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第3章 神に愛された女教皇
第63話 竜との戦闘
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「弓兵! 魔法兵! 発射準備!」
天空に竜の姿を確認し、レーヴァティ法国の兵たちが取った行動は理想的だった。
全員がすぐに自分の役割を思い出し、前に進み出て弓を、杖を構える。
矢じりと杖先に魔法が集中し、それぞれが魔物を倒すために十分な威力を蓄積させる。
ゆっくりと降りてくる白金の竜に全員が狙いを合わせ、兵士の中でも指揮官クラスの人間が腰から剣を抜き、天に掲げる。
裂けた雲の隙間から射し込んだ光が剣に反射し、彼はそれを力の限りに振り下ろした。
「打て!!」
攻撃の合図とともに杖から魔法が、そして魔法の力を得た矢が竜へと向かう。
おびただしい数の魔法と矢の雨は、並大抵の魔物ならば問題なく討ち取れるほどの威力。
「……ばか……な……」
けれどそれはあくまでも並大抵の魔物相手ならだ。
竜の体に飛来した魔法も矢も、その輝く鱗に触れることはできても傷をつけることは叶わない。
刺さることなどなく、まるで弾かれるかのように地面へと落ちていく矢が、今ここに居る兵士達の無力さを物語っていた。
失意の底に兵士達が沈むのも無理はない。
兵隊全員で攻撃しても、倒すどころか傷一つ与えられていない。
圧倒的な力量差が、たった一匹の竜と多数の兵士達の間にはあった。
ここから先、彼らは誰がどのような攻撃をしても竜には傷一つ付けられない。
そして竜の圧倒的な暴力をもって彼らは一人残らず全滅するだろう。
「……なあルシャ教皇」
ただし彼らの中にも、その想定の中にもたった一人の男は入っていない。
そのただ一人であるレオは焦る兵士とは対照的にゆったりとした動作で振り返り、ルシャに尋ねた。
「あれは倒してもいい魔物か?」
それはまるで露店にて子供が母親に食べ物を買ってよいか聞いているような、そんな気楽な声音だった。
ルシャが目を見開いたのはそのためだろう。彼女はじっとレオを見たのちに、はっきりと頷いた。
「はい、あの竜はこのエニフ谷に棲みついている強大な魔物です。
これまでは遭遇した場合に被害が出ても逃げていたそうですが……倒せるのですか?」
「問題ない」
許可は得た。
レオはアリエスとリベラに鎧の祝福がかかっていることを再確認し、地面を蹴る。
跳ぶのではなく、「飛ぶ」。
天空を短時間だが飛翔する祝福を用いて、レオは空へと昇る。
高度を竜と合わせ、剣を構える。
今まで地上を見下ろしていた竜は、急に同じ高さへと上がってきたレオを威嚇する。
声ではない獰猛な音を鳴らし、その顔を怒りの色に染め、重圧を放っている。
なるほど確かに訓練を重ねている兵士達では手も足も出ない敵だ。
異形で巨大な怪物とはこういった敵のことを指すのだろう。
――開放は要らないか
けれど、レオは竜を圧倒的格下と見た。
本気を出すまでもないと判断した。
ハマルやカマリの時のように、誰かが危機に瀕しているわけではない。
開放したこれまでよりも、自分を見る兵士の視線が多いことを感じていたレオは無意識にアリエスに言われた「勇者の力やすごい剣を使わない」という言いつけを守った。
剣を構え、それと同時。
晴れているにもかかわらず、レオの頭上に雷が落ちた。
光と轟音が同時に発生する、まさにその場で起きた落雷。
自然現象であるそれを引き起こした竜は、レオが黒焦げになる姿を期待しただろう。
あるいは、灰となり風に消える姿でも思い浮かべたかもしれない。
「くだらない」
けれど、落ちてくる雷が急に消え、無傷で立っているレオの姿は想像できなかっただろう。
その証拠に、赤い眼は大きく、丸くなり、じっとレオを見つめている。
竜が動きを止め、レオとの距離を取る。
それは竜が持つ動物の本能的な恐怖。
そしておそらくは、レオが雷を斬ったことが見えなかったことによる理解できない者に対する畏怖だ。
この瞬間、生物としての格付けが完了した。
人間と竜ではなく、レオと竜という二つの格付けが。
音もなく天を蹴る。
発動している祝福は脚力強化、神速、音速、腕力強化、武器強化など多数。
その全てを数える必要はない。
一閃。
次の瞬間にはレオは竜の背後まで移動していた。
刃が滑る音を一瞬だけ奏でた後、ぬちゃりと嫌な音が響き、竜の首が重力に従って下へと落ちていく。
血を吹き出しながら、目を見開いた驚いた表情のまま、竜は壊された。
その場の誰もが目を疑うような、まるで夢のような光景だった。
地へと落ちながら灰へと還っていく竜。
それを何の感情もない目で見降ろしたときに、レオは気づいた。
(あ、魔石)
魔物を倒した際の魔石が路銀として考えたときにいかに重要かというのはアリエスとの旅で知ったことである。
あれだけのサイズの竜ならば、魔石も相当大きい筈だ。
レオは金銭の重要性がよく分からないが、多ければ多いほど良いのは間違いない。
地面へと落ちていく壊れた竜を見ながら、レオはその頭だった部分に光るものを見つけ、空を駆ける。
目にも止まらぬスピードで魔石を確保し、内心満足して地面へと舞い戻った。
竜が地面に落ちるよりも、完全に灰になるよりも早い帰還だった。
「アリエス、これ」
「はい、お預かりしますね」
笑顔で迎えてくれたアリエスに魔石を手渡す。その隣に立つリベラも興奮が収まらないといった様子だ。
「レオ、すごかったよ! かっこよかったよ!」
「ありがとう」
「レ、レオさん!」
背後から投げかけられた声に振り返ると、ルシャが駆け寄ってきていた。
その背後に立っている兵士達は、レオを恐ろしいモノを見る目で見ている。
もちろん呪いによるものもあるだろう。けれど彼らが感じているのは、それに加えて強大な魔物である竜を圧倒的な力で壊したことに対する恐怖だ。
これが呪いを受けていなければ、英雄のような扱いだったに違いない。
あまり目立ちたくはなかったが、仕方ないものとして諦めよう。
「レオさん、本当にありがとうございました!」
しかし駆け寄り頭を下げたルシャからそういった感情は読み取れない。
彼女は本心からレオに感謝を告げてくれているようで、レオとしても心が少し暖かくなった。
「いや、大丈夫だ」
「本当にありがとうございます。
レオさんが居なければ、私たちは多大な犠牲を払っていたことでしょう。
レーヴァティ法国を代表してお礼申し上げます」
「ルシャさん、とりあえず一旦レーヴァティに帰りましょう。
竜はレオ様が倒しましたが、兵士さん達の間にも動揺が広がっています。
なるべく早くこの場を離れる方がよいかと」
かしこまって深く頭を下げた始めたルシャにどうしようかレオが困っていると、アリエスが助け舟を出してくれた。
一刻も早くエニフ谷を離れるべきというアリエスの言葉にルシャは真剣な表情で頷き、もう一度だけレオに頭を下げると、振り返って兵士達に指示を出し始めた。
とりあえず場は収まったようだ。
兵士達はまだちらちらとレオを見ている者もいるが、ほとんどが自分の仕事に戻っている。
このままレーヴァティに戻れば、強い恐怖の視線を感じることもなくなるだろう。
「……命を救ってもらったような形なのに、ああいった態度は好きになれません」
「俺の右目は呪われているから仕方ないさ」
以前、勇者時代は大型の魔物を討伐したときには大きな歓声を受けたものだ。
その歓声も今では全く聞かなくなってしまった。
けれど、レオはそのことを気にしてはいない。
誰かから歓声をもらうよりも、アリエスやリベラといった名前の分かる人に喜んでもらった方が、心が温かくなると知ったから。
「さ、私たちも馬車に乗ろう。
ルシャ教皇が帰りに狙われるかもしれないし、まだまだ油断は禁物だよ。
遠足は帰るまでが遠足です」
「……なんですかそれ」
「教会の子供たちによく言ってた言葉だよ」
リベラとアリエスの言葉を聞きながら、レオは行きに乗ったのと同じ馬車へと歩き出す。
ふとその最中に、遠くに立つルシャが両手を掲げて雲をかき消すのを目撃した。
やや色の濃い暗雲は、雨を降らせる恐れがあったために祝福で消したのだろう。
(それにしても、雲を消せる祝福なんて、珍しいものを持っているな)
出来ないことはないが、あまりやろうとも思わなかった珍しい祝福の行使に、レオは内心で舌を巻いた。
近い将来、数多くの祝福を持つ者同士、これまで知らなかった祝福の使い道や、使う場面について話せると良いなと、そう思った。
天空に竜の姿を確認し、レーヴァティ法国の兵たちが取った行動は理想的だった。
全員がすぐに自分の役割を思い出し、前に進み出て弓を、杖を構える。
矢じりと杖先に魔法が集中し、それぞれが魔物を倒すために十分な威力を蓄積させる。
ゆっくりと降りてくる白金の竜に全員が狙いを合わせ、兵士の中でも指揮官クラスの人間が腰から剣を抜き、天に掲げる。
裂けた雲の隙間から射し込んだ光が剣に反射し、彼はそれを力の限りに振り下ろした。
「打て!!」
攻撃の合図とともに杖から魔法が、そして魔法の力を得た矢が竜へと向かう。
おびただしい数の魔法と矢の雨は、並大抵の魔物ならば問題なく討ち取れるほどの威力。
「……ばか……な……」
けれどそれはあくまでも並大抵の魔物相手ならだ。
竜の体に飛来した魔法も矢も、その輝く鱗に触れることはできても傷をつけることは叶わない。
刺さることなどなく、まるで弾かれるかのように地面へと落ちていく矢が、今ここに居る兵士達の無力さを物語っていた。
失意の底に兵士達が沈むのも無理はない。
兵隊全員で攻撃しても、倒すどころか傷一つ与えられていない。
圧倒的な力量差が、たった一匹の竜と多数の兵士達の間にはあった。
ここから先、彼らは誰がどのような攻撃をしても竜には傷一つ付けられない。
そして竜の圧倒的な暴力をもって彼らは一人残らず全滅するだろう。
「……なあルシャ教皇」
ただし彼らの中にも、その想定の中にもたった一人の男は入っていない。
そのただ一人であるレオは焦る兵士とは対照的にゆったりとした動作で振り返り、ルシャに尋ねた。
「あれは倒してもいい魔物か?」
それはまるで露店にて子供が母親に食べ物を買ってよいか聞いているような、そんな気楽な声音だった。
ルシャが目を見開いたのはそのためだろう。彼女はじっとレオを見たのちに、はっきりと頷いた。
「はい、あの竜はこのエニフ谷に棲みついている強大な魔物です。
これまでは遭遇した場合に被害が出ても逃げていたそうですが……倒せるのですか?」
「問題ない」
許可は得た。
レオはアリエスとリベラに鎧の祝福がかかっていることを再確認し、地面を蹴る。
跳ぶのではなく、「飛ぶ」。
天空を短時間だが飛翔する祝福を用いて、レオは空へと昇る。
高度を竜と合わせ、剣を構える。
今まで地上を見下ろしていた竜は、急に同じ高さへと上がってきたレオを威嚇する。
声ではない獰猛な音を鳴らし、その顔を怒りの色に染め、重圧を放っている。
なるほど確かに訓練を重ねている兵士達では手も足も出ない敵だ。
異形で巨大な怪物とはこういった敵のことを指すのだろう。
――開放は要らないか
けれど、レオは竜を圧倒的格下と見た。
本気を出すまでもないと判断した。
ハマルやカマリの時のように、誰かが危機に瀕しているわけではない。
開放したこれまでよりも、自分を見る兵士の視線が多いことを感じていたレオは無意識にアリエスに言われた「勇者の力やすごい剣を使わない」という言いつけを守った。
剣を構え、それと同時。
晴れているにもかかわらず、レオの頭上に雷が落ちた。
光と轟音が同時に発生する、まさにその場で起きた落雷。
自然現象であるそれを引き起こした竜は、レオが黒焦げになる姿を期待しただろう。
あるいは、灰となり風に消える姿でも思い浮かべたかもしれない。
「くだらない」
けれど、落ちてくる雷が急に消え、無傷で立っているレオの姿は想像できなかっただろう。
その証拠に、赤い眼は大きく、丸くなり、じっとレオを見つめている。
竜が動きを止め、レオとの距離を取る。
それは竜が持つ動物の本能的な恐怖。
そしておそらくは、レオが雷を斬ったことが見えなかったことによる理解できない者に対する畏怖だ。
この瞬間、生物としての格付けが完了した。
人間と竜ではなく、レオと竜という二つの格付けが。
音もなく天を蹴る。
発動している祝福は脚力強化、神速、音速、腕力強化、武器強化など多数。
その全てを数える必要はない。
一閃。
次の瞬間にはレオは竜の背後まで移動していた。
刃が滑る音を一瞬だけ奏でた後、ぬちゃりと嫌な音が響き、竜の首が重力に従って下へと落ちていく。
血を吹き出しながら、目を見開いた驚いた表情のまま、竜は壊された。
その場の誰もが目を疑うような、まるで夢のような光景だった。
地へと落ちながら灰へと還っていく竜。
それを何の感情もない目で見降ろしたときに、レオは気づいた。
(あ、魔石)
魔物を倒した際の魔石が路銀として考えたときにいかに重要かというのはアリエスとの旅で知ったことである。
あれだけのサイズの竜ならば、魔石も相当大きい筈だ。
レオは金銭の重要性がよく分からないが、多ければ多いほど良いのは間違いない。
地面へと落ちていく壊れた竜を見ながら、レオはその頭だった部分に光るものを見つけ、空を駆ける。
目にも止まらぬスピードで魔石を確保し、内心満足して地面へと舞い戻った。
竜が地面に落ちるよりも、完全に灰になるよりも早い帰還だった。
「アリエス、これ」
「はい、お預かりしますね」
笑顔で迎えてくれたアリエスに魔石を手渡す。その隣に立つリベラも興奮が収まらないといった様子だ。
「レオ、すごかったよ! かっこよかったよ!」
「ありがとう」
「レ、レオさん!」
背後から投げかけられた声に振り返ると、ルシャが駆け寄ってきていた。
その背後に立っている兵士達は、レオを恐ろしいモノを見る目で見ている。
もちろん呪いによるものもあるだろう。けれど彼らが感じているのは、それに加えて強大な魔物である竜を圧倒的な力で壊したことに対する恐怖だ。
これが呪いを受けていなければ、英雄のような扱いだったに違いない。
あまり目立ちたくはなかったが、仕方ないものとして諦めよう。
「レオさん、本当にありがとうございました!」
しかし駆け寄り頭を下げたルシャからそういった感情は読み取れない。
彼女は本心からレオに感謝を告げてくれているようで、レオとしても心が少し暖かくなった。
「いや、大丈夫だ」
「本当にありがとうございます。
レオさんが居なければ、私たちは多大な犠牲を払っていたことでしょう。
レーヴァティ法国を代表してお礼申し上げます」
「ルシャさん、とりあえず一旦レーヴァティに帰りましょう。
竜はレオ様が倒しましたが、兵士さん達の間にも動揺が広がっています。
なるべく早くこの場を離れる方がよいかと」
かしこまって深く頭を下げた始めたルシャにどうしようかレオが困っていると、アリエスが助け舟を出してくれた。
一刻も早くエニフ谷を離れるべきというアリエスの言葉にルシャは真剣な表情で頷き、もう一度だけレオに頭を下げると、振り返って兵士達に指示を出し始めた。
とりあえず場は収まったようだ。
兵士達はまだちらちらとレオを見ている者もいるが、ほとんどが自分の仕事に戻っている。
このままレーヴァティに戻れば、強い恐怖の視線を感じることもなくなるだろう。
「……命を救ってもらったような形なのに、ああいった態度は好きになれません」
「俺の右目は呪われているから仕方ないさ」
以前、勇者時代は大型の魔物を討伐したときには大きな歓声を受けたものだ。
その歓声も今では全く聞かなくなってしまった。
けれど、レオはそのことを気にしてはいない。
誰かから歓声をもらうよりも、アリエスやリベラといった名前の分かる人に喜んでもらった方が、心が温かくなると知ったから。
「さ、私たちも馬車に乗ろう。
ルシャ教皇が帰りに狙われるかもしれないし、まだまだ油断は禁物だよ。
遠足は帰るまでが遠足です」
「……なんですかそれ」
「教会の子供たちによく言ってた言葉だよ」
リベラとアリエスの言葉を聞きながら、レオは行きに乗ったのと同じ馬車へと歩き出す。
ふとその最中に、遠くに立つルシャが両手を掲げて雲をかき消すのを目撃した。
やや色の濃い暗雲は、雨を降らせる恐れがあったために祝福で消したのだろう。
(それにしても、雲を消せる祝福なんて、珍しいものを持っているな)
出来ないことはないが、あまりやろうとも思わなかった珍しい祝福の行使に、レオは内心で舌を巻いた。
近い将来、数多くの祝福を持つ者同士、これまで知らなかった祝福の使い道や、使う場面について話せると良いなと、そう思った。
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