魔王討伐の勇者は国を追い出され、行く当てもない旅に出る ~最強最悪の呪いで全てを奪われた勇者が、大切なものを見つけて呪いを解くまで~

紗沙

文字の大きさ
上 下
34 / 114
第2章 呪いを治す聖女

第34話 路地裏の聖女の正体

しおりを挟む
 レオ達の旅の目的は大きく分けて2つある。
 1つは、レオの右目の呪いを解くこと。これは説明不要だろう。

 そして1つは、レオの呪いが見せる光景で死ぬ運命にある人を助けること。
 今現在、レオ達はこの目的を果たすために行動していた。
 そのためにリベラやシェラと会話を重ね、リベラの死ぬ定めを変えようとしたのだ。

 そして今日もリベラを助ける為に彼女から話を聞こうと思っていたのだが。
 まさかここでもう一つの目的に密接な関係がある人物と遭遇するとは夢にも思っていなかった。

「はぁ……はぁ……」

 路地裏の民家の壁に手を置き、苦しそうな息をする一人の女性が目の前にいる。
 外套を身に纏い、被ったフードからは灰色の長い髪が垂れていた。
 前傾姿勢で胸を押さえているためにレオ達には気づいていないが、レオは彼女に見覚えがあった。

 この街に来た日に出会った、灰色の髪の女性だ。

「……っ……あなた……達……」

 女性がレオ達に気づき、顔を上げる。
 灰色の瞳と目が合ったが、その奥の感情は変身魔法ゆえに読み取れないことをレオは知っている。

「なぜ変身魔法を使っている?」

 だから、レオは先手を打った。
 彼の言葉に女性は目を見開いたものの、すぐに笑顔を作る。

「何の話……ですかっ……使ってません」

「そうか……先に謝っておく、すまない」

 事前に謝罪を述べ、レオは体内の祝福を開放する。
 確認を取り、それでも彼女は変身魔法を使っていないと主張した。
 それなら、解除されても文句は言えないだろう。

 全てを暴く祝福が、灰色の女性にぶつけられる。
 以前の月下の廃屋でアリエスの正体を明かした光の波は、今回も同じように隠されたものを暴いた。

「え……」

 アリエスが驚いた声を上げ、レオも声こそ上げなかったものの、僅かに眉を動かした。

 服装は変わらない。目の前の女性は外套を纏い、フードを被ったままだ。
 けれどその灰色の髪は輝かんばかりの金色に代わり、無機質な灰色の瞳は綺麗な空色へと変貌した。
 印象に残りにくい幸薄そうな顔は、穏やかな表情のそれへと変化していく。

 それは、まさに今から会いに行こうとしていた孤児院のシスターであるリベラだった。

 彼女は自分の体を見下ろし、視界の隅に金の髪が映るや否や、自分の変身魔法が暴かれたことを知ったのだろう。
 わなわなと震え、瞳が僅かにだが揺れ動いていた。

「ちょっと、なにするの!」

「え……」

 先ほど出なかった驚きの声が、レオの口から出た。
 目の前にいる女性はリベラで間違いないが、彼女の目には明らかな敵意がある。
 それに彼女の今の言葉遣いは、これまで会話してきた彼女とは違うようで。

 そんなとき、ハッとした様子でリベラは目を見開き、必死に笑顔を作った。

「こ、困ります。きゅ、急に変身魔法を解かれては。い、今のは世を忍ぶ姿ですので……」

「忍べていませんでしたけどね」

「…………」

 アリエスの言葉に、リベラはにっこりとした笑顔で応えた。
 彼女の額には青筋が浮かんでいるようにも見える。

「前から思っていたんです。リベラさん、猫被ってるんじゃないかなって」

「いえいえ、被ってませんよ。孤児院のシスターは素敵な女性ですよ」

「レオ様は騙せてもわたしは騙せません」

「そんな、騙すなんて人聞きの悪い……」

 アリエスとリベラはお互いに探り合うような会話をしている。
 けれど、レオはそれどころではなかった。

 変身魔法を暴く際に、全てを無効化する祝福を利用した。
 そして姿を現した人物を見逃さないように、祝福と呪いを見抜く祝福も利用した。
 普段とは違い、戦闘時と同じように最大限発揮されている左目の呪いを見抜く祝福が映し出している。

 強い祝福の光にかき消されていた闇を。
 リベラの体に見える、全身を包むような黒い靄を。

(……呪われている)

 以前は祝福の光で隠されていたようだが、今はしっかりと目にすることができる。
 その量はレオが今まで見てきたどの呪われた人よりも多かった。
 これだけ多量の呪いに蝕まれた人物が平然としているのが信じられなくて、思わずレオは問いかけてしまった。

「その呪いは……どこで……?」

「……っ!」

 はっきりと目を見開き、信じられないものを見る目でレオを見るリベラ。
 今の反応で分かった。リベラは自分自身が呪いに蝕まれていることを知っている。
 その上で周りには隠しているのだろうと。

 しばし目を合わせて沈黙を保つレオとリベラ。
 やがてリベラはレオの質問から逃れられないと観念したのか、息を吐いた。

「潮時かぁ……」

 これまでの清楚なシスターとしての雰囲気を霧散させ、街娘のように彼女は呟く。
 リベラはアリエスとレオを一瞥すると、体を横に向けた。

「全部話すよ。だから、ちょっとついてきて欲しいの。
 まだ……やらないといけないことがあるから……さ」

 急に態度を変えたリベラに戸惑いつつも、レオは頷いた。



 ×××



 リベラに連れられる形で隠れるように訪れたのは、孤児院へとつながる路地裏だった。
 彼女は前方の離れた位置に孤児院を捉え、何かを確認すると強く頷いた。

「じゃあ、ここで少し待っていて。別に遠くからなら見ていてもいいよ」

 そう言ったリベラの体を光が包む。変身魔法特有の光だ。
 その光が晴れたとき、リベラは背の高い商人のような姿へと変わっていた。

(……だからリベラは変身魔法には、ほころびがあったのか)

 変身魔法は姿を変えるが、変身の精度には高い練度が必要だ。
 アリエスのように一つの姿に毎回変わるなら、それを繰り返せば繰り返すほどに精度は上がっていく。
 現に、かなり長い年月使い続けたアリエスの変身魔法を見抜くことはレオをもってしても至難の業だった。

 けれどリベラは灰色の髪の幸薄そうな女性と、今の商人の二つの姿を持っている。
 これらの姿を入れ替えて使っているのなら、いつまで経っても変身魔法の精度はなかなか上がらない。
 以前路地裏でぶつかったときに一瞬で見抜けたのはアリエスという経験があったことが大きいが、それも理由の一つだったようだ。

「じゃあ、行ってくるから。少し待っていてね」

 背の高い青年の姿なのにもかかわらず、リベラの高い女性的な声が聞こえてきて、ちぐはぐな印象を受けた。
 けれどリベラはレオ達に構うことなく、彼らの横をすり抜けて孤児院へと向かう。
 振り返り、路地裏から視線だけを向けてリベラの動向を見守るレオ達。

 孤児院の前にたどり着き、リベラの扮した商人はドアをノックする。
 やがて扉が開き、変身前のリベラが着ていたようなシスター服を纏った修道女が現れた。

「……何か話していますね」

 アリエスの言う通り、シスターと商人は何か会話をしている。
 祝福を発動し、会話を盗み聞きしようかと思ったときに、リベラは懐から袋を取り出してシスターへと手渡した。

「金貨袋? どうする? 祝福で声を聞くこともできると思うけど」

「まあ、この後リベラさんが話してくれると思いますし、待ちましょう」

「分かった」

 しっかりとアリエスの意見を聞き、レオはそれに従った。
 リベラから金貨袋のようなものを受け取ったシスターはかしこまっていたが、やがて頭を何度も何度も下げながらそれを大事そうに懐へとしまった。
 孤児院のシスターは心から商人に感謝を告げているように見受けられた。

 リベラが変装した商人は笑顔で手を振り、孤児院を後にする。
 孤児院のシスターは魔法に詳しいわけではなさそうだったので、彼女にリベラの変装が見抜けた可能性は0だろう。

 やがて孤児院の敷地を抜け、商人はレオ達の待つ路地裏へと戻ってくる。
 彼女はそこで孤児院の方を注意深く何回か見て、変身魔法を解除した。

「……待たせてごめんね。それで、話すのはここでいい?」

「はい。構いません。レオ様、もし誰か来たら教えていただけますか? わたしでは聞き逃してしまいますので」

「分かった」

 レオは頷き、辺りの気配を探る。思った通りではあるが、知覚出来る範囲にレオ達三人以外の人は居ないようだ。
 リベラを見て、大丈夫だという意味を込めて頷くと、彼女も頷き返してくれた。

「約束通り全部話すけど、何から話せばいいかな。何か聞きたいことはある?」

 リベラは呆気からんとした表情でレオ達に尋ねる。
 聞きたいことはいっぱいある。
 なぜ変身魔法を使っているのか。なぜ呪いを身に受けているのか。
 けれどそんなことよりも。

「お前は……何者だ」

 それらを全て含めて、レオは目の前の女性がよく分からなくなっていた。
 彼女はいったい誰なのか。それが真っ先に口から出た疑問だった。

「何者って孤児院のシスターだけど……ってそんなのは求めてない答えだよね。
 ……あなた達が聞きたいことに答えるなら、私はリベラ・エンティア。
 数年前の路地裏の聖女にして、今街で噂になっている呪いを治す聖女だよ」

 衝撃だった。
 二人の聖女が同一人物だったこともそうだし、それがリベラだったことにも驚きだ。

「良かったんですか? 言ってしまって。状況を見るに、隠していたんでしょう?」

 アリエスの当然の疑問に、リベラは苦笑いする。

「レオさんだけならともかく、アリエスさんまでは言いくるめないでしょう。
 貴方たちは私が変身魔法で路地裏の聖女に化けていることを知った。
 そしてレオさんは私が呪われていること、そして祝福を持っていることを知っている。
 そこら辺を詰められたら、隠し通せなくていつかはバレることだから」

 ふぅ、と息を吐き、リベラはまっすぐにレオを見つめる。
 その目にはもはや恐怖の色はなく、ただ強い意志が見て取れた。

「まず謝っておくね。
 私は確かに呪いを治す聖女と呼ばれているけれど、レオさんの呪いを治すことはできません」

「……どういうことだ?」

 急に出てきた拒絶の言葉に、レオは戸惑う。
 リベラは首を横に振り、彼の勘違いを訂正しようとする。

「別に私に治す意志がないわけじゃないの。私はレオさんを助けたいと思ってる。
 これは本当だよ。でも、私はあなたの呪いを治せない。
 私があなたの呪いを治せば、私は死んでしまうから」

 呪いを治すのに、リベラが死んでしまう。
 その二つが結びつかなかったものの、リベラはすぐに答えを教えてくれた。

「私の祝福は呪いを治すのではなく、呪いを自分に移すものだから」

 その言葉に呼応するかのように路地裏を強い風が通り抜け、リベラの金の髪を揺らした。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~

おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。 どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。 そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。 その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。 その結果、様々な女性に迫られることになる。 元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。 「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」 今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

無能なので辞めさせていただきます!

サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。 マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。 えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって? 残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、 無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって? はいはいわかりました。 辞めますよ。 退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。 自分無能なんで、なんにもわかりませんから。 カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。

悪役貴族の四男に転生した俺は、怠惰で自由な生活がしたいので、自由気ままな冒険者生活(スローライフ)を始めたかった。

SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
俺は何もしてないのに兄達のせいで悪役貴族扱いされているんだが…… アーノルドは名門貴族クローリー家の四男に転生した。家の掲げる独立独行の家訓のため、剣技に魔術果ては鍛冶師の技術を身に着けた。 そして15歳となった現在。アーノルドは、魔剣士を育成する教育機関に入学するのだが、親戚や上の兄達のせいで悪役扱いをされ、付いた渾名は【悪役公子】。  実家ではやりたくもない【付与魔術】をやらされ、学園に通っていても心の無い言葉を投げかけられる日々に嫌気がさした俺は、自由を求めて冒険者になる事にした。  剣術ではなく刀を打ち刀を使う彼は、憧れの自由と、美味いメシとスローライフを求めて、時に戦い。時にメシを食らい、時に剣を打つ。  アーノルドの第二の人生が幕を開ける。しかし、同級生で仲の悪いメイザース家の娘ミナに学園での態度が演技だと知られてしまい。アーノルドの理想の生活は、ハチャメチャなものになって行く。

勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!

よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です! 僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。 つねやま  じゅんぺいと読む。 何処にでもいる普通のサラリーマン。 仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・ 突然気分が悪くなり、倒れそうになる。 周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。 何が起こったか分からないまま、気を失う。 気が付けば電車ではなく、どこかの建物。 周りにも人が倒れている。 僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。 気が付けば誰かがしゃべってる。 どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。 そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。 想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。 どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。 一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・ ですが、ここで問題が。 スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・ より良いスキルは早い者勝ち。 我も我もと群がる人々。 そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。 僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。 気が付けば2人だけになっていて・・・・ スキルも2つしか残っていない。 一つは鑑定。 もう一つは家事全般。 両方とも微妙だ・・・・ 彼女の名は才村 友郁 さいむら ゆか。 23歳。 今年社会人になりたて。 取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。

スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活

昼寝部
ファンタジー
 この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。  しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。  そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。  しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。  そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。  これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!

仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。 しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。 そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。 一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった! これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった

なるとし
ファンタジー
 鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。  特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。  武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。  だけど、その母と娘二人は、    とおおおおんでもないヤンデレだった…… 第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。

[鑑定]スキルしかない俺を追放したのはいいが、貴様らにはもう関わるのはイヤだから、さがさないでくれ!

どら焼き
ファンタジー
ついに!第5章突入! 舐めた奴らに、真実が牙を剥く! 何も説明無く、いきなり異世界転移!らしいのだが、この王冠つけたオッサン何を言っているのだ? しかも、ステータスが文字化けしていて、スキルも「鑑定??」だけって酷くない? 訳のわからない言葉?を発声している王女?と、勇者らしい同級生達がオレを城から捨てやがったので、 なんとか、苦労して宿代とパン代を稼ぐ主人公カザト! そして…わかってくる、この異世界の異常性。 出会いを重ねて、なんとか元の世界に戻る方法を切り開いて行く物語。 主人公の直接復讐する要素は、あまりありません。 相手方の、あまりにも酷い自堕落さから出てくる、ざまぁ要素は、少しづつ出てくる予定です。 ハーレム要素は、不明とします。 復讐での強制ハーレム要素は、無しの予定です。 追記  2023/07/21 表紙絵を戦闘モードになったあるヤツの参考絵にしました。 8月近くでなにが、変形するのかわかる予定です。 2024/02/23 アルファポリスオンリーを解除しました。

処理中です...