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第2章 呪いを治す聖女
第29話 二人の聖女
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次の日の朝、レオは少し離れたところで街の人に話を聞いて回るアリエスを見守っていた。
かなり距離は離れているものの、レオならば一瞬で助けに行ける距離だ。
話の結果は後ほどアリエス本人から聞くことになっている。
そんな視界の隅で聞き込み調査をしているアリエスに対し、相手は穏やかな視線を向けている。
少なくとも昨日のような値踏みするような、好奇の目は向けられていない。
(やっぱり奴隷っていうのはあんまり良くないものなのか……)
そうなったのは奴隷の首輪を隠している橙色の首の布のおかげだろう。
レオの呪いは激痛が走るために隠せないが、アリエスの首輪は隠すことができた。
これで彼女も少しは楽になるだろう。
そんなことを思っていると、ある程度聞き込みを終えたのか、アリエスがこちらに小走りで駆け寄ってきた。
「レオ様、いくつか町の人に話を聞いて分かったことがあります」
「そうか、ありがとう、近くで座って話そう」
情報を得たアリエスに礼を述べ、二人は近くの路地裏に入り、そこで階段を見つけ、腰を下ろした。
路地裏は相変わらず人通りがなく、二人で相談するにはうってつけの場所だ。
「まず呪いを治す聖女についてですが、確かに彼女に呪いを治してもらった人は居るようです。
噂ですが全部で三件あって、一件目は呪いを治療してもらったあとに金額を支払ったそうです。
その聖女は灰色の髪をした女性だったようで、この噂がかつての路地裏の聖女と、今の呪いを治す聖女が同一人物ではないかという根拠らしいですね」
階段にちょこんと腰かけたアリエスは両手を重ねたまま、呪いを治す聖女のことを語り始める。
まず話された噂は、確かに路地裏の聖女と似通った特徴の噂だった。
「二件目も呪いを治してもらったことは共通で、金額が一件目よりも高くなっていました。
姿については広まってはいないようです。
三件目は治した、という事実のみ広まっているみたいですね」
二つ目と三つ目の噂は、最初のものに比べてあまり具体的な内容はなかった。
けれど要求した金額が違うというのは、なにかヒントになるだろうか。
「一応聞いてはみたのですが、治してもらった人が聖女について話すことを頑なに拒んでいるようです。
約束したからだと言っているみたいですが、そうすると逆に一件目の噂で治された人は口が軽そうですね」
あはは、と苦笑いしながらアリエスはそう告げる。
以前エバも秘密を友人にばらされたと怒っていたことがあったし、人と人の間で広まるのはよくあることなのだろうとレオは思った。
「そして次に数年前の路地裏の聖女についてですが、こちらは実際に治療された人に話を聞くことが出来ました。
姿はシェラさんが言っていたのと全く同じで、灰色の髪に白い修道服でした」
「……話だけ聞くと、呪いを解く聖女と路地裏の聖女は同じ人物のように思えるけど」
姿かたちは似ていて、呪いを治すという祝福に関しても同じ。
さらにどこかの機関に属するわけでもなく、街の人を治している。
呪いを治せるという、あまりにも珍しい祝福を持つ人間が二人いると考えるよりは、二つは同一人物と考えた方がしっくりと来る。
まあ、目の前にまさにその二人目なのか三人目なのかは分からないものの、確かに呪いを治すことができる白銀の少女が居るのだが。
しかし、そんな二人目、または三人目でもあるアリエスは首を横に振って、再び口を開いた。
「ですが、路地裏の聖女は金銭を一切要求しなかったようです。
むしろその人は自分から進んで金銭を渡したと言っていましたので、ここは今の聖女とは違う点ですね」
「……そうなのか」
「とはいえ、お金を取っていなかったけれど、取るようになったという考え方もできますので、二人の聖女が同一人物である可能性はまだ高いと思います」
ふぅ、と一旦息をつき、アリエスは話の内容を切り替える。
「次にこの街についてなのですが、このカマリの街は現在、領主代理が治めているようです。
そしてこの領主代理ですが、正直言って否定的な意見が多いです。
保守的で、保身的、自分の事しか考えず、街の人のことは何とも思っていないようですね。
領主が街の人に寄り添ってくれていたようなのですが、その反動で人気はほぼない、と。
まあ、よくあるタイプです」
「……領主はなにをやっているんだ?」
領主代理は分かったが、その上にいる領主はなにをやっているのだろうか。
アリエスの話を聞く限り、不満が上がるような人を代理にしておくとは思えないが。
「それがですね、この街の領主は長いこと病に伏せているらしいです。
それで今の領主代理が代わりにこの街を治めているとか」
「病で……伏せてる?」
それはおかしい。
もし病で伏せているのなら、聖女の力ならなんとかできる筈だ。
この街で人の呪いを解くなら、あるいは解いていたなら、領主なんて真っ先に治すべき対象だろう。
なぜ呪いを治す聖女も路地裏の聖女も、領主を治さないのだろうか。
「あ、路地裏の聖女はその頃には姿を現さなくなっていたそうなので、彼女に領主を治すのは無理だと思います。
ただ話を聞いていると、どうやら今の聖女は呪いを治すことはできても、わたしの祝福とは少し違い怪我や病は治すことはできないみたいですね」
「……そうなのか」
これまで聖女の祝福はアリエスと似たものと思っていたが、どうやら白銀の少女のとは全く違うらしい。
「あるいは領主が病というのは表向きで、なにか別の事情があるのかもしれません。
呪いを治せる程の珍しい祝福持ちなのに、街を治める人に囲われていないというのは不思議でもありますから」
「…………」
「……レオ様?」
レオは、ようやく気付いた。
横に座る、たった一人の星。それがどれだけ貴重で、大切なものなのか。
(呪いを治せる聖女は、たくさんの人に必要とされる存在だ)
だから街には呪いを治せる聖女の噂が流れているし、今なお路地裏の聖女は語り継がれている。
呪いは治すことはできないからこそ、それを治せる唯一無二の祝福は貴重なものになる。
なら、それに加えて病や怪我も治せるアリエスは?
そんなもの考えるまでもない。
誰もがアリエスの力を欲しがり、彼女を頼るだろう。
聖女以上に、彼女はもてはやされる筈だ。それが……それがどうしても。
――いやだ。
強く、強くそう思った。
本来ならアリエスは聖女のように人々から賛美され、崇められるような存在でなければならないのかもしれない。
もっとアリエスという存在を世に知らしめなければならないのかもしれない。
けれど、その全てを考えて嫌だと思った。
ようやく見つけたたった一つの星を、どうしても手放したくないと思ってしまった。
「大丈夫ですよ」
「……っ」
手を握られ、レオは正気に返る。
ハッとして横を向くと、アリエスはまっすぐな目でレオの目を覗き込んでいた。
「わたしはレオ様に言われなければ力を使いません。わたしの全ては、レオ様のものです」
「……そうっ……だな……」
その言葉が、どうしようもなく嬉しかった。
素直に喜べない自分が居るけれどその全てを今は無視して、ただ喜びを内心で満たした。
レオは深く息を吐き、拳を強く握りしめる。
「ごめん、この後だけど、どうしようか。街での聞き込みは終わったけれど、情報は少ない。
路地裏の聖女っていう名前から、路地裏を見てみようかなと思うんだけど」
「短絡的ではありますが、特にすることもないので良いと思います。
行きましょう、レオ様」
必死に話題を変えようと発したこれからの予定に対してアリエスは頷き、立ち上がる。
そして振り返り、気遣うような視線をレオに向けた。
「レオ様、よく聞いてください……聖女はレオ様の呪いを治せない可能性があります。
怪我や病を癒せないけれど、呪いを癒すことに特化しているという楽観的な考えなら、ありえるくらいです」
彼女もまたレオの気持ちを察してくれたのだろう。
自分の祝福の事ではなく、聖女の祝福についての話を振ってきた。
「……そうかもしれないな。その可能性は考えておくよ」
アリエスの気遣いに様々な感情を抱きつつも、返事をする。
けれどレオは聖女の持つ祝福が隣の白銀の少女よりも上のようには思えなかった。
それは今、話を聞いたからというのもあるが、アリエスという少女を隣で見てきたからである。
けれど、その考えがアリエスを特別だと思っていることから来ている、ということには気づかなかった。
かなり距離は離れているものの、レオならば一瞬で助けに行ける距離だ。
話の結果は後ほどアリエス本人から聞くことになっている。
そんな視界の隅で聞き込み調査をしているアリエスに対し、相手は穏やかな視線を向けている。
少なくとも昨日のような値踏みするような、好奇の目は向けられていない。
(やっぱり奴隷っていうのはあんまり良くないものなのか……)
そうなったのは奴隷の首輪を隠している橙色の首の布のおかげだろう。
レオの呪いは激痛が走るために隠せないが、アリエスの首輪は隠すことができた。
これで彼女も少しは楽になるだろう。
そんなことを思っていると、ある程度聞き込みを終えたのか、アリエスがこちらに小走りで駆け寄ってきた。
「レオ様、いくつか町の人に話を聞いて分かったことがあります」
「そうか、ありがとう、近くで座って話そう」
情報を得たアリエスに礼を述べ、二人は近くの路地裏に入り、そこで階段を見つけ、腰を下ろした。
路地裏は相変わらず人通りがなく、二人で相談するにはうってつけの場所だ。
「まず呪いを治す聖女についてですが、確かに彼女に呪いを治してもらった人は居るようです。
噂ですが全部で三件あって、一件目は呪いを治療してもらったあとに金額を支払ったそうです。
その聖女は灰色の髪をした女性だったようで、この噂がかつての路地裏の聖女と、今の呪いを治す聖女が同一人物ではないかという根拠らしいですね」
階段にちょこんと腰かけたアリエスは両手を重ねたまま、呪いを治す聖女のことを語り始める。
まず話された噂は、確かに路地裏の聖女と似通った特徴の噂だった。
「二件目も呪いを治してもらったことは共通で、金額が一件目よりも高くなっていました。
姿については広まってはいないようです。
三件目は治した、という事実のみ広まっているみたいですね」
二つ目と三つ目の噂は、最初のものに比べてあまり具体的な内容はなかった。
けれど要求した金額が違うというのは、なにかヒントになるだろうか。
「一応聞いてはみたのですが、治してもらった人が聖女について話すことを頑なに拒んでいるようです。
約束したからだと言っているみたいですが、そうすると逆に一件目の噂で治された人は口が軽そうですね」
あはは、と苦笑いしながらアリエスはそう告げる。
以前エバも秘密を友人にばらされたと怒っていたことがあったし、人と人の間で広まるのはよくあることなのだろうとレオは思った。
「そして次に数年前の路地裏の聖女についてですが、こちらは実際に治療された人に話を聞くことが出来ました。
姿はシェラさんが言っていたのと全く同じで、灰色の髪に白い修道服でした」
「……話だけ聞くと、呪いを解く聖女と路地裏の聖女は同じ人物のように思えるけど」
姿かたちは似ていて、呪いを治すという祝福に関しても同じ。
さらにどこかの機関に属するわけでもなく、街の人を治している。
呪いを治せるという、あまりにも珍しい祝福を持つ人間が二人いると考えるよりは、二つは同一人物と考えた方がしっくりと来る。
まあ、目の前にまさにその二人目なのか三人目なのかは分からないものの、確かに呪いを治すことができる白銀の少女が居るのだが。
しかし、そんな二人目、または三人目でもあるアリエスは首を横に振って、再び口を開いた。
「ですが、路地裏の聖女は金銭を一切要求しなかったようです。
むしろその人は自分から進んで金銭を渡したと言っていましたので、ここは今の聖女とは違う点ですね」
「……そうなのか」
「とはいえ、お金を取っていなかったけれど、取るようになったという考え方もできますので、二人の聖女が同一人物である可能性はまだ高いと思います」
ふぅ、と一旦息をつき、アリエスは話の内容を切り替える。
「次にこの街についてなのですが、このカマリの街は現在、領主代理が治めているようです。
そしてこの領主代理ですが、正直言って否定的な意見が多いです。
保守的で、保身的、自分の事しか考えず、街の人のことは何とも思っていないようですね。
領主が街の人に寄り添ってくれていたようなのですが、その反動で人気はほぼない、と。
まあ、よくあるタイプです」
「……領主はなにをやっているんだ?」
領主代理は分かったが、その上にいる領主はなにをやっているのだろうか。
アリエスの話を聞く限り、不満が上がるような人を代理にしておくとは思えないが。
「それがですね、この街の領主は長いこと病に伏せているらしいです。
それで今の領主代理が代わりにこの街を治めているとか」
「病で……伏せてる?」
それはおかしい。
もし病で伏せているのなら、聖女の力ならなんとかできる筈だ。
この街で人の呪いを解くなら、あるいは解いていたなら、領主なんて真っ先に治すべき対象だろう。
なぜ呪いを治す聖女も路地裏の聖女も、領主を治さないのだろうか。
「あ、路地裏の聖女はその頃には姿を現さなくなっていたそうなので、彼女に領主を治すのは無理だと思います。
ただ話を聞いていると、どうやら今の聖女は呪いを治すことはできても、わたしの祝福とは少し違い怪我や病は治すことはできないみたいですね」
「……そうなのか」
これまで聖女の祝福はアリエスと似たものと思っていたが、どうやら白銀の少女のとは全く違うらしい。
「あるいは領主が病というのは表向きで、なにか別の事情があるのかもしれません。
呪いを治せる程の珍しい祝福持ちなのに、街を治める人に囲われていないというのは不思議でもありますから」
「…………」
「……レオ様?」
レオは、ようやく気付いた。
横に座る、たった一人の星。それがどれだけ貴重で、大切なものなのか。
(呪いを治せる聖女は、たくさんの人に必要とされる存在だ)
だから街には呪いを治せる聖女の噂が流れているし、今なお路地裏の聖女は語り継がれている。
呪いは治すことはできないからこそ、それを治せる唯一無二の祝福は貴重なものになる。
なら、それに加えて病や怪我も治せるアリエスは?
そんなもの考えるまでもない。
誰もがアリエスの力を欲しがり、彼女を頼るだろう。
聖女以上に、彼女はもてはやされる筈だ。それが……それがどうしても。
――いやだ。
強く、強くそう思った。
本来ならアリエスは聖女のように人々から賛美され、崇められるような存在でなければならないのかもしれない。
もっとアリエスという存在を世に知らしめなければならないのかもしれない。
けれど、その全てを考えて嫌だと思った。
ようやく見つけたたった一つの星を、どうしても手放したくないと思ってしまった。
「大丈夫ですよ」
「……っ」
手を握られ、レオは正気に返る。
ハッとして横を向くと、アリエスはまっすぐな目でレオの目を覗き込んでいた。
「わたしはレオ様に言われなければ力を使いません。わたしの全ては、レオ様のものです」
「……そうっ……だな……」
その言葉が、どうしようもなく嬉しかった。
素直に喜べない自分が居るけれどその全てを今は無視して、ただ喜びを内心で満たした。
レオは深く息を吐き、拳を強く握りしめる。
「ごめん、この後だけど、どうしようか。街での聞き込みは終わったけれど、情報は少ない。
路地裏の聖女っていう名前から、路地裏を見てみようかなと思うんだけど」
「短絡的ではありますが、特にすることもないので良いと思います。
行きましょう、レオ様」
必死に話題を変えようと発したこれからの予定に対してアリエスは頷き、立ち上がる。
そして振り返り、気遣うような視線をレオに向けた。
「レオ様、よく聞いてください……聖女はレオ様の呪いを治せない可能性があります。
怪我や病を癒せないけれど、呪いを癒すことに特化しているという楽観的な考えなら、ありえるくらいです」
彼女もまたレオの気持ちを察してくれたのだろう。
自分の祝福の事ではなく、聖女の祝福についての話を振ってきた。
「……そうかもしれないな。その可能性は考えておくよ」
アリエスの気遣いに様々な感情を抱きつつも、返事をする。
けれどレオは聖女の持つ祝福が隣の白銀の少女よりも上のようには思えなかった。
それは今、話を聞いたからというのもあるが、アリエスという少女を隣で見てきたからである。
けれど、その考えがアリエスを特別だと思っていることから来ている、ということには気づかなかった。
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