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第80話 砂竜の墓場
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砂竜の墓場はダンジョン入り口から見て左にずっと進んでいくと、たどり着く。
前も話したがダンジョンは広大で、移動だけでも時間がかかる。
しかもダンジョン内に車のような現実世界の移動手段は持ち込めない。
己の脚だけで踏破する必要があるのだ。
まあ階層の至る所には探索者の端末で起動するワープ装置があるので、一度行ってしまえば移動は楽なのだが。
つまり何が言いたいかというと。
「汗でべたべたして気持ち悪い……」
俺達は砂漠からストレスという大きな害を受けながら、砂竜の墓場までたどり着いたという事だ。
背後では望月ちゃんがうんざりした声を上げているが、俺も気持ちは同じ。
むしろ体毛に覆われているために、余計に暑い。
風の魔法を起こしてはいるものの、発生するのは砂漠の生ぬるい風が元なので快適というわけではない。
数時間かけて歩いて来れば、こうなるのも仕方ないという事だ。
『もう……体のどこに砂がついているのか分からないんだけど』
げっそりとした様子の竜乃がぼやく。
道中は魔物とも遭遇する。その際は流石に風のベールを解除する場面もあるわけで。
当然の結果として、俺達は砂と暑さのダブルコンボで辟易としていたわけである。
「ついたけど……帰りたい……」
目の前に広がる骨のオブジェを見て、望月ちゃんが現実を切望し始める。
砂竜の墓場という名前らしく、巨大な竜の骨がいくつも転がっているのがこの地だ。
“見ている分には何の問題もないんだがな”
“クーラーの効いた部屋で視聴してごめん”
“酒飲みながら視聴してごめん”
“風呂入ってきてごめん”
“なお、皆辞めるつもりはない模様”
“現実は無情なんよね”
“快適なダンジョンはないんですかね”
“空調効いた階層なんてあるわけねえだろ”
おちゃらけたコメントが多いが、それが逆に助かったのも事実。
移動中は気を紛らわせるために、望月ちゃんは毎回コメントを返していたくらいだ。
でも、リラックスした状態で配信を見るのはダメだなぁ。
君達もこの砂漠に来なさい。
「はぁ……えっと? とりあえず近くの高い丘に……あそこかな」
優さんから貰った情報を確認していた望月ちゃんが、遠くに丘を見つけたようだ。
俺達に声をかけてくれて、三人で移動する。
正直、砂の匂いはもう飽きたし、脚が熱くなるのもうんざりだ。
ちょっとイライラしているのはここだけの話。流石に我を失うほどではないけれど。
う゛ー、と呻きながらやや高い丘へと移動する。
さらにその上には大きめの骨が置かれていて、しかもそれは緩やかな斜面でさらに登っていけるようだった。
背骨と思われる太い骨の坂を上りきれば、この砂竜の墓場でもっとも高い場所に来る。
左に視線を向ければ、全域が見えるだろう。
近くに蟻地獄が発生している、砂竜の墓場の全域が。
(うわぁ……)
かつてのことを思い出して、俺は遠い目をした。
以前四人で来た時には、全員で散々文句を言ったものだ。
分かっていたことだが、ダンジョンを作り出した奴は絶対に性格が悪い。
なんでこんな嫌なことを人生で二回もしなくてはならないのか。
“なにこれ”
“蟻地獄?”
“え?”
“まさか?”
“キミー:その蟻地獄の先が地下の迷宮みたいになっていて、一番奥に中ボスの居る空間があるんだよ”
“え? うせやろ?”
“繋がって……る?”
“それってつまり……”
「ゆ、優さん……まさか……」
おそるおそる、望月ちゃんはコメント欄に居る優さんに話しかける。
そんな筈はない。嘘だと言ってくれと、表情が訴えていた。
その様子を見て、俺は顔を背ける。こんな残酷なことを突き付けられる望月ちゃんを見てられない。
“キミー:うん、まずは蟻地獄に入るんだ”
「……う、嘘ですよね? こ、ここまで来るのだって散々だったのに、あれに入るなんて……」
うん、残念だけど本当なんだ。
“こんなモッチー初めて見た”
“マジで嫌なんだろうな”
“蟻地獄に入る経験なんて人生で送ることないだろ”
“モッチー、砂まみれになるんやで”
“飛び込んで、どうぞ”
“クーラーの効いた部屋で見る配信最高なんじゃー”
「…………」
“( ゚Д゚)”
“すみません”
“調子乗りました。すみません”
“お願いだからその顔辞めて”
“マジで怖いっす”
“暖房に切り替えたっす!”
コメント欄を見た望月ちゃんがついに怒ったのだろう。
右から冷気が漂ってきたので、俺と竜乃は必死に顔を背けた。
ははは、望月ちゃんは天使だから。怖くなんてないから。
うん、コワクナイヨ。
でも視聴者さんや、今夏らしいし、暖房は辞めた方が良いんじゃない?
「はぁ、本当に嫌なんですけど、仕方ないので……仕方ないので行くことにします」
いつも通りに戻った望月ちゃんは、うんざりした様子で呟いた。
“大事なことなので二回言いました”
“鍵ないと上層ボス挑めないから仕方なくね”
“本当に嫌なんだろうけど、頑張ってくれ”
“応援してるわ”
“くらくらしてきたから冷房に戻したわ”
事実、ここで鍵を入手する以外に上層ボスに挑む方法はないので仕方がないことだ。
やらなければならないことと考えて、割り切った方が良いだろう。
ところで、エアコンニキは一体何をしているんですかね?馬鹿なのかな?
『ええ? これに入るの?』
眼下に広がる蟻地獄を見下ろしている竜乃。
ちなみにまだ優さんは触れていないが、問題は蟻地獄の先にもある。
この砂竜の墓場の地下は広大な空間になっていて、巨大な迷路のようになっているのだ。
地上に戻る入り口は数が多いので比較的早く見つかるのだが、中ボスの空間を見つけるのは難しい。
運にもよるが、正直この蟻地獄で一日が終わる可能性も高い。
ちなみに、かつての俺達は二日かかった。
リーダーを始めとして女性陣がブチギレていた思い出がある。
あの時終わったと思っていたのに、まさかもう一度やらないといけないなんて。
この体になって嫌だなぁと思ったことは少ないけれど、また一つ更新された。
(……良いと思ったことの方が多いんだけどさ)
とはいえ三度目は流石に無いだろう。
この一回をクリアしてしまえば、終了だ。
望月ちゃんも心を決めたのか、やや嫌そうな顔をしながらも行く気のようだ。
『竜乃、行くぞ』
『これ、裏技とかないの? こっそり鍵をくれる人が居るみたいな』
『残念ながらそんなもんはない』
『……そりゃそうよね』
竜乃と軽く言葉を交わしながら、俺達は蟻地獄へと向かう。
この時はまだ余裕があったのだ。
うんざりしながらも、まだ元気だった。
これっきりだからと、そう思えていた。
3時間後、俺たちは砂まみれになり、光のない目をしながら砂竜の墓場の地下迷宮で立ち尽くしていた。
前も話したがダンジョンは広大で、移動だけでも時間がかかる。
しかもダンジョン内に車のような現実世界の移動手段は持ち込めない。
己の脚だけで踏破する必要があるのだ。
まあ階層の至る所には探索者の端末で起動するワープ装置があるので、一度行ってしまえば移動は楽なのだが。
つまり何が言いたいかというと。
「汗でべたべたして気持ち悪い……」
俺達は砂漠からストレスという大きな害を受けながら、砂竜の墓場までたどり着いたという事だ。
背後では望月ちゃんがうんざりした声を上げているが、俺も気持ちは同じ。
むしろ体毛に覆われているために、余計に暑い。
風の魔法を起こしてはいるものの、発生するのは砂漠の生ぬるい風が元なので快適というわけではない。
数時間かけて歩いて来れば、こうなるのも仕方ないという事だ。
『もう……体のどこに砂がついているのか分からないんだけど』
げっそりとした様子の竜乃がぼやく。
道中は魔物とも遭遇する。その際は流石に風のベールを解除する場面もあるわけで。
当然の結果として、俺達は砂と暑さのダブルコンボで辟易としていたわけである。
「ついたけど……帰りたい……」
目の前に広がる骨のオブジェを見て、望月ちゃんが現実を切望し始める。
砂竜の墓場という名前らしく、巨大な竜の骨がいくつも転がっているのがこの地だ。
“見ている分には何の問題もないんだがな”
“クーラーの効いた部屋で視聴してごめん”
“酒飲みながら視聴してごめん”
“風呂入ってきてごめん”
“なお、皆辞めるつもりはない模様”
“現実は無情なんよね”
“快適なダンジョンはないんですかね”
“空調効いた階層なんてあるわけねえだろ”
おちゃらけたコメントが多いが、それが逆に助かったのも事実。
移動中は気を紛らわせるために、望月ちゃんは毎回コメントを返していたくらいだ。
でも、リラックスした状態で配信を見るのはダメだなぁ。
君達もこの砂漠に来なさい。
「はぁ……えっと? とりあえず近くの高い丘に……あそこかな」
優さんから貰った情報を確認していた望月ちゃんが、遠くに丘を見つけたようだ。
俺達に声をかけてくれて、三人で移動する。
正直、砂の匂いはもう飽きたし、脚が熱くなるのもうんざりだ。
ちょっとイライラしているのはここだけの話。流石に我を失うほどではないけれど。
う゛ー、と呻きながらやや高い丘へと移動する。
さらにその上には大きめの骨が置かれていて、しかもそれは緩やかな斜面でさらに登っていけるようだった。
背骨と思われる太い骨の坂を上りきれば、この砂竜の墓場でもっとも高い場所に来る。
左に視線を向ければ、全域が見えるだろう。
近くに蟻地獄が発生している、砂竜の墓場の全域が。
(うわぁ……)
かつてのことを思い出して、俺は遠い目をした。
以前四人で来た時には、全員で散々文句を言ったものだ。
分かっていたことだが、ダンジョンを作り出した奴は絶対に性格が悪い。
なんでこんな嫌なことを人生で二回もしなくてはならないのか。
“なにこれ”
“蟻地獄?”
“え?”
“まさか?”
“キミー:その蟻地獄の先が地下の迷宮みたいになっていて、一番奥に中ボスの居る空間があるんだよ”
“え? うせやろ?”
“繋がって……る?”
“それってつまり……”
「ゆ、優さん……まさか……」
おそるおそる、望月ちゃんはコメント欄に居る優さんに話しかける。
そんな筈はない。嘘だと言ってくれと、表情が訴えていた。
その様子を見て、俺は顔を背ける。こんな残酷なことを突き付けられる望月ちゃんを見てられない。
“キミー:うん、まずは蟻地獄に入るんだ”
「……う、嘘ですよね? こ、ここまで来るのだって散々だったのに、あれに入るなんて……」
うん、残念だけど本当なんだ。
“こんなモッチー初めて見た”
“マジで嫌なんだろうな”
“蟻地獄に入る経験なんて人生で送ることないだろ”
“モッチー、砂まみれになるんやで”
“飛び込んで、どうぞ”
“クーラーの効いた部屋で見る配信最高なんじゃー”
「…………」
“( ゚Д゚)”
“すみません”
“調子乗りました。すみません”
“お願いだからその顔辞めて”
“マジで怖いっす”
“暖房に切り替えたっす!”
コメント欄を見た望月ちゃんがついに怒ったのだろう。
右から冷気が漂ってきたので、俺と竜乃は必死に顔を背けた。
ははは、望月ちゃんは天使だから。怖くなんてないから。
うん、コワクナイヨ。
でも視聴者さんや、今夏らしいし、暖房は辞めた方が良いんじゃない?
「はぁ、本当に嫌なんですけど、仕方ないので……仕方ないので行くことにします」
いつも通りに戻った望月ちゃんは、うんざりした様子で呟いた。
“大事なことなので二回言いました”
“鍵ないと上層ボス挑めないから仕方なくね”
“本当に嫌なんだろうけど、頑張ってくれ”
“応援してるわ”
“くらくらしてきたから冷房に戻したわ”
事実、ここで鍵を入手する以外に上層ボスに挑む方法はないので仕方がないことだ。
やらなければならないことと考えて、割り切った方が良いだろう。
ところで、エアコンニキは一体何をしているんですかね?馬鹿なのかな?
『ええ? これに入るの?』
眼下に広がる蟻地獄を見下ろしている竜乃。
ちなみにまだ優さんは触れていないが、問題は蟻地獄の先にもある。
この砂竜の墓場の地下は広大な空間になっていて、巨大な迷路のようになっているのだ。
地上に戻る入り口は数が多いので比較的早く見つかるのだが、中ボスの空間を見つけるのは難しい。
運にもよるが、正直この蟻地獄で一日が終わる可能性も高い。
ちなみに、かつての俺達は二日かかった。
リーダーを始めとして女性陣がブチギレていた思い出がある。
あの時終わったと思っていたのに、まさかもう一度やらないといけないなんて。
この体になって嫌だなぁと思ったことは少ないけれど、また一つ更新された。
(……良いと思ったことの方が多いんだけどさ)
とはいえ三度目は流石に無いだろう。
この一回をクリアしてしまえば、終了だ。
望月ちゃんも心を決めたのか、やや嫌そうな顔をしながらも行く気のようだ。
『竜乃、行くぞ』
『これ、裏技とかないの? こっそり鍵をくれる人が居るみたいな』
『残念ながらそんなもんはない』
『……そりゃそうよね』
竜乃と軽く言葉を交わしながら、俺達は蟻地獄へと向かう。
この時はまだ余裕があったのだ。
うんざりしながらも、まだ元気だった。
これっきりだからと、そう思えていた。
3時間後、俺たちは砂まみれになり、光のない目をしながら砂竜の墓場の地下迷宮で立ち尽くしていた。
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