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第1章 呪いを恐れない奴隷少女
第20話 治せる祝福と治せないもの
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昼下がりの森の中。
遠くで揺れる木々を見つめながら、レオはゆっくりと息を吐く。
全てが上手くいった。
アリエスを救うことも、彼女の目が見えるようになり、しかも自分を怖がらなかったことも。
自分達にとって都合が良すぎるくらいだ。
でも、本当に良かった。
「あの……レオ様……」
泣いている顔を見られたくないから反対側を向いていてくれと頼まれたので言われるままにしていたが、声をかけられたので振り返る。
するとアリエスは立ち上がっていて、輝くような瞳をレオに向けていた。
「アリエス……?」
「レオ様、聞いてください。これ、呪いも治せる祝福みたいです!」
心底嬉しそうに声を出すアリエス。
今にも飛び上がりそうな雰囲気に、心からの笑顔。
それが今までの無表情なアリエスと違いが大きすぎて、思わずレオは内心で笑ってしまった。
どうやら本当の姿のアリエスは、表情豊かなようだ。
(待て……呪いが治せる?)
聞いた言葉をはっきりと理解し、レオは腕を組んで顎に指を当てる。
呪いは治らないというのは世界における常識だ。
過去から現在までにおいて、少なくとも王国付近ではそういった前例はないはず。
だからこそレオは追放されたのだが。
「わたしの目は以前、魔物に傷つけられ、その結果呪われたものでした。
傷は治りましたけど、結局瞼を開くことはできなかったんですが……綺麗さっぱり治りました」
あの夜中の廃屋で、アリエスは目が見えなかったが、それは目を瞑っているだけで、少なくとも傷のようなものは見えなかった。
たしかに失明するくらい眼球を深く傷つけられたのなら、顔にも傷はある筈だ。
それがないということは、傷は癒えたけれど、眼球は呪いにより失明したということ。
呪いは体内に溜まり、どこかの器官に影響を与える。
それが眼球だという例も聞いたことがある。
けれど今、アリエスの目は傷があるどころか、宝石のように輝いている。
そこには呪いなんてものは少しも見受けられない。
彼女の祝福の光は彼女自身の目を覆っていた。
それはつまり。
「す、すごいじゃないか! 呪いを治せるなんて!」
思わず興奮して声を出してしまうと、アリエスは嬉しそうに微笑んで首が取れそうなくらいに頷く。
レオもアリエスも、興奮が押さえきれないといった様子だ。
「はい! これでレオ様の呪いを治せます!」
「そうか……ありがとう、アリエス……」
穏やかな笑みを浮かべ、レオは感謝を述べる。
本当に良い方向に事態が動いている。
まさかこんなに早く呪いが解けるなんて。
しかも、解いてくれるのがアリエスだなんて。
まるで運命のようだ。
レオの言葉に、なぜか少しだけぼーっとしていたアリエス。
しかし、正気に戻った彼女は素早い動きでレオの右手を掴み、両手で包み込むように握る。
手のひらに広がる、何度か感じたことのある彼女の熱。
それが、心地よかった。
「行きます!」
気合は十分。
むんっ!とやや強く手を握り、ぎゅっと目を瞑ったアリエスの体から光が溢れる。
よく見るとその光は衛生兵などが使っている傷を癒す祝福を使ったときに出る金色の光と違い、白く、まばゆく輝いている。
少なくともレオはこの色の光を見たことがない。
まるで夜の満月に照らされて光る雪のような。
これが、アリエスの祝福。
彼女だけが持つ、呪いを癒す絶対の権能。
その光がレオを包み、温かい熱を体中に与えてくれる。
(癒して……いる?)
レオは戦いで傷を受けてはいない。
それゆえに治る部分はない。
だが、これまで溜まっていた疲労が少しだが消えていくのを感じる。
衛生兵は傷を癒すだけで疲労までは回復しなかったはず。
傷に疲労に、呪い。
なんでも癒すというのか。
(なんて……上位互換の祝福なんだ……)
何人かの衛生兵とは知り合いだが、ここまで万能な祝福を持っている人は知らない。
エバはもちろんの事、同じ勇者の中にも居ないだろう。
おそらく自分とやりあえる唯一の人材である彼女でも不可能なはずだ。
そうレオは結論付けた。
やがて眩い光が消えていく。
体に灯った熱も、ゆっくりと引いていく。
けれどアリエスが握ってくれている手は、ずっと温かいままだ。
「……ふぅー」
終わったのだろう。
アリエスは一仕事終えたように息を吐き、ゆっくりと目を開く。
また宝石のような瞳が、レオを捉え、そして。
大きく、見開かれた。
「なん……で……」
ふるふると震えはじめるアリエス。
そして再び、レオの視界に白い光が映る。
(え?……なんだ?……なんでまた?)
二度目の祝福の行使に混乱するレオ。
しかも今回、アリエスはじっとレオを見つめたままで祝福を使用している。
その光も、やがて消えていく。
理解できない二度目の祝福。
しかし。
アリエスの目が震え、そこから大粒の涙が零れ落ちた。
「なんで……なんで……なんで!」
「ア、 アリエス!落ち着け!」
狂ったように祝福を繰り返すアリエス。
何度も何度も何度も、白い光がレオを包んでは、消えていく。
錯乱したように祝福を行使するアリエスの姿が、あの廃屋での彼女と被った。
恐怖し、レオの結界から逃げ出してしまったアリエスと。
「消えない……消えない……なんで……消えない!」
「お、おい……」
「消えないんです……レオ様の呪いが……レオ様の呪いだけが……消えないっ……」
レオの頭が真っ白になる。
運命だと思った。
このまま幸せな終わりだと考えていた。
そのくらい、良い流れは来ていた。
なのに、消えない……? 結局、この呪いは治らない?
「そん……な……」
「う……あっ……」
それがダメだった。
呆然と呟いたレオを見て、アリエスはまた祝福を繰り返す。
何度も何度も、発動をし続ける。
結果が変わらないのは、涙でくしゃくしゃになったアリエスを見れば分かる。
それでも彼女は、まだ。
「アリエス! もういい、いいんだ!」
見ていられなくなって、レオはアリエスの手を振り払い、彼女を抱きしめた。
祝福の行使は使用者の体力や気力を使用する。
けれどそれ以上に、今のアリエスを見ていられなかった。
「レオ様っ……わたし……わたしっ……」
「俺は大丈夫だから……アリエスの目が見えるようになっただけで、十分だから……」
呪いが消えないことは悲しい。
でも、そのことでアリエスが泣くことの方がもっと悲しい。
この呪いは自分の甘さが招いたものだからアリエスは悪くない。
だから、泣かないでくれ。
そうレオは心の中で強く願った。
けれど、腕の中の白銀の少女は泣き止まない。
「なんで……返せるって……思ったのにっ……助けてもらったのに……生きる意味をもらったのにっ……わたしには……なにもできないっ」
「違う!……アリエスからはたくさんもらってる! だから……だから……」
返しきれないほど貰ったのは自分の方だ。
アリエスがいなければ自分はここには居ない。
彼女が居たからこそ、まだレオはレオで居られる。
彼女無しでは、たった一人になって、だれにも頼れずにきっと壊れてしまう。
「ごめんなさいっ……わたし……絶対レオ様の呪いを解きますっ……絶対……絶対っ……」
「……っ」
腕の中で皴になりそうなほど強くレオの服を掴んだアリエスが、決意の籠った声を出す。
これまでの彼女からは想像もつかないほど、いろんな感情がごちゃまぜになった言葉だった。
その言葉に、レオは何て返せばいいのか分からなかった。
アリエスの言葉が間違っているなら、否定できる。
先ほどのように、貰っているのに貰っていないという言葉ならば、違うと強く言える。
けれど今の言葉は、彼女の想いだ。
それに、それは自分を想ってくれたもので、間違っているわけじゃない。
だから、否定できない。
できないけれど。
けれど、それで良かったのかとレオはアリエスを抱きしめながら思った。
なぜかは分からないが、何の言葉も返さないことが、間違いのように思えた。
そう思えても、レオには何も言えない。
どんな言葉をかければいいのか、分からないから。
だから、ただ腕の中に居る少女の熱を感じることしかできない。
熱を感じる程近くに居るはずのアリエスが、なぜだか遠くに感じられた。
この日、白銀の少女は誓いを立てる。
何をしても必ず、自分の主の呪いを解くと。
遠くで揺れる木々を見つめながら、レオはゆっくりと息を吐く。
全てが上手くいった。
アリエスを救うことも、彼女の目が見えるようになり、しかも自分を怖がらなかったことも。
自分達にとって都合が良すぎるくらいだ。
でも、本当に良かった。
「あの……レオ様……」
泣いている顔を見られたくないから反対側を向いていてくれと頼まれたので言われるままにしていたが、声をかけられたので振り返る。
するとアリエスは立ち上がっていて、輝くような瞳をレオに向けていた。
「アリエス……?」
「レオ様、聞いてください。これ、呪いも治せる祝福みたいです!」
心底嬉しそうに声を出すアリエス。
今にも飛び上がりそうな雰囲気に、心からの笑顔。
それが今までの無表情なアリエスと違いが大きすぎて、思わずレオは内心で笑ってしまった。
どうやら本当の姿のアリエスは、表情豊かなようだ。
(待て……呪いが治せる?)
聞いた言葉をはっきりと理解し、レオは腕を組んで顎に指を当てる。
呪いは治らないというのは世界における常識だ。
過去から現在までにおいて、少なくとも王国付近ではそういった前例はないはず。
だからこそレオは追放されたのだが。
「わたしの目は以前、魔物に傷つけられ、その結果呪われたものでした。
傷は治りましたけど、結局瞼を開くことはできなかったんですが……綺麗さっぱり治りました」
あの夜中の廃屋で、アリエスは目が見えなかったが、それは目を瞑っているだけで、少なくとも傷のようなものは見えなかった。
たしかに失明するくらい眼球を深く傷つけられたのなら、顔にも傷はある筈だ。
それがないということは、傷は癒えたけれど、眼球は呪いにより失明したということ。
呪いは体内に溜まり、どこかの器官に影響を与える。
それが眼球だという例も聞いたことがある。
けれど今、アリエスの目は傷があるどころか、宝石のように輝いている。
そこには呪いなんてものは少しも見受けられない。
彼女の祝福の光は彼女自身の目を覆っていた。
それはつまり。
「す、すごいじゃないか! 呪いを治せるなんて!」
思わず興奮して声を出してしまうと、アリエスは嬉しそうに微笑んで首が取れそうなくらいに頷く。
レオもアリエスも、興奮が押さえきれないといった様子だ。
「はい! これでレオ様の呪いを治せます!」
「そうか……ありがとう、アリエス……」
穏やかな笑みを浮かべ、レオは感謝を述べる。
本当に良い方向に事態が動いている。
まさかこんなに早く呪いが解けるなんて。
しかも、解いてくれるのがアリエスだなんて。
まるで運命のようだ。
レオの言葉に、なぜか少しだけぼーっとしていたアリエス。
しかし、正気に戻った彼女は素早い動きでレオの右手を掴み、両手で包み込むように握る。
手のひらに広がる、何度か感じたことのある彼女の熱。
それが、心地よかった。
「行きます!」
気合は十分。
むんっ!とやや強く手を握り、ぎゅっと目を瞑ったアリエスの体から光が溢れる。
よく見るとその光は衛生兵などが使っている傷を癒す祝福を使ったときに出る金色の光と違い、白く、まばゆく輝いている。
少なくともレオはこの色の光を見たことがない。
まるで夜の満月に照らされて光る雪のような。
これが、アリエスの祝福。
彼女だけが持つ、呪いを癒す絶対の権能。
その光がレオを包み、温かい熱を体中に与えてくれる。
(癒して……いる?)
レオは戦いで傷を受けてはいない。
それゆえに治る部分はない。
だが、これまで溜まっていた疲労が少しだが消えていくのを感じる。
衛生兵は傷を癒すだけで疲労までは回復しなかったはず。
傷に疲労に、呪い。
なんでも癒すというのか。
(なんて……上位互換の祝福なんだ……)
何人かの衛生兵とは知り合いだが、ここまで万能な祝福を持っている人は知らない。
エバはもちろんの事、同じ勇者の中にも居ないだろう。
おそらく自分とやりあえる唯一の人材である彼女でも不可能なはずだ。
そうレオは結論付けた。
やがて眩い光が消えていく。
体に灯った熱も、ゆっくりと引いていく。
けれどアリエスが握ってくれている手は、ずっと温かいままだ。
「……ふぅー」
終わったのだろう。
アリエスは一仕事終えたように息を吐き、ゆっくりと目を開く。
また宝石のような瞳が、レオを捉え、そして。
大きく、見開かれた。
「なん……で……」
ふるふると震えはじめるアリエス。
そして再び、レオの視界に白い光が映る。
(え?……なんだ?……なんでまた?)
二度目の祝福の行使に混乱するレオ。
しかも今回、アリエスはじっとレオを見つめたままで祝福を使用している。
その光も、やがて消えていく。
理解できない二度目の祝福。
しかし。
アリエスの目が震え、そこから大粒の涙が零れ落ちた。
「なんで……なんで……なんで!」
「ア、 アリエス!落ち着け!」
狂ったように祝福を繰り返すアリエス。
何度も何度も何度も、白い光がレオを包んでは、消えていく。
錯乱したように祝福を行使するアリエスの姿が、あの廃屋での彼女と被った。
恐怖し、レオの結界から逃げ出してしまったアリエスと。
「消えない……消えない……なんで……消えない!」
「お、おい……」
「消えないんです……レオ様の呪いが……レオ様の呪いだけが……消えないっ……」
レオの頭が真っ白になる。
運命だと思った。
このまま幸せな終わりだと考えていた。
そのくらい、良い流れは来ていた。
なのに、消えない……? 結局、この呪いは治らない?
「そん……な……」
「う……あっ……」
それがダメだった。
呆然と呟いたレオを見て、アリエスはまた祝福を繰り返す。
何度も何度も、発動をし続ける。
結果が変わらないのは、涙でくしゃくしゃになったアリエスを見れば分かる。
それでも彼女は、まだ。
「アリエス! もういい、いいんだ!」
見ていられなくなって、レオはアリエスの手を振り払い、彼女を抱きしめた。
祝福の行使は使用者の体力や気力を使用する。
けれどそれ以上に、今のアリエスを見ていられなかった。
「レオ様っ……わたし……わたしっ……」
「俺は大丈夫だから……アリエスの目が見えるようになっただけで、十分だから……」
呪いが消えないことは悲しい。
でも、そのことでアリエスが泣くことの方がもっと悲しい。
この呪いは自分の甘さが招いたものだからアリエスは悪くない。
だから、泣かないでくれ。
そうレオは心の中で強く願った。
けれど、腕の中の白銀の少女は泣き止まない。
「なんで……返せるって……思ったのにっ……助けてもらったのに……生きる意味をもらったのにっ……わたしには……なにもできないっ」
「違う!……アリエスからはたくさんもらってる! だから……だから……」
返しきれないほど貰ったのは自分の方だ。
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彼女が居たからこそ、まだレオはレオで居られる。
彼女無しでは、たった一人になって、だれにも頼れずにきっと壊れてしまう。
「ごめんなさいっ……わたし……絶対レオ様の呪いを解きますっ……絶対……絶対っ……」
「……っ」
腕の中で皴になりそうなほど強くレオの服を掴んだアリエスが、決意の籠った声を出す。
これまでの彼女からは想像もつかないほど、いろんな感情がごちゃまぜになった言葉だった。
その言葉に、レオは何て返せばいいのか分からなかった。
アリエスの言葉が間違っているなら、否定できる。
先ほどのように、貰っているのに貰っていないという言葉ならば、違うと強く言える。
けれど今の言葉は、彼女の想いだ。
それに、それは自分を想ってくれたもので、間違っているわけじゃない。
だから、否定できない。
できないけれど。
けれど、それで良かったのかとレオはアリエスを抱きしめながら思った。
なぜかは分からないが、何の言葉も返さないことが、間違いのように思えた。
そう思えても、レオには何も言えない。
どんな言葉をかければいいのか、分からないから。
だから、ただ腕の中に居る少女の熱を感じることしかできない。
熱を感じる程近くに居るはずのアリエスが、なぜだか遠くに感じられた。
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