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第3章 神に愛された女教皇
第70話 二人の少女の心中
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レーヴァティから北上した先にある、とある街を外套を纏った女性が足早に駆ける。
彼女はこれまでとは違い一人で街を訪れていた。
「いっそげ、いっそげ」
孤児院の子供たちのかけっこの時に手を叩きながら言っていた掛け声のようなものを呟きながら、リベラは服の入った袋を片手に早歩きで大通りを駆ける。
その横にはいつも一緒だったレオとアリエスの姿は無い。
彼らは現在、この街から少し離れた森でリベラの帰りを待っている。
レーヴァティを出てシェイミと遭遇し、リベラとしても殺されるかと思えた絶望的な戦いが過ぎ去った後、数日をかけてこの街の近くまでやってきた。
本来なら馬車で一日もかからないが、徒歩のためにどうしても時間はかかってしまった。
ただ、シェイミと戦ったときは不調だったレオも一日睡眠を取ることで回復したので、それは良かったとリベラは思っている。
そうしてこの街に入ろうとしたときに、パインの事が問題になった。
この街はまだ法国領だが、レオ達の事を知っている人は居ないだろう。
けれどボロボロの服を着たままのルシャ教皇に似たパインをレオが背負いながら入るというのは無理がある。
ただならぬ様子に声を掛けられてもおかしくはない。
一度はレオの姿を消す祝福を使うことも考えたが、パインを休ませるには宿が必要だ。
そのために、姿を隠すことはできないという結論に至り、まずは彼女の服を用意することにした。
そして誰が行くかという話になったのだが、レオは右目があるので却下、アリエスもパインに治癒の祝福をかけているので却下となり、消去法でリベラが向かうことになったのだ。
「服は買ったけど、なんか他に買うものあるかな?」
ふと思い出し、独り言のように呟くが、答えが返ってくるはずもない。
少しだけ考えを巡らせ、やがて早く戻るのが一番かと思い直して再び足を速めた。
(それにしても……)
頭を過ぎる数日前のレオとシェイミの戦い。
日が経っても、あの激闘をリベラは忘れられずにいた。
もちろん戦いそのものが激しく、目が離せなかったというものもある。
レオの用いる宇宙を映した剣とシェイミが用いた水面を映した大剣がぶつかり合う光景は、まるで神話のようだった。
けれど、それ以上にリベラが気になっていることは、レオのこと。
(……呪いの、せいだよね)
リベラは戦いの事は分からないけれど、もしもレオがなんの呪いにも侵されていなければ。
少なくともパインの助けがなくてもシェイミを退けることはできたのではないだろうか。
(右目の呪いが……なければ……)
リベラはレオ達と行動を共にしてからレオが夜にうなされる姿を見ている。
そして、それを近くでたった一人で支え続けてきたアリエスという少女の事も。
目を瞑り、リベラはつい先ほどの会話を思い出す。
『レオ、呪いはどのくらい?』
『4割くらいだ』
もう何度も行ったやり取りのために最初の方こそ少し間があったが、最近はすぐに返してくれるようになった金髪の男性を脳裏に思い描く。
――あと、少し。
もし今レオの呪いを移せば、彼が引き受けてくれた元々は自分の呪いも移してしまう。
そうなれば最悪死が待っているし、そうでなくてもアリエスが治す対象がレオから自分になるだけだ。
彼女はさらに自分を追い詰めるだろう。あの子はレオの事ばかり見ているようで、自分の事も気にかける優しい子だから。
だから、リベラは決めていた。
アリエスには二人でレオを支えると言った。その言葉は少し嘘になってしまうけれど。
アリエスがレオの呪いを完全に治したとき、彼の右目の呪いを移すと。
レオから移したところで、結局のところアリエスには治せないだろう。
自分は周りから嫌悪や異物を見る目を向けられるだろう。
知らない人の死の光景に永遠と苦しめられるだろう。
だが、それでいい。
自分を救ってくれたレオが救われるなら、それで構わない。
レオとアリエスが幸せになるなら、それでいい。
彼女は気づかない。
そんなことをしてもアリエスもレオも喜んで笑顔にはならないことに。
濁った眼で遠くを見ながら、リベラは大通りを歩いてレオ達の元へと少しでも早く戻る。
レオの呪いが少しでも早くなくなることを祈って。
自分の居ない、レオとアリエスが笑いあっている未来を祈りながら。
×××
「パインはどう?」
「……一応治癒はかけていて傷は治っているのですが、気力までは。
長らく地下での監禁状態にあったと思いますし、効果があるかどうかは分かりませんが、続けてみます」
木の幹に寄りかかって眠っているパインに治癒の祝福を駆けながら、レオの質問に答える。
アリエスの返事にレオは頷くと、「あまり無理はしないで」と言って辺りの警戒に戻った。
その言葉を聞く気はないアリエスは、治癒の祝福をかけながらレオを見上げる。
遠くに目を向ける彼を見て思い出すのは、とある一言。
『よわくなった』
灰色の少女、シェイミが呟いた言葉がずっとアリエスの頭を巡っている。
彼女はレオが評価する通り、彼と並ぶほどの力の持ち主だ。
それは実際に戦いを見たアリエスも痛いほど理解している。
だからそんな彼女が弱くなったというのなら、それは事実なのだろう。
なら、その原因なんて一つしかない。
「……わたし」
ポツリと呟いた一言。
自分が、レオを弱くした。自分が、レオの重荷になっている。
これまではレオの圧倒的な力の前に、甘えていた。
例え自分が居ても、レオの戦いには何の影響もないと思っていた。
けれどシェイミは確かに自分を見て「よわくなった」と言ったのだ。
あれはレオに言ったのではない。自分に言ったのだと分かる。
分かるけれど。
目線の先に居るレオはいつも通りの無表情で辺りを警戒している。
彼の中にはシェイミとの戦いを経て変わったことはないのだろう。
もし仮にまたシェイミと遭遇しても、自分を護りながら戦ってくれるはずだ。
変わらないことは、レオと一緒に入れることは嬉しい。
けれど同時に心がきゅっと苦しくもなる。
嬉しい、苦しい、嬉しい、苦しい。
出口のない葛藤の闇の中に、アリエスの心は居る。
彼女はこれまでとは違い一人で街を訪れていた。
「いっそげ、いっそげ」
孤児院の子供たちのかけっこの時に手を叩きながら言っていた掛け声のようなものを呟きながら、リベラは服の入った袋を片手に早歩きで大通りを駆ける。
その横にはいつも一緒だったレオとアリエスの姿は無い。
彼らは現在、この街から少し離れた森でリベラの帰りを待っている。
レーヴァティを出てシェイミと遭遇し、リベラとしても殺されるかと思えた絶望的な戦いが過ぎ去った後、数日をかけてこの街の近くまでやってきた。
本来なら馬車で一日もかからないが、徒歩のためにどうしても時間はかかってしまった。
ただ、シェイミと戦ったときは不調だったレオも一日睡眠を取ることで回復したので、それは良かったとリベラは思っている。
そうしてこの街に入ろうとしたときに、パインの事が問題になった。
この街はまだ法国領だが、レオ達の事を知っている人は居ないだろう。
けれどボロボロの服を着たままのルシャ教皇に似たパインをレオが背負いながら入るというのは無理がある。
ただならぬ様子に声を掛けられてもおかしくはない。
一度はレオの姿を消す祝福を使うことも考えたが、パインを休ませるには宿が必要だ。
そのために、姿を隠すことはできないという結論に至り、まずは彼女の服を用意することにした。
そして誰が行くかという話になったのだが、レオは右目があるので却下、アリエスもパインに治癒の祝福をかけているので却下となり、消去法でリベラが向かうことになったのだ。
「服は買ったけど、なんか他に買うものあるかな?」
ふと思い出し、独り言のように呟くが、答えが返ってくるはずもない。
少しだけ考えを巡らせ、やがて早く戻るのが一番かと思い直して再び足を速めた。
(それにしても……)
頭を過ぎる数日前のレオとシェイミの戦い。
日が経っても、あの激闘をリベラは忘れられずにいた。
もちろん戦いそのものが激しく、目が離せなかったというものもある。
レオの用いる宇宙を映した剣とシェイミが用いた水面を映した大剣がぶつかり合う光景は、まるで神話のようだった。
けれど、それ以上にリベラが気になっていることは、レオのこと。
(……呪いの、せいだよね)
リベラは戦いの事は分からないけれど、もしもレオがなんの呪いにも侵されていなければ。
少なくともパインの助けがなくてもシェイミを退けることはできたのではないだろうか。
(右目の呪いが……なければ……)
リベラはレオ達と行動を共にしてからレオが夜にうなされる姿を見ている。
そして、それを近くでたった一人で支え続けてきたアリエスという少女の事も。
目を瞑り、リベラはつい先ほどの会話を思い出す。
『レオ、呪いはどのくらい?』
『4割くらいだ』
もう何度も行ったやり取りのために最初の方こそ少し間があったが、最近はすぐに返してくれるようになった金髪の男性を脳裏に思い描く。
――あと、少し。
もし今レオの呪いを移せば、彼が引き受けてくれた元々は自分の呪いも移してしまう。
そうなれば最悪死が待っているし、そうでなくてもアリエスが治す対象がレオから自分になるだけだ。
彼女はさらに自分を追い詰めるだろう。あの子はレオの事ばかり見ているようで、自分の事も気にかける優しい子だから。
だから、リベラは決めていた。
アリエスには二人でレオを支えると言った。その言葉は少し嘘になってしまうけれど。
アリエスがレオの呪いを完全に治したとき、彼の右目の呪いを移すと。
レオから移したところで、結局のところアリエスには治せないだろう。
自分は周りから嫌悪や異物を見る目を向けられるだろう。
知らない人の死の光景に永遠と苦しめられるだろう。
だが、それでいい。
自分を救ってくれたレオが救われるなら、それで構わない。
レオとアリエスが幸せになるなら、それでいい。
彼女は気づかない。
そんなことをしてもアリエスもレオも喜んで笑顔にはならないことに。
濁った眼で遠くを見ながら、リベラは大通りを歩いてレオ達の元へと少しでも早く戻る。
レオの呪いが少しでも早くなくなることを祈って。
自分の居ない、レオとアリエスが笑いあっている未来を祈りながら。
×××
「パインはどう?」
「……一応治癒はかけていて傷は治っているのですが、気力までは。
長らく地下での監禁状態にあったと思いますし、効果があるかどうかは分かりませんが、続けてみます」
木の幹に寄りかかって眠っているパインに治癒の祝福を駆けながら、レオの質問に答える。
アリエスの返事にレオは頷くと、「あまり無理はしないで」と言って辺りの警戒に戻った。
その言葉を聞く気はないアリエスは、治癒の祝福をかけながらレオを見上げる。
遠くに目を向ける彼を見て思い出すのは、とある一言。
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灰色の少女、シェイミが呟いた言葉がずっとアリエスの頭を巡っている。
彼女はレオが評価する通り、彼と並ぶほどの力の持ち主だ。
それは実際に戦いを見たアリエスも痛いほど理解している。
だからそんな彼女が弱くなったというのなら、それは事実なのだろう。
なら、その原因なんて一つしかない。
「……わたし」
ポツリと呟いた一言。
自分が、レオを弱くした。自分が、レオの重荷になっている。
これまではレオの圧倒的な力の前に、甘えていた。
例え自分が居ても、レオの戦いには何の影響もないと思っていた。
けれどシェイミは確かに自分を見て「よわくなった」と言ったのだ。
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分かるけれど。
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彼の中にはシェイミとの戦いを経て変わったことはないのだろう。
もし仮にまたシェイミと遭遇しても、自分を護りながら戦ってくれるはずだ。
変わらないことは、レオと一緒に入れることは嬉しい。
けれど同時に心がきゅっと苦しくもなる。
嬉しい、苦しい、嬉しい、苦しい。
出口のない葛藤の闇の中に、アリエスの心は居る。
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