79 / 114
第4章 魔王の影を払う少女
第79話 パインの力
しおりを挟む
宿屋の自室に戻り、レオ達は示し合わせることもなく備え付けのテーブルの席についた。
今回レオの呪いは初めてであるパインも同じようにしたが、彼女はレオ達がそうしたから合わせたような形だ。
「レオ様……今回は、エリシアさんですか?」
真正面に座ったアリエスの言葉に、レオは少しだけ悩むそぶりを見せて首を横に振った。
「いや……違うと思う。髪の色は黒で、肌の色は褐色だった。
エリシアとはまるで違う少女が、魔物に襲われている光景だった」
「以前女神さまがお話ししてくださった、神様の右目の不思議な呪い……ですね」
以前アリエスから説明を受けていたパインの言葉に一度だけ頷き、レオはさらに詳しく光景について告げる。
「見えた光景で、その少女は笑っていた。まるでそうなるのが望み通りだったみたいに」
「……なるほど」
いつものように握りこぶしの人差し指を唇に当てながら考え込むアリエス。
「……場所はどこでしたか?」
「分からない」
右目が見せた光景は少女が魔物に喰い壊される瞬間を上から見たものだった。
そのためにたった一回見ただけでは場所がどこかまでは判断がつかなかった。
今日の夜ならば、もう少し何か分かるかもしれない。
「今日の夜に、もう一度見るからその時にヒントがないか探ってみる」
「……気を付けてくださいね」
一瞬だけ悲痛な表情を見せたように思えたアリエスは、しかし次の瞬間には心配そうな顔でレオに警告をした。
「……うーん」
ここで、話を黙って聞いていたリベラがレオの方を向いて前のめりで上体を傾ける。
組んだ腕をテーブルに置き、じーっとレオを見つめた。
「ちょっと話が変わるんだけどさ……アリエスの時はアリエスを見てレオの右目は反応した。
そして私の時は私を見たときに反応した。これで合ってる?」
「……ああ」
質問の意図は分からないものの、間違いはないので肯定の意を示すと、リベラはもう一度「うーん」と唸った
「でも、そうするとパインの時っておかしくない?
レオの右目が反応したのは、ルシャ教皇を見た時だったよね?」
「……あ」
なぜ今まで気づかなかったのかといったようにアリエスは呟いた。
「確かにそうです。よくよく考えてみれば、レーヴァティではレオ様の目はパインではなくルシャ教皇に……呪いの右目が見た人物は関係がない?」
「私も最初はそう思ったんだけど、ルシャ教皇ってあのときパインの祝福を奪ってたんだよね?
だから、それを見てパインの死の光景を見たって考えられない?」
「なら、エリシアさんもルシャ教皇と同じような力を持っているということですか?
そうは見えませんでしたが……」
二人で矢継ぎ早に会話を繰り広げる様子を眺めながら、レオはどうしていいか分からなくなり、パインを見た。
同じような立場である彼女ならば、この気持ちが分かってくれると思ったのだ。
しかし、目を向けたパインは、いや敬虔な信徒は尊敬の念の籠ったキラキラした目を向けてくるだけだった。
おそらく彼女の中ではレオの呪いすらも美化されているのだろう。
しかたなく、レオはパインから視線を外した。
「……変身魔法を使っているようには見えませんでした。
もしかするとエリシアさんの背後には人の流れがありましたし、そこで見た別の人という可能性……は低いですかね」
「うーん、そうだね。そこまで考えるともう分らないから、一旦エリシアさんを気に掛けるってことでいいんじゃないかな」
「……分かった」
エリシアを気にかければいい。
そうレオは記憶した。これで完璧だと、自分に言い聞かせた。
彼女達の難しすぎる討論は一旦忘れることにした。
「そうなると……宿が問題ですね。あと数日しか滞在できないですし……」
「バランさんって皇子なんでしょ?この後の食事で頼んでみようよ」
「あぁ、分かった。別の宿を紹介してくれないか、相談してみる」
権力に頼っているようで少し気が引けるが、右目の見せてくる光景の事を考えると、背に腹は代えられない。
バランに頼むことで宿が確保できて、さらに長くアルティスに滞在できるならそうすべきだ。
レオ達の中で今後の方針がある程度決まったとき、タイミングを計っていたのか不意にパインが立ち上がり、向かいに座るアリエスの手を取った。
「女神様! 私の力は女神さまにも貢献できると思うんです!」
「え、えっと……」
急に手を握られ、迫られ、その勢いに困ったような声を出すアリエス。
しかしリベラはその様子を見て何かを思ったらしく、手のひらを握りこぶしで叩いた。
「ひょっとしてパインの力なら、アリエスの祝福も強くなるんじゃない?」
「え!?」
驚いた声を上げ、アリエスはじっとパインを見る。
これまでにない反応を受けたパインは逆に縮こまってしまうくらいには、彼女の目は鬼気迫っていた。
「パイン、お願いします。あなたに全てがかかっています」
「あ、ちょっとそんなこと言ったら……」
「はい、命に代えてでも!!」
決意の籠った目をしたアリエスに、やる気満々のパイン。
その様子を見て、リベラは頭を押さえた。
しかしアリエス達はリベラの事など目にも入れず、レオの席の横へと移動する。
レオの隣にアリエスが立ち、椅子から立ち上がったパインも移動してアリエスの隣に立った。
パインはアリエスの左手を恐る恐る握り、力を行使する。
アリエスの体を、金の光が包むのをレオの左目が捉えた。
「こ、これがパインさんの力……すごいです、力が湧き上がってきます」
「きょ、恐縮です!」
右手を強く握り、強く頷いたアリエスはゆっくりとレオの左手を右手で握る。
久しぶりに感じた熱に、少しレオの心が躍る。
「い、いきます……」
緊張で震えたアリエスの体から純白の光が漏れ出る。
光を見て、パインは思わず「綺麗……」と呟いていた。
レオとしても同感である。
何よりもまず感じたのは、自分の体内にある呪いの変化だった。
リベラから受け取った呪いはこれまでもアリエスによってその量を減らしていたが、ここに来てこれまで以上に呪いが消滅していくのを感じる。
消滅させていく速度は今までの2倍にも迫る勢いだ。
「だ、だめでした……」
しかし、レオの左耳にはアリエスの暗い一言が届いた。
リベラから受け取った呪いは量を減らしたが、本命である右目の呪いには何も変化がなかったようだ。
「わ、私は神様達の役には……」
沈みきったアリエスに、今にも消えてしまいそうなパイン。
そんな二人を見て、リベラが溜息を吐いた。
「だから言ったのに……レオ、体の中の呪いはどう?」
「いつもよりも多く消えてる」
「ほら、パインの力はちゃんとレオとアリエスの役に立ってるから……だからそんな顔しないの。アリエスもだよ」
パインとアリエスを見ながら彼女達を慰めるリベラ。
その言葉に、パインは恐る恐ると言った形でレオを見つめた。
「神様……私、役に立ちましたか?」
「ああ、助かったよ。ありがとう……」
「よかったです」
ルシャのような綺麗な笑みではなく、子供のような心からの笑顔を浮かべるパイン。
レオの役に立てたことがとても嬉しくて、同時に安堵もしているようだった。
「……ごめんなさい、取り乱しました。
レオ様、体内の呪いはどのくらいまで消えたのでしょうか?」
持ち直したアリエスの言葉に、レオは意識を自分の中に向けた。
祝福で押さえ込んでいた呪いは、暴れているものの勢いが以前とは比べ物にならないほど弱い。
「……もう2割くらいまで消えている。
このスピードなら、数日で完全に消えるはずだ」
「本当ですか!? それは良かったです……」
珍しく声を張り上げて喜びを表現するアリエスに穏やかな気持ちになる。
カマリの街で呪いを引き受けてから時間が経ったが、ようやく終わりも見えてきた。
治してくれたアリエスには感謝してもしきれないだろう。
「ありがとう信徒リベラ。お姉ちゃん、まだやっていけそうだよ」
「そ、そう……」
苦笑いを浮かべたリベラはいつも通りの信者であるパインから視線を外し、レオを見る。
「……あと2割、ね」
「?」
なぜ呪いの残量の事を呟いたのか分からずにレオは疑問に思ったが、聞くほどの事でもないために口には出さなかった。
「これからも神様と女神様の役に立つために、頑張ります!」
「はい、よろしくお願いします」
微笑みあうパインとアリエス。
夕暮れ時にはパインに対してやや剣呑な雰囲気を出していたアリエスだが、今回の一件でパインをかなり好意的に見てくれているらしい。
いや夕暮れ時がアリエスらしくなかっただけで、彼女はずっとパインを気にかけてくれていたな。
服屋でのアリエスの心情を察することなどできるはずもないレオは、人知れずそう思った。
けれどそんな三人の、いやレオの様子を強い決意の籠った目でリベラが見ていることには、レオは気づかなかった。
今回レオの呪いは初めてであるパインも同じようにしたが、彼女はレオ達がそうしたから合わせたような形だ。
「レオ様……今回は、エリシアさんですか?」
真正面に座ったアリエスの言葉に、レオは少しだけ悩むそぶりを見せて首を横に振った。
「いや……違うと思う。髪の色は黒で、肌の色は褐色だった。
エリシアとはまるで違う少女が、魔物に襲われている光景だった」
「以前女神さまがお話ししてくださった、神様の右目の不思議な呪い……ですね」
以前アリエスから説明を受けていたパインの言葉に一度だけ頷き、レオはさらに詳しく光景について告げる。
「見えた光景で、その少女は笑っていた。まるでそうなるのが望み通りだったみたいに」
「……なるほど」
いつものように握りこぶしの人差し指を唇に当てながら考え込むアリエス。
「……場所はどこでしたか?」
「分からない」
右目が見せた光景は少女が魔物に喰い壊される瞬間を上から見たものだった。
そのためにたった一回見ただけでは場所がどこかまでは判断がつかなかった。
今日の夜ならば、もう少し何か分かるかもしれない。
「今日の夜に、もう一度見るからその時にヒントがないか探ってみる」
「……気を付けてくださいね」
一瞬だけ悲痛な表情を見せたように思えたアリエスは、しかし次の瞬間には心配そうな顔でレオに警告をした。
「……うーん」
ここで、話を黙って聞いていたリベラがレオの方を向いて前のめりで上体を傾ける。
組んだ腕をテーブルに置き、じーっとレオを見つめた。
「ちょっと話が変わるんだけどさ……アリエスの時はアリエスを見てレオの右目は反応した。
そして私の時は私を見たときに反応した。これで合ってる?」
「……ああ」
質問の意図は分からないものの、間違いはないので肯定の意を示すと、リベラはもう一度「うーん」と唸った
「でも、そうするとパインの時っておかしくない?
レオの右目が反応したのは、ルシャ教皇を見た時だったよね?」
「……あ」
なぜ今まで気づかなかったのかといったようにアリエスは呟いた。
「確かにそうです。よくよく考えてみれば、レーヴァティではレオ様の目はパインではなくルシャ教皇に……呪いの右目が見た人物は関係がない?」
「私も最初はそう思ったんだけど、ルシャ教皇ってあのときパインの祝福を奪ってたんだよね?
だから、それを見てパインの死の光景を見たって考えられない?」
「なら、エリシアさんもルシャ教皇と同じような力を持っているということですか?
そうは見えませんでしたが……」
二人で矢継ぎ早に会話を繰り広げる様子を眺めながら、レオはどうしていいか分からなくなり、パインを見た。
同じような立場である彼女ならば、この気持ちが分かってくれると思ったのだ。
しかし、目を向けたパインは、いや敬虔な信徒は尊敬の念の籠ったキラキラした目を向けてくるだけだった。
おそらく彼女の中ではレオの呪いすらも美化されているのだろう。
しかたなく、レオはパインから視線を外した。
「……変身魔法を使っているようには見えませんでした。
もしかするとエリシアさんの背後には人の流れがありましたし、そこで見た別の人という可能性……は低いですかね」
「うーん、そうだね。そこまで考えるともう分らないから、一旦エリシアさんを気に掛けるってことでいいんじゃないかな」
「……分かった」
エリシアを気にかければいい。
そうレオは記憶した。これで完璧だと、自分に言い聞かせた。
彼女達の難しすぎる討論は一旦忘れることにした。
「そうなると……宿が問題ですね。あと数日しか滞在できないですし……」
「バランさんって皇子なんでしょ?この後の食事で頼んでみようよ」
「あぁ、分かった。別の宿を紹介してくれないか、相談してみる」
権力に頼っているようで少し気が引けるが、右目の見せてくる光景の事を考えると、背に腹は代えられない。
バランに頼むことで宿が確保できて、さらに長くアルティスに滞在できるならそうすべきだ。
レオ達の中で今後の方針がある程度決まったとき、タイミングを計っていたのか不意にパインが立ち上がり、向かいに座るアリエスの手を取った。
「女神様! 私の力は女神さまにも貢献できると思うんです!」
「え、えっと……」
急に手を握られ、迫られ、その勢いに困ったような声を出すアリエス。
しかしリベラはその様子を見て何かを思ったらしく、手のひらを握りこぶしで叩いた。
「ひょっとしてパインの力なら、アリエスの祝福も強くなるんじゃない?」
「え!?」
驚いた声を上げ、アリエスはじっとパインを見る。
これまでにない反応を受けたパインは逆に縮こまってしまうくらいには、彼女の目は鬼気迫っていた。
「パイン、お願いします。あなたに全てがかかっています」
「あ、ちょっとそんなこと言ったら……」
「はい、命に代えてでも!!」
決意の籠った目をしたアリエスに、やる気満々のパイン。
その様子を見て、リベラは頭を押さえた。
しかしアリエス達はリベラの事など目にも入れず、レオの席の横へと移動する。
レオの隣にアリエスが立ち、椅子から立ち上がったパインも移動してアリエスの隣に立った。
パインはアリエスの左手を恐る恐る握り、力を行使する。
アリエスの体を、金の光が包むのをレオの左目が捉えた。
「こ、これがパインさんの力……すごいです、力が湧き上がってきます」
「きょ、恐縮です!」
右手を強く握り、強く頷いたアリエスはゆっくりとレオの左手を右手で握る。
久しぶりに感じた熱に、少しレオの心が躍る。
「い、いきます……」
緊張で震えたアリエスの体から純白の光が漏れ出る。
光を見て、パインは思わず「綺麗……」と呟いていた。
レオとしても同感である。
何よりもまず感じたのは、自分の体内にある呪いの変化だった。
リベラから受け取った呪いはこれまでもアリエスによってその量を減らしていたが、ここに来てこれまで以上に呪いが消滅していくのを感じる。
消滅させていく速度は今までの2倍にも迫る勢いだ。
「だ、だめでした……」
しかし、レオの左耳にはアリエスの暗い一言が届いた。
リベラから受け取った呪いは量を減らしたが、本命である右目の呪いには何も変化がなかったようだ。
「わ、私は神様達の役には……」
沈みきったアリエスに、今にも消えてしまいそうなパイン。
そんな二人を見て、リベラが溜息を吐いた。
「だから言ったのに……レオ、体の中の呪いはどう?」
「いつもよりも多く消えてる」
「ほら、パインの力はちゃんとレオとアリエスの役に立ってるから……だからそんな顔しないの。アリエスもだよ」
パインとアリエスを見ながら彼女達を慰めるリベラ。
その言葉に、パインは恐る恐ると言った形でレオを見つめた。
「神様……私、役に立ちましたか?」
「ああ、助かったよ。ありがとう……」
「よかったです」
ルシャのような綺麗な笑みではなく、子供のような心からの笑顔を浮かべるパイン。
レオの役に立てたことがとても嬉しくて、同時に安堵もしているようだった。
「……ごめんなさい、取り乱しました。
レオ様、体内の呪いはどのくらいまで消えたのでしょうか?」
持ち直したアリエスの言葉に、レオは意識を自分の中に向けた。
祝福で押さえ込んでいた呪いは、暴れているものの勢いが以前とは比べ物にならないほど弱い。
「……もう2割くらいまで消えている。
このスピードなら、数日で完全に消えるはずだ」
「本当ですか!? それは良かったです……」
珍しく声を張り上げて喜びを表現するアリエスに穏やかな気持ちになる。
カマリの街で呪いを引き受けてから時間が経ったが、ようやく終わりも見えてきた。
治してくれたアリエスには感謝してもしきれないだろう。
「ありがとう信徒リベラ。お姉ちゃん、まだやっていけそうだよ」
「そ、そう……」
苦笑いを浮かべたリベラはいつも通りの信者であるパインから視線を外し、レオを見る。
「……あと2割、ね」
「?」
なぜ呪いの残量の事を呟いたのか分からずにレオは疑問に思ったが、聞くほどの事でもないために口には出さなかった。
「これからも神様と女神様の役に立つために、頑張ります!」
「はい、よろしくお願いします」
微笑みあうパインとアリエス。
夕暮れ時にはパインに対してやや剣呑な雰囲気を出していたアリエスだが、今回の一件でパインをかなり好意的に見てくれているらしい。
いや夕暮れ時がアリエスらしくなかっただけで、彼女はずっとパインを気にかけてくれていたな。
服屋でのアリエスの心情を察することなどできるはずもないレオは、人知れずそう思った。
けれどそんな三人の、いやレオの様子を強い決意の籠った目でリベラが見ていることには、レオは気づかなかった。
0
お気に入りに追加
50
あなたにおすすめの小説

(完結)魔王討伐後にパーティー追放されたFランク魔法剣士は、超レア能力【全スキル】を覚えてゲスすぎる勇者達をザマアしつつ世界を救います
しまうま弁当
ファンタジー
魔王討伐直後にクリードは勇者ライオスからパーティーから出て行けといわれるのだった。クリードはパーティー内ではつねにFランクと呼ばれ戦闘にも参加させてもらえず場美雑言は当たり前でクリードはもう勇者パーティーから出て行きたいと常々考えていたので、いい機会だと思って出て行く事にした。だがラストダンジョンから脱出に必要なリアーの羽はライオス達は分けてくれなかったので、仕方なく一階層づつ上っていく事を決めたのだった。だがなぜか後ろから勇者パーティー内で唯一のヒロインであるミリーが追いかけてきて一緒に脱出しようと言ってくれたのだった。切羽詰まっていると感じたクリードはミリーと一緒に脱出を図ろうとするが、後ろから追いかけてきたメンバーに石にされてしまったのだった。

悪役貴族の四男に転生した俺は、怠惰で自由な生活がしたいので、自由気ままな冒険者生活(スローライフ)を始めたかった。
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
俺は何もしてないのに兄達のせいで悪役貴族扱いされているんだが……
アーノルドは名門貴族クローリー家の四男に転生した。家の掲げる独立独行の家訓のため、剣技に魔術果ては鍛冶師の技術を身に着けた。
そして15歳となった現在。アーノルドは、魔剣士を育成する教育機関に入学するのだが、親戚や上の兄達のせいで悪役扱いをされ、付いた渾名は【悪役公子】。
実家ではやりたくもない【付与魔術】をやらされ、学園に通っていても心の無い言葉を投げかけられる日々に嫌気がさした俺は、自由を求めて冒険者になる事にした。
剣術ではなく刀を打ち刀を使う彼は、憧れの自由と、美味いメシとスローライフを求めて、時に戦い。時にメシを食らい、時に剣を打つ。
アーノルドの第二の人生が幕を開ける。しかし、同級生で仲の悪いメイザース家の娘ミナに学園での態度が演技だと知られてしまい。アーノルドの理想の生活は、ハチャメチャなものになって行く。

異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第三章フェレスト王国エルフ編

スキル喰らい(スキルイーター)がヤバすぎた 他人のスキルを食らって底辺から最強に駆け上がる
けんたん
ファンタジー
レイ・ユーグナイト 貴族の三男で産まれたおれは、12の成人の儀を受けたら家を出ないと行けなかった だが俺には誰にも言ってない秘密があった 前世の記憶があることだ
俺は10才になったら現代知識と貴族の子供が受ける継承の義で受け継ぐであろうスキルでスローライフの夢をみる
だが本来受け継ぐであろう親のスキルを何一つ受け継ぐことなく能無しとされひどい扱いを受けることになる だが実はスキルは受け継がなかったが俺にだけ見えるユニークスキル スキル喰らいで俺は密かに強くなり 俺に対してひどい扱いをしたやつを見返すことを心に誓った
[鑑定]スキルしかない俺を追放したのはいいが、貴様らにはもう関わるのはイヤだから、さがさないでくれ!
どら焼き
ファンタジー
ついに!第5章突入!
舐めた奴らに、真実が牙を剥く!
何も説明無く、いきなり異世界転移!らしいのだが、この王冠つけたオッサン何を言っているのだ?
しかも、ステータスが文字化けしていて、スキルも「鑑定??」だけって酷くない?
訳のわからない言葉?を発声している王女?と、勇者らしい同級生達がオレを城から捨てやがったので、
なんとか、苦労して宿代とパン代を稼ぐ主人公カザト!
そして…わかってくる、この異世界の異常性。
出会いを重ねて、なんとか元の世界に戻る方法を切り開いて行く物語。
主人公の直接復讐する要素は、あまりありません。
相手方の、あまりにも酷い自堕落さから出てくる、ざまぁ要素は、少しづつ出てくる予定です。
ハーレム要素は、不明とします。
復讐での強制ハーレム要素は、無しの予定です。
追記
2023/07/21 表紙絵を戦闘モードになったあるヤツの参考絵にしました。
8月近くでなにが、変形するのかわかる予定です。
2024/02/23
アルファポリスオンリーを解除しました。

チートな嫁たちに囲まれて異世界で暮らしています
もぶぞう
ファンタジー
森でナギサを拾ってくれたのはダークエルフの女性だった。
使命が有る訳でも無い男が強い嫁を増やしながら異世界で暮らす話です(予定)。

チートがちと強すぎるが、異世界を満喫できればそれでいい
616號
ファンタジー
不慮の事故に遭い異世界に転移した主人公アキトは、強さや魔法を思い通り設定できるチートを手に入れた。ダンジョンや迷宮などが数多く存在し、それに加えて異世界からの侵略も日常的にある世界でチートすぎる魔法を次々と編み出して、自由にそして気ままに生きていく冒険物語。

実験施設から抜け出した俺が伝説を超えるまでの革命記! 〜Light Fallen Angels〜
朝日 翔龍
ファンタジー
それはある世界の、今よりずっと未来のこと。いくつもの分岐点が存在し、それによって分岐された世界線、いわゆるパラレルワールド。これは、そ無限と存在するパラレルワールドの中のひとつの物語。
その宇宙に危機を及ぼす脅威や魔族と呼ばれる存在が、何度も世界を消滅させようと襲撃した。そのたびに、最強無血と謳われるレジェンド世代と称されたデ・ロアーの8人集が全てを解決していった。やがては脅威や魔族を封印し、これ以上は世界の危機もないだろうと誰もが信じていた。
しかし、そんな彼らの伝説の幕を閉ざす事件が起き、封印されていたはずの脅威が蘇った。瞬く間に不安が見え隠れする世界。そこは、異世界線へと繋がるゲートが一般的に存在し、異世界人を流れ込ませたり、例の脅威をも出してしまう。
そんな世界の日本で、実験体としてとある施設にいた主人公ドンボ。ある日、施設から神の力を人工的に得られる薬を盗んだ上で脱走に成功し、外の世界へと飛び出した。
そして街中に出た彼は恐怖と寂しさを覆い隠すために不良となり、その日凌ぎの生き方をしていた。
そんな日々を過ごしていたら、世界から脅威を封印したファイター企業、“デ・ロアー”に属すると自称する男、フラットの強引な手段で険しい旅をすることに。
狭い視野となんの知識もないドンボは、道中でフラットに教えられた生きる意味を活かし、この世界から再び脅威を取り除くことができるのであろうか。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる