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第4章 魔王の影を払う少女
第76話 敬虔な信徒
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アルティスの大通りに面した服屋の入り口。
邪魔にならない位置で、レオは終わるのを待っていた。
今、店の中にはアリエスとパインが居て、パインの服を選んでいるところだ。
何の考えもなく中に入ろうとしたものの、リベラとアリエスに強く言い聞かせられ、レオは一人この店の前で待っていた。
リベラは常識的な考えから、そしてアリエスはパインの無防備な精神と成熟した体つきを思い出したためにそのようにしたのを、レオは知らない。
当のリベラに関しては、旅に必要なものを買いに行ってくれている。
レオのパーティの裏方兼世話係でもある彼女は、街を訪れるたびに必要なものを購入してくれていた。
加えて彼女は食事を作るのが上手でどんな料理でも味が保証されているために、レオからすれば感謝しかない。
もちろん、レオは料理はからっきしである。
『女神様、私、なんでもいいです』
『なんでもって……女の子なんですから。
どれでも良いので気に入った服とかないですか?』
店の中からアリエスとパインのやり取りが聞こえてくる。
パインは服にこだわりがないのか、アリエスも困っているようだ。
長年監禁生活をしていたためにそういったことに関心を持てないのも仕方がないのだろう。
今、彼女の心のほとんどを占めているのは自分とアリエスだが、これから先彼女なりの拠り所を見つけられればなとレオは思った。
『では、これで』
『……これ、胸……おっきぃ……はっ、こ、これですね!……こんな大きいのがずっとレオ様の背中に……?』
戸惑うようなアリエスの言葉が聞こえる。
どうやらかなり服選びは難航しているようだ。
「…………」
不意に、レオは自分の右手を持ち上げて目を向ける。
思い返すのは、魔王ミリアの城で戦った黒い鎧の兵士の姿。
一閃で灰と化した敵を思い浮かべ、思う。
確実に壊したはずだ。
灰になり、消えた。
だからこそ壊れたと思った。気配を捉えることも、もう出来なかったから。
考えれば考える程に、自分があの場面で敵を逃したようには思えなかった。
「レオ、お待たせ」
物思いにふけっていたレオの耳に声が届き、そちらを向くと買い物袋を手にしたリベラと目が合った。
必要なものを買い終えてくれたらしい。
「どうしたの? 考え事?」
「……黒い鎧の敵に関してな」
「そ」
リベラは短く言って、レオの隣に並ぶ。
すっかり暗くなった夜空を見上げて、何も言わないまま少しの時が過ぎていく。
そしてしばらく経ってから、彼女はゆっくりと言葉を発し始めた。
「私ね、パインの言うことは大げさだってよく思う。
レオは神様みたいに何でもできるわけじゃないし、アリエスだってそう。
二人とも、パインが思うような人じゃないよなって」
「そりゃそうだろ。俺もアリエスもただの人間で、神様なんてそんな――」
「でもね」
言葉を遮って、リベラは顔をレオへと向ける。
空色の瞳が、レオの目を、そしてその奥にある心すら見つめた気がした。
「私はレオの強さ……輝きだけは神様にだって負けないって思ってる。
だからレオは自分を信じていいんだよ。私は信じてるからさ」
「……リベラ」
彼女の目に何が映っているのかは分からない。
分からないけれど、彼女は自分を信じてくれている。
そうだ、少しも気にすることはない。自分は黒い鎧を完全に壊した。
だからこの街に居る魔物が同じであるはずがない。
だって、自分が壊したのだから。
ほんのわずかな不安すら消えたレオの心は驚くほどに軽くなっていた。
どうやら自分で思っていた以上に、黒い鎧の魔物の件で思うところがあったらしい。
「ありがとう」
「どういたしまして」
礼を言えば、リベラは笑顔で受け取ってくれた。
「お待たせしました」
ちょうどそのタイミングで店の扉が開き、アリエスとパインが出てくる。
目を向けてみればお目当てのものは買えたらしく、二人の手には袋がぶらさげられていた。
「では、宿に行きましょう」
有無を言わさぬ様子でそう告げるアリエス。
もちろん異論はないのだが、レオの目にはどうも彼女が不機嫌のように思えた。
そしてその気持ちは、どことなくパインに向けられているような気がした。
×××
「……すみません、3日で勘弁してください」
恐怖に瞳を震わせたまま頭を深く下げる宿屋の店主を見て、アリエスは絶句していた。
このアルティスの街は冒険者の街と聞いていた。
だから、彼女からしても今回は大丈夫という気がしていたのだろう。
レーヴァティと同じように5日か、それ以上の日数滞在ができると思い込んでいたのはレオだって同じ。
けれど返ってきたのは、3日という短い期間だった。
宿屋の受付の上には相場よりも多い金銭が置かれている。
街は冒険者で賑わっているものの、どうもこの宿の店主は気が小さいように見える。
今も頭を下げた状態で、体を震わせていた。
「……わ、分かりました」
失意のどん底にあるようなアリエスの小さな声が、やけに大きく耳に響いた。
彼女は受付に置かれた鍵を受け取り、振り返った。
その顔は、今にも泣きそうだった。
「行こう」
そんな彼女を励ますように、レオは先陣を切って歩き出す。
鍵に付けられた札で、部屋の場所は分かっていた。
無言のまま階段を上り2階へ。そして一番奥の部屋がレオ達の部屋だった。
「3日経ったら、次の宿を探さないとな」
「! はい、次は必ず……」
自分の言葉でアリエスの声に生気が戻ったことを悟り、レオは内心で安堵のため息を吐いた。
アリエスの泣きそうな顔なんて、見たくない。
部屋の扉を開けば、レーヴァティでも見たような4人用の部屋が出迎えてくれた。
素早く中を確認し、レオは窓へと近づき外も確認する。
2階の窓からは、人の居ない路地裏が見えるだけだった。
この宿に着く前にリベラが買ってくれた日用品はレオの魔法で収納してある。
けれど購入していたパインの服だけは着替えるということで彼女が持っていた。
それがいけなかった。
長年監禁生活を強いられていた彼女はレオが居ることなどお構いなしに、服に手をかけ脱ぎ始めた。
「ぱ、パイン!?」
声を荒げて脱ごうとする服を慌てて掴むリベラ。
流石にレオでも着替える女性と一緒の部屋に居ることがまずいことくらいは分かる。
これまでも、アリエスやリベラが着替えるときは部屋から出ていたのだから。
レオは自身の力の全てを開放して扉の前まで移動し、無言で飛び出した。
扉を背にして、息をつく。
なぜか分からないが、そうしなければリベラとアリエスに怒られると感じたからだ。
『パイン、急に着替えてはレオ様がびっくりしてしまいます。
次からは気を付けてくださいね』
『はい……っ……申し訳っ……ありませんでしたっ……』
『な、泣かないでください……全然怒っていないですから……』
どうやらパインは自分達に迷惑をかけたということを認識して涙を流しているらしい。
部屋の中から聞こえてくる彼女の声は自責の念に苛まれていて、アリエスも焦っているようだった。
『まあ確かにパインの体はアリエスと違ってちょっと刺激が――』
『リベラ?』
『さあパイン、早く着替えちゃおう』
室内から聞こえたリベラの調子に乗る声。
いつもの声音だとなんとなく思っていた時に、体の芯から凍る程冷たいアリエスの声が響き、怒られているわけではないのにレオの体が震えはじめた。
レオは知っている。この世界で一番怒らせてはいけないのが誰なのか。
『ごめんね信徒リベラ……お姉ちゃん、本当にダメダメで……』
『うん、相変わらずアリエスが女神で私が信徒なの全然納得いかないけど……』
『女神様、着替え終わりました』
『……なんで私のこの言葉だけは届かないのかな……』
『レオ様、もう大丈夫です』
部屋の中の言葉を聞いているとアリエスから許可が出た。
レオは振り返り、扉を開いて中に入る。
ベッドに腰かけたパインは頭を深く深く下げていた。
リベラが横で体を支えていなければ、床にまで伏しそうな勢いだ。
「申し訳ありません、私は神様にとんだ無礼を……」
「いや、気にしないでくれ」
レオの内心は、頼むから気にしないでくれ、である。
むしろ謝らないといけないのは自分の方だと思うのだが、もしもここで謝罪などしたらパインが何をし始めるか分からないのでぐっと堪えることにした。
「神様……女神様も……なんと慈悲深い……」
「「…………」」
両手を組んで祈り始めたパインに、アリエスとレオは天を仰いだ。
目に入るのがただの天井だとしても、そうせざるを得なかった。
「……やっぱ私信徒でいいや……ちょっと納得いかないけど、まぁ……」
言葉にしながらも納得のいっていないようなリベラの声が、むなしく部屋にこだました。
邪魔にならない位置で、レオは終わるのを待っていた。
今、店の中にはアリエスとパインが居て、パインの服を選んでいるところだ。
何の考えもなく中に入ろうとしたものの、リベラとアリエスに強く言い聞かせられ、レオは一人この店の前で待っていた。
リベラは常識的な考えから、そしてアリエスはパインの無防備な精神と成熟した体つきを思い出したためにそのようにしたのを、レオは知らない。
当のリベラに関しては、旅に必要なものを買いに行ってくれている。
レオのパーティの裏方兼世話係でもある彼女は、街を訪れるたびに必要なものを購入してくれていた。
加えて彼女は食事を作るのが上手でどんな料理でも味が保証されているために、レオからすれば感謝しかない。
もちろん、レオは料理はからっきしである。
『女神様、私、なんでもいいです』
『なんでもって……女の子なんですから。
どれでも良いので気に入った服とかないですか?』
店の中からアリエスとパインのやり取りが聞こえてくる。
パインは服にこだわりがないのか、アリエスも困っているようだ。
長年監禁生活をしていたためにそういったことに関心を持てないのも仕方がないのだろう。
今、彼女の心のほとんどを占めているのは自分とアリエスだが、これから先彼女なりの拠り所を見つけられればなとレオは思った。
『では、これで』
『……これ、胸……おっきぃ……はっ、こ、これですね!……こんな大きいのがずっとレオ様の背中に……?』
戸惑うようなアリエスの言葉が聞こえる。
どうやらかなり服選びは難航しているようだ。
「…………」
不意に、レオは自分の右手を持ち上げて目を向ける。
思い返すのは、魔王ミリアの城で戦った黒い鎧の兵士の姿。
一閃で灰と化した敵を思い浮かべ、思う。
確実に壊したはずだ。
灰になり、消えた。
だからこそ壊れたと思った。気配を捉えることも、もう出来なかったから。
考えれば考える程に、自分があの場面で敵を逃したようには思えなかった。
「レオ、お待たせ」
物思いにふけっていたレオの耳に声が届き、そちらを向くと買い物袋を手にしたリベラと目が合った。
必要なものを買い終えてくれたらしい。
「どうしたの? 考え事?」
「……黒い鎧の敵に関してな」
「そ」
リベラは短く言って、レオの隣に並ぶ。
すっかり暗くなった夜空を見上げて、何も言わないまま少しの時が過ぎていく。
そしてしばらく経ってから、彼女はゆっくりと言葉を発し始めた。
「私ね、パインの言うことは大げさだってよく思う。
レオは神様みたいに何でもできるわけじゃないし、アリエスだってそう。
二人とも、パインが思うような人じゃないよなって」
「そりゃそうだろ。俺もアリエスもただの人間で、神様なんてそんな――」
「でもね」
言葉を遮って、リベラは顔をレオへと向ける。
空色の瞳が、レオの目を、そしてその奥にある心すら見つめた気がした。
「私はレオの強さ……輝きだけは神様にだって負けないって思ってる。
だからレオは自分を信じていいんだよ。私は信じてるからさ」
「……リベラ」
彼女の目に何が映っているのかは分からない。
分からないけれど、彼女は自分を信じてくれている。
そうだ、少しも気にすることはない。自分は黒い鎧を完全に壊した。
だからこの街に居る魔物が同じであるはずがない。
だって、自分が壊したのだから。
ほんのわずかな不安すら消えたレオの心は驚くほどに軽くなっていた。
どうやら自分で思っていた以上に、黒い鎧の魔物の件で思うところがあったらしい。
「ありがとう」
「どういたしまして」
礼を言えば、リベラは笑顔で受け取ってくれた。
「お待たせしました」
ちょうどそのタイミングで店の扉が開き、アリエスとパインが出てくる。
目を向けてみればお目当てのものは買えたらしく、二人の手には袋がぶらさげられていた。
「では、宿に行きましょう」
有無を言わさぬ様子でそう告げるアリエス。
もちろん異論はないのだが、レオの目にはどうも彼女が不機嫌のように思えた。
そしてその気持ちは、どことなくパインに向けられているような気がした。
×××
「……すみません、3日で勘弁してください」
恐怖に瞳を震わせたまま頭を深く下げる宿屋の店主を見て、アリエスは絶句していた。
このアルティスの街は冒険者の街と聞いていた。
だから、彼女からしても今回は大丈夫という気がしていたのだろう。
レーヴァティと同じように5日か、それ以上の日数滞在ができると思い込んでいたのはレオだって同じ。
けれど返ってきたのは、3日という短い期間だった。
宿屋の受付の上には相場よりも多い金銭が置かれている。
街は冒険者で賑わっているものの、どうもこの宿の店主は気が小さいように見える。
今も頭を下げた状態で、体を震わせていた。
「……わ、分かりました」
失意のどん底にあるようなアリエスの小さな声が、やけに大きく耳に響いた。
彼女は受付に置かれた鍵を受け取り、振り返った。
その顔は、今にも泣きそうだった。
「行こう」
そんな彼女を励ますように、レオは先陣を切って歩き出す。
鍵に付けられた札で、部屋の場所は分かっていた。
無言のまま階段を上り2階へ。そして一番奥の部屋がレオ達の部屋だった。
「3日経ったら、次の宿を探さないとな」
「! はい、次は必ず……」
自分の言葉でアリエスの声に生気が戻ったことを悟り、レオは内心で安堵のため息を吐いた。
アリエスの泣きそうな顔なんて、見たくない。
部屋の扉を開けば、レーヴァティでも見たような4人用の部屋が出迎えてくれた。
素早く中を確認し、レオは窓へと近づき外も確認する。
2階の窓からは、人の居ない路地裏が見えるだけだった。
この宿に着く前にリベラが買ってくれた日用品はレオの魔法で収納してある。
けれど購入していたパインの服だけは着替えるということで彼女が持っていた。
それがいけなかった。
長年監禁生活を強いられていた彼女はレオが居ることなどお構いなしに、服に手をかけ脱ぎ始めた。
「ぱ、パイン!?」
声を荒げて脱ごうとする服を慌てて掴むリベラ。
流石にレオでも着替える女性と一緒の部屋に居ることがまずいことくらいは分かる。
これまでも、アリエスやリベラが着替えるときは部屋から出ていたのだから。
レオは自身の力の全てを開放して扉の前まで移動し、無言で飛び出した。
扉を背にして、息をつく。
なぜか分からないが、そうしなければリベラとアリエスに怒られると感じたからだ。
『パイン、急に着替えてはレオ様がびっくりしてしまいます。
次からは気を付けてくださいね』
『はい……っ……申し訳っ……ありませんでしたっ……』
『な、泣かないでください……全然怒っていないですから……』
どうやらパインは自分達に迷惑をかけたということを認識して涙を流しているらしい。
部屋の中から聞こえてくる彼女の声は自責の念に苛まれていて、アリエスも焦っているようだった。
『まあ確かにパインの体はアリエスと違ってちょっと刺激が――』
『リベラ?』
『さあパイン、早く着替えちゃおう』
室内から聞こえたリベラの調子に乗る声。
いつもの声音だとなんとなく思っていた時に、体の芯から凍る程冷たいアリエスの声が響き、怒られているわけではないのにレオの体が震えはじめた。
レオは知っている。この世界で一番怒らせてはいけないのが誰なのか。
『ごめんね信徒リベラ……お姉ちゃん、本当にダメダメで……』
『うん、相変わらずアリエスが女神で私が信徒なの全然納得いかないけど……』
『女神様、着替え終わりました』
『……なんで私のこの言葉だけは届かないのかな……』
『レオ様、もう大丈夫です』
部屋の中の言葉を聞いているとアリエスから許可が出た。
レオは振り返り、扉を開いて中に入る。
ベッドに腰かけたパインは頭を深く深く下げていた。
リベラが横で体を支えていなければ、床にまで伏しそうな勢いだ。
「申し訳ありません、私は神様にとんだ無礼を……」
「いや、気にしないでくれ」
レオの内心は、頼むから気にしないでくれ、である。
むしろ謝らないといけないのは自分の方だと思うのだが、もしもここで謝罪などしたらパインが何をし始めるか分からないのでぐっと堪えることにした。
「神様……女神様も……なんと慈悲深い……」
「「…………」」
両手を組んで祈り始めたパインに、アリエスとレオは天を仰いだ。
目に入るのがただの天井だとしても、そうせざるを得なかった。
「……やっぱ私信徒でいいや……ちょっと納得いかないけど、まぁ……」
言葉にしながらも納得のいっていないようなリベラの声が、むなしく部屋にこだました。
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