学園での態度が演技だと知られてしまい。アーノルドの理想の生活は、ハチャメチャなものになって行く。

勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!
仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。
しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。
そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。
一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった!
これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
[鑑定]スキルしかない俺を追放したのはいいが、貴様らにはもう関わるのはイヤだから、さがさないでくれ!
どら焼き
ファンタジー
ついに!第5章突入!
舐めた奴らに、真実が牙を剥く!
何も説明無く、いきなり異世界転移!らしいのだが、この王冠つけたオッサン何を言っているのだ?
しかも、ステータスが文字化けしていて、スキルも「鑑定??」だけって酷くない?
訳のわからない言葉?を発声している王女?と、勇者らしい同級生達がオレを城から捨てやがったので、
なんとか、苦労して宿代とパン代を稼ぐ主人公カザト!
そして…わかってくる、この異世界の異常性。
出会いを重ねて、なんとか元の世界に戻る方法を切り開いて行く物語。
主人公の直接復讐する要素は、あまりありません。
相手方の、あまりにも酷い自堕落さから出てくる、ざまぁ要素は、少しづつ出てくる予定です。
ハーレム要素は、不明とします。
復讐での強制ハーレム要素は、無しの予定です。
追記
2023/07/21 表紙絵を戦闘モードになったあるヤツの参考絵にしました。
8月近くでなにが、変形するのかわかる予定です。
2024/02/23
アルファポリスオンリーを解除しました。
平凡冒険者のスローライフ
上田なごむ
ファンタジー
26歳独身動物好きの主人公大和希は、神様によって魔物・魔法・獣人等ファンタジーな世界観の異世界に転移させられる。
平凡な能力値、野望など抱いていない彼は、冒険者としてスローライフを目標に日々を過ごしていく。
果たして、彼を待ち受ける出会いや試練は如何なるものか……
ファンタジー世界に向き合う、平凡な冒険者の物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる