魔王討伐の勇者は国を追い出され、行く当てもない旅に出る ~最強最悪の呪いで全てを奪われた勇者が、大切なものを見つけて呪いを解くまで~

紗沙

文字の大きさ
上 下
2 / 114
第1章 呪いを恐れない奴隷少女

第2話 勇者を蝕む呪い

しおりを挟む
 ゆっくりと、目を覚ます。
 白くぼやけた視界に靄のかかったような思考がゆっくりと晴れていく。
 視界に広がるボロボロの天井を認めたとき、レオは自分が仰向けで倒れていることを認識した。

(俺は……たしか魔王と戦って……そして……)

 間違いなく勝ったはずだ。
 けれど、その詳細が思い出せない。
 彼女と剣を交えたのはよく覚えているが、具体的にどう勝利したのかが思い出せない。

 ただ勝ったという事実だけが残っている、そんな感覚。

 ゆっくりと上体を起こし、両手を持ち上げて確認をする。
 体には痛みが走る部分も、調子が悪い部分もない。気だるさだとか、熱っぽさもない。
 いつもの万全の状態だ。
 脚の方に目線を向けてみても、土ぼこりで汚れてはいるものの、怪我はしていなかった。

「…………」

 なぜ気を失っていたのか、そのことを不思議に思いながらもレオはゆっくりと立ち上がる。
 手も、足も問題なく動く。愛用している剣も、近くに落ちていた。
 今この状態で敵と戦っても、問題なく壊せるだろう。

 自分の右手を閉じたり、開いたりしながら感覚を再確認し、落ちていた剣を拾う。
 一振りし、風を切って感触を確かめた後に、レオは広間に目を向けた。

 入ってきた時よりも損壊がひどくなった広間。
 玉座は倒壊し、原形をとどめていない。
 壁もいたる所が斬撃や魔法の影響で傷つき、崩れていた。

 そして部屋の中央。
 レオから見て数歩、歩いた先に仰向けに倒れる一人の女性。

「……最後に、なにかしたのか」

 その女性を見て、記憶が蘇ってきたレオは無感情に呟く。
 最後のあの瞬間、おそらくだが魔王ミリアはレオを呪おうとした。
 けれど今のレオの様子を見るに、それは失敗したのだろう。

(当然か。俺に呪いが効くわけがない)

 呪い。
 それは一度かかれば二度と治らない病。
 レオ達はそれを異常と呼んでいる。
 一度異常にかかった者は、それと一生付き合っていかねばならない。
 けれど一方で、呪いはそもそもかからないことがある。

 そしてレオは、この世界で最も呪いにかかりにくい、いやかからない存在だ。
 魔王ミリアが最後の最後に何をしたのかは分からないけれど、それは不発に終わった。
 今の自分の様子を見る限り、それは間違いないと彼は結論付けた。

「……敵として、まあまあな強さだった」

 まあまあな強さ。
 レオの言葉は当事者であるミリアにとっては不服かもしれない。
 けれど彼をよく知る人からすれば、「まあまあ」という評価は世間一般的に最強の一角という最高のものである。

 武人らしく、レオはミリアの遺体に一礼する。
 確かめるようなことはしない。
 そんなことをしなくても、彼女が壊れきっていることは明白だからだ。

 けれど、踵を返してその場を去ろうとしたとき。

「…………」

 レオは足を止めた。
 なぜかは分からない。
 けれどこのまま帰りたくない、そんな気持ちが心に満ちた。
 無視しようとしても、足は動かない。
 言いようもない不思議な感覚を覚えながらも、レオは火の魔法を用いてミリアの遺体に火をつける。

 それは今まで彼が行ってこなかったこと。
 誰にも教わらなかった、けれどどこかで見た光景の再現だった。
 確かあのとき、王国の兵士は敵の兵士の魂が天に上るように、みたいなことを言っていた気がする。

 レオは天も魂も信じてはいないけれど、それ以外に遺体を処分する方法を知らない。
 塵も残らず消滅させても良かったが、それでは以前兵士から聞いた「弔う」という行為にはならないのだろう。
 なので、仕方なくそうした。

 燃えて、灰になっていく魔王ミリアの遺体。その灰も、風に運ばれて消えていく。世界へと還っていく。
 完全に壊れてしまった彼女を見ながら、今度こそレオは足を進める。
 もうこの場には用が無くなった。
 入ってきた時と同じ動作で扉を開き、レオは広間を後にする。

 部屋を出る彼の表情には、勝利の喜びもなにもなかった。



 ×××



 長年大陸を恐怖で支配していた魔王ミリアは滅んだ。
 彼女の居城であるアルゴルの城は、そこに住んでいた全ての悪が死に絶え、完全にその機能を失った。
 それをたった一人で行ったレオは、ミリアの城を出て荒野を駆ける。

 彼女の城には生きているものはもう居なかった。
 全員、レオにより壊されたからだ。
 これでレオの任務は完了した。

 アルゴルは砂塵の吹き荒れる劣悪な環境だ。
 それゆえに強靭な肉体を持つレオしかここには入れなかった。
 ここから王国の兵士の師団が待つ場所までは距離があり、本来ならばかなり時間がかかる。
 しかしその長い距離を、勇者であるレオは走ることで一気に踏破する。

 足場の悪い砂場も、視界を遮る砂嵐もレオの妨げにはならない。
 本来なら数日かかる道のりをたった一日で走破したレオはアルゴルの砂嵐を抜け出す。
 そうすれば、目の前には見知った緑が現れてくれる。

 レオの出身国でもあるデネブラ王国領。
 緑の豊かな領土に向かう途中には、遮るかのように恐ろしく深い谷が左右に割れていた。
 領土と魔王の領域の境界線ともいえる谷。
 かつては橋をかけようとした試みもあったようだが、いつの間にか壊されていたという。

 アルゴルの砂嵐に、魔王領への侵入を妨げる深く広い谷。
 それがデネブラ王国の兵士が待つことになった理由である。
 普通の人である彼らでは、この谷を越えることすらできない。

「……あっけなかったな」

 谷のさらに先に王国のテントを見つけ、レオは呟く。
 自分が魔王討伐に向かってから、まださほど時間が経っていない。
 あまりにもあっけない任務の完了に、拍子抜けだった。
 はるか昔から悪として知られている魔王の討伐なのだから、壊すのに時間がかかるかと思ったのに蓋を開けてみれば、要した時間は移動した時間の方が長いという結果だ。

 いまいち終わったという達成感がないまま、レオは谷へ近づいていく。
 普通の人では越えることができないほど深く距離のある谷。
 それをどうするか。

 答えは、単純である。

「ふっ」

 一息。
 それだけでレオは谷を跳ぶ。
 必要な祝福を開放し、彼は神から得た力をもって谷を跳び越える。
 人間には到底不可能な跳躍。それはもはや、飛行の領域だった。

 斜め上に飛び出したレオは失速することなく谷を跳び越える。
 魔王の居たアルゴルの領域から母国である王国領へと、あっさりと着地した。
 しっかりと地面の感覚を確かめ、数歩前に進み、レオはアルゴルを振り返る。

 戦いを行った城は、砂嵐で頂上部分しか見えないが、向かったときと同じようにそびえている。
 魔王ミリアが居なくなっても城は、そして世界は変わらない。
 相変わらずアルゴルには砂嵐が吹き荒れているし、谷の裂け目は深いし、王国領は緑が溢れている。

 きっとこれからも、何も変わることなく日常は続いていくだろう。
 レオも、国から依頼を受けて敵を壊すだけの日々を送るだけだ。
 だからこの光景も、もう二度と見ることはない。
 そう思い、レオはアルゴルから視線を外した。

 目の前に見えているテントの一団に近づく。
 遠くから歩いてくる自分に気づいたのだろう、奥から一人の女性が慌てて出てきた。
 その後ろには、兵士の姿もある。

 彼らは喜びを分かち合っているようだ。
 今この場にレオが居ることが、魔王が討伐された証だからだろう。

 そしてそれは近づいてくる女性も同じだった。
 レオとはある程度長い付き合いのある王国の衛生兵エバ。
 ピンクの髪を風になびかせ、白い衛生兵の制服を着こなした彼女は、笑顔でレオに近づいてくる。

「レオさん! お疲れ様です!」

 いつも元気いっぱいな彼女は、見ていて好ましい。
 レオは王国で関係のある兵士は多いものの、エバとの付き合いはその中でも長い。
 同じ勇者の仲間を除けば一番かもしれない。
 いや、勇者の仲間は仲が良いかと言われると微妙なので、一番親しい相手ということになるか。

 そんなことを思いながら、レオは右手を上げる。
 なんてことはない、軽い挨拶。
 しかし、普段は感情を表に出さないレオがそれをしたことが嬉しかったのだろう。
 エバはさらに笑顔を深めて、足早になる。

「……え?」

 けれど、その足が不意に止まった。
 距離にしては数歩で届くほどの距離。
 魔王ミリアと対峙したときと同じ距離で、エバは足を止め、信じられないものを見た顔をしていた。

「レオさん……それ……その目……」

「目?」

 急な言葉に、レオは思わず聞き返す。
 エバは歩き出すものの、その足取りはとても重い。

「右目……どうしたんですか……いや……呪われ……たんですか?」

「右……目?」

 右手を動かし、エバに言われた箇所を手のひらで覆う。
 自分の手のひらで、右目の視界が塞がれる。
 しかし、感触に違和感はない。
 手のひらにも、右目にもだ。
 痛みが走るわけでもなく、いたって正常だ。
 視力だって、先ほどは正常だった。

「……ぐっ!」

 しかし次の瞬間、不意に刺さるような激痛が走った。
 眼球から脳まで貫かれたかのような痛みに、思わずレオが声を上げる。

 今まで様々な痛みを受けてきたレオ。
 そんな彼でも声を上げてしまうほど、慣れていない痛みだった。
 内側から刺されるような痛みなど感じたことはなかったのだから、当然だろう。

 思わず右手を離す。
 すると不思議なことに、刺すような痛みはまるで嘘のように消え去った。

 訳が分からない。
 指で瞼を押してみても、痛みも何もない。
 けれど、確実に自分の右目は異常をきたしている。

 ぞわぞわと、言い知れない恐怖がレオの背筋を上る。

「お、桶をくれ!」

 思わず近くの兵士に声をかければ、兵士は慌ててテントに戻っていく。

 その兵士がテントから桶を持ってくるだけのわずかな時間。
 それがあまりにも長く感じられた。

 レオとエバ、そして残った兵士達の間に沈黙が流れる。
 誰も、何も言わなかった。
 いや、何も言えなかった。

「れ、レオ様、こ、こちらを!」

 やがて、桶を手にした兵士が戻ってくる。
 しかし、彼はどこかレオから距離を置いて桶を差し出した。
 エバも、兵士達もレオに意図的に視線を向けないようにして、さらには距離を取っている。

 しかしレオはそんなことにも気づかず、兵士から桶を受け取るとそれを地面に叩きつけるように置いた。

 無詠唱で水の魔法を発動し、桶にいっぱいになるまで水を満たす。
 勢いよく溜まっていく水。
 日光に反射して、それが鏡のような役割を果たす。

 波打つ水面が、やがて静まっていく。
 そしてそこに、レオは自分の顔を見た。

「な、なんだ……これ……」

 信じられないものを見るレオ。
 自分の顔はそのままだ。
 けれど右目が、そしてその周りだけが自分の知っている顔と異なっている。

 白目は真っ黒に染まり、瞳の部分は赤く染まっている。
 赤い瞳の中に描かれた金のひし形。
 それは、まるで物語に登場する魔王の目のように禍々しかった。

 異常があるのは目だけではない。
 右目を覆うように黒い紋様がそこから溢れ、右の頬まで伸びている。
 左から顔を見ればこれまでのレオだ。
 けれど右側はもはやこれまでのレオとはまるで別人になっていた。

 この時、レオは自分が異常になったのだと知った。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~

おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。 どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。 そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。 その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。 その結果、様々な女性に迫られることになる。 元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。 「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」 今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

悪役貴族の四男に転生した俺は、怠惰で自由な生活がしたいので、自由気ままな冒険者生活(スローライフ)を始めたかった。

SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
俺は何もしてないのに兄達のせいで悪役貴族扱いされているんだが…… アーノルドは名門貴族クローリー家の四男に転生した。家の掲げる独立独行の家訓のため、剣技に魔術果ては鍛冶師の技術を身に着けた。 そして15歳となった現在。アーノルドは、魔剣士を育成する教育機関に入学するのだが、親戚や上の兄達のせいで悪役扱いをされ、付いた渾名は【悪役公子】。  実家ではやりたくもない【付与魔術】をやらされ、学園に通っていても心の無い言葉を投げかけられる日々に嫌気がさした俺は、自由を求めて冒険者になる事にした。  剣術ではなく刀を打ち刀を使う彼は、憧れの自由と、美味いメシとスローライフを求めて、時に戦い。時にメシを食らい、時に剣を打つ。  アーノルドの第二の人生が幕を開ける。しかし、同級生で仲の悪いメイザース家の娘ミナに学園での態度が演技だと知られてしまい。アーノルドの理想の生活は、ハチャメチャなものになって行く。

勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!

よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です! 僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。 つねやま  じゅんぺいと読む。 何処にでもいる普通のサラリーマン。 仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・ 突然気分が悪くなり、倒れそうになる。 周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。 何が起こったか分からないまま、気を失う。 気が付けば電車ではなく、どこかの建物。 周りにも人が倒れている。 僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。 気が付けば誰かがしゃべってる。 どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。 そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。 想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。 どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。 一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・ ですが、ここで問題が。 スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・ より良いスキルは早い者勝ち。 我も我もと群がる人々。 そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。 僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。 気が付けば2人だけになっていて・・・・ スキルも2つしか残っていない。 一つは鑑定。 もう一つは家事全般。 両方とも微妙だ・・・・ 彼女の名は才村 友郁 さいむら ゆか。 23歳。 今年社会人になりたて。 取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。

スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活

昼寝部
ファンタジー
 この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。  しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。  そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。  しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。  そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。  これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!

仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。 しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。 そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。 一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった! これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった

なるとし
ファンタジー
 鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。  特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。  武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。  だけど、その母と娘二人は、    とおおおおんでもないヤンデレだった…… 第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。

[鑑定]スキルしかない俺を追放したのはいいが、貴様らにはもう関わるのはイヤだから、さがさないでくれ!

どら焼き
ファンタジー
ついに!第5章突入! 舐めた奴らに、真実が牙を剥く! 何も説明無く、いきなり異世界転移!らしいのだが、この王冠つけたオッサン何を言っているのだ? しかも、ステータスが文字化けしていて、スキルも「鑑定??」だけって酷くない? 訳のわからない言葉?を発声している王女?と、勇者らしい同級生達がオレを城から捨てやがったので、 なんとか、苦労して宿代とパン代を稼ぐ主人公カザト! そして…わかってくる、この異世界の異常性。 出会いを重ねて、なんとか元の世界に戻る方法を切り開いて行く物語。 主人公の直接復讐する要素は、あまりありません。 相手方の、あまりにも酷い自堕落さから出てくる、ざまぁ要素は、少しづつ出てくる予定です。 ハーレム要素は、不明とします。 復讐での強制ハーレム要素は、無しの予定です。 追記  2023/07/21 表紙絵を戦闘モードになったあるヤツの参考絵にしました。 8月近くでなにが、変形するのかわかる予定です。 2024/02/23 アルファポリスオンリーを解除しました。

平凡冒険者のスローライフ

上田なごむ
ファンタジー
26歳独身動物好きの主人公大和希は、神様によって魔物・魔法・獣人等ファンタジーな世界観の異世界に転移させられる。 平凡な能力値、野望など抱いていない彼は、冒険者としてスローライフを目標に日々を過ごしていく。 果たして、彼を待ち受ける出会いや試練は如何なるものか…… ファンタジー世界に向き合う、平凡な冒険者の物語。

処理中です...