90 / 114
第4章 魔王の影を払う少女
第90話 魔王ミリアとは
しおりを挟む
バランへの報告も無事に終わり、魔石の換金も終わらせたレオ達。
アルティスに来た当初は心もとない路銀に危機感を抱いていたものの、いくつかの魔石の換金とバランからの報酬金のお陰でかなり余裕が出てきている。
さらにバランはレオ達の宿屋の金額も負担してくれているらしく、アリエスは申し訳ないと頭を下げていた。
しかしバランはむしろそんなことでレオ達が滞在してくれるならば安いものだと大らかに笑ってくれた。
彼の、いやアルティスの冒険者を重宝する気風はレオにとってはかなり過ごしやすく、呪いがなければこの国への永住すら考える程である。
そんなわけでするべきことを終えたレオ達は自分の宿屋へと戻ってきていた。
黒衣の暗殺者に黒騎士と一日で二回戦闘を行ったためにレオはともかく、アリエス達はやや疲れているようだ。
特に黒衣の暗殺者との戦いでは手に汗握る戦いだったとリベラは語っていたために、余計にだろう。
けれど、話さなければならないことはある。
四人はそれぞれタイミングは少しずれたとはいえ、気づいたときには全員が部屋のテーブルへと着席していた。
「で、魔王ミリアについて話を聞きたいんだけど、アリエスとレオの話だから私がそれぞれに聞いてゆっくり話してもらうってことで良い?」
「ああ」
「お願いします」
リベラはレオとアリエスが微妙な雰囲気にならないように積極的に間に入ってくれるそうだ。
彼女は二人の顔を交互に見て、まずはアリエスに質問を投げかけた。
「一応私も簡単には聞いたんだけど、アリエスには先生っていう魔法を教えてくれた人が居たんだよね?」
「はい、先生に外の知識や魔法などを教わりました」
「でも魔王ミリアの襲撃で村人と一緒に先生は亡くなってしまった。
ここまではあってる?」
「……その時には失明していましたので目で確認したわけではありませんが、おそらくは」
悲しげな表情をするアリエスは、過去を回想しているのだろう。
これはレオもアリエス自身から聞いた話だ。
死に際の先生なる人物は、最後にアリエスの怪我を治して息を引き取った。
状況的に考えると、生きている可能性はかなり低い。
「アリエスが村に招き入れた魔王ミリアはどんな人だった?」
「……淡い紫色の長い髪をした、女性でした。
当時は幼かったですが、お姉さんというよりもお姉ちゃんという感じで……少女のような方だったと思います」
アリエスが話した特徴はレオの知る魔王ミリアの情報には一切合致しなかった。
淡い紫色の長い髪も、少女も、あの城には居なかったはずだ。
「じゃあとりあえず次で一旦最後。今日であった女の人は、先生だった?」
「……顔や髪形は先生とそっくりでした。けれどあんな禍々しい気を放つ方ではなかった筈です。それに、表情も」
「中身はともかく姿かたちは先生だと思うってことだよね?」
「……はい」
そこまで聞きだして、「ありがとう」と言ったリベラは優しく手を叩いて、今度はレオの方を向いた。
悩み事を聞き出すことに慣れているようだが、孤児院でもよくこういったことをするのだろうか。
そんな事を思っていると、今度はレオに対して質問が飛んだ。
「じゃあ次、レオは魔王城の一番奥で魔王ミリアを倒した。
念のために聞くけど、これは間違いない?」
「あれが魔王ミリアである絶対的な証拠はないけど、少なくともあの城で最も強かったし、自分ではそう名乗っていたよ」
戦闘前に、彼女は自分が魔王ミリアである名乗りを上げた。
壊す対象だと判明した瞬間にそれ以上の情報は不要と考え彼女の言葉を遮断したのだが、こんなことならばきちんと聞いておけばよかったと後悔している。
リベラはレオの返答に頷き、続ける。
「うん、ずっと聞いてきたことだけど念のためにね。
その姿かたちはさっきの魔物が最後に変身した女性の姿だったんだよね?
魔王ミリアはどんな攻撃をしてきたの?」
あの魔王城での戦いを回想する。
あまりにも早く終わった戦いゆえに、話せる内容は少ないけれど。
「右手に持つ細剣で鋭い攻撃や、多種多様な魔法を使ってきた。
大技は細剣に様々な呪いを乗せて、それを光線のように放つ攻撃も」
「うんうん」
リベラは納得したように頷いて、アリエスへと向き直った。
「アリエス、先生と一致する点はある?」
「いえ、先生は杖を使ってはいましたが、細剣を持っているところは見たことがありません。
それに、呪われてもいませんでした。
魔法に関しては多くの知識を持っていましたが、いくらなんでもレオ様と渡り合えるほどとは……」
「ふむふむ。そうすると私はアリエスの言う先生とレオの言う魔王ミリアは姿かたちは一緒でも違う人のように思えるかな」
リベラの意見に対して、レオとアリエスはほぼ同時に頷いた。
「俺もそう思う。少なくともアリエスの話に出てくる先生は俺が倒した魔王ミリアとは全然違うように思える」
「確かに異なる点が多いですね……でもそうすると、どうして同じ姿なのでしょう?」
疑問を呈したアリエスに、リベラは腕を組んだままで一石を投じた。
「それなんだけどさ、なんで魔王ミリアはアリエスの村を襲ったんだろう?」
「それは、先生を狙っていたからで……」
レオも聞いた話だ。
魔王ミリアはアリエスの先生を狙っていて、そんなミリアを案内してしまったのがアリエスだと。
だからアリエスはその時の事を激しく後悔しているのだが、リベラは首を横に振った。
「うん、それは分かっているけど、なんで「魔王ミリア」が先生を狙ったんだろうって。
魔王ミリアが直々に襲撃した場所なんて聞いたことないよ。
それこそほとんどが部下の魔物達に進軍させてる。それはこのアルティスだってそう。
でも、アリエスの村だけは違った。魔王が直接、先生を殺しに来た」
「……あ」
思わずと言った形でレオは呟いた。
アリエスの後悔の方が気がかりであまり深く考えていなかったが、確かにそうだ。
多くの戦場に出ているレオでも、魔王の配下の魔物と戦ったことはあれど魔王ミリアと戦ったことは最後の一度しかない。
魔王ミリアは戦場に姿を現さず、彼女の配下の魔物が進軍する。
だからミリアという名前のみが広がり、彼女の容姿は広まりようがなかった。
けれどアリエスの村だけが唯一の例外だ。
「先生と魔王ミリアには……関係がある?」
驚いたように話すアリエスに対して、リベラは苦笑いする。
「あくまでも予想でしかないし、先生も魔王ミリアもどっちも死んじゃってるから確認しようはないけどね……ところでパイン、さっきから黙っているけど話着いてこれてる?」
「はい、先生なる人物は女神様を育てたさらに女神様で、ミリアは神様と敵対していた邪神ですね!」
「……全然合ってないけど、なぜか合ってるからまあいいや」
痛くなる頭を押さえながらリベラは首を横に振る。
息を吐いて気持ちを切り替え、リベラは再び語り始めた。
「魔王ミリアがなんでアリエスの先生の姿をしていたのかは分からないけど、時系列的に考えれば魔王ミリアが先生の姿を借りていたっていうのがしっくりくると思う。
正解は分からないけど、先生と魔王ミリアが別人である可能性が高いっていうだけでも気持ちは楽になった?」
「……はい、分からないことは多いですが、先生が魔王ミリアでないのなら、まだ……」
アリエスは渋々といった形で頷いた。
まだ完全に腑に落ちたわけではないが、リベラの言うように完全な正解が分からないことも事実。
彼女としては、先生がレオの言う魔王ミリアではないというだけでも多少は救いになったのだろう。
少しだが胸のつかえが下がった気がするアリエスの表情を見て、レオは内心で安堵した。
(……でも、あれは魔王ミリアがアリエスの先生に変身した姿だったのだろうか)
ふと、レオはそんな事を思ってしまう。
リベラの言うことが正しければ、それが一番しっくりくる回答だ。
当時のレオは変身魔法を見抜く術をまだ持っていなかったので、可能性は一番高い。
けれど。
――壊れた際、変身魔法はどうなるのだろうか
壊れ、この世から消えるときに変身魔法は効力を失って元の姿に戻るのだろうか。
少なくとも右目が見た光景の中で死んでいたアリエスは、今の姿だった。
つまり元の姿になる可能性が高くはある。
けれど、ミリアは魔王で、仮に変身魔法を習得していたのならばそれはアリエスよりも熟練度は高いだろう。
それを考えれば、変身したままの姿のまま壊れることだってあるかもしれない。
アリエスやリベラに尋ねれば、何か答えが返ってくるかもしれない。
けれどその問いを、レオは口にすることができなかった。
ようやく落ち着いたアリエスの心を、また乱したくはなかった。
アルティスに来た当初は心もとない路銀に危機感を抱いていたものの、いくつかの魔石の換金とバランからの報酬金のお陰でかなり余裕が出てきている。
さらにバランはレオ達の宿屋の金額も負担してくれているらしく、アリエスは申し訳ないと頭を下げていた。
しかしバランはむしろそんなことでレオ達が滞在してくれるならば安いものだと大らかに笑ってくれた。
彼の、いやアルティスの冒険者を重宝する気風はレオにとってはかなり過ごしやすく、呪いがなければこの国への永住すら考える程である。
そんなわけでするべきことを終えたレオ達は自分の宿屋へと戻ってきていた。
黒衣の暗殺者に黒騎士と一日で二回戦闘を行ったためにレオはともかく、アリエス達はやや疲れているようだ。
特に黒衣の暗殺者との戦いでは手に汗握る戦いだったとリベラは語っていたために、余計にだろう。
けれど、話さなければならないことはある。
四人はそれぞれタイミングは少しずれたとはいえ、気づいたときには全員が部屋のテーブルへと着席していた。
「で、魔王ミリアについて話を聞きたいんだけど、アリエスとレオの話だから私がそれぞれに聞いてゆっくり話してもらうってことで良い?」
「ああ」
「お願いします」
リベラはレオとアリエスが微妙な雰囲気にならないように積極的に間に入ってくれるそうだ。
彼女は二人の顔を交互に見て、まずはアリエスに質問を投げかけた。
「一応私も簡単には聞いたんだけど、アリエスには先生っていう魔法を教えてくれた人が居たんだよね?」
「はい、先生に外の知識や魔法などを教わりました」
「でも魔王ミリアの襲撃で村人と一緒に先生は亡くなってしまった。
ここまではあってる?」
「……その時には失明していましたので目で確認したわけではありませんが、おそらくは」
悲しげな表情をするアリエスは、過去を回想しているのだろう。
これはレオもアリエス自身から聞いた話だ。
死に際の先生なる人物は、最後にアリエスの怪我を治して息を引き取った。
状況的に考えると、生きている可能性はかなり低い。
「アリエスが村に招き入れた魔王ミリアはどんな人だった?」
「……淡い紫色の長い髪をした、女性でした。
当時は幼かったですが、お姉さんというよりもお姉ちゃんという感じで……少女のような方だったと思います」
アリエスが話した特徴はレオの知る魔王ミリアの情報には一切合致しなかった。
淡い紫色の長い髪も、少女も、あの城には居なかったはずだ。
「じゃあとりあえず次で一旦最後。今日であった女の人は、先生だった?」
「……顔や髪形は先生とそっくりでした。けれどあんな禍々しい気を放つ方ではなかった筈です。それに、表情も」
「中身はともかく姿かたちは先生だと思うってことだよね?」
「……はい」
そこまで聞きだして、「ありがとう」と言ったリベラは優しく手を叩いて、今度はレオの方を向いた。
悩み事を聞き出すことに慣れているようだが、孤児院でもよくこういったことをするのだろうか。
そんな事を思っていると、今度はレオに対して質問が飛んだ。
「じゃあ次、レオは魔王城の一番奥で魔王ミリアを倒した。
念のために聞くけど、これは間違いない?」
「あれが魔王ミリアである絶対的な証拠はないけど、少なくともあの城で最も強かったし、自分ではそう名乗っていたよ」
戦闘前に、彼女は自分が魔王ミリアである名乗りを上げた。
壊す対象だと判明した瞬間にそれ以上の情報は不要と考え彼女の言葉を遮断したのだが、こんなことならばきちんと聞いておけばよかったと後悔している。
リベラはレオの返答に頷き、続ける。
「うん、ずっと聞いてきたことだけど念のためにね。
その姿かたちはさっきの魔物が最後に変身した女性の姿だったんだよね?
魔王ミリアはどんな攻撃をしてきたの?」
あの魔王城での戦いを回想する。
あまりにも早く終わった戦いゆえに、話せる内容は少ないけれど。
「右手に持つ細剣で鋭い攻撃や、多種多様な魔法を使ってきた。
大技は細剣に様々な呪いを乗せて、それを光線のように放つ攻撃も」
「うんうん」
リベラは納得したように頷いて、アリエスへと向き直った。
「アリエス、先生と一致する点はある?」
「いえ、先生は杖を使ってはいましたが、細剣を持っているところは見たことがありません。
それに、呪われてもいませんでした。
魔法に関しては多くの知識を持っていましたが、いくらなんでもレオ様と渡り合えるほどとは……」
「ふむふむ。そうすると私はアリエスの言う先生とレオの言う魔王ミリアは姿かたちは一緒でも違う人のように思えるかな」
リベラの意見に対して、レオとアリエスはほぼ同時に頷いた。
「俺もそう思う。少なくともアリエスの話に出てくる先生は俺が倒した魔王ミリアとは全然違うように思える」
「確かに異なる点が多いですね……でもそうすると、どうして同じ姿なのでしょう?」
疑問を呈したアリエスに、リベラは腕を組んだままで一石を投じた。
「それなんだけどさ、なんで魔王ミリアはアリエスの村を襲ったんだろう?」
「それは、先生を狙っていたからで……」
レオも聞いた話だ。
魔王ミリアはアリエスの先生を狙っていて、そんなミリアを案内してしまったのがアリエスだと。
だからアリエスはその時の事を激しく後悔しているのだが、リベラは首を横に振った。
「うん、それは分かっているけど、なんで「魔王ミリア」が先生を狙ったんだろうって。
魔王ミリアが直々に襲撃した場所なんて聞いたことないよ。
それこそほとんどが部下の魔物達に進軍させてる。それはこのアルティスだってそう。
でも、アリエスの村だけは違った。魔王が直接、先生を殺しに来た」
「……あ」
思わずと言った形でレオは呟いた。
アリエスの後悔の方が気がかりであまり深く考えていなかったが、確かにそうだ。
多くの戦場に出ているレオでも、魔王の配下の魔物と戦ったことはあれど魔王ミリアと戦ったことは最後の一度しかない。
魔王ミリアは戦場に姿を現さず、彼女の配下の魔物が進軍する。
だからミリアという名前のみが広がり、彼女の容姿は広まりようがなかった。
けれどアリエスの村だけが唯一の例外だ。
「先生と魔王ミリアには……関係がある?」
驚いたように話すアリエスに対して、リベラは苦笑いする。
「あくまでも予想でしかないし、先生も魔王ミリアもどっちも死んじゃってるから確認しようはないけどね……ところでパイン、さっきから黙っているけど話着いてこれてる?」
「はい、先生なる人物は女神様を育てたさらに女神様で、ミリアは神様と敵対していた邪神ですね!」
「……全然合ってないけど、なぜか合ってるからまあいいや」
痛くなる頭を押さえながらリベラは首を横に振る。
息を吐いて気持ちを切り替え、リベラは再び語り始めた。
「魔王ミリアがなんでアリエスの先生の姿をしていたのかは分からないけど、時系列的に考えれば魔王ミリアが先生の姿を借りていたっていうのがしっくりくると思う。
正解は分からないけど、先生と魔王ミリアが別人である可能性が高いっていうだけでも気持ちは楽になった?」
「……はい、分からないことは多いですが、先生が魔王ミリアでないのなら、まだ……」
アリエスは渋々といった形で頷いた。
まだ完全に腑に落ちたわけではないが、リベラの言うように完全な正解が分からないことも事実。
彼女としては、先生がレオの言う魔王ミリアではないというだけでも多少は救いになったのだろう。
少しだが胸のつかえが下がった気がするアリエスの表情を見て、レオは内心で安堵した。
(……でも、あれは魔王ミリアがアリエスの先生に変身した姿だったのだろうか)
ふと、レオはそんな事を思ってしまう。
リベラの言うことが正しければ、それが一番しっくりくる回答だ。
当時のレオは変身魔法を見抜く術をまだ持っていなかったので、可能性は一番高い。
けれど。
――壊れた際、変身魔法はどうなるのだろうか
壊れ、この世から消えるときに変身魔法は効力を失って元の姿に戻るのだろうか。
少なくとも右目が見た光景の中で死んでいたアリエスは、今の姿だった。
つまり元の姿になる可能性が高くはある。
けれど、ミリアは魔王で、仮に変身魔法を習得していたのならばそれはアリエスよりも熟練度は高いだろう。
それを考えれば、変身したままの姿のまま壊れることだってあるかもしれない。
アリエスやリベラに尋ねれば、何か答えが返ってくるかもしれない。
けれどその問いを、レオは口にすることができなかった。
ようやく落ち着いたアリエスの心を、また乱したくはなかった。
0
お気に入りに追加
50
あなたにおすすめの小説

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!
仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。
しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。
そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。
一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった!
これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
[鑑定]スキルしかない俺を追放したのはいいが、貴様らにはもう関わるのはイヤだから、さがさないでくれ!
どら焼き
ファンタジー
ついに!第5章突入!
舐めた奴らに、真実が牙を剥く!
何も説明無く、いきなり異世界転移!らしいのだが、この王冠つけたオッサン何を言っているのだ?
しかも、ステータスが文字化けしていて、スキルも「鑑定??」だけって酷くない?
訳のわからない言葉?を発声している王女?と、勇者らしい同級生達がオレを城から捨てやがったので、
なんとか、苦労して宿代とパン代を稼ぐ主人公カザト!
そして…わかってくる、この異世界の異常性。
出会いを重ねて、なんとか元の世界に戻る方法を切り開いて行く物語。
主人公の直接復讐する要素は、あまりありません。
相手方の、あまりにも酷い自堕落さから出てくる、ざまぁ要素は、少しづつ出てくる予定です。
ハーレム要素は、不明とします。
復讐での強制ハーレム要素は、無しの予定です。
追記
2023/07/21 表紙絵を戦闘モードになったあるヤツの参考絵にしました。
8月近くでなにが、変形するのかわかる予定です。
2024/02/23
アルファポリスオンリーを解除しました。
平凡冒険者のスローライフ
上田なごむ
ファンタジー
26歳独身動物好きの主人公大和希は、神様によって魔物・魔法・獣人等ファンタジーな世界観の異世界に転移させられる。
平凡な能力値、野望など抱いていない彼は、冒険者としてスローライフを目標に日々を過ごしていく。
果たして、彼を待ち受ける出会いや試練は如何なるものか……
ファンタジー世界に向き合う、平凡な冒険者の物語。

悪役貴族の四男に転生した俺は、怠惰で自由な生活がしたいので、自由気ままな冒険者生活(スローライフ)を始めたかった。
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
俺は何もしてないのに兄達のせいで悪役貴族扱いされているんだが……
アーノルドは名門貴族クローリー家の四男に転生した。家の掲げる独立独行の家訓のため、剣技に魔術果ては鍛冶師の技術を身に着けた。
そして15歳となった現在。アーノルドは、魔剣士を育成する教育機関に入学するのだが、親戚や上の兄達のせいで悪役扱いをされ、付いた渾名は【悪役公子】。
実家ではやりたくもない【付与魔術】をやらされ、学園に通っていても心の無い言葉を投げかけられる日々に嫌気がさした俺は、自由を求めて冒険者になる事にした。
剣術ではなく刀を打ち刀を使う彼は、憧れの自由と、美味いメシとスローライフを求めて、時に戦い。時にメシを食らい、時に剣を打つ。
アーノルドの第二の人生が幕を開ける。しかし、同級生で仲の悪いメイザース家の娘ミナに学園での態度が演技だと知られてしまい。アーノルドの理想の生活は、ハチャメチャなものになって行く。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる