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第1章 呪いを恐れない奴隷少女
第13話 冒険者登録
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「冒……険者……」
「はい、といっても任務を受けて報酬を受け取ることが目的です。
レオ様の強さならば、一気に稼ぐことができると思われます」
アリエスの言いたいことは分かる。
冒険者というのは確かに任務をこなして、報酬をもらう職業だ。
これなら自分の強さを最大限に生かせるし、路銀も確保できて一石二鳥だ。
そんな風に全面的に賛成だったレオ。
「ただ……」
しかし、当の提案したアリエスの言葉はどこか尻すぼみになってしまった。
どうしたのだろうと彼女を見てみれば、申し訳なさげに視線をレオから外している。
「その……冒険者の場合、わたしはお力になれません。
戦うことができませんので……なので、レオ様が稼いで、それで共に過ごすという……形に」
「なんだ、そんなことか。なら問題ない」
アリエスの言葉の意味を理解したレオはすぐさま返答する。
彼女は自分がレオの重りになるのではと、そう思っているのだろう。
けれどもレオからしてみれば、アリエスは唯一無二の存在だ。
自分の力を振るうだけで彼女と共に歩めるなら、レオからすれば軽すぎるくらいの代償だ。
いや、代償とさえ呼べないだろう。
それに戦闘に関しても問題はない。
もともとレオは一人で戦うつもりだった。
アリエスを護りながら戦うのも、想定の範囲内だ。
しかしアリエスはそうは思わなかったようで、依然としてすまなそうな雰囲気を出している。
「俺はアリエスが居なければここには居ない。
俺の力を振るう必要があるのなら、それは振るうべきだ。
アリエスが気にすることじゃない」
「……レオ様」
上手く言葉が出てこないものの、アリエスにはきちんと伝わったようだ。
相変わらずの無表情ではあるものの、彼女の雰囲気はとても柔らかくなっていた。
そんなアリエスに対して深く頷き、レオは今後どうすればいいのかを彼女に聞く。
「それで冒険者になるには、どうすればいいんだ? 組合……とやらに行けばいいのか?」
以前兵士の話を聞いたときには、そんな施設があると言っていた。
冒険者をサポートする機関のようで、勇者に対する王国のような関係性だと、聞いていて思った記憶がある。
実際、王都でも冒険者に話を付けるために向かおうとしていたのは組合のような場所だった。
その前にサルマンの館で運命的な出会いを果たしたために、結局行くことはなかったが。
アリエスはこくりと頷いて、肯定の意を示す。
「このハマルにも冒険者組合はあったはずです。
まずはそこで冒険者登録をするのが良いでしょう。
詳しいことは分かりませんが、受付の人が色々と教えてくれると聞いたことがあります」
「……なるほど」
やけにアリエスは冒険者の事情に詳しい。
けれど彼女が冒険者でなかったことは彼女自身がそう言っている。
以前、親しい冒険者でも居たのだろうか。
話してくれる内容も、誰か他の人から聞いた言葉を彼女なりに分かりやすく伝えてくれている気がする。
そんなことを思ったものの、アリエスの過去を聞くことは彼女の機嫌をいつ損ねるか分からなかったので、レオの中では禁忌な話題となっていた。
せっかく柔らかい雰囲気になってきたのだ。
レオとしても、この関係性を壊したくはない。
「なら、早めに向かおう」
話を切り上げ、レオは椅子から立ち上がる。
アリエスを引き連れ、部屋を後にする。
宿屋には受付の店主以外には客はいなかった。
好都合だと思い、今のうちに出て行こうとする。
店主がこちらをちらりと見たものの、すぐに視線を逸らしてしまった。
レオの後ろではアリエスがお辞儀をしていて、彼の代わりに感謝の念を伝えてくれていた。
レオはアリエスに内心で感謝をしつつ、扉を開く。
彼女の負担にならないために扉を開けっぱなしにしておくことくらいしか、レオには出来なかった。
さて、とあたりを見渡せば、集まる視線の中に看板が目に入る。
文字を読めば、冒険者組合という文字が矢印と共に記載されていた。
その矢印の方向を見れば、ひときわ大きな建物が遠くにあった。
その建物の看板にも、冒険者組合の文字。
思った以上に目的の場所は宿屋から近かったようだ。
「見つけた」
「それは良かったです。向かいましょう」
アリエスの言い回しが若干気になったものの、すぐに頭から消してレオは歩き出す。
歩幅は小柄なアリエスに合わせてゆったりとしたペースで。
彼女の足取りに合わせたとしても、組合へはすぐに着いた。
扉を開け、アリエスを伴って中へと入る。
中には思った以上に多くの人が居て、レオは一気に視線を浴びるようになった。
(数は多い……けれど、実力はまばらだ)
見回してレオは内心で評価を下す。
おそらく冒険者たちだろう。
実力は人によってさまざまだが、レオに敵うような逸材は居ない。
屈強な男性も、やり手であろう女性も、レオを見て顔を逸らしているのは同じだった。
普段魔物を見慣れている彼らでも、今の自分は厳しいのか、とレオは心の中で溜息を吐いた。
いつまでも組合の入り口に居るわけにはいかない。
まっすぐそのまま受付であろう場所まで進む。
受付らしき場所では一人の女性が頭を下げてくれた。
けれど彼女もまたレオとは目を合わせようともしない。
「冒険者登録をしたいのだが、できるだろうか?」
単刀直入に用件だけを話す。
アリエスが行動をしなかったので良かったのだろうかと、ちらりと彼女を見てみると、何の感情も読み取れない顔で受付嬢を見上げていた。
どうやら問題はなさそうだ。
「は、はい、構いません。
こ、こちらに必要情報を……記載してください」
祝福は意図的に押さえ込んでいるが、それでもレオの右目だけで彼女は声を出すのも精いっぱいという感じだ。
レオは心の中で受付の女性に深く謝りながら、差し出された紙へと必要事項を記入していく。
記入する内容は自分に関することだけ。
宿屋でアリエスは冒険者にならないことを明言しているためだ。
内容を記載し終わり、レオは紙を受付の女性に差し出す。
彼女は恐る恐るといった形で紙を受け取ると、そこに目を通し始めた。
内容に不備がないことを確認した彼女は、おずおずとレオに質問をした。
「そ、その……冒険者登録をするのは……一人でしょうか?」
「ああ、彼女はしない」
「…………」
受付の女性はアリエスをじっと見る。
しかしその首についている首輪を見て納得したのか、印を押した。
「しばらくおまちください」と告げ、彼女は奥へと引っ込んでしまう。
結果としてレオはその場にいる全員の視線を一手に引き受けることになってしまった。
(慣れた……)
視線に対して思うところがないわけではないが、心が強く動かされるといったこともない。
しばらく受付嬢を待っていたものの、アリエスという光を得たレオの心は平常そのものだった。
やがて受付の女性が奥から何かを持って戻ってくる。
彼女はそれを受付の机の上に置くと、レオの方へと差し出した。
「登録が完了しました。こちらが冒険者の資格証になります。
なくさないようにお願いします」
「助かる」
なくしてはいけない、と言われレオはすぐにそれを大切に異空間に収納した。
目の前で当然のように行われた魔法の行使に、受付の女性も、その場にいる冒険者たちも目を見開いていた。
「そ、その……依頼ですが……」
その状態でも冒険者について説明をしようとする受付の女性は肝が据わっているといえるだろう。
だが悲しいことに、初めての冒険者登録に浮かれていたレオはそのことに気づかなかった。
それどころか説明の一部を聞いて、任務を選べるとまで勘違いしてしまった。
「それなら、一番難易度の高いやつを頼む」
「はい?……え? えぇ?」
さも当然のように放たれた一言に困惑する受付の女性。
しかしレオからしてみれば、これは金銭を稼ぐ手段であり、冒険者の任務に魔王討伐ほどの難易度のものはない筈だ。
だからこそ自然な流れで、当然の帰結として最も報酬が良いであろう任務を希望したに過ぎない。
というよりもレオは王国に居たときから積極的に難しい任務を受けてきたので、それが彼にとっての常識となっていたのだ。
レオはどんな任務でもこなしてしまうだろう。
それは王国の兵士ならば疑いようがない事実だ。
けれどここでは彼はまだ駆け出しの冒険者に過ぎない。
レオの素性を誰も知らない。
勇者という役職が知れ渡っていて、レオという名前が少しだけ有名だとしても、彼の顔まで知っている人は少ない。
それに呪いを受けて顔をまじまじと見ることができないなら、彼と勇者レオを結びつけるのは難しいだろう。
それゆえ、受付の女性は困ったように口にする。
「すみません……難易度の高い依頼に関しては、十分な実績を積んでからでないと受けられない決まりになっていまして」
「なるほど……実力のみでは不十分なのか」
その実力がいかほどのものか受付の女性は知らないのだが、レオは一応、納得した。
内心ではどんな任務でもいいんだけどなぁ、と困っているのだが、表から見ると若干不機嫌になっているようにも見える。
ちなみに無表情なだけである。
「レ、レオ様……」
流石に雲行きが怪しいと思ったのか、アリエスが彼を制止しようとする。
しかしその前に、冒険者組合に声が響いた。
「なんだぁ!? 気味が悪いだけじゃなく、無謀なのかよ!?」
振り返れば、瞳の奥に恐怖を宿した冒険者の男が立っていた。
「はい、といっても任務を受けて報酬を受け取ることが目的です。
レオ様の強さならば、一気に稼ぐことができると思われます」
アリエスの言いたいことは分かる。
冒険者というのは確かに任務をこなして、報酬をもらう職業だ。
これなら自分の強さを最大限に生かせるし、路銀も確保できて一石二鳥だ。
そんな風に全面的に賛成だったレオ。
「ただ……」
しかし、当の提案したアリエスの言葉はどこか尻すぼみになってしまった。
どうしたのだろうと彼女を見てみれば、申し訳なさげに視線をレオから外している。
「その……冒険者の場合、わたしはお力になれません。
戦うことができませんので……なので、レオ様が稼いで、それで共に過ごすという……形に」
「なんだ、そんなことか。なら問題ない」
アリエスの言葉の意味を理解したレオはすぐさま返答する。
彼女は自分がレオの重りになるのではと、そう思っているのだろう。
けれどもレオからしてみれば、アリエスは唯一無二の存在だ。
自分の力を振るうだけで彼女と共に歩めるなら、レオからすれば軽すぎるくらいの代償だ。
いや、代償とさえ呼べないだろう。
それに戦闘に関しても問題はない。
もともとレオは一人で戦うつもりだった。
アリエスを護りながら戦うのも、想定の範囲内だ。
しかしアリエスはそうは思わなかったようで、依然としてすまなそうな雰囲気を出している。
「俺はアリエスが居なければここには居ない。
俺の力を振るう必要があるのなら、それは振るうべきだ。
アリエスが気にすることじゃない」
「……レオ様」
上手く言葉が出てこないものの、アリエスにはきちんと伝わったようだ。
相変わらずの無表情ではあるものの、彼女の雰囲気はとても柔らかくなっていた。
そんなアリエスに対して深く頷き、レオは今後どうすればいいのかを彼女に聞く。
「それで冒険者になるには、どうすればいいんだ? 組合……とやらに行けばいいのか?」
以前兵士の話を聞いたときには、そんな施設があると言っていた。
冒険者をサポートする機関のようで、勇者に対する王国のような関係性だと、聞いていて思った記憶がある。
実際、王都でも冒険者に話を付けるために向かおうとしていたのは組合のような場所だった。
その前にサルマンの館で運命的な出会いを果たしたために、結局行くことはなかったが。
アリエスはこくりと頷いて、肯定の意を示す。
「このハマルにも冒険者組合はあったはずです。
まずはそこで冒険者登録をするのが良いでしょう。
詳しいことは分かりませんが、受付の人が色々と教えてくれると聞いたことがあります」
「……なるほど」
やけにアリエスは冒険者の事情に詳しい。
けれど彼女が冒険者でなかったことは彼女自身がそう言っている。
以前、親しい冒険者でも居たのだろうか。
話してくれる内容も、誰か他の人から聞いた言葉を彼女なりに分かりやすく伝えてくれている気がする。
そんなことを思ったものの、アリエスの過去を聞くことは彼女の機嫌をいつ損ねるか分からなかったので、レオの中では禁忌な話題となっていた。
せっかく柔らかい雰囲気になってきたのだ。
レオとしても、この関係性を壊したくはない。
「なら、早めに向かおう」
話を切り上げ、レオは椅子から立ち上がる。
アリエスを引き連れ、部屋を後にする。
宿屋には受付の店主以外には客はいなかった。
好都合だと思い、今のうちに出て行こうとする。
店主がこちらをちらりと見たものの、すぐに視線を逸らしてしまった。
レオの後ろではアリエスがお辞儀をしていて、彼の代わりに感謝の念を伝えてくれていた。
レオはアリエスに内心で感謝をしつつ、扉を開く。
彼女の負担にならないために扉を開けっぱなしにしておくことくらいしか、レオには出来なかった。
さて、とあたりを見渡せば、集まる視線の中に看板が目に入る。
文字を読めば、冒険者組合という文字が矢印と共に記載されていた。
その矢印の方向を見れば、ひときわ大きな建物が遠くにあった。
その建物の看板にも、冒険者組合の文字。
思った以上に目的の場所は宿屋から近かったようだ。
「見つけた」
「それは良かったです。向かいましょう」
アリエスの言い回しが若干気になったものの、すぐに頭から消してレオは歩き出す。
歩幅は小柄なアリエスに合わせてゆったりとしたペースで。
彼女の足取りに合わせたとしても、組合へはすぐに着いた。
扉を開け、アリエスを伴って中へと入る。
中には思った以上に多くの人が居て、レオは一気に視線を浴びるようになった。
(数は多い……けれど、実力はまばらだ)
見回してレオは内心で評価を下す。
おそらく冒険者たちだろう。
実力は人によってさまざまだが、レオに敵うような逸材は居ない。
屈強な男性も、やり手であろう女性も、レオを見て顔を逸らしているのは同じだった。
普段魔物を見慣れている彼らでも、今の自分は厳しいのか、とレオは心の中で溜息を吐いた。
いつまでも組合の入り口に居るわけにはいかない。
まっすぐそのまま受付であろう場所まで進む。
受付らしき場所では一人の女性が頭を下げてくれた。
けれど彼女もまたレオとは目を合わせようともしない。
「冒険者登録をしたいのだが、できるだろうか?」
単刀直入に用件だけを話す。
アリエスが行動をしなかったので良かったのだろうかと、ちらりと彼女を見てみると、何の感情も読み取れない顔で受付嬢を見上げていた。
どうやら問題はなさそうだ。
「は、はい、構いません。
こ、こちらに必要情報を……記載してください」
祝福は意図的に押さえ込んでいるが、それでもレオの右目だけで彼女は声を出すのも精いっぱいという感じだ。
レオは心の中で受付の女性に深く謝りながら、差し出された紙へと必要事項を記入していく。
記入する内容は自分に関することだけ。
宿屋でアリエスは冒険者にならないことを明言しているためだ。
内容を記載し終わり、レオは紙を受付の女性に差し出す。
彼女は恐る恐るといった形で紙を受け取ると、そこに目を通し始めた。
内容に不備がないことを確認した彼女は、おずおずとレオに質問をした。
「そ、その……冒険者登録をするのは……一人でしょうか?」
「ああ、彼女はしない」
「…………」
受付の女性はアリエスをじっと見る。
しかしその首についている首輪を見て納得したのか、印を押した。
「しばらくおまちください」と告げ、彼女は奥へと引っ込んでしまう。
結果としてレオはその場にいる全員の視線を一手に引き受けることになってしまった。
(慣れた……)
視線に対して思うところがないわけではないが、心が強く動かされるといったこともない。
しばらく受付嬢を待っていたものの、アリエスという光を得たレオの心は平常そのものだった。
やがて受付の女性が奥から何かを持って戻ってくる。
彼女はそれを受付の机の上に置くと、レオの方へと差し出した。
「登録が完了しました。こちらが冒険者の資格証になります。
なくさないようにお願いします」
「助かる」
なくしてはいけない、と言われレオはすぐにそれを大切に異空間に収納した。
目の前で当然のように行われた魔法の行使に、受付の女性も、その場にいる冒険者たちも目を見開いていた。
「そ、その……依頼ですが……」
その状態でも冒険者について説明をしようとする受付の女性は肝が据わっているといえるだろう。
だが悲しいことに、初めての冒険者登録に浮かれていたレオはそのことに気づかなかった。
それどころか説明の一部を聞いて、任務を選べるとまで勘違いしてしまった。
「それなら、一番難易度の高いやつを頼む」
「はい?……え? えぇ?」
さも当然のように放たれた一言に困惑する受付の女性。
しかしレオからしてみれば、これは金銭を稼ぐ手段であり、冒険者の任務に魔王討伐ほどの難易度のものはない筈だ。
だからこそ自然な流れで、当然の帰結として最も報酬が良いであろう任務を希望したに過ぎない。
というよりもレオは王国に居たときから積極的に難しい任務を受けてきたので、それが彼にとっての常識となっていたのだ。
レオはどんな任務でもこなしてしまうだろう。
それは王国の兵士ならば疑いようがない事実だ。
けれどここでは彼はまだ駆け出しの冒険者に過ぎない。
レオの素性を誰も知らない。
勇者という役職が知れ渡っていて、レオという名前が少しだけ有名だとしても、彼の顔まで知っている人は少ない。
それに呪いを受けて顔をまじまじと見ることができないなら、彼と勇者レオを結びつけるのは難しいだろう。
それゆえ、受付の女性は困ったように口にする。
「すみません……難易度の高い依頼に関しては、十分な実績を積んでからでないと受けられない決まりになっていまして」
「なるほど……実力のみでは不十分なのか」
その実力がいかほどのものか受付の女性は知らないのだが、レオは一応、納得した。
内心ではどんな任務でもいいんだけどなぁ、と困っているのだが、表から見ると若干不機嫌になっているようにも見える。
ちなみに無表情なだけである。
「レ、レオ様……」
流石に雲行きが怪しいと思ったのか、アリエスが彼を制止しようとする。
しかしその前に、冒険者組合に声が響いた。
「なんだぁ!? 気味が悪いだけじゃなく、無謀なのかよ!?」
振り返れば、瞳の奥に恐怖を宿した冒険者の男が立っていた。
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