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第4章 魔王の影を払う少女
第80話 歓迎会
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バランによって指定された宴の店は、帝都の大通りから少し外れた場所にある2階建ての料亭だった。
一階の扉を開き、レオの呪いに必死に目を逸らしながらも用件を聞きに来た店員にバランの名を出せば、彼は姿勢を正してレオ達を2階に案内してくれた。
バランは皇子という立場を隠しているようだが、冒険者というだけでここまでかしこまられるものなのだろうか。
それともこの店にだけは自分の正体をばらしているのだろうか。
そんなことをふと思うくらいには店員の男性は緊張しているように思えた。
2階廊下を歩き、奥へと進む。
見覚えのない装飾の施された扉までたどり着き、男性店員は控えめにノックをしてから扉を開いた。
続いては入れば、中は個室のような作りになっていた。
そこまで広くはないものの、レオ達くらいならば十分に入れるくらいのスペースはある。
壁紙や置かれているテーブルなどを見て、来賓用の一室なのはすぐに分かった。
「こんばんは、レオ。それに皆さんも」
そしてテーブルの一番奥にはバランが座っていた。
椅子の後には当然のようにメイドの女性も控えている。
バランはテーブルの上に置いた瓶を小さな器に傾けて、それを煽っていた。
「……もう飲んでいるのか?」
全員が集まる前に酒を飲み始めたのかと思ったレオはそう聞いたが、バランはおおらかに笑って首と瓶を横に振った。
「これは水だ。俺は酒を飲んでもいいんだが、許してくれない人が居てな」
「当然です、全員揃わずに一人で祝杯をあげるなど許されません」
「ほらな」
苦笑いをするバランの言葉を聞きながら、店員に促された席へと座るレオ達。
会話の中で不意にメイドの事が気になり、レオは尋ねることにした。
「そっちのメイドは特別な力でも持っているのか?」
バランは戦場にも背後のメイドを連れていた。
そしてそれは、彼の態度から見るにどのメイドでもいいのではなく、彼女でなければならないのだろう。
尋ねられたバランはゆっくりと、だがしっかりと頷いた。
「ああ、彼女は俺に力を分けてくれる祝福を持っているんだ」
「……他者ではなく、バランだけをか?」
「ああ」
あまりにも珍しく、さらに限定されすぎている祝福にレオは戸惑う。
そんな祝福があるのかと思うと同時に、もしメイドがバランと出会ってなければ彼女はどうしたのだろうかとも思ってしまった。
しかし当のメイドはジトっとした目をバランに向け、わざとらしく咳ばらいをしてみせた。
バランが無意識にだと思うが、背筋を正すのが視界に映った。
「……正確には仕えるに値する方に、です」
彼女は「仕えるに値する」という言葉をかなり強調して述べていた。
それはいつ「仕えるに値しない」になるか分からないということを言外に伝えていたものの、レオはその言葉の奥に温かい何かを感じた。
おそらくだがこのメイドはぶっきらぼうな態度を取りながらも、バランの事を実は信頼しているのではないだろうか。
そう思ったとき、部屋にノックの音が響いた。
この場に居ないのはあと一人だけ。
その少女が到着したと思い扉に目を向ければ、丁度彼女が入ってくるところだった。
レオが少し気になっている少女、エリシア・ラックはいつも通り何も感じさせない空虚な瞳で部屋へと入ってきた。
彼女の到着が遅いことも不思議に思ったが、それ以上にレオの目には大きな違いが映っていた。
(あれ? 外套変えたのか?)
これまでエリシアは黒のフード付きの外套を羽織っていた筈だ。
それが今は灰色のものへと変わっていて、フードもついていない。
黒よりは灰色の方が彼女の白い髪には合っているのだが、急な変化は逆にレオにとっては印象に残った。
「……遅くなった」
「いや、問題ない、それじゃあ始めようか」
なんでもないようにバランは言い、店員に声をかける。
こうして、バランが主催の食事会が始まった。
×××
バランが招待してくれた料亭だけあって、出てくる食事はどれも一級品のものだった。
デネブラ王国で美味しい食事を経験したことがあるレオからしても、思わず舌鼓をうってしまうくらいにはだ。
隣を見てみれば、アリエス達も満足げに微笑んでいた。
「バラン、俺達は気になることがあるから、このアルティスにもう少し滞在しようと思うんだ」
今までは食事のために世間話程度だったが、落ち着いてきたために本題を切り出す。
レオ達がこの街で活動するにあたってバランの助けは必須ではないものの、あった方が良いのは間違いない。
そんな皇子はレオの言葉に目を輝かせ、乗り出しそうな勢いで上体を倒してメイドに肩を掴まれていた。
「ほ、本当か!? 大歓迎だ! 好きなだけ居てくれ!」
バランはレオの力をとても買ってくれているらしく、体全体で喜びを表現している。
もちろん戦闘関連で話が合うという点もあると思うが、そういった部分を含めてもレオはバランの事が好ましかった。
そしてそれは、アリエス達も同じようだ。
「バランさん、実は宿なのですが、わたし達が宿泊している宿がもう数日で泊まれなくなるんです。
そこで、別の宿を紹介していただけないでしょうか?」
「……なるほど、レオの呪いか」
アリエスの話を聞いて、バランはすぐに原因に思い至る。
彼は腕を組んで目を瞑り、難しそうな顔をした。
どうしようかと迷い、考えているようだ。
(……バランでも難しいのだろうか)
そんなバランの態度に、レオは少し不安になる。
帝国の皇子でもあるバランが宿を確保できないとなると、もう街の外で野宿になるのだが。
「いや、俺がいまレオ達が泊まっている宿に話をつけよう。
荷物とかもあるだろうし、その方が良いだろう。
空いている時間に宿屋の店主と話をしてみるから、宿の名前を教えてくれるか?」
「はい、宿の名前は――」
どうやらレオの考えは杞憂だったようで、バランはレオ達に今の宿屋を継続させるか、新しい宿屋を手配するかを迷っていたらしい。
アリエスから宿屋の名前を聞いたバランは「ああ」と呟いた。
「そこの宿屋なら多分大丈夫だ。安心していいぞ」
「ありがとう」
「なに、感謝するのはこっちの方だ。むしろ宿で不快な思いをさせて悪かったな。
ところで、レオ達は明日以降はどうするんだ?」
宿の件が解決し、当然次は滞在の理由へと話題が変わる。
そこまで考えていなかったレオは少し回答に詰まったものの、アリエスがすぐに助け舟を出した。
「黒い鎧のような魔物がまだ出ないとも限りませんし、もう少し様子を見る予定です。
適当な依頼を受けるのもありかなと」
「……あの魔物みたいなやつがまた出る可能性があるのか?」
「分かりませんが、念のために、です」
今考えたであろう嘘なのにもかかわらず、アリエスは怯むことなくバランに返答した。
その様子を見ながら、レオとしても何か出来ないかとテーブルをチラリと一瞥する。
向かいに座るエリシアを視界に入れると同時に、彼女の持つ二振りの刀が頭を過ぎった。
「そういえばエリシアの刀、刃こぼれしてただろ。明日、直そうか?」
「…………」
レオの言葉に反応したエリシアは、初めてレオと正面から目を合わせた。
瞳に何も宿さない、シェイミのような無機質な目。
そこには恐怖も嫌悪もないけれど、それをレオは素直には喜べなかった。
「……直せるの?」
「ああ、材料さえあれば」
レオは戦闘に関する祝福を多数所持している。
その中にはもちろん武器を調整するためのものもある。
ザ・ブロンドというこの世ならざる装備には使わないものの、能力としては所持していた。
できると告げられたエリシアは表情にこそ変化がなかったが、雰囲気が少し暖かくなったような、そんな気がした。
「……おねがい」
「ああ、じゃあ明日」
「……うん」
右目の光景に関係している可能性が高いエリシアと約束を取り付けられたのは大きい。
けれどそれ以上に、雰囲気で感情を読み取ろうとするこのやり取りが、以前のアリエスとのやり取りのようでレオは少し楽しくなっていた。
ただし、アリエスの時のように地雷を踏んで絶対零度の雰囲気にだけはしないように注意するように言い聞かせてもいたが。
「さすがに明日は城に用があるから付き合えないな……まあ黒い鎧も倒したし、一日ゆっくりすると良い。
自分の国贔屓になるが、良い店が多いのも事実だぜ」
多忙である皇子はそう言っておおらかに笑い、右手の酒を煽る。
その様子を見た後に、レオは気づかれない程度に一瞬だけエリシアを見た。
アリエスは、レオと心を通わせることで恐れをなくした。
リベラは数多くの呪いと共に生涯を過ごしてきたために、レオを恐れなかった。
パインは、レオに助けられたことで神と崇め、恐れを狂信でかき消した。
ならば、なぜエリシアは自分を恐れないのか。
それだけが、今のレオには気がかりだった。
一階の扉を開き、レオの呪いに必死に目を逸らしながらも用件を聞きに来た店員にバランの名を出せば、彼は姿勢を正してレオ達を2階に案内してくれた。
バランは皇子という立場を隠しているようだが、冒険者というだけでここまでかしこまられるものなのだろうか。
それともこの店にだけは自分の正体をばらしているのだろうか。
そんなことをふと思うくらいには店員の男性は緊張しているように思えた。
2階廊下を歩き、奥へと進む。
見覚えのない装飾の施された扉までたどり着き、男性店員は控えめにノックをしてから扉を開いた。
続いては入れば、中は個室のような作りになっていた。
そこまで広くはないものの、レオ達くらいならば十分に入れるくらいのスペースはある。
壁紙や置かれているテーブルなどを見て、来賓用の一室なのはすぐに分かった。
「こんばんは、レオ。それに皆さんも」
そしてテーブルの一番奥にはバランが座っていた。
椅子の後には当然のようにメイドの女性も控えている。
バランはテーブルの上に置いた瓶を小さな器に傾けて、それを煽っていた。
「……もう飲んでいるのか?」
全員が集まる前に酒を飲み始めたのかと思ったレオはそう聞いたが、バランはおおらかに笑って首と瓶を横に振った。
「これは水だ。俺は酒を飲んでもいいんだが、許してくれない人が居てな」
「当然です、全員揃わずに一人で祝杯をあげるなど許されません」
「ほらな」
苦笑いをするバランの言葉を聞きながら、店員に促された席へと座るレオ達。
会話の中で不意にメイドの事が気になり、レオは尋ねることにした。
「そっちのメイドは特別な力でも持っているのか?」
バランは戦場にも背後のメイドを連れていた。
そしてそれは、彼の態度から見るにどのメイドでもいいのではなく、彼女でなければならないのだろう。
尋ねられたバランはゆっくりと、だがしっかりと頷いた。
「ああ、彼女は俺に力を分けてくれる祝福を持っているんだ」
「……他者ではなく、バランだけをか?」
「ああ」
あまりにも珍しく、さらに限定されすぎている祝福にレオは戸惑う。
そんな祝福があるのかと思うと同時に、もしメイドがバランと出会ってなければ彼女はどうしたのだろうかとも思ってしまった。
しかし当のメイドはジトっとした目をバランに向け、わざとらしく咳ばらいをしてみせた。
バランが無意識にだと思うが、背筋を正すのが視界に映った。
「……正確には仕えるに値する方に、です」
彼女は「仕えるに値する」という言葉をかなり強調して述べていた。
それはいつ「仕えるに値しない」になるか分からないということを言外に伝えていたものの、レオはその言葉の奥に温かい何かを感じた。
おそらくだがこのメイドはぶっきらぼうな態度を取りながらも、バランの事を実は信頼しているのではないだろうか。
そう思ったとき、部屋にノックの音が響いた。
この場に居ないのはあと一人だけ。
その少女が到着したと思い扉に目を向ければ、丁度彼女が入ってくるところだった。
レオが少し気になっている少女、エリシア・ラックはいつも通り何も感じさせない空虚な瞳で部屋へと入ってきた。
彼女の到着が遅いことも不思議に思ったが、それ以上にレオの目には大きな違いが映っていた。
(あれ? 外套変えたのか?)
これまでエリシアは黒のフード付きの外套を羽織っていた筈だ。
それが今は灰色のものへと変わっていて、フードもついていない。
黒よりは灰色の方が彼女の白い髪には合っているのだが、急な変化は逆にレオにとっては印象に残った。
「……遅くなった」
「いや、問題ない、それじゃあ始めようか」
なんでもないようにバランは言い、店員に声をかける。
こうして、バランが主催の食事会が始まった。
×××
バランが招待してくれた料亭だけあって、出てくる食事はどれも一級品のものだった。
デネブラ王国で美味しい食事を経験したことがあるレオからしても、思わず舌鼓をうってしまうくらいにはだ。
隣を見てみれば、アリエス達も満足げに微笑んでいた。
「バラン、俺達は気になることがあるから、このアルティスにもう少し滞在しようと思うんだ」
今までは食事のために世間話程度だったが、落ち着いてきたために本題を切り出す。
レオ達がこの街で活動するにあたってバランの助けは必須ではないものの、あった方が良いのは間違いない。
そんな皇子はレオの言葉に目を輝かせ、乗り出しそうな勢いで上体を倒してメイドに肩を掴まれていた。
「ほ、本当か!? 大歓迎だ! 好きなだけ居てくれ!」
バランはレオの力をとても買ってくれているらしく、体全体で喜びを表現している。
もちろん戦闘関連で話が合うという点もあると思うが、そういった部分を含めてもレオはバランの事が好ましかった。
そしてそれは、アリエス達も同じようだ。
「バランさん、実は宿なのですが、わたし達が宿泊している宿がもう数日で泊まれなくなるんです。
そこで、別の宿を紹介していただけないでしょうか?」
「……なるほど、レオの呪いか」
アリエスの話を聞いて、バランはすぐに原因に思い至る。
彼は腕を組んで目を瞑り、難しそうな顔をした。
どうしようかと迷い、考えているようだ。
(……バランでも難しいのだろうか)
そんなバランの態度に、レオは少し不安になる。
帝国の皇子でもあるバランが宿を確保できないとなると、もう街の外で野宿になるのだが。
「いや、俺がいまレオ達が泊まっている宿に話をつけよう。
荷物とかもあるだろうし、その方が良いだろう。
空いている時間に宿屋の店主と話をしてみるから、宿の名前を教えてくれるか?」
「はい、宿の名前は――」
どうやらレオの考えは杞憂だったようで、バランはレオ達に今の宿屋を継続させるか、新しい宿屋を手配するかを迷っていたらしい。
アリエスから宿屋の名前を聞いたバランは「ああ」と呟いた。
「そこの宿屋なら多分大丈夫だ。安心していいぞ」
「ありがとう」
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ところで、レオ達は明日以降はどうするんだ?」
宿の件が解決し、当然次は滞在の理由へと話題が変わる。
そこまで考えていなかったレオは少し回答に詰まったものの、アリエスがすぐに助け舟を出した。
「黒い鎧のような魔物がまだ出ないとも限りませんし、もう少し様子を見る予定です。
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「分かりませんが、念のために、です」
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その様子を見ながら、レオとしても何か出来ないかとテーブルをチラリと一瞥する。
向かいに座るエリシアを視界に入れると同時に、彼女の持つ二振りの刀が頭を過ぎった。
「そういえばエリシアの刀、刃こぼれしてただろ。明日、直そうか?」
「…………」
レオの言葉に反応したエリシアは、初めてレオと正面から目を合わせた。
瞳に何も宿さない、シェイミのような無機質な目。
そこには恐怖も嫌悪もないけれど、それをレオは素直には喜べなかった。
「……直せるの?」
「ああ、材料さえあれば」
レオは戦闘に関する祝福を多数所持している。
その中にはもちろん武器を調整するためのものもある。
ザ・ブロンドというこの世ならざる装備には使わないものの、能力としては所持していた。
できると告げられたエリシアは表情にこそ変化がなかったが、雰囲気が少し暖かくなったような、そんな気がした。
「……おねがい」
「ああ、じゃあ明日」
「……うん」
右目の光景に関係している可能性が高いエリシアと約束を取り付けられたのは大きい。
けれどそれ以上に、雰囲気で感情を読み取ろうとするこのやり取りが、以前のアリエスとのやり取りのようでレオは少し楽しくなっていた。
ただし、アリエスの時のように地雷を踏んで絶対零度の雰囲気にだけはしないように注意するように言い聞かせてもいたが。
「さすがに明日は城に用があるから付き合えないな……まあ黒い鎧も倒したし、一日ゆっくりすると良い。
自分の国贔屓になるが、良い店が多いのも事実だぜ」
多忙である皇子はそう言っておおらかに笑い、右手の酒を煽る。
その様子を見た後に、レオは気づかれない程度に一瞬だけエリシアを見た。
アリエスは、レオと心を通わせることで恐れをなくした。
リベラは数多くの呪いと共に生涯を過ごしてきたために、レオを恐れなかった。
パインは、レオに助けられたことで神と崇め、恐れを狂信でかき消した。
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それだけが、今のレオには気がかりだった。
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