2 / 214
第2話 絶望の中で、最後の救い
しおりを挟む
自分の死体の前で、俺は座り込んでいた。
まだ気持ちは追いついてはいないが、理解はしている。
俺の体は死んでいて、なぜか俺はモンスターになっている。
こんなこと前代未聞だろう。
これから先、一体何をすればいいのか。
――ピコンッ
そんな事を思った矢先、離れたところに落ちていた小型タブレットが反応した。
どうやらモンスターチェッカーが起動したようだ。
けれどそれは俺の方を向いていない。
「グルルルルルゥ」
血まみれの肉塊の向こうから狼型の魔物が姿を現す。
大きさこそあの化け物と同じくらい巨大だが、それがなんであるのかを俺は知っていた。
このダンジョンの下層に生息するモンスター、ヘル・ドッグ。
モンスターチェッカーを見るまでもない。
人間だったころの俺にとっては雑魚同然のモンスターだ。
けれど今の俺にとってはそれがあの化け物と同じくらい恐ろしく映った。
(戦える……のか? こんな……子猫のような体で……)
四つの足でなんとか立ち上がってみても、細い足は震えている。
体もところどころが痛む。
だが仮に万全の状態であっても今の俺がヘル・ドッグに勝てる未来が思い描けなかった。
子猫が狼に、勝てるわけがない。
(逃げ……ないと……)
こんな体になっても、俺は生きたいと思った。願った。
だからこそ体に鞭を打って走り出した。
振り返ることもなく、必死に逃げる為に体を動かした。
ヘル・ドッグが追ってくる様子がないにもかかわらず、振り向くことを拒絶した。
俺の死体を食い漁るヘル・ドッグの咀嚼音が、ずっと耳に届いていた。
×××
モンスターになってしまうという最悪の結末だったが、それでもまだ俺は生きていた。
体は無くなったものの、知識はまだある。
このダンジョンをどう進めば中層に、上層に、そして出口に向かえるかは分かっている。
少なくとも下層に居たらモンスターに食い殺される。
だから上へ、上へとひたすらに進み続けた。
(なんで……なんで俺がこんな目に……)
探索者を見かけた。
けれど近づけなかった。
モンスターを屠るような探索者の前に姿を現せば、殺されてしまうから。
言葉を話せない今の俺は、彼らに助けを求められない。
(俺が……何をしたっていうんだ!)
モンスターと遭遇した。
傷を負いながらもなんとか逃げた。
戦うことなど出来るはずもない。
頭に響く、ヘル・ドッグの咀嚼音が消えない。
魔物に叫んだこともあった。
けれど言葉は通じないようで、返ってきたのは明確な殺意だった。
(なんで……なんで!)
なんとか下層を抜けて人目を避けて中層に入ってからも、何も変わらなかった。
出会うモンスターの全てが、あの化け物のようにしか映らない。
中層に来たことで下層と比べて確実に敵のレベルは下がっているはずなのに、今の俺では勝てる未来を思い描くことすらできない。
(まだつかないのか……まだ中層なのか!)
心の中がぐちゃぐちゃだ。
さっきは庭のように気楽に探索できた中層が、まるで延々と続く地獄のようにすら思える。
一体どれだけ中層を駆け抜けたのか、もう分らない。
体は血と泥で汚れきり、痛みと絶望で溢れていた涙すら枯れた。
ただ生きたいという思いだけで、俺は進み続けていた。
「皆、そろそろ戻る?」
だからその声を聞いたときに、急に手足から力が抜けた。
足取りが遅くなり、その場に止まってしまった。
顔を上げれば、後ろ姿だが人影が見える。
忘れるはずもない。黒く長い髪をしたその姿を、何度も液晶越しで見てきた。
(まだ……中層に居たのか……)
てっきり配信が終わった段階でダンジョンを出たかと思っていた。
けど、良かった。
(姫様なら……姫様なら俺を……)
姫宮姫乃はモンスターテイマーという職業で、鷹型のモンスターをテイムしている。
テイムモンスターに対する気遣いで人気となった配信者だ。
彼女の慈愛はテイムモンスターのみならず、ダンジョンモンスターにも向かう。
『えー、可愛い! え?これ倒さないといけないの!?』
『さっきみたいな怖いライオンはともかく、この子も敵なの!?』
『出来ればテイムしたいなぁ……』
その優しさもまた、彼女が姫様と呼ばれるようになった一端だ。
モンスターに慈愛を向けてくれる彼女ならば、俺を助けてくれる。
幸いなことに俺は今、子猫のようなモンスターだ。
彼女がもっとも好むと言っていいだろう。
テイマーは1体のモンスターしかテイムできないために彼女のテイムモンスターになることはできない。
けれど丁重に保護してくれて、ひょっとしたら意思疎通もできるかもしれない。
地獄に射した一筋の光に導かれるように、俺はゆっくりと彼女に近づいていく。
(姫様……姫様……助けて……)
俺の思いが伝わったのか、姫様がゆっくりと振り返る。
端末越しに見ていた茶色い瞳が俺を捉え。
さっきまでの笑顔がまるで能面のようにすっと抜け落ちた。
「なにこいつ? きったな。しかも小さくて経験値の足しにもならなさそうじゃん」
(……え?)
姿も声も、姫様のものだ。
けれど彼女の目はまるで道端のごみでも見るようで。
俺の知っている慈愛に満ちた姫様とは、似ても似つかなかった。
「フレス、ウィンドバースト」
彼女の右肩に乗っていた鷹型のモンスターが飛び上がり、強く羽ばたく。
突風に体を浮かされ吹き飛ばされる。
中層でも渡り合える彼女のテイムモンスターの攻撃を耐えられるはずがない。
無様に地面を転がった俺は、うつぶせの状態で顔を上げるしかできない。
(そんな……嘘だろ……?)
配信で見ているときには気づかなかったが、鷹型のモンスターの目には光がない。
「は? 牽制用の攻撃でこれなの? 一応データ見とくかなぁ」
心底ダルそうに頭を掻いて舌打ちをした彼女はポケットからモンスターチェッカーを取り出す。
その姿に、脳内の姫様が割れた鏡のように消えた。
俺が推していたのは、幻影だった。
俺が好んでいたのは、彼女の創り出した偽の姿だった。
俺を救ってくれる姫様など、どこにも居はしなかった。
(なんだよそれ……くそっ!)
黒い獣に襲われたことやモンスターになってしまったことなどショックなことが多かった。
けれどそのどれよりも、姫様の真の姿を見たことがショックだった。
「姫宮さん! モンスターです! ちょっと多いです!」
「ちっ、フレス!」
パーティメンバーの声を聞いて走り去っていく姫様。
彼女の中に、俺はもう居ない。
遠くなっていく足音を聞いて、俺はゆっくりと立ち上がる。
まだ……生きている。
(ははっ……悪運だけは……強いんだな……)
違う道を選んで、歩き出す。
もう何のために進んでいるのかも、よく分かっていない。
けれど止まるという選択肢は、なかった。
×××
中層を抜けて上層に来ても状況は好転しない。
相変わらずモンスターは強いし、探索者には声を掛けられない。
(っていうか……ダンジョンから出れなかったらどうすれば……)
とぼとぼ歩きながら良くないことを考えてしまう。
モンスターはダンジョンから出ることはできない。
それならば今の俺だってダンジョンから出れないのではないか、そう思ってしまった。
もしそうなら俺はこれから先ずっとこのダンジョンで生きていくことになる。
(そんなこと……耐えられない……)
ここまで死ぬ気で進んできた。
ここでも何度も死にかけた。意識も朦朧としている。
こんな地獄に居続けるくらいなら、もういっそ……。
(あ……れ?)
気づいたときには地面に伏せていた。
立ち上がろうとしても手足に力が入らない。
起き上がることはおろか、身じろぎも出来ない。
ダンジョンの通路の真ん中で、いつか来る終わりを待っているだけになってしまった。
――コツンッ
(でも……もういいか)
モンスターになってしまった。
元の人間の体も、もうない。
――コツンッ
(もう……生きていたって……)
体を失った。
地位を失った。
――コツンッ
(もう……いい)
力を失った。
希望を失った。
――コツンッ
だからもう、いいんだ。
「大丈夫?」
幻聴を聞いて、俺は頭を上げた。
視界いっぱいに映るのは、栗色の短い髪に、眼鏡をかけた少女。
彼女の右手が伸びて、その腕にブレスレットが輝く。
モンスターテイマーが持つ独自の装備に姫様を思い出した。
(あぁ……)
探索者なのか、それとも俺を迎えに来てくれた天使なのかは分からない。
でも、最期に見るにしては良い光景だ。
ぼやけていく視界の中で、この姿になって俺は初めて笑った。
まだ気持ちは追いついてはいないが、理解はしている。
俺の体は死んでいて、なぜか俺はモンスターになっている。
こんなこと前代未聞だろう。
これから先、一体何をすればいいのか。
――ピコンッ
そんな事を思った矢先、離れたところに落ちていた小型タブレットが反応した。
どうやらモンスターチェッカーが起動したようだ。
けれどそれは俺の方を向いていない。
「グルルルルルゥ」
血まみれの肉塊の向こうから狼型の魔物が姿を現す。
大きさこそあの化け物と同じくらい巨大だが、それがなんであるのかを俺は知っていた。
このダンジョンの下層に生息するモンスター、ヘル・ドッグ。
モンスターチェッカーを見るまでもない。
人間だったころの俺にとっては雑魚同然のモンスターだ。
けれど今の俺にとってはそれがあの化け物と同じくらい恐ろしく映った。
(戦える……のか? こんな……子猫のような体で……)
四つの足でなんとか立ち上がってみても、細い足は震えている。
体もところどころが痛む。
だが仮に万全の状態であっても今の俺がヘル・ドッグに勝てる未来が思い描けなかった。
子猫が狼に、勝てるわけがない。
(逃げ……ないと……)
こんな体になっても、俺は生きたいと思った。願った。
だからこそ体に鞭を打って走り出した。
振り返ることもなく、必死に逃げる為に体を動かした。
ヘル・ドッグが追ってくる様子がないにもかかわらず、振り向くことを拒絶した。
俺の死体を食い漁るヘル・ドッグの咀嚼音が、ずっと耳に届いていた。
×××
モンスターになってしまうという最悪の結末だったが、それでもまだ俺は生きていた。
体は無くなったものの、知識はまだある。
このダンジョンをどう進めば中層に、上層に、そして出口に向かえるかは分かっている。
少なくとも下層に居たらモンスターに食い殺される。
だから上へ、上へとひたすらに進み続けた。
(なんで……なんで俺がこんな目に……)
探索者を見かけた。
けれど近づけなかった。
モンスターを屠るような探索者の前に姿を現せば、殺されてしまうから。
言葉を話せない今の俺は、彼らに助けを求められない。
(俺が……何をしたっていうんだ!)
モンスターと遭遇した。
傷を負いながらもなんとか逃げた。
戦うことなど出来るはずもない。
頭に響く、ヘル・ドッグの咀嚼音が消えない。
魔物に叫んだこともあった。
けれど言葉は通じないようで、返ってきたのは明確な殺意だった。
(なんで……なんで!)
なんとか下層を抜けて人目を避けて中層に入ってからも、何も変わらなかった。
出会うモンスターの全てが、あの化け物のようにしか映らない。
中層に来たことで下層と比べて確実に敵のレベルは下がっているはずなのに、今の俺では勝てる未来を思い描くことすらできない。
(まだつかないのか……まだ中層なのか!)
心の中がぐちゃぐちゃだ。
さっきは庭のように気楽に探索できた中層が、まるで延々と続く地獄のようにすら思える。
一体どれだけ中層を駆け抜けたのか、もう分らない。
体は血と泥で汚れきり、痛みと絶望で溢れていた涙すら枯れた。
ただ生きたいという思いだけで、俺は進み続けていた。
「皆、そろそろ戻る?」
だからその声を聞いたときに、急に手足から力が抜けた。
足取りが遅くなり、その場に止まってしまった。
顔を上げれば、後ろ姿だが人影が見える。
忘れるはずもない。黒く長い髪をしたその姿を、何度も液晶越しで見てきた。
(まだ……中層に居たのか……)
てっきり配信が終わった段階でダンジョンを出たかと思っていた。
けど、良かった。
(姫様なら……姫様なら俺を……)
姫宮姫乃はモンスターテイマーという職業で、鷹型のモンスターをテイムしている。
テイムモンスターに対する気遣いで人気となった配信者だ。
彼女の慈愛はテイムモンスターのみならず、ダンジョンモンスターにも向かう。
『えー、可愛い! え?これ倒さないといけないの!?』
『さっきみたいな怖いライオンはともかく、この子も敵なの!?』
『出来ればテイムしたいなぁ……』
その優しさもまた、彼女が姫様と呼ばれるようになった一端だ。
モンスターに慈愛を向けてくれる彼女ならば、俺を助けてくれる。
幸いなことに俺は今、子猫のようなモンスターだ。
彼女がもっとも好むと言っていいだろう。
テイマーは1体のモンスターしかテイムできないために彼女のテイムモンスターになることはできない。
けれど丁重に保護してくれて、ひょっとしたら意思疎通もできるかもしれない。
地獄に射した一筋の光に導かれるように、俺はゆっくりと彼女に近づいていく。
(姫様……姫様……助けて……)
俺の思いが伝わったのか、姫様がゆっくりと振り返る。
端末越しに見ていた茶色い瞳が俺を捉え。
さっきまでの笑顔がまるで能面のようにすっと抜け落ちた。
「なにこいつ? きったな。しかも小さくて経験値の足しにもならなさそうじゃん」
(……え?)
姿も声も、姫様のものだ。
けれど彼女の目はまるで道端のごみでも見るようで。
俺の知っている慈愛に満ちた姫様とは、似ても似つかなかった。
「フレス、ウィンドバースト」
彼女の右肩に乗っていた鷹型のモンスターが飛び上がり、強く羽ばたく。
突風に体を浮かされ吹き飛ばされる。
中層でも渡り合える彼女のテイムモンスターの攻撃を耐えられるはずがない。
無様に地面を転がった俺は、うつぶせの状態で顔を上げるしかできない。
(そんな……嘘だろ……?)
配信で見ているときには気づかなかったが、鷹型のモンスターの目には光がない。
「は? 牽制用の攻撃でこれなの? 一応データ見とくかなぁ」
心底ダルそうに頭を掻いて舌打ちをした彼女はポケットからモンスターチェッカーを取り出す。
その姿に、脳内の姫様が割れた鏡のように消えた。
俺が推していたのは、幻影だった。
俺が好んでいたのは、彼女の創り出した偽の姿だった。
俺を救ってくれる姫様など、どこにも居はしなかった。
(なんだよそれ……くそっ!)
黒い獣に襲われたことやモンスターになってしまったことなどショックなことが多かった。
けれどそのどれよりも、姫様の真の姿を見たことがショックだった。
「姫宮さん! モンスターです! ちょっと多いです!」
「ちっ、フレス!」
パーティメンバーの声を聞いて走り去っていく姫様。
彼女の中に、俺はもう居ない。
遠くなっていく足音を聞いて、俺はゆっくりと立ち上がる。
まだ……生きている。
(ははっ……悪運だけは……強いんだな……)
違う道を選んで、歩き出す。
もう何のために進んでいるのかも、よく分かっていない。
けれど止まるという選択肢は、なかった。
×××
中層を抜けて上層に来ても状況は好転しない。
相変わらずモンスターは強いし、探索者には声を掛けられない。
(っていうか……ダンジョンから出れなかったらどうすれば……)
とぼとぼ歩きながら良くないことを考えてしまう。
モンスターはダンジョンから出ることはできない。
それならば今の俺だってダンジョンから出れないのではないか、そう思ってしまった。
もしそうなら俺はこれから先ずっとこのダンジョンで生きていくことになる。
(そんなこと……耐えられない……)
ここまで死ぬ気で進んできた。
ここでも何度も死にかけた。意識も朦朧としている。
こんな地獄に居続けるくらいなら、もういっそ……。
(あ……れ?)
気づいたときには地面に伏せていた。
立ち上がろうとしても手足に力が入らない。
起き上がることはおろか、身じろぎも出来ない。
ダンジョンの通路の真ん中で、いつか来る終わりを待っているだけになってしまった。
――コツンッ
(でも……もういいか)
モンスターになってしまった。
元の人間の体も、もうない。
――コツンッ
(もう……生きていたって……)
体を失った。
地位を失った。
――コツンッ
(もう……いい)
力を失った。
希望を失った。
――コツンッ
だからもう、いいんだ。
「大丈夫?」
幻聴を聞いて、俺は頭を上げた。
視界いっぱいに映るのは、栗色の短い髪に、眼鏡をかけた少女。
彼女の右手が伸びて、その腕にブレスレットが輝く。
モンスターテイマーが持つ独自の装備に姫様を思い出した。
(あぁ……)
探索者なのか、それとも俺を迎えに来てくれた天使なのかは分からない。
でも、最期に見るにしては良い光景だ。
ぼやけていく視界の中で、この姿になって俺は初めて笑った。
5
お気に入りに追加
155
あなたにおすすめの小説

神様の願いを叶えて世界最強!! ~職業無職を極めて天下無双する~
波 七海
ファンタジー
※毎週土曜日更新です。よろしくお願い致します。
アウステリア王国の平民の子、レヴィンは、12才の誕生日を迎えたその日に前世の記憶を思い出した。
自分が本当は、藤堂貴正と言う名前で24歳だったという事に……。
天界で上司に結果を出す事を求められている、自称神様に出会った貴正は、異世界に革新を起こし、より進化・深化させてほしいとお願いされる事となる。
その対価はなんと、貴正の願いを叶えてくれる事!?
初めての異世界で、足掻きながらも自分の信じる道を進もうとする貴正。
最強の職業、無職(ニート)となり、混乱する世界を駆け抜ける!!
果たして、彼を待っているものは天国か、地獄か、はたまた……!?
目指すは、神様の願いを叶えて世界最強! 立身出世!

俺だけLVアップするスキルガチャで、まったりダンジョン探索者生活も余裕です ~ガチャ引き楽しくてやめられねぇ~
シンギョウ ガク
ファンタジー
仕事中、寝落ちした明日見碧(あすみ あおい)は、目覚めたら暗い洞窟にいた。
目の前には蛍光ピンクのガチャマシーン(足つき)。
『初心者優遇10連ガチャ開催中』とか『SSRレアスキル確定』の誘惑に負け、金色のコインを投入してしまう。
カプセルを開けると『鑑定』、『ファイア』、『剣術向上』といったスキルが得られ、次々にステータスが向上していく。
ガチャスキルの力に魅了された俺は魔物を倒して『金色コイン』を手に入れて、ガチャ引きまくってたらいつのまにか強くなっていた。
ボスを討伐し、初めてのダンジョンの外に出た俺は、相棒のガチャと途中で助けた異世界人アスターシアとともに、異世界人ヴェルデ・アヴニールとして、生き延びるための自由気ままな異世界の旅がここからはじまった。

ダンジョンで有名モデルを助けたら公式配信に映っていたようでバズってしまいました。
夜兎ましろ
ファンタジー
高校を卒業したばかりの少年――夜見ユウは今まで鍛えてきた自分がダンジョンでも通用するのかを知るために、はじめてのダンジョンへと向かう。もし、上手くいけば冒険者にもなれるかもしれないと考えたからだ。
ダンジョンに足を踏み入れたユウはとある女性が魔物に襲われそうになっているところに遭遇し、魔法などを使って女性を助けたのだが、偶然にもその瞬間がダンジョンの公式配信に映ってしまっており、ユウはバズってしまうことになる。
バズってしまったならしょうがないと思い、ユウは配信活動をはじめることにするのだが、何故か助けた女性と共に配信を始めることになるのだった。
動物に好かれまくる体質の少年、ダンジョンを探索する 配信中にレッドドラゴンを手懐けたら大バズりしました!
海夏世もみじ
ファンタジー
旧題:動物に好かれまくる体質の少年、ダンジョン配信中にレッドドラゴン手懐けたら大バズりしました
動物に好かれまくる体質を持つ主人公、藍堂咲太《あいどう・さくた》は、友人にダンジョンカメラというものをもらった。
そのカメラで暇つぶしにダンジョン配信をしようということでダンジョンに向かったのだが、イレギュラーのレッドドラゴンが現れてしまう。
しかし主人公に攻撃は一切せず、喉を鳴らして好意的な様子。その様子が全て配信されており、拡散され、大バズりしてしまった!
戦闘力ミジンコ主人公が魔物や幻獣を手懐けながらダンジョンを進む配信のスタート!

辻ダンジョン掃除が趣味の底辺社畜、迷惑配信者が汚したダンジョンを掃除していたらうっかり美少女アイドルの配信に映り込み神バズりしてしまう
なっくる
ファンタジー
ダンジョン攻略配信が定着した日本、迷惑配信者が世間を騒がせていた。主人公タクミはダンジョン配信視聴とダンジョン掃除が趣味の社畜。
だが美少女アイドルダンジョン配信者の生配信に映り込んだことで、彼の運命は大きく変わる。実はレアだったお掃除スキルと人間性をダンジョン庁に評価され、美少女アイドルと共にダンジョンのイメージキャラクターに抜擢される。自身を慕ってくれる美少女JKとの楽しい毎日。そして超進化したお掃除スキルで迷惑配信者を懲らしめたことで、彼女と共にダンジョン界屈指の人気者になっていく。
バラ色人生を送るタクミだが……迷惑配信者の背後に潜む陰謀がタクミたちに襲い掛かるのだった。
※他サイトでも掲載しています

日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。

なんか黄金とかいう馬鹿みたいなスキルを得たのでダラダラ欲望のままに金稼いで人生を楽しもうと思う
ちょす氏
ファンタジー
今の時代においてもっとも平凡な大学生の一人の俺。
卒業を間近に控え、周りの学生たちは冒険者としてのキャリアを選ぶ中、俺の夢はただひとつ、「悠々自適な生活」を送ること。
金も欲しいし、時間も欲しい。
程々に働いて程々に寝る……そんな生活だ。
しかし、それも容易ではなかった。100年前の事件によって。
そのせいで現代の世界は冒険者が主役の時代となっていた。
ある日、半ば興味本位で冒険者登録をしてみた俺は、予想外のスキル「黄金」を手に入れる。
「はぁ?」
俺が望んだのは平和な日常を送るためだが!?
悠々自適な生活とは程遠い、忙しない日々を送ることになる。

異世界から帰ってきた勇者は既に擦り切れている。
暁月ライト
ファンタジー
魔王を倒し、邪神を滅ぼし、五年の冒険の果てに役割を終えた勇者は地球へと帰還する。 しかし、遂に帰還した地球では何故か三十年が過ぎており……しかも、何故か普通に魔術が使われており……とはいえ最強な勇者がちょっとおかしな現代日本で無双するお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる