80 / 114
第4章 魔王の影を払う少女
第80話 歓迎会
しおりを挟む
バランによって指定された宴の店は、帝都の大通りから少し外れた場所にある2階建ての料亭だった。
一階の扉を開き、レオの呪いに必死に目を逸らしながらも用件を聞きに来た店員にバランの名を出せば、彼は姿勢を正してレオ達を2階に案内してくれた。
バランは皇子という立場を隠しているようだが、冒険者というだけでここまでかしこまられるものなのだろうか。
それともこの店にだけは自分の正体をばらしているのだろうか。
そんなことをふと思うくらいには店員の男性は緊張しているように思えた。
2階廊下を歩き、奥へと進む。
見覚えのない装飾の施された扉までたどり着き、男性店員は控えめにノックをしてから扉を開いた。
続いては入れば、中は個室のような作りになっていた。
そこまで広くはないものの、レオ達くらいならば十分に入れるくらいのスペースはある。
壁紙や置かれているテーブルなどを見て、来賓用の一室なのはすぐに分かった。
「こんばんは、レオ。それに皆さんも」
そしてテーブルの一番奥にはバランが座っていた。
椅子の後には当然のようにメイドの女性も控えている。
バランはテーブルの上に置いた瓶を小さな器に傾けて、それを煽っていた。
「……もう飲んでいるのか?」
全員が集まる前に酒を飲み始めたのかと思ったレオはそう聞いたが、バランはおおらかに笑って首と瓶を横に振った。
「これは水だ。俺は酒を飲んでもいいんだが、許してくれない人が居てな」
「当然です、全員揃わずに一人で祝杯をあげるなど許されません」
「ほらな」
苦笑いをするバランの言葉を聞きながら、店員に促された席へと座るレオ達。
会話の中で不意にメイドの事が気になり、レオは尋ねることにした。
「そっちのメイドは特別な力でも持っているのか?」
バランは戦場にも背後のメイドを連れていた。
そしてそれは、彼の態度から見るにどのメイドでもいいのではなく、彼女でなければならないのだろう。
尋ねられたバランはゆっくりと、だがしっかりと頷いた。
「ああ、彼女は俺に力を分けてくれる祝福を持っているんだ」
「……他者ではなく、バランだけをか?」
「ああ」
あまりにも珍しく、さらに限定されすぎている祝福にレオは戸惑う。
そんな祝福があるのかと思うと同時に、もしメイドがバランと出会ってなければ彼女はどうしたのだろうかとも思ってしまった。
しかし当のメイドはジトっとした目をバランに向け、わざとらしく咳ばらいをしてみせた。
バランが無意識にだと思うが、背筋を正すのが視界に映った。
「……正確には仕えるに値する方に、です」
彼女は「仕えるに値する」という言葉をかなり強調して述べていた。
それはいつ「仕えるに値しない」になるか分からないということを言外に伝えていたものの、レオはその言葉の奥に温かい何かを感じた。
おそらくだがこのメイドはぶっきらぼうな態度を取りながらも、バランの事を実は信頼しているのではないだろうか。
そう思ったとき、部屋にノックの音が響いた。
この場に居ないのはあと一人だけ。
その少女が到着したと思い扉に目を向ければ、丁度彼女が入ってくるところだった。
レオが少し気になっている少女、エリシア・ラックはいつも通り何も感じさせない空虚な瞳で部屋へと入ってきた。
彼女の到着が遅いことも不思議に思ったが、それ以上にレオの目には大きな違いが映っていた。
(あれ? 外套変えたのか?)
これまでエリシアは黒のフード付きの外套を羽織っていた筈だ。
それが今は灰色のものへと変わっていて、フードもついていない。
黒よりは灰色の方が彼女の白い髪には合っているのだが、急な変化は逆にレオにとっては印象に残った。
「……遅くなった」
「いや、問題ない、それじゃあ始めようか」
なんでもないようにバランは言い、店員に声をかける。
こうして、バランが主催の食事会が始まった。
×××
バランが招待してくれた料亭だけあって、出てくる食事はどれも一級品のものだった。
デネブラ王国で美味しい食事を経験したことがあるレオからしても、思わず舌鼓をうってしまうくらいにはだ。
隣を見てみれば、アリエス達も満足げに微笑んでいた。
「バラン、俺達は気になることがあるから、このアルティスにもう少し滞在しようと思うんだ」
今までは食事のために世間話程度だったが、落ち着いてきたために本題を切り出す。
レオ達がこの街で活動するにあたってバランの助けは必須ではないものの、あった方が良いのは間違いない。
そんな皇子はレオの言葉に目を輝かせ、乗り出しそうな勢いで上体を倒してメイドに肩を掴まれていた。
「ほ、本当か!? 大歓迎だ! 好きなだけ居てくれ!」
バランはレオの力をとても買ってくれているらしく、体全体で喜びを表現している。
もちろん戦闘関連で話が合うという点もあると思うが、そういった部分を含めてもレオはバランの事が好ましかった。
そしてそれは、アリエス達も同じようだ。
「バランさん、実は宿なのですが、わたし達が宿泊している宿がもう数日で泊まれなくなるんです。
そこで、別の宿を紹介していただけないでしょうか?」
「……なるほど、レオの呪いか」
アリエスの話を聞いて、バランはすぐに原因に思い至る。
彼は腕を組んで目を瞑り、難しそうな顔をした。
どうしようかと迷い、考えているようだ。
(……バランでも難しいのだろうか)
そんなバランの態度に、レオは少し不安になる。
帝国の皇子でもあるバランが宿を確保できないとなると、もう街の外で野宿になるのだが。
「いや、俺がいまレオ達が泊まっている宿に話をつけよう。
荷物とかもあるだろうし、その方が良いだろう。
空いている時間に宿屋の店主と話をしてみるから、宿の名前を教えてくれるか?」
「はい、宿の名前は――」
どうやらレオの考えは杞憂だったようで、バランはレオ達に今の宿屋を継続させるか、新しい宿屋を手配するかを迷っていたらしい。
アリエスから宿屋の名前を聞いたバランは「ああ」と呟いた。
「そこの宿屋なら多分大丈夫だ。安心していいぞ」
「ありがとう」
「なに、感謝するのはこっちの方だ。むしろ宿で不快な思いをさせて悪かったな。
ところで、レオ達は明日以降はどうするんだ?」
宿の件が解決し、当然次は滞在の理由へと話題が変わる。
そこまで考えていなかったレオは少し回答に詰まったものの、アリエスがすぐに助け舟を出した。
「黒い鎧のような魔物がまだ出ないとも限りませんし、もう少し様子を見る予定です。
適当な依頼を受けるのもありかなと」
「……あの魔物みたいなやつがまた出る可能性があるのか?」
「分かりませんが、念のために、です」
今考えたであろう嘘なのにもかかわらず、アリエスは怯むことなくバランに返答した。
その様子を見ながら、レオとしても何か出来ないかとテーブルをチラリと一瞥する。
向かいに座るエリシアを視界に入れると同時に、彼女の持つ二振りの刀が頭を過ぎった。
「そういえばエリシアの刀、刃こぼれしてただろ。明日、直そうか?」
「…………」
レオの言葉に反応したエリシアは、初めてレオと正面から目を合わせた。
瞳に何も宿さない、シェイミのような無機質な目。
そこには恐怖も嫌悪もないけれど、それをレオは素直には喜べなかった。
「……直せるの?」
「ああ、材料さえあれば」
レオは戦闘に関する祝福を多数所持している。
その中にはもちろん武器を調整するためのものもある。
ザ・ブロンドというこの世ならざる装備には使わないものの、能力としては所持していた。
できると告げられたエリシアは表情にこそ変化がなかったが、雰囲気が少し暖かくなったような、そんな気がした。
「……おねがい」
「ああ、じゃあ明日」
「……うん」
右目の光景に関係している可能性が高いエリシアと約束を取り付けられたのは大きい。
けれどそれ以上に、雰囲気で感情を読み取ろうとするこのやり取りが、以前のアリエスとのやり取りのようでレオは少し楽しくなっていた。
ただし、アリエスの時のように地雷を踏んで絶対零度の雰囲気にだけはしないように注意するように言い聞かせてもいたが。
「さすがに明日は城に用があるから付き合えないな……まあ黒い鎧も倒したし、一日ゆっくりすると良い。
自分の国贔屓になるが、良い店が多いのも事実だぜ」
多忙である皇子はそう言っておおらかに笑い、右手の酒を煽る。
その様子を見た後に、レオは気づかれない程度に一瞬だけエリシアを見た。
アリエスは、レオと心を通わせることで恐れをなくした。
リベラは数多くの呪いと共に生涯を過ごしてきたために、レオを恐れなかった。
パインは、レオに助けられたことで神と崇め、恐れを狂信でかき消した。
ならば、なぜエリシアは自分を恐れないのか。
それだけが、今のレオには気がかりだった。
一階の扉を開き、レオの呪いに必死に目を逸らしながらも用件を聞きに来た店員にバランの名を出せば、彼は姿勢を正してレオ達を2階に案内してくれた。
バランは皇子という立場を隠しているようだが、冒険者というだけでここまでかしこまられるものなのだろうか。
それともこの店にだけは自分の正体をばらしているのだろうか。
そんなことをふと思うくらいには店員の男性は緊張しているように思えた。
2階廊下を歩き、奥へと進む。
見覚えのない装飾の施された扉までたどり着き、男性店員は控えめにノックをしてから扉を開いた。
続いては入れば、中は個室のような作りになっていた。
そこまで広くはないものの、レオ達くらいならば十分に入れるくらいのスペースはある。
壁紙や置かれているテーブルなどを見て、来賓用の一室なのはすぐに分かった。
「こんばんは、レオ。それに皆さんも」
そしてテーブルの一番奥にはバランが座っていた。
椅子の後には当然のようにメイドの女性も控えている。
バランはテーブルの上に置いた瓶を小さな器に傾けて、それを煽っていた。
「……もう飲んでいるのか?」
全員が集まる前に酒を飲み始めたのかと思ったレオはそう聞いたが、バランはおおらかに笑って首と瓶を横に振った。
「これは水だ。俺は酒を飲んでもいいんだが、許してくれない人が居てな」
「当然です、全員揃わずに一人で祝杯をあげるなど許されません」
「ほらな」
苦笑いをするバランの言葉を聞きながら、店員に促された席へと座るレオ達。
会話の中で不意にメイドの事が気になり、レオは尋ねることにした。
「そっちのメイドは特別な力でも持っているのか?」
バランは戦場にも背後のメイドを連れていた。
そしてそれは、彼の態度から見るにどのメイドでもいいのではなく、彼女でなければならないのだろう。
尋ねられたバランはゆっくりと、だがしっかりと頷いた。
「ああ、彼女は俺に力を分けてくれる祝福を持っているんだ」
「……他者ではなく、バランだけをか?」
「ああ」
あまりにも珍しく、さらに限定されすぎている祝福にレオは戸惑う。
そんな祝福があるのかと思うと同時に、もしメイドがバランと出会ってなければ彼女はどうしたのだろうかとも思ってしまった。
しかし当のメイドはジトっとした目をバランに向け、わざとらしく咳ばらいをしてみせた。
バランが無意識にだと思うが、背筋を正すのが視界に映った。
「……正確には仕えるに値する方に、です」
彼女は「仕えるに値する」という言葉をかなり強調して述べていた。
それはいつ「仕えるに値しない」になるか分からないということを言外に伝えていたものの、レオはその言葉の奥に温かい何かを感じた。
おそらくだがこのメイドはぶっきらぼうな態度を取りながらも、バランの事を実は信頼しているのではないだろうか。
そう思ったとき、部屋にノックの音が響いた。
この場に居ないのはあと一人だけ。
その少女が到着したと思い扉に目を向ければ、丁度彼女が入ってくるところだった。
レオが少し気になっている少女、エリシア・ラックはいつも通り何も感じさせない空虚な瞳で部屋へと入ってきた。
彼女の到着が遅いことも不思議に思ったが、それ以上にレオの目には大きな違いが映っていた。
(あれ? 外套変えたのか?)
これまでエリシアは黒のフード付きの外套を羽織っていた筈だ。
それが今は灰色のものへと変わっていて、フードもついていない。
黒よりは灰色の方が彼女の白い髪には合っているのだが、急な変化は逆にレオにとっては印象に残った。
「……遅くなった」
「いや、問題ない、それじゃあ始めようか」
なんでもないようにバランは言い、店員に声をかける。
こうして、バランが主催の食事会が始まった。
×××
バランが招待してくれた料亭だけあって、出てくる食事はどれも一級品のものだった。
デネブラ王国で美味しい食事を経験したことがあるレオからしても、思わず舌鼓をうってしまうくらいにはだ。
隣を見てみれば、アリエス達も満足げに微笑んでいた。
「バラン、俺達は気になることがあるから、このアルティスにもう少し滞在しようと思うんだ」
今までは食事のために世間話程度だったが、落ち着いてきたために本題を切り出す。
レオ達がこの街で活動するにあたってバランの助けは必須ではないものの、あった方が良いのは間違いない。
そんな皇子はレオの言葉に目を輝かせ、乗り出しそうな勢いで上体を倒してメイドに肩を掴まれていた。
「ほ、本当か!? 大歓迎だ! 好きなだけ居てくれ!」
バランはレオの力をとても買ってくれているらしく、体全体で喜びを表現している。
もちろん戦闘関連で話が合うという点もあると思うが、そういった部分を含めてもレオはバランの事が好ましかった。
そしてそれは、アリエス達も同じようだ。
「バランさん、実は宿なのですが、わたし達が宿泊している宿がもう数日で泊まれなくなるんです。
そこで、別の宿を紹介していただけないでしょうか?」
「……なるほど、レオの呪いか」
アリエスの話を聞いて、バランはすぐに原因に思い至る。
彼は腕を組んで目を瞑り、難しそうな顔をした。
どうしようかと迷い、考えているようだ。
(……バランでも難しいのだろうか)
そんなバランの態度に、レオは少し不安になる。
帝国の皇子でもあるバランが宿を確保できないとなると、もう街の外で野宿になるのだが。
「いや、俺がいまレオ達が泊まっている宿に話をつけよう。
荷物とかもあるだろうし、その方が良いだろう。
空いている時間に宿屋の店主と話をしてみるから、宿の名前を教えてくれるか?」
「はい、宿の名前は――」
どうやらレオの考えは杞憂だったようで、バランはレオ達に今の宿屋を継続させるか、新しい宿屋を手配するかを迷っていたらしい。
アリエスから宿屋の名前を聞いたバランは「ああ」と呟いた。
「そこの宿屋なら多分大丈夫だ。安心していいぞ」
「ありがとう」
「なに、感謝するのはこっちの方だ。むしろ宿で不快な思いをさせて悪かったな。
ところで、レオ達は明日以降はどうするんだ?」
宿の件が解決し、当然次は滞在の理由へと話題が変わる。
そこまで考えていなかったレオは少し回答に詰まったものの、アリエスがすぐに助け舟を出した。
「黒い鎧のような魔物がまだ出ないとも限りませんし、もう少し様子を見る予定です。
適当な依頼を受けるのもありかなと」
「……あの魔物みたいなやつがまた出る可能性があるのか?」
「分かりませんが、念のために、です」
今考えたであろう嘘なのにもかかわらず、アリエスは怯むことなくバランに返答した。
その様子を見ながら、レオとしても何か出来ないかとテーブルをチラリと一瞥する。
向かいに座るエリシアを視界に入れると同時に、彼女の持つ二振りの刀が頭を過ぎった。
「そういえばエリシアの刀、刃こぼれしてただろ。明日、直そうか?」
「…………」
レオの言葉に反応したエリシアは、初めてレオと正面から目を合わせた。
瞳に何も宿さない、シェイミのような無機質な目。
そこには恐怖も嫌悪もないけれど、それをレオは素直には喜べなかった。
「……直せるの?」
「ああ、材料さえあれば」
レオは戦闘に関する祝福を多数所持している。
その中にはもちろん武器を調整するためのものもある。
ザ・ブロンドというこの世ならざる装備には使わないものの、能力としては所持していた。
できると告げられたエリシアは表情にこそ変化がなかったが、雰囲気が少し暖かくなったような、そんな気がした。
「……おねがい」
「ああ、じゃあ明日」
「……うん」
右目の光景に関係している可能性が高いエリシアと約束を取り付けられたのは大きい。
けれどそれ以上に、雰囲気で感情を読み取ろうとするこのやり取りが、以前のアリエスとのやり取りのようでレオは少し楽しくなっていた。
ただし、アリエスの時のように地雷を踏んで絶対零度の雰囲気にだけはしないように注意するように言い聞かせてもいたが。
「さすがに明日は城に用があるから付き合えないな……まあ黒い鎧も倒したし、一日ゆっくりすると良い。
自分の国贔屓になるが、良い店が多いのも事実だぜ」
多忙である皇子はそう言っておおらかに笑い、右手の酒を煽る。
その様子を見た後に、レオは気づかれない程度に一瞬だけエリシアを見た。
アリエスは、レオと心を通わせることで恐れをなくした。
リベラは数多くの呪いと共に生涯を過ごしてきたために、レオを恐れなかった。
パインは、レオに助けられたことで神と崇め、恐れを狂信でかき消した。
ならば、なぜエリシアは自分を恐れないのか。
それだけが、今のレオには気がかりだった。
0
お気に入りに追加
50
あなたにおすすめの小説

(完結)魔王討伐後にパーティー追放されたFランク魔法剣士は、超レア能力【全スキル】を覚えてゲスすぎる勇者達をザマアしつつ世界を救います
しまうま弁当
ファンタジー
魔王討伐直後にクリードは勇者ライオスからパーティーから出て行けといわれるのだった。クリードはパーティー内ではつねにFランクと呼ばれ戦闘にも参加させてもらえず場美雑言は当たり前でクリードはもう勇者パーティーから出て行きたいと常々考えていたので、いい機会だと思って出て行く事にした。だがラストダンジョンから脱出に必要なリアーの羽はライオス達は分けてくれなかったので、仕方なく一階層づつ上っていく事を決めたのだった。だがなぜか後ろから勇者パーティー内で唯一のヒロインであるミリーが追いかけてきて一緒に脱出しようと言ってくれたのだった。切羽詰まっていると感じたクリードはミリーと一緒に脱出を図ろうとするが、後ろから追いかけてきたメンバーに石にされてしまったのだった。

悪役貴族の四男に転生した俺は、怠惰で自由な生活がしたいので、自由気ままな冒険者生活(スローライフ)を始めたかった。
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
俺は何もしてないのに兄達のせいで悪役貴族扱いされているんだが……
アーノルドは名門貴族クローリー家の四男に転生した。家の掲げる独立独行の家訓のため、剣技に魔術果ては鍛冶師の技術を身に着けた。
そして15歳となった現在。アーノルドは、魔剣士を育成する教育機関に入学するのだが、親戚や上の兄達のせいで悪役扱いをされ、付いた渾名は【悪役公子】。
実家ではやりたくもない【付与魔術】をやらされ、学園に通っていても心の無い言葉を投げかけられる日々に嫌気がさした俺は、自由を求めて冒険者になる事にした。
剣術ではなく刀を打ち刀を使う彼は、憧れの自由と、美味いメシとスローライフを求めて、時に戦い。時にメシを食らい、時に剣を打つ。
アーノルドの第二の人生が幕を開ける。しかし、同級生で仲の悪いメイザース家の娘ミナに学園での態度が演技だと知られてしまい。アーノルドの理想の生活は、ハチャメチャなものになって行く。

異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第三章フェレスト王国エルフ編

スキル喰らい(スキルイーター)がヤバすぎた 他人のスキルを食らって底辺から最強に駆け上がる
けんたん
ファンタジー
レイ・ユーグナイト 貴族の三男で産まれたおれは、12の成人の儀を受けたら家を出ないと行けなかった だが俺には誰にも言ってない秘密があった 前世の記憶があることだ
俺は10才になったら現代知識と貴族の子供が受ける継承の義で受け継ぐであろうスキルでスローライフの夢をみる
だが本来受け継ぐであろう親のスキルを何一つ受け継ぐことなく能無しとされひどい扱いを受けることになる だが実はスキルは受け継がなかったが俺にだけ見えるユニークスキル スキル喰らいで俺は密かに強くなり 俺に対してひどい扱いをしたやつを見返すことを心に誓った
[鑑定]スキルしかない俺を追放したのはいいが、貴様らにはもう関わるのはイヤだから、さがさないでくれ!
どら焼き
ファンタジー
ついに!第5章突入!
舐めた奴らに、真実が牙を剥く!
何も説明無く、いきなり異世界転移!らしいのだが、この王冠つけたオッサン何を言っているのだ?
しかも、ステータスが文字化けしていて、スキルも「鑑定??」だけって酷くない?
訳のわからない言葉?を発声している王女?と、勇者らしい同級生達がオレを城から捨てやがったので、
なんとか、苦労して宿代とパン代を稼ぐ主人公カザト!
そして…わかってくる、この異世界の異常性。
出会いを重ねて、なんとか元の世界に戻る方法を切り開いて行く物語。
主人公の直接復讐する要素は、あまりありません。
相手方の、あまりにも酷い自堕落さから出てくる、ざまぁ要素は、少しづつ出てくる予定です。
ハーレム要素は、不明とします。
復讐での強制ハーレム要素は、無しの予定です。
追記
2023/07/21 表紙絵を戦闘モードになったあるヤツの参考絵にしました。
8月近くでなにが、変形するのかわかる予定です。
2024/02/23
アルファポリスオンリーを解除しました。

チートな嫁たちに囲まれて異世界で暮らしています
もぶぞう
ファンタジー
森でナギサを拾ってくれたのはダークエルフの女性だった。
使命が有る訳でも無い男が強い嫁を増やしながら異世界で暮らす話です(予定)。

チートがちと強すぎるが、異世界を満喫できればそれでいい
616號
ファンタジー
不慮の事故に遭い異世界に転移した主人公アキトは、強さや魔法を思い通り設定できるチートを手に入れた。ダンジョンや迷宮などが数多く存在し、それに加えて異世界からの侵略も日常的にある世界でチートすぎる魔法を次々と編み出して、自由にそして気ままに生きていく冒険物語。

実験施設から抜け出した俺が伝説を超えるまでの革命記! 〜Light Fallen Angels〜
朝日 翔龍
ファンタジー
それはある世界の、今よりずっと未来のこと。いくつもの分岐点が存在し、それによって分岐された世界線、いわゆるパラレルワールド。これは、そ無限と存在するパラレルワールドの中のひとつの物語。
その宇宙に危機を及ぼす脅威や魔族と呼ばれる存在が、何度も世界を消滅させようと襲撃した。そのたびに、最強無血と謳われるレジェンド世代と称されたデ・ロアーの8人集が全てを解決していった。やがては脅威や魔族を封印し、これ以上は世界の危機もないだろうと誰もが信じていた。
しかし、そんな彼らの伝説の幕を閉ざす事件が起き、封印されていたはずの脅威が蘇った。瞬く間に不安が見え隠れする世界。そこは、異世界線へと繋がるゲートが一般的に存在し、異世界人を流れ込ませたり、例の脅威をも出してしまう。
そんな世界の日本で、実験体としてとある施設にいた主人公ドンボ。ある日、施設から神の力を人工的に得られる薬を盗んだ上で脱走に成功し、外の世界へと飛び出した。
そして街中に出た彼は恐怖と寂しさを覆い隠すために不良となり、その日凌ぎの生き方をしていた。
そんな日々を過ごしていたら、世界から脅威を封印したファイター企業、“デ・ロアー”に属すると自称する男、フラットの強引な手段で険しい旅をすることに。
狭い視野となんの知識もないドンボは、道中でフラットに教えられた生きる意味を活かし、この世界から再び脅威を取り除くことができるのであろうか。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる