53 / 114
第3章 神に愛された女教皇
第53話 微かな違和感
しおりを挟む
本日も昼過ぎからルシャ達が現れるのは知っていたために、レオ達はそれまで宿屋の一室で休むことにした。
とはいえレオはもう眠る気にはなれず、椅子に座っている。
部屋ではリベラとアリエスが安らかな寝息を立てて眠りについている。
二人とも大丈夫だと早朝は言っていたが、やはり寝ていなかったらしい。
(多分、俺のせいなんだろうな……)
いつもあの悪夢の光景を見るたびに、アリエスが左手を握ってくれていることを知っている。
刺客の襲撃で反応したときにアリエスとリベラはテーブルの席についていたので、間違いなく起きていてくれたのだろう。
いや、うなされている自分の声で起こしてしまったのかもしれない。
彼女の優しさに甘えてしまっている自分がいる。
けれど、それはアリエスの時間を奪うことでもある。
アリエスはそれでも手を握ると言ってくれるが、このままでいいのかと思ってしまう。
(ダメだな……悪いことばかり考える……もっと別の事を考えるか)
アリエスやリベラの負担を考えるなら、真っ先に解決すべきはルシャのことだ。
そう思い、レオは自分なりに状況について考えることにした。
(なにか光景から分かることはないか)
レオはルシャが息絶える瞬間を見ている唯一の存在である。
映った墓からリベラの死地が分かったように、ルシャの光景を思い出すことで何かが分かるのではないかと考えた。
思い出す。
薄汚れた光のない暗い地下牢。唯一の明かりは松明の明かりだけ。
そしてそこに古びた拘束具に繋がれるボロボロのルシャ。
気持ちが暗くなるものの、さらに思い出す。
彼女は最後の瞬間に神に祈ったけれどその祈りは聞き届けられることはなかった。
(……ダメだな。何も分からない)
最初から最後まで思い出してみても、気づける点はなかった。
囚われているなら、レオの手で助け出せるのは間違いないのだが。
かといって今から教会の地下に殴り込みに行ったところで、ルシャが囚われていないのなら意味はない。
(昼過ぎにルシャが現れなければ教会に乗り込むのもありだけど、現れた場合にどうするか……)
レオとしても、手が全くないわけではない。
例えば、元同僚である双子の勇者は二度自分に教会について警告している。
なら、なぜ警告をしてくるのか、それを聞くこともできるはずだ。
そんな事を思いながら、窓を閉め切った暗い部屋でレオは昼になるのをじっと待った。
×××
昼前にはアリエスとリベラは目を覚ました。
三人で宿屋の亭主が作ってくれた食事に手を付ける。
シェラの料理の方がおいしいとリベラは言ったものの、正直レオにはそれが身内贔屓には思えなかった。
その後、昨日訪れた教会前の広場へと向かう。
広場は相変わらずの人で賑わっていた。
「今日は列に並ばなくていいですね。ルシャ教皇の確認をすればいいですから」
アリエスの言葉にレオは頷く。
しばらくすれば周りの人がざわつき始める。
どうやら今日もルシャは広場に現れたようだ。
「相変わらず凄い人気」
リベラが周りを見回しながら気後れしたように呟く。
「ルシャ教皇、元気そうですね」
アリエスは遠くで立つルシャを見てそう言った。
レオも視線を向ければ、ルシャは昨日と同じ笑顔で相談に来た人に対応しているようだった。
その横にはサマカの姿もあるが、ルシャはまだ危害を加えられた様子はない。
(念のために、祝福と呪いも見るか)
あまり意味があるとは思わないが、何とはなしに祝福を開放し、左目でルシャを見つめる。
相変わらず膨大な量の金の光が、レオの目に映る。
祝福を見抜く力を弱めつつ、呪いを見る力を強める。黒い靄は見えない。
そして再び祝福を見る力を強めていく。
(……あれ?)
ふとその時、レオはあることに気づいた。
最大まで祝福を見る力を強め、ルシャをじっと見つめる。
(……気のせいか?)
なんだろうか、心なしかルシャの祝福の量が減っている気がするのだ。
本当に少しのようにも思えるが、昨日はもう少し多かった気がする。
それによく見ると、祝福が少し揺らいでいるような、そんな気さえした。
「レオ様?」
「え? ああ、ルシャ教皇は無事みたいだ。祝福の量が少し減っている気がするけど」
アリエスに話しかけられ、レオは答える。
念のためにルシャの祝福についても共有すると、リベラは不思議そうに首を傾げた。
「祝福って減らないよね?」
「ああ、減らない。減ったと言っても本当に少しで見間違いかもしれない」
「ルシャ教皇ほどの祝福は見たことがないって言っていたから、それで多く捉えちゃったんじゃ?」
リベラの言葉に、レオは確かにと思った。
その可能性は十分にあると言えるだろう。
「……もしルシャ教皇が何かの原因で祝福を失っているなら、それが原因の可能性もありますね。
一応覚えておいて良いと思います。レオ様、明日も念のために確認してください」
「ああ」
アリエスの意見には全面的に賛成なので、レオは肯定の意を示した。
そのとき、隣でじっとルシャを見るリベラにレオは気づく。
「リベラ?」
声をかけると、彼女はレオを見て、いたずらに笑った。
「ねえ、ちょっと面白いことしない?」
リベラの突然の発言に、レオとアリエスは顔を見合わせた。
×××
「あら、昨日ぶりですね、レオさん」
「ああ、今日は相談というか、挨拶のようなものだ」
リベラの面白いこととは、列に並び、ルシャと面会するというものだった。
とはいえ相談することなどないので、簡単な挨拶をするだけである。
なぜそんなことをするのか、それはルシャの隣に立つ男を見れば明らかだった。
(ここまで分かりやすいのも珍しいな)
ルシャの隣に立つ枢機卿、サマカは目を見開いてアリエス達を見ている。
その拳は少し震えていて、目には怒りや恐怖といった感情が見て取れた。
レオは他者の感情を瞳の奥から少し読み取ることができるが、今のサマカの態度はあからさますぎてほとんどの人が気付くだろう。
アリエスやリベラも、睨むようにサマカを見ている。
「昨日はありがとう。おかげで気が晴れた。他の人の邪魔になるから、これで」
「はい、あなた達に神の加護がありますように」
ただ挨拶に訪れただけのレオ達に対しても、昨日と同じようにルシャは祈りを捧げてくれた。
彼女の後ろに立つファイとララも同じように祈りを捧げてくれる。
サマカが彼らから遅れて祈りだしたのが、やけに印象に残った。
列を外れ、レオ達は広場を横切り、離れた場所まで来る。
人通りの少ない隅に位置し、近くに誰も居ない事を確認して、振り返ってアリエスとリベラに目配りをする。
「……あれは確定ですね」
「あんな分かりやすくて枢機卿って務まるの?」
呆れたように呟く二人に、レオは全面的に賛成だった。
あれでは自分がやりましたと言っているようなものだ。
「サマカ枢機卿の単独犯でしょうね。ルシャ教皇達からは動揺も何も読み取れませんでした」
「アリエス、ルシャ教皇のこと疑っていたの?」
「……念のためですよ」
非難するようなリベラの言葉にアリエスは否定をするが、レオは彼女が本心からそう言っていないのではないかとなんとなく思った。
彼女は、おそらくルシャすらも疑っている。
「どうする? 教会に入るか? 一応方法はあるが」
「以前の領主邸宅に忍び込んだ方法ですね。アリだとは思います」
「……レオって何でもできるのね」
遠くを見るリベラに対し、レオは否定しようとしたが、アリエスがその前に否定してくれた。
「はい、レオ様ですから」
否定ではなく全面肯定だった。
呆れたような顔でアリエスを見るリベラの気持ちも分からないでもない。
ありがたいことではあるのだが、アリエスは自分に対して評価が高すぎはしないだろうか、とレオは内心で思った。
「……とりあえず、教会の裏口にでも行こう。流石にここから使うわけにはいかない」
姿を隠す祝福を使うにしても、今この場ではない。
もっと人の少ないところで使い、なるべく人目に付かない道のりで侵入すべきだ。
それをよく分かっているアリエスは頷き、よく分かっていないがレオについていけばいいと思っているであろうリベラも頷いた。
そしてレオが先頭で移動をし始める。
大通りを進み、教会の裏手に回ろうと角を曲がったとき。
「「こんにちは、レオさん」」
目の前に、黒衣の双子の勇者が現れた。
とはいえレオはもう眠る気にはなれず、椅子に座っている。
部屋ではリベラとアリエスが安らかな寝息を立てて眠りについている。
二人とも大丈夫だと早朝は言っていたが、やはり寝ていなかったらしい。
(多分、俺のせいなんだろうな……)
いつもあの悪夢の光景を見るたびに、アリエスが左手を握ってくれていることを知っている。
刺客の襲撃で反応したときにアリエスとリベラはテーブルの席についていたので、間違いなく起きていてくれたのだろう。
いや、うなされている自分の声で起こしてしまったのかもしれない。
彼女の優しさに甘えてしまっている自分がいる。
けれど、それはアリエスの時間を奪うことでもある。
アリエスはそれでも手を握ると言ってくれるが、このままでいいのかと思ってしまう。
(ダメだな……悪いことばかり考える……もっと別の事を考えるか)
アリエスやリベラの負担を考えるなら、真っ先に解決すべきはルシャのことだ。
そう思い、レオは自分なりに状況について考えることにした。
(なにか光景から分かることはないか)
レオはルシャが息絶える瞬間を見ている唯一の存在である。
映った墓からリベラの死地が分かったように、ルシャの光景を思い出すことで何かが分かるのではないかと考えた。
思い出す。
薄汚れた光のない暗い地下牢。唯一の明かりは松明の明かりだけ。
そしてそこに古びた拘束具に繋がれるボロボロのルシャ。
気持ちが暗くなるものの、さらに思い出す。
彼女は最後の瞬間に神に祈ったけれどその祈りは聞き届けられることはなかった。
(……ダメだな。何も分からない)
最初から最後まで思い出してみても、気づける点はなかった。
囚われているなら、レオの手で助け出せるのは間違いないのだが。
かといって今から教会の地下に殴り込みに行ったところで、ルシャが囚われていないのなら意味はない。
(昼過ぎにルシャが現れなければ教会に乗り込むのもありだけど、現れた場合にどうするか……)
レオとしても、手が全くないわけではない。
例えば、元同僚である双子の勇者は二度自分に教会について警告している。
なら、なぜ警告をしてくるのか、それを聞くこともできるはずだ。
そんな事を思いながら、窓を閉め切った暗い部屋でレオは昼になるのをじっと待った。
×××
昼前にはアリエスとリベラは目を覚ました。
三人で宿屋の亭主が作ってくれた食事に手を付ける。
シェラの料理の方がおいしいとリベラは言ったものの、正直レオにはそれが身内贔屓には思えなかった。
その後、昨日訪れた教会前の広場へと向かう。
広場は相変わらずの人で賑わっていた。
「今日は列に並ばなくていいですね。ルシャ教皇の確認をすればいいですから」
アリエスの言葉にレオは頷く。
しばらくすれば周りの人がざわつき始める。
どうやら今日もルシャは広場に現れたようだ。
「相変わらず凄い人気」
リベラが周りを見回しながら気後れしたように呟く。
「ルシャ教皇、元気そうですね」
アリエスは遠くで立つルシャを見てそう言った。
レオも視線を向ければ、ルシャは昨日と同じ笑顔で相談に来た人に対応しているようだった。
その横にはサマカの姿もあるが、ルシャはまだ危害を加えられた様子はない。
(念のために、祝福と呪いも見るか)
あまり意味があるとは思わないが、何とはなしに祝福を開放し、左目でルシャを見つめる。
相変わらず膨大な量の金の光が、レオの目に映る。
祝福を見抜く力を弱めつつ、呪いを見る力を強める。黒い靄は見えない。
そして再び祝福を見る力を強めていく。
(……あれ?)
ふとその時、レオはあることに気づいた。
最大まで祝福を見る力を強め、ルシャをじっと見つめる。
(……気のせいか?)
なんだろうか、心なしかルシャの祝福の量が減っている気がするのだ。
本当に少しのようにも思えるが、昨日はもう少し多かった気がする。
それによく見ると、祝福が少し揺らいでいるような、そんな気さえした。
「レオ様?」
「え? ああ、ルシャ教皇は無事みたいだ。祝福の量が少し減っている気がするけど」
アリエスに話しかけられ、レオは答える。
念のためにルシャの祝福についても共有すると、リベラは不思議そうに首を傾げた。
「祝福って減らないよね?」
「ああ、減らない。減ったと言っても本当に少しで見間違いかもしれない」
「ルシャ教皇ほどの祝福は見たことがないって言っていたから、それで多く捉えちゃったんじゃ?」
リベラの言葉に、レオは確かにと思った。
その可能性は十分にあると言えるだろう。
「……もしルシャ教皇が何かの原因で祝福を失っているなら、それが原因の可能性もありますね。
一応覚えておいて良いと思います。レオ様、明日も念のために確認してください」
「ああ」
アリエスの意見には全面的に賛成なので、レオは肯定の意を示した。
そのとき、隣でじっとルシャを見るリベラにレオは気づく。
「リベラ?」
声をかけると、彼女はレオを見て、いたずらに笑った。
「ねえ、ちょっと面白いことしない?」
リベラの突然の発言に、レオとアリエスは顔を見合わせた。
×××
「あら、昨日ぶりですね、レオさん」
「ああ、今日は相談というか、挨拶のようなものだ」
リベラの面白いこととは、列に並び、ルシャと面会するというものだった。
とはいえ相談することなどないので、簡単な挨拶をするだけである。
なぜそんなことをするのか、それはルシャの隣に立つ男を見れば明らかだった。
(ここまで分かりやすいのも珍しいな)
ルシャの隣に立つ枢機卿、サマカは目を見開いてアリエス達を見ている。
その拳は少し震えていて、目には怒りや恐怖といった感情が見て取れた。
レオは他者の感情を瞳の奥から少し読み取ることができるが、今のサマカの態度はあからさますぎてほとんどの人が気付くだろう。
アリエスやリベラも、睨むようにサマカを見ている。
「昨日はありがとう。おかげで気が晴れた。他の人の邪魔になるから、これで」
「はい、あなた達に神の加護がありますように」
ただ挨拶に訪れただけのレオ達に対しても、昨日と同じようにルシャは祈りを捧げてくれた。
彼女の後ろに立つファイとララも同じように祈りを捧げてくれる。
サマカが彼らから遅れて祈りだしたのが、やけに印象に残った。
列を外れ、レオ達は広場を横切り、離れた場所まで来る。
人通りの少ない隅に位置し、近くに誰も居ない事を確認して、振り返ってアリエスとリベラに目配りをする。
「……あれは確定ですね」
「あんな分かりやすくて枢機卿って務まるの?」
呆れたように呟く二人に、レオは全面的に賛成だった。
あれでは自分がやりましたと言っているようなものだ。
「サマカ枢機卿の単独犯でしょうね。ルシャ教皇達からは動揺も何も読み取れませんでした」
「アリエス、ルシャ教皇のこと疑っていたの?」
「……念のためですよ」
非難するようなリベラの言葉にアリエスは否定をするが、レオは彼女が本心からそう言っていないのではないかとなんとなく思った。
彼女は、おそらくルシャすらも疑っている。
「どうする? 教会に入るか? 一応方法はあるが」
「以前の領主邸宅に忍び込んだ方法ですね。アリだとは思います」
「……レオって何でもできるのね」
遠くを見るリベラに対し、レオは否定しようとしたが、アリエスがその前に否定してくれた。
「はい、レオ様ですから」
否定ではなく全面肯定だった。
呆れたような顔でアリエスを見るリベラの気持ちも分からないでもない。
ありがたいことではあるのだが、アリエスは自分に対して評価が高すぎはしないだろうか、とレオは内心で思った。
「……とりあえず、教会の裏口にでも行こう。流石にここから使うわけにはいかない」
姿を隠す祝福を使うにしても、今この場ではない。
もっと人の少ないところで使い、なるべく人目に付かない道のりで侵入すべきだ。
それをよく分かっているアリエスは頷き、よく分かっていないがレオについていけばいいと思っているであろうリベラも頷いた。
そしてレオが先頭で移動をし始める。
大通りを進み、教会の裏手に回ろうと角を曲がったとき。
「「こんにちは、レオさん」」
目の前に、黒衣の双子の勇者が現れた。
0
お気に入りに追加
50
あなたにおすすめの小説

悪役貴族の四男に転生した俺は、怠惰で自由な生活がしたいので、自由気ままな冒険者生活(スローライフ)を始めたかった。
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
俺は何もしてないのに兄達のせいで悪役貴族扱いされているんだが……
アーノルドは名門貴族クローリー家の四男に転生した。家の掲げる独立独行の家訓のため、剣技に魔術果ては鍛冶師の技術を身に着けた。
そして15歳となった現在。アーノルドは、魔剣士を育成する教育機関に入学するのだが、親戚や上の兄達のせいで悪役扱いをされ、付いた渾名は【悪役公子】。
実家ではやりたくもない【付与魔術】をやらされ、学園に通っていても心の無い言葉を投げかけられる日々に嫌気がさした俺は、自由を求めて冒険者になる事にした。
剣術ではなく刀を打ち刀を使う彼は、憧れの自由と、美味いメシとスローライフを求めて、時に戦い。時にメシを食らい、時に剣を打つ。
アーノルドの第二の人生が幕を開ける。しかし、同級生で仲の悪いメイザース家の娘ミナに学園での態度が演技だと知られてしまい。アーノルドの理想の生活は、ハチャメチャなものになって行く。

スキル喰らい(スキルイーター)がヤバすぎた 他人のスキルを食らって底辺から最強に駆け上がる
けんたん
ファンタジー
レイ・ユーグナイト 貴族の三男で産まれたおれは、12の成人の儀を受けたら家を出ないと行けなかった だが俺には誰にも言ってない秘密があった 前世の記憶があることだ
俺は10才になったら現代知識と貴族の子供が受ける継承の義で受け継ぐであろうスキルでスローライフの夢をみる
だが本来受け継ぐであろう親のスキルを何一つ受け継ぐことなく能無しとされひどい扱いを受けることになる だが実はスキルは受け継がなかったが俺にだけ見えるユニークスキル スキル喰らいで俺は密かに強くなり 俺に対してひどい扱いをしたやつを見返すことを心に誓った

チートがちと強すぎるが、異世界を満喫できればそれでいい
616號
ファンタジー
不慮の事故に遭い異世界に転移した主人公アキトは、強さや魔法を思い通り設定できるチートを手に入れた。ダンジョンや迷宮などが数多く存在し、それに加えて異世界からの侵略も日常的にある世界でチートすぎる魔法を次々と編み出して、自由にそして気ままに生きていく冒険物語。

少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

転生幼女のチートな悠々自適生活〜伝統魔法を使い続けていたら気づけば賢者になっていた〜
犬社護
ファンタジー
ユミル(4歳)は気がついたら、崖下にある森の中にいた。
馬車が崖下に落下した影響で、前世の記憶を思い出す。周囲には散乱した荷物だけでなく、さっきまで会話していた家族が横たわっており、自分だけ助かっていることにショックを受ける。
大雨の中を泣き叫んでいる時、1体の小さな精霊カーバンクルが現れる。前世もふもふ好きだったユミルは、もふもふ精霊と会話することで悲しみも和らぎ、互いに打ち解けることに成功する。
精霊カーバンクルと仲良くなったことで、彼女は日本古来の伝統に関わる魔法を習得するのだが、チート魔法のせいで色々やらかしていく。まわりの精霊や街に住む平民や貴族達もそれに振り回されるものの、愛くるしく天真爛漫な彼女を見ることで、皆がほっこり心を癒されていく。
人々や精霊に愛されていくユミルは、伝統魔法で仲間たちと悠々自適な生活を目指します。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる