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第3章 神に愛された女教皇
第57話 右目が見せる、遠い未来
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行きと同じように祝福を使い、レオ達は宿屋へと帰ってくることができた。
時刻は夜中だが、まだギリギリで右目は疼いていない。
今から眠りに付けば、激痛を覚えることもないだろう。
わざわざ自分からあの地獄に向かうのは、精神的にきついものではあるが。
「レ、レオ様……その……手を握っておきましょうか?
一日くらいなら寝なくても問題ないでしょうし……」
だからこそアリエスはそう言ってくれたのだろう。
けれどレオは首を横に振ってその申し出を断った。
「今回はもう少し深く右目の光景を見たいんだ。ひょっとしたら、何かが分かるかもしれないから」
本音は別の所にもあるが、理由の一つを言って彼女を納得させようとする。
「で、ですがそれでは……」
しかしアリエスは心配そうな目でレオを気遣うように見つめている。
その肩に、ゆっくりとリベラが触れた。
アリエスが見上げると、リベラは悲しそうな顔をして首を横に振る。
「分かりました……レオ様、おやすみなさい」
「ああ、おやすみ」
後ろ髪引かれる思いだったのだろう。
アリエスとリベラはベッドに入るものの、なかなか寝息は聞こえてこなかった。
レオは同じようにベッドに横になりながら、意識をゆっくりと落としていく。
(……アリエスが、眠れますように)
彼女の提案を断った本当の理由を願いにして。
目の下にクマのできたアリエスの顔を思い浮かべながら、レオは地獄へと落ちていった。
×××
来た。ここだ。
日差しのない牢屋。そこで鎖に繋がれる一人の女性。
これが、ルシャ教皇の終着点。そして彼女の、明確な「死」
意識を集中し、レオはその光景を見る。
心が悲鳴を上げる。鼓動が早鐘のように動くのを感じる。
けれどその中で、レオは確かに見た。確かに読み取った。
「死」の寸前に、ルシャがうわごとのように呟いたことを。
『どうしてですか……神様』
読み取った。けれど、それは大きな意味を持たなかった。
ルシャがなぜ死ぬのか、それを知らなければならない。
もっと深く、もっと深く。光景に入らなくてはならない。
心が軋む音が響く。体が寒くて凍えそうになる。
現実世界では超人的な自分の体が、この光景の中ではとても弱々しく感じる。
そうしてレオは見て、見て、視て、視て、ミテ。
地獄を見続けた。
×××
目を覚ましたときに感じたものは、寒さだった。
いや、冷たさと言った方が正しい。
どんな時も絶好調なはずの自分の体が、言いようもない寒さを訴えている。
手が震えている。けれどこれは冷たいからではない。寒いからではない。
けれど、震えている。理由も分からないけれど、ただ震えている。
震えた手の向こうに、丸い双眸がじっと自分を見つめているのに気づいた。
――アリ……エスっ
寝る前と同じ、いやそれよりも目のクマを濃くした状態のアリエスは体を起こし、レオのベッドに近づく。
何も言わずに、動けない彼の左手を持ち上げ、アリエス自身の体で包む。
痛いくらいに強く、痛いと感じてしまうほど弱まった手を。
「もうっ……しないでっ……」
はっきりと目を見開いた。
それは祈りのようで、願いのようで。
そんなことを言われたら……いや、言われなくても。
「……だめ……だな……これは……」
もう、あの光景を深く見ないことを決めた。
もう、あの地獄にこれ以上深く浸からないことを決めた。
いや、そう決めざるを得なかった。
熱が戻ってくる。震えが収まる。
体が、自分が、勇者レオが、この世界へとゆっくりと戻ってくる。
「……あまりにも代償が大きすぎるな、これ。もうしないよ」
「……そう……ですね」
朝日の射しこむ宿屋の一室で、レオは再び世界へと戻ってくる。
彼は気づかない。気づかないからこそ。
彼女の祈りは聞き届けられない、彼女の願いは叶わない。
×××
あれからすぐ、リベラが起床し、酷い状態のアリエスを見て寝るように訴えた。
まだまだ大丈夫だと言っていたアリエスだが、レオから見ても今にも倒れそうだったので、ほぼ無理やり寝させることにした。
あれだけ大丈夫だと言っていたアリエスだが、ベッドに入ってすぐに眠りに落ちてしまう。
どうやら、レオが目覚めたところでようやく安心し、緊張の糸が解けたようだ。
「……昨日もほとんど寝てないみたいだから、限界が近かったんだろうね」
「それはリベラもだろ」
椅子に座り、穏やかな視線を眠るアリエスに向けるリベラもまた、目の下にクマを作っている。
しかし彼女はレオを見ると、苦笑いを浮かべた。
「レオには言われたくないなぁ……」
「…………」
レオが常人とは違うから表には出ないが、ここ最近の起きている時間はアリエスよりも長い。
勇者だから大丈夫と言ったところでリベラは納得しないことは知っているので、言い返すことはできなかった。
「……ねえレオ、今呪いはどれくらい?」
「……? 6割を切ったくらいか」
リベラは事あるごとにレオの中の呪いの残りについて尋ねてくる。
アリエスのお陰でもう少しかかりそうではあるが、確実に減っているので、そこまで心配しなくていいとレオは思っているのだが。
「……そう。着実に減ってて安心した。本当に、ありがとうね」
「あ、ああ……」
これまで多くの人から感謝を告げられたことはある。
けれど呪いについて聞いた後のリベラの感謝の言葉は、それらとは大きく異なっているようにレオには思えた。
「……それにしても、どうする?」
話題を変えようと思い、今日の予定について聞いてみると、リベラは腕を組んで考え始めた。
「詳しいことはアリエスとも話し合わないとだけど、振出しに戻った感じだよね。
ガーランド教皇とサマカ枢機卿の動きを追うか、それともそれ以外の可能性を追うか。
今日も昼過ぎにルシャ教皇が教会前の広場に来ると思うから、その後に決める?」
「……そうだな」
リベラの言う、振出しに戻るという表現があまりにも合致しすぎていて、レオは何とも言えない気分になった。
進んでいるのに、全く進んでいないような、そんな感覚。
ルシャを救えるのはいつのことになるのやら。
そもそもルシャが救いを求める段階にすらないのに、どう救えというのか。
(……そういえば)
ふと、レオは右目の光景で思ったことがあった。
アリエスの時は、月下の廃屋。リベラの時は墓場。
それぞれが、近い未来に起こることだった。
――今回は遠い未来なんだな
まるで呪いの右目が光景をレオに長く見せて楽しんでいるような。
そんな悪趣味ともいえる現状に、レオは何とも言えない気持ちを抱いた。
時刻は夜中だが、まだギリギリで右目は疼いていない。
今から眠りに付けば、激痛を覚えることもないだろう。
わざわざ自分からあの地獄に向かうのは、精神的にきついものではあるが。
「レ、レオ様……その……手を握っておきましょうか?
一日くらいなら寝なくても問題ないでしょうし……」
だからこそアリエスはそう言ってくれたのだろう。
けれどレオは首を横に振ってその申し出を断った。
「今回はもう少し深く右目の光景を見たいんだ。ひょっとしたら、何かが分かるかもしれないから」
本音は別の所にもあるが、理由の一つを言って彼女を納得させようとする。
「で、ですがそれでは……」
しかしアリエスは心配そうな目でレオを気遣うように見つめている。
その肩に、ゆっくりとリベラが触れた。
アリエスが見上げると、リベラは悲しそうな顔をして首を横に振る。
「分かりました……レオ様、おやすみなさい」
「ああ、おやすみ」
後ろ髪引かれる思いだったのだろう。
アリエスとリベラはベッドに入るものの、なかなか寝息は聞こえてこなかった。
レオは同じようにベッドに横になりながら、意識をゆっくりと落としていく。
(……アリエスが、眠れますように)
彼女の提案を断った本当の理由を願いにして。
目の下にクマのできたアリエスの顔を思い浮かべながら、レオは地獄へと落ちていった。
×××
来た。ここだ。
日差しのない牢屋。そこで鎖に繋がれる一人の女性。
これが、ルシャ教皇の終着点。そして彼女の、明確な「死」
意識を集中し、レオはその光景を見る。
心が悲鳴を上げる。鼓動が早鐘のように動くのを感じる。
けれどその中で、レオは確かに見た。確かに読み取った。
「死」の寸前に、ルシャがうわごとのように呟いたことを。
『どうしてですか……神様』
読み取った。けれど、それは大きな意味を持たなかった。
ルシャがなぜ死ぬのか、それを知らなければならない。
もっと深く、もっと深く。光景に入らなくてはならない。
心が軋む音が響く。体が寒くて凍えそうになる。
現実世界では超人的な自分の体が、この光景の中ではとても弱々しく感じる。
そうしてレオは見て、見て、視て、視て、ミテ。
地獄を見続けた。
×××
目を覚ましたときに感じたものは、寒さだった。
いや、冷たさと言った方が正しい。
どんな時も絶好調なはずの自分の体が、言いようもない寒さを訴えている。
手が震えている。けれどこれは冷たいからではない。寒いからではない。
けれど、震えている。理由も分からないけれど、ただ震えている。
震えた手の向こうに、丸い双眸がじっと自分を見つめているのに気づいた。
――アリ……エスっ
寝る前と同じ、いやそれよりも目のクマを濃くした状態のアリエスは体を起こし、レオのベッドに近づく。
何も言わずに、動けない彼の左手を持ち上げ、アリエス自身の体で包む。
痛いくらいに強く、痛いと感じてしまうほど弱まった手を。
「もうっ……しないでっ……」
はっきりと目を見開いた。
それは祈りのようで、願いのようで。
そんなことを言われたら……いや、言われなくても。
「……だめ……だな……これは……」
もう、あの光景を深く見ないことを決めた。
もう、あの地獄にこれ以上深く浸からないことを決めた。
いや、そう決めざるを得なかった。
熱が戻ってくる。震えが収まる。
体が、自分が、勇者レオが、この世界へとゆっくりと戻ってくる。
「……あまりにも代償が大きすぎるな、これ。もうしないよ」
「……そう……ですね」
朝日の射しこむ宿屋の一室で、レオは再び世界へと戻ってくる。
彼は気づかない。気づかないからこそ。
彼女の祈りは聞き届けられない、彼女の願いは叶わない。
×××
あれからすぐ、リベラが起床し、酷い状態のアリエスを見て寝るように訴えた。
まだまだ大丈夫だと言っていたアリエスだが、レオから見ても今にも倒れそうだったので、ほぼ無理やり寝させることにした。
あれだけ大丈夫だと言っていたアリエスだが、ベッドに入ってすぐに眠りに落ちてしまう。
どうやら、レオが目覚めたところでようやく安心し、緊張の糸が解けたようだ。
「……昨日もほとんど寝てないみたいだから、限界が近かったんだろうね」
「それはリベラもだろ」
椅子に座り、穏やかな視線を眠るアリエスに向けるリベラもまた、目の下にクマを作っている。
しかし彼女はレオを見ると、苦笑いを浮かべた。
「レオには言われたくないなぁ……」
「…………」
レオが常人とは違うから表には出ないが、ここ最近の起きている時間はアリエスよりも長い。
勇者だから大丈夫と言ったところでリベラは納得しないことは知っているので、言い返すことはできなかった。
「……ねえレオ、今呪いはどれくらい?」
「……? 6割を切ったくらいか」
リベラは事あるごとにレオの中の呪いの残りについて尋ねてくる。
アリエスのお陰でもう少しかかりそうではあるが、確実に減っているので、そこまで心配しなくていいとレオは思っているのだが。
「……そう。着実に減ってて安心した。本当に、ありがとうね」
「あ、ああ……」
これまで多くの人から感謝を告げられたことはある。
けれど呪いについて聞いた後のリベラの感謝の言葉は、それらとは大きく異なっているようにレオには思えた。
「……それにしても、どうする?」
話題を変えようと思い、今日の予定について聞いてみると、リベラは腕を組んで考え始めた。
「詳しいことはアリエスとも話し合わないとだけど、振出しに戻った感じだよね。
ガーランド教皇とサマカ枢機卿の動きを追うか、それともそれ以外の可能性を追うか。
今日も昼過ぎにルシャ教皇が教会前の広場に来ると思うから、その後に決める?」
「……そうだな」
リベラの言う、振出しに戻るという表現があまりにも合致しすぎていて、レオは何とも言えない気分になった。
進んでいるのに、全く進んでいないような、そんな感覚。
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そもそもルシャが救いを求める段階にすらないのに、どう救えというのか。
(……そういえば)
ふと、レオは右目の光景で思ったことがあった。
アリエスの時は、月下の廃屋。リベラの時は墓場。
それぞれが、近い未来に起こることだった。
――今回は遠い未来なんだな
まるで呪いの右目が光景をレオに長く見せて楽しんでいるような。
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