魔王討伐の勇者は国を追い出され、行く当てもない旅に出る ~最強最悪の呪いで全てを奪われた勇者が、大切なものを見つけて呪いを解くまで~

紗沙

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第3章 神に愛された女教皇

第65話 女教皇の正体

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 目の前の状況に対して、レオは混乱するしかなかった。
 背後で倒れるララに、自分の体を襲い続ける呪いの痛み。
 そして檻の中に居るルシャとよく似た姿の女性に、敵対しているファイとルシャ。

「……お前は誰だ?」

 ファイではなくルシャに尋ねる。
 そのくらい、彼女はこれまで一緒に居たルシャのようには見えなかった。

「誰ってさっきまで一緒に居たじゃないですか。ルシャですよ。教皇の」

「……なら、そこに居るのは?」

「あぁ、これはパインといって私の姉です。私に全部くれる素敵なお姉ちゃんですよ」

 うふふ、と愉しそうに笑うルシャ。その顔を見て、黙っていたアリエスが口を開いた。

「実の姉に対してこの仕打ちですか? あの姿は短期間でなるものじゃない。
 ずっとこの地下で閉じ込められているはずです」

 奴隷として生活していた彼女だからこそ、牢の中のパインの様子が分かるのだろう。

「はい、そうですよ。15歳の時からなので、6年くらいですかね?」

「…………」

 悪びれる様子もなく答えるルシャにアリエスは冷たい視線を向ける。
 この女は、一体何なのか。それがレオの中でも分からなくなってきていた。

「なんで実の姉にそんなことができるの?」

 同じく非難するような目をするリベラに対し、ルシャは目を剥いて小馬鹿にするような表情を見せる。

「なんで?……うふふ……あははははは!!
 そんなの、お姉ちゃんが全部全部持ってたからだよ!
 膨大な祝福っていう、約束されたものを! あぁ、お姉ちゃん、本当に大好き。
 私のためにここまで大きな祝福を持って生まれてくれてありがとう!
 それ以外は殺したいほど嫌いだけど、そこだけは好き!」

 その言葉で、このルシャという女の本当の力が分かった気がした。
 彼女の心情に関してはまるで理解できないが、この女の持つ力はおそらく。

「……祝福を奪えるのか」

「せいかーい!」

 キャハハ、と笑い、ルシャは鉄格子に近づき、拳を振り上げて叩きつける。
 鈍い音が、部屋に響き渡った。

「……お姉ちゃんはさ、すっごい、いーっぱい祝福を持ってたんだぁ。
 それはもう沢山。レーヴァティどころか世界で一番の祝福だよ。
 でもお姉ちゃん自身もお父さんもお母さんもそれには気づいていなかった。
 気づいてたのは、私だけだった。私とファイとサマカだけ」

「私は当時共に行動していたサマカと街に行き、パインを見つけた。
 サマカは凄い祝福を持っていると大喜びだったよ。
 けれど私からすれば、ルシャの力の方が興味深かった」

 ルシャから話を引き継ぎ、ファイもまた楽しそうに話し始める。
 彼もまた、以前までの誠実な様子などは全く感じられない。
 目の前に居るのは、邪悪に心を支配された哀れな一人の男だ。

「奪う力というのはこの世界を取れる力だ。現にルシャはレーヴァティの頂点を取った。
 サマカは最初こそ反対していたが、ルシャが出世すればあっさりと手のひらを返したよ」

「世界一祝福を持ってるお姉ちゃんから祝福を奪ってやればこのレーヴァティでの出世なんて簡単……でも、私の祝福は奪った祝福が段々と消えていくの。
 だから邪魔だった両親には居なくなってもらって、お姉ちゃんをここに閉じ込めたんだ。
 お姉ちゃんの力を得る為に、ずっとここに!」

 両手を広げ、くるくると体を回転させるルシャ。
 そんな彼女を見て、リベラは忌々しげに吐き捨てた。

「……狂ってる」

「狂ってる!? あ、あはははははは! 力を求めているだけだよ!
 兵士が誰かを殺して富や名声を得るように、私はお姉ちゃんから、いろんな人から奪って強くなってるだけ!」

 この女は、他者を、家族でさえも、贄としか見ていない。
 自分が強くなるための、踏み台としてしか。

「……サマカ枢機卿を殺したのもあなた達ですか?」

 アリエスの問いにルシャは体を回転させるのを辞め、心底嬉しそうに跳ねた。

「すごーい! またまた大正解!」

 もはや穏やかで敬虔な教皇ではなく、体の大きな邪悪な子供のようにレオの目には映る。
 そんなルシャの様子を微笑ましい様子で見ながら、ファイは得意げに語り始めた。

「そうですよ。サマカはガーランド教皇の派閥に移ろうとしていました。
 移るのは構わないのですが、ここの事をばらされると困るので。
 とはいえガーランド教皇派閥がサマカを完全に引き入れるまで奴はここの事を話せないので、引き入れがほぼ確実になったタイミングで死んでもらいました」

「サマカ、最近ちょっとうざかったんだよね。
 だからガーランド教皇派閥の中であいつを恨んでたユリス枢機卿からちょこっとだけ祝福を奪って、それを適当な兵士に渡して、代わりにやってもらったんだ。
 これで犯人はどう考えてもユリス枢機卿。動機も証拠も十分ってこと」

 はしゃぎ疲れた子供のように「はぁ」と息を吐き、恍惚とした表情でルシャは続ける。

「でも丁度よかったぁ。
 爆発を起こして私達を容疑者から外そうとしたけど、その時に運命の出会いがあるなんて。
 あの爆発であんたが私を護ってくれたおかげで、見つけたかもって思った。
 そしてエニフ谷での竜を倒す姿を見て確信した。こいつだって」

 レオをじっと見て、「あー、本当に気持ち悪いな」と失礼なことを言ってルシャは牢屋の方に視線を向けた。

「私の祝福は奪い続けてればいつかは全部自分のものに出来るんだ。
 お姉ちゃんのは膨大ですっごく時間かかったけど、でもそろそろ完全に私のものになる。
 そしたら私は教皇としての地位は盤石なものになるわけ」

 自らの祝福の仕組みを説明したルシャは首だけをレオに向け、妖しく笑った。

「で、も……目の前にお姉ちゃんよりもすごい祝福があるなら、欲しいなぁ?」

 ルシャの言葉でレオは納得がいった。
 右目が映したのはルシャではなくパインだったのだ。
 近い将来に、祝福を完全に奪われ、全てを失ったパインの死に際の光景だ。
 ずっと右目は今起きている危機を教えてくれていた。

 ただ、その人が違っただけで。

「ねえあんた、もう分かってるでしょ? さっきあんたの莫大な祝福を全部奪った。
 本当にすごいね。こんなのお姉ちゃんの時よりも大きすぎてびっくりしちゃう。
 これからは、あんたが私のために祝福を差し出してよ」

「……わたし達をここに閉じ込めて、ララさんも殺して……いつかは誰かが気付くはずです」

「気づかないよ」

 アリエスの質問をクスリと笑って、ルシャは人差し指を立ててそれを振る。

「まずあんた達はすぐにこの街を去ったってことにしてもらう。
 この街の勇者は確かにめんどくさいけど、あんた達の行方を追うほどじゃない。
 だから、あんたたちさえなんとかできれば、もう解決なの」

 どうやらスイード達との繋がりに関しても知られているようだ。
 この様子では詳細は知らないと思うが、自分が元勇者だという事は知られているだろうとレオは感じた。

「……る……しゃさま……ふぁ……い……さん」

 小部屋に響くララの声。それを聞いてルシャが心底楽しそうに顔を歪ませた。
 しゃがみ込み、目線をララに近づけて、けれど彼女よりも上の位置でルシャは尋ねる。

「ララちゃん、動けるようになった?
 ナイフに痺れ薬ちょっと付けすぎたかなって思ってたんだぁ。
 体痺れてても聞こえてたよね。ララちゃんはね、これからも私の側で私達を支えてね」

「な……にを……」

 両手で頬を包み、目を細くしてルシャはララを見る。
 顔は微笑んでいるものの、細められた目から覗く瞳はまるで路傍の小石を見るように冷たかった。

「ララちゃんは共犯者になってもらうの。
 こいつらを閉じ込めてることを知った状態で、今までと同じように枢機卿として振舞ってもらう。
 後ろめたさに段々壊れていくララちゃんの姿、楽しみだなぁ。
 あ、それともばらしちゃう? それはそれでいいよぉ、そんなことしたら閉じ込めて、こいつらと一緒にずっと飼ってあげるからさ」

「ひっ……」

 ニター、と嫌な笑みを浮かべて、ルシャはララをじっと見る。
 これからの自分の境遇が地獄であることを知り、ララは声を震わせ、縋るようにファイを見た。
 けれどファイもルシャの共犯者。彼は彼で特に何も思うところはないのか、冷たい目でララを見下している。

 もうララの知る優しく穏やかな教皇も、真面目で誠実な尊敬できる枢機卿の先輩もいない。
 居るのはララを地獄に落とし、その反応を玩具のように楽しむ悪だけだ。

「さてと」

 膝に手を置いてルシャは立ち上がり、嫌悪の籠った目をレオに向ける。

「正直同じ部屋に居るのも嫌だけど、祝福はとっても美味しいから牢屋に行こうね。
 外の牢屋に、そっちの仲良しの女たちと一緒に入れてあげる。
 これからずっと、お姉ちゃんが死んだ後も私の役に立たせてあげるよ」

 ルシャが右手を広げる。
 祝福を看破する力が奪われたので分からないが、おそらく自分から奪った力を兵士達に分け与えたのだろう。

「それとも抵抗する?
 あんた、元々王国の勇者だったんでしょ? そりゃあこんだけ祝福あれば勇者にだってなれるよね、もうないけど」

 恍惚とした歪んだ表情を浮かべ、ルシャは自らの両頬を両手で包む。

「本当にすっごい祝福! 敵からの攻撃を防ぐ祝福であの竜の雷を防いだ!
 瞬間移動? ううん、すっごく速く移動する祝福かな? それで竜の後を取った!?
 それに武器の強化? 身体能力の強化? それともこれら全ての祝福を使って竜の首を落としたの!?
 すっごい! ほんとうにすごい! これが……こんな力が私達のものに……」

 喜びを隠すことすら忘れ、手を打って全身で喜びを表現するルシャ。
 その姿が、あまりにも大きすぎる力を得てしまった子供のように映った。
 彼女はひとしきり笑い終えた後でレオを見る。

「抵抗してみなよ。少しでも動けば、あんたの後ろの女達から殺すけど♪」

 完全に勝利を確信したルシャは、邪悪な女は笑った。
 牢の中から、カチャリという石と金属がぶつかる音が最後に響いた。
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