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第3章 神に愛された女教皇
第62話 枢機卿の持っていた秘密とは
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エニフ谷はレーヴァティの西に東西に走る深い裂け目の事である。
その遥か地下には水はなく、ただ荒廃した地が広がるだけ。
地上から見下ろすと底は見えるものの、暗くやや不気味だ。
そしてその谷の底のさらに下に神聖玉を作成する祠があるらしい。
なぜそんな場所に祠を作ったのか甚だ疑問だが、どうやらレーヴァティが出来る前からある古代の施設だそうだ。
「祠には今の技術では再現できない扉がありまして、その鍵がレーヴァティに保管されているんです。毎年その鍵で入っているんですよ」
ということを得意げに語ってくれたララのお陰で、レオはエニフ谷に少し詳しくなった。
流石のアリエスもレーヴァティの機密事項や、大陸中央付近にあるエニフ谷については詳しくないらしく、じっと耳を傾けている。
まるで彼女と一緒に教わっているようで、少し嬉しくなったのはレオだけの秘密である。
「でも、こんな谷の底だと扉なんかなくても誰も来なさそうだよね」
「あ、それは私も思ってました」
リベラの言う通り、レオ達は今谷を下っている最中だ。
とはいえそこまで深い谷ではないために、底にはもうすぐ着く。
目の前には、真っ白な石造りのように見える扉がもう見えている。
エニフ谷に生息する魔物はやや強く、レオが戦闘をする場面もあった。
とはいえただの剣で問題はなく、祝福も使用しない程度の魔物だ。
念のために戦っただけで、兵士達だけでも十分に戦えただろう。
ルシャは列の中央で元気な姿を確認しているし、この谷の中で彼女が攫われるようなこともなさそうだ。
「あ、着きましたね。それでは行ってきます」
扉へと到着し、ララは前へと進み出る。どうやら鍵を開けるのは彼女の役目のようだ。
扉に近づいたララが何をしたのかはよく分からなかったが、しばらくすると扉は音を立てて横に移動した。
チラリと目を向けると、扉の奥は壁の材質からして違うようにも思える。
これが今は失われた技術で作られた設備かと、レオは感心した。
「すみません、レオさん。教会の関係者以外は入れない決まりで……。
本当に申し訳ありません」
背後から声を掛けられたので振り返ると、ルシャが心底申し訳なさそうに頭を下げていた。
その姿を見て、この人は謝ってばかりだなと思ってしまった。
レオとしてはそこまでかしこまられると逆に困るというか、気まずい感じになってしまうのだ。
「分かった。ここで待つ。外は任せろ」
「……はい、レオさんなら百人力です」
穏やかに微笑み、頭を下げるララと兵士を連れてルシャは中へと入っていく。
扉の奥はさらに深くなっているらしく、すぐに彼らの姿は見えなくなってしまった。
残ったのは、いつもの三人。
「……この扉の先、実はどこかに繋がってたりしないかな?」
「レオ様、ルシャ教皇の気配は追えますか?」
祝福を発動し、左目で扉の先を見る。
今の時代にはない建造物だが、レオの祝福ならば一般的な建造物と同じように透けた状態で人の気配を探ることができるようだ。
下り坂を降りている集団の光を捉え、レオは頷いた。
「ああ、追えるよ。一応見ておくね」
じっと扉の先に目を向けつつ、背後にも気を配る。
「にしても、神聖玉を作るなんていう現場に立ち会うとは思ってなかったなぁ」
「そうですね。街に当然あるもので、それがどんな風に作られているかなんて気にしたことありませんでしたから」
世間話を始める二人を横目に、レオの目は集団が止まったことを捉える。
おそらくそこが神聖玉を作成する場なのだろう。
これから先も見張るものの、特に目立った動きはない。
「作り始めたみたいだな。今のところは問題なさそうだ」
「結構長いって言ってたよね、ララさん」
「そうですね、ここは日も差さないし暑くはありませんが……良い機会ですし、少しサマカ枢機卿について話しませんか?
行きはララさんが居ましたし、昨日の夜はすぐ寝てしまいましたので」
時間を潰すがてら、アリエスが意見交換を打診してきた。
もちろんレオとしては断る理由はないので深く頷く。
「そうだね、あの事件の後ルシャ教皇とのこの旅が決まって、彼女について話したことが主だったし、丁度いいかも。で、アリエスはどう思っているの?」
「……外したことも多いので、あまり期待しないでくださいよ?
サマカ枢機卿の死に方は一旦置いておくとしても、彼が死んで得をする人でないと殺害する意味はないと思います。
だから、それに該当する人が犯人ではないかと思います」
「……深夜にあの部屋に居た、ユリス枢機卿だよね」
それに関してはレオも思っていたことだ。
あの部屋でルイネルという枢機卿は近い将来、派閥にサマカを迎え入れるつもりだった。
そのため、サマカを排除する必要性がガーランド教皇の派閥にはない。
けれど、ユリス枢機卿だけはサマカの鞍替えに反対していた。
それも、ルイネル枢機卿に縋る程強くだ。
「……ただ、殺したいほど憎んでいるようにも正直、見えなかったんですよね。
もちろん人は見かけによらないというのもありますが……。
それ以外だと、サマカ枢機卿がガーランド教皇の派閥に行く前に消して得をするのはザウラク教皇派閥ではあるのですが、こちらも殺すほどかと言われますと……」
「アリエスの意見に概ね賛成かな。
サマカ枢機卿が恨まれているのは確かなようだけど、殺されるほどなのかな」
レオとしてもアリエスの意見には賛成だった。
確かにサマカが死んで得をする人は居るが、だからといって彼を殺すかと言われると微妙なところだ。
「……そういえば、サマカ枢機卿はあの部屋で、ガーランド教皇の利益になる情報があるって言ってたよな」
「ガーランド教皇が得たら困る情報……ザウラク教皇に関することかな?」
「……どうでしょう、ガーランド教皇以外ですとザウラク教皇、ルシャ教皇、あるいはレーヴァティ法国そのものや他国のことなどでしょうか」
「……範囲が大きすぎて分からないね」
リベラの言う通り、全く絞り込めない。
サマカ枢機卿は何らかの情報を持っていて、それをばらされると困る人が居るが、それはガーランド教皇派閥以外の人物である。
それはザウラクかもしれないし、レーヴァティとは無関係であるスイード達の可能性だってある。
とはいえレオからすればスイード達もザウラク達も、もちろんルシャ達もサマカを殺害するとは思えない。
「……はぁ、あまりこういったことは言いたくないのですが、ルシャさんがピンチに陥った方が動きやすいと思ってしまいます」
「気持ちは分からなくもないよ」
苦笑いするリベラに対して、レオも内心で頷いた。
×××
しばらく三人で会話をして時間を潰し、昼前にはルシャ達が戻ってきた。
どうやらここまで短い時間で必要分を作成できたのは初めてらしく、兵士達が口々にルシャを持ち上げていた。
彼女は穏やかに微笑んで謙遜しているが、ララはものすごい勢いで頷いていた。
そうして合流したレオ達は兵士達と主に谷を上り、ようやく地上へと戻ってくる。
空はやや雲が覆っているものの、依然として晴れている。
時刻は昼前だし、今から戻れば夕方にはレーヴァティに戻れるだろう。
(……?)
目の前にレーヴァティの馬車を見つけたとき、レオは背後から気配を感じた。
思わず振り返るものの、そこには誰も居ない。
他の兵士は気づかずに馬車へと進んでいく。
立ち止まったのはレオと、彼の横を歩いていたリベラとアリエスだけ。
「レオ様?」
「いや、気のせ――」
右手に剣を取り出し、レオは空を見上げる。
まだ見えない。けれど、確実に居る。
轟く。まるで雷鳴のような大きな音が、大地にこだまする。
兵士達が静かに振り返るのを感じた。見なくても分かる。
彼らが目を見開き、絶句し、空を見上げていることに。
雲が裂け、その巨体が姿を現す。
白銀のうろこに金の鬣。鋭い牙に、こちらをじっと睨みつける深紅の眼。
「竜だ……」
誰かの声が、レオの耳に届いた。
その遥か地下には水はなく、ただ荒廃した地が広がるだけ。
地上から見下ろすと底は見えるものの、暗くやや不気味だ。
そしてその谷の底のさらに下に神聖玉を作成する祠があるらしい。
なぜそんな場所に祠を作ったのか甚だ疑問だが、どうやらレーヴァティが出来る前からある古代の施設だそうだ。
「祠には今の技術では再現できない扉がありまして、その鍵がレーヴァティに保管されているんです。毎年その鍵で入っているんですよ」
ということを得意げに語ってくれたララのお陰で、レオはエニフ谷に少し詳しくなった。
流石のアリエスもレーヴァティの機密事項や、大陸中央付近にあるエニフ谷については詳しくないらしく、じっと耳を傾けている。
まるで彼女と一緒に教わっているようで、少し嬉しくなったのはレオだけの秘密である。
「でも、こんな谷の底だと扉なんかなくても誰も来なさそうだよね」
「あ、それは私も思ってました」
リベラの言う通り、レオ達は今谷を下っている最中だ。
とはいえそこまで深い谷ではないために、底にはもうすぐ着く。
目の前には、真っ白な石造りのように見える扉がもう見えている。
エニフ谷に生息する魔物はやや強く、レオが戦闘をする場面もあった。
とはいえただの剣で問題はなく、祝福も使用しない程度の魔物だ。
念のために戦っただけで、兵士達だけでも十分に戦えただろう。
ルシャは列の中央で元気な姿を確認しているし、この谷の中で彼女が攫われるようなこともなさそうだ。
「あ、着きましたね。それでは行ってきます」
扉へと到着し、ララは前へと進み出る。どうやら鍵を開けるのは彼女の役目のようだ。
扉に近づいたララが何をしたのかはよく分からなかったが、しばらくすると扉は音を立てて横に移動した。
チラリと目を向けると、扉の奥は壁の材質からして違うようにも思える。
これが今は失われた技術で作られた設備かと、レオは感心した。
「すみません、レオさん。教会の関係者以外は入れない決まりで……。
本当に申し訳ありません」
背後から声を掛けられたので振り返ると、ルシャが心底申し訳なさそうに頭を下げていた。
その姿を見て、この人は謝ってばかりだなと思ってしまった。
レオとしてはそこまでかしこまられると逆に困るというか、気まずい感じになってしまうのだ。
「分かった。ここで待つ。外は任せろ」
「……はい、レオさんなら百人力です」
穏やかに微笑み、頭を下げるララと兵士を連れてルシャは中へと入っていく。
扉の奥はさらに深くなっているらしく、すぐに彼らの姿は見えなくなってしまった。
残ったのは、いつもの三人。
「……この扉の先、実はどこかに繋がってたりしないかな?」
「レオ様、ルシャ教皇の気配は追えますか?」
祝福を発動し、左目で扉の先を見る。
今の時代にはない建造物だが、レオの祝福ならば一般的な建造物と同じように透けた状態で人の気配を探ることができるようだ。
下り坂を降りている集団の光を捉え、レオは頷いた。
「ああ、追えるよ。一応見ておくね」
じっと扉の先に目を向けつつ、背後にも気を配る。
「にしても、神聖玉を作るなんていう現場に立ち会うとは思ってなかったなぁ」
「そうですね。街に当然あるもので、それがどんな風に作られているかなんて気にしたことありませんでしたから」
世間話を始める二人を横目に、レオの目は集団が止まったことを捉える。
おそらくそこが神聖玉を作成する場なのだろう。
これから先も見張るものの、特に目立った動きはない。
「作り始めたみたいだな。今のところは問題なさそうだ」
「結構長いって言ってたよね、ララさん」
「そうですね、ここは日も差さないし暑くはありませんが……良い機会ですし、少しサマカ枢機卿について話しませんか?
行きはララさんが居ましたし、昨日の夜はすぐ寝てしまいましたので」
時間を潰すがてら、アリエスが意見交換を打診してきた。
もちろんレオとしては断る理由はないので深く頷く。
「そうだね、あの事件の後ルシャ教皇とのこの旅が決まって、彼女について話したことが主だったし、丁度いいかも。で、アリエスはどう思っているの?」
「……外したことも多いので、あまり期待しないでくださいよ?
サマカ枢機卿の死に方は一旦置いておくとしても、彼が死んで得をする人でないと殺害する意味はないと思います。
だから、それに該当する人が犯人ではないかと思います」
「……深夜にあの部屋に居た、ユリス枢機卿だよね」
それに関してはレオも思っていたことだ。
あの部屋でルイネルという枢機卿は近い将来、派閥にサマカを迎え入れるつもりだった。
そのため、サマカを排除する必要性がガーランド教皇の派閥にはない。
けれど、ユリス枢機卿だけはサマカの鞍替えに反対していた。
それも、ルイネル枢機卿に縋る程強くだ。
「……ただ、殺したいほど憎んでいるようにも正直、見えなかったんですよね。
もちろん人は見かけによらないというのもありますが……。
それ以外だと、サマカ枢機卿がガーランド教皇の派閥に行く前に消して得をするのはザウラク教皇派閥ではあるのですが、こちらも殺すほどかと言われますと……」
「アリエスの意見に概ね賛成かな。
サマカ枢機卿が恨まれているのは確かなようだけど、殺されるほどなのかな」
レオとしてもアリエスの意見には賛成だった。
確かにサマカが死んで得をする人は居るが、だからといって彼を殺すかと言われると微妙なところだ。
「……そういえば、サマカ枢機卿はあの部屋で、ガーランド教皇の利益になる情報があるって言ってたよな」
「ガーランド教皇が得たら困る情報……ザウラク教皇に関することかな?」
「……どうでしょう、ガーランド教皇以外ですとザウラク教皇、ルシャ教皇、あるいはレーヴァティ法国そのものや他国のことなどでしょうか」
「……範囲が大きすぎて分からないね」
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それはザウラクかもしれないし、レーヴァティとは無関係であるスイード達の可能性だってある。
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「……はぁ、あまりこういったことは言いたくないのですが、ルシャさんがピンチに陥った方が動きやすいと思ってしまいます」
「気持ちは分からなくもないよ」
苦笑いするリベラに対して、レオも内心で頷いた。
×××
しばらく三人で会話をして時間を潰し、昼前にはルシャ達が戻ってきた。
どうやらここまで短い時間で必要分を作成できたのは初めてらしく、兵士達が口々にルシャを持ち上げていた。
彼女は穏やかに微笑んで謙遜しているが、ララはものすごい勢いで頷いていた。
そうして合流したレオ達は兵士達と主に谷を上り、ようやく地上へと戻ってくる。
空はやや雲が覆っているものの、依然として晴れている。
時刻は昼前だし、今から戻れば夕方にはレーヴァティに戻れるだろう。
(……?)
目の前にレーヴァティの馬車を見つけたとき、レオは背後から気配を感じた。
思わず振り返るものの、そこには誰も居ない。
他の兵士は気づかずに馬車へと進んでいく。
立ち止まったのはレオと、彼の横を歩いていたリベラとアリエスだけ。
「レオ様?」
「いや、気のせ――」
右手に剣を取り出し、レオは空を見上げる。
まだ見えない。けれど、確実に居る。
轟く。まるで雷鳴のような大きな音が、大地にこだまする。
兵士達が静かに振り返るのを感じた。見なくても分かる。
彼らが目を見開き、絶句し、空を見上げていることに。
雲が裂け、その巨体が姿を現す。
白銀のうろこに金の鬣。鋭い牙に、こちらをじっと睨みつける深紅の眼。
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