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第3章 宿敵の家と宿敵でなくなってから
第188話 レイチェルさんとの最後の会話
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「すみません、わざわざ持っていただいて……」
「いえ、お気になさらないでください」
少しした後、俺はレイチェルさんに連れられて街の外れにある民家を訪れていた。買い物をして購入した紙袋をテーブルの上において、部屋を見渡す。
ここはレイチェルさんが現在住んでいる家だそうだ。通りで少し話をした後、俺もレイチェルさんもお互いにもう少し話したいと感じていた。
俺はシアの祖母というここでしか出会えない人と話したいという気持ちで、そしてレイチェルさんは孫の話を聞きたい、という気持ちらしい。なので俺とアランさんはレイチェルさんの買い物に付き合い、俺だけが彼女の家へとやってきた。
ちなみにアランさんに関してだが、この後話をするのがアークゲート家の事だろうと考えたらしく、街に残って少し見て回っておくと言ってくれた。待ち合わせの場所は決めたので、はぐれる心配はないだろう。
そんなわけでレイチェルさんの家へとやってきた俺は、彼女に促されて席に座った。
「コーヒーとお茶、紅茶があるのですが、どれがいいのですが?」
「あ、コーヒーでお願いします」
好意に甘えて答えると、レイチェルさんはすぐに準備をしてくれる。何かしらの魔法を使っているようで、出てきたコーヒーは屋敷で淹れたものと同じくらい良い香りを発していた。
「……レイチェルさんは、いつからこの家に?」
「娘に当主の座を譲った後ですね。ご存じないかもしれませんが、アークゲート家は当主の座を譲った後は隠居するのが主なんです。今はどうなっているのかは分かりませんが、少なくとも私の代ではそうでした」
「そうなんですね」
俺の向かいに腰を下ろしたレイチェルさんは紅茶を用意したらしく、それを一口味わってから口を開いた。
「……よろしければなのですが、今のアークゲート家について教えて頂けますか? あなたから見て、にはなると思いますが」
「構いません」
俺はレイチェルさんに俺の知っている限りの話をした。といっても話したことと言えばシアのこと、ユティさんのこと、オーロラちゃんの事が主だ。加えて重要なことなんかは話していないから、結構当たり障りのない内容になってしまった。
けれどそれでもレイチェルさんにとっては驚きの内容だったみたいで、話をするごとに何度も驚いて目を見開いていた。特にシアの事を話しているときには何と言っていいのか分からない、といった顔をしていた。
「……自分の後の代になれば変わってくることもあると思ってはいましたが、そこまでとは」
「先代の時の話は自分も聞いているので、レイチェルさんの時と比べると色々と変わっているかもしれませんね」
「色々と……そうですね」
昔を懐かしむ様子を見せるレイチェルさんを見て、俺は思う。流れるような銀髪も、整った容姿も、年齢を感じさせない若々しいものだ。彼女はシアの祖母という事は、俺の祖父と同年代という事になる。
本当に小さい頃に祖父の姿を見たことはあっても、最近は全くない。けれどそもそも父上と比較して考えても、レイチェルさんは若く見えた。若すぎたと言ってもいい。
じっと見ていることで思っていることに気づいたのか、レイチェルさんは困ったように笑った。
「あの……そんな見つめられてしまうと困ると言いますか……」
「す、すみません……あまりにも年齢を感じさせないお姿をしているので……」
「あら? ご存じないんですか? アークゲート家は特殊な魔力のせいか体が年を取りにくいんです」
「そうなんですね……」
確かにティアラやノークさんもシアの姉と言ってもおかしくない容姿をしていたけど、まさか血筋だったとは。普通なら信じられないところだけど、こうして目にしてしまうと信じざるを得ない。まるでおとぎ話に出てくる存在みたいだと、思ってしまった。
「それにしても、アークゲートの当主が代わったとは噂で聞いていたし、フォルス家と結婚したというのも聞いていましたが、まさか本当だったなんて。……先代のエリザは、当主の座をレティシアに譲ったのですか?」
「……いえ、シアが勝負を挑んで、先代を……その……殺して勝ち取ったと、そう聞いています」
「……そうですか」
声を発したレイチェルさんは、少し寂しそうだった。ただ、あまり驚いてはいなかったように思えた。
「なんとなく……こんな日が来ることは分かっていたのかもしれませんね」
「あの……先代当主は……」
尋ねると、レイチェルさんは昔を思い返す遠い目をしながら話をしてくれた。
「私の娘達、エリザ、ティアラ、ノクターン。ですが三人の中で、次の当主がエリザになることは早い段階で決まっていました。彼女には力も、知識も、意欲も、何もかもがあった。次期当主に指名した段階で、私以上の力を持っていたので、神に愛された子なんて呼んだりしていました。
ティアラは彼女の言いなりで、ノクターンだってエリザには歯向かうことは出来ない。誰も彼女と並ぶことは出来なかったんです。エリザが当主になって少しの間だけその様子を近くで見ていました。ですが私の目から見ても彼女はあまりにも優秀過ぎて、アークゲート家を引っ張っていくだろうと考えていました。……私では出来なかった高みへと、一気に引っ張っていけると」
「アークゲート家を、引っ張っていく……」
それはユティさんやシアから聞いた話からも予想できることだった。人としては一旦置いておくとしても、当主としては優秀だった、とはその二人も言っていたことだ。家を栄えさせるという意味では適した人物だったんだろう。
「ですが、強引なやり方は反発をもたらします。エリザのやり方は全てを力で強引にねじ伏せるやり方。それではいつか痛い目を見ると、そう忠告したこともあります。ですが、彼女よりも弱い私の言葉が彼女に届くはずがなかったんです。いえ、誰の言葉も彼女には届かなかったでしょうね。彼女に並べる人は誰もいなかったのですから」
「……レイチェルさん」
彼女は悔やんでいるようだった。でもそれはあの時こうしていればっていう悔やみではなくて、もっと自分が強ければという、どうしようもなかったことに対する後悔で。
そんな表情を浮かべるレイチェルさんに対して、俺は何も言うことが出来なかった。彼女はそんな俺の心の機微を感じ取ったのか、取り繕うように微笑んだ。
「誰か一人でも並べる人が居れば、エリザは死なずに済んだかもしれませんね。少なくとも母と娘が殺し合うなんていうことにはならなかったでしょう。……何の力もなかった私が出来たことなんて、何もないのですが」
「…………」
「ああ、すみません、エリザに関してはこのくらいで良いですかね?」
「はい……ありがとうございます」
レイチェルさんの言葉に込められた気持ちを痛いほど感じてしまって、少しだけ声に元気がなくなってしまう。手元に残ったコーヒーは、量が少し減っただけだった。
×××
その後もレイチェルさんとお互いの身の上話をして、ある程度話し終えたところで、俺とレイチェルさんは家を出た。
「レイチェルさん、コーヒー、ありがとうございました」
「いえ、お構いなく。私も孫娘の話を聞くことが出来て、嬉しかったですから」
二人並んで人気のない道を歩きながら会話をする。そうして少し歩いたところで、レイチェルさんは立ち止まった。
「今日はありがとうございました」
「いえいえ、こちらこそです。本当にありがとうございました」
通り魔事件を解決してくれたことや、色々な話をしてくれたこと、それにコーヒーをごちそうになったことも含めて、俺はお礼を言う。それに対してレイチェルさんは微笑んで返してくれて、やっぱりその微笑みには見覚えがあった。
「……あなたは、後悔の無いように生きてくださいね」
「え」
どこか寂しげな表情で俺を見るレイチェルさん。しかし彼女は首を横に振って、再度口を開いた。
「いえ、何でもありません。レティシアとお幸せに。それでは」
「あっ」
そういって振り返ったレイチェルさんは俺の視界から消える。完全に見えなくなったことで、掛けようとした言葉は出てくることなく自分の中で消えていった。
「…………」
もうレイチェルさんの姿は見えない。それに加えて、どこか確信があった。
きっと今からレイチェルさんの家があった場所に行っても、きっとたどり着けない。そして近いうちにレイチェルさんはこの街を去るだろう。この後彼女に俺が会うことは……きっと無いんだろう。
まるで夢のように……いや霧のように消えた出会いだったな、なんてことを思ったりした。
「いえ、お気になさらないでください」
少しした後、俺はレイチェルさんに連れられて街の外れにある民家を訪れていた。買い物をして購入した紙袋をテーブルの上において、部屋を見渡す。
ここはレイチェルさんが現在住んでいる家だそうだ。通りで少し話をした後、俺もレイチェルさんもお互いにもう少し話したいと感じていた。
俺はシアの祖母というここでしか出会えない人と話したいという気持ちで、そしてレイチェルさんは孫の話を聞きたい、という気持ちらしい。なので俺とアランさんはレイチェルさんの買い物に付き合い、俺だけが彼女の家へとやってきた。
ちなみにアランさんに関してだが、この後話をするのがアークゲート家の事だろうと考えたらしく、街に残って少し見て回っておくと言ってくれた。待ち合わせの場所は決めたので、はぐれる心配はないだろう。
そんなわけでレイチェルさんの家へとやってきた俺は、彼女に促されて席に座った。
「コーヒーとお茶、紅茶があるのですが、どれがいいのですが?」
「あ、コーヒーでお願いします」
好意に甘えて答えると、レイチェルさんはすぐに準備をしてくれる。何かしらの魔法を使っているようで、出てきたコーヒーは屋敷で淹れたものと同じくらい良い香りを発していた。
「……レイチェルさんは、いつからこの家に?」
「娘に当主の座を譲った後ですね。ご存じないかもしれませんが、アークゲート家は当主の座を譲った後は隠居するのが主なんです。今はどうなっているのかは分かりませんが、少なくとも私の代ではそうでした」
「そうなんですね」
俺の向かいに腰を下ろしたレイチェルさんは紅茶を用意したらしく、それを一口味わってから口を開いた。
「……よろしければなのですが、今のアークゲート家について教えて頂けますか? あなたから見て、にはなると思いますが」
「構いません」
俺はレイチェルさんに俺の知っている限りの話をした。といっても話したことと言えばシアのこと、ユティさんのこと、オーロラちゃんの事が主だ。加えて重要なことなんかは話していないから、結構当たり障りのない内容になってしまった。
けれどそれでもレイチェルさんにとっては驚きの内容だったみたいで、話をするごとに何度も驚いて目を見開いていた。特にシアの事を話しているときには何と言っていいのか分からない、といった顔をしていた。
「……自分の後の代になれば変わってくることもあると思ってはいましたが、そこまでとは」
「先代の時の話は自分も聞いているので、レイチェルさんの時と比べると色々と変わっているかもしれませんね」
「色々と……そうですね」
昔を懐かしむ様子を見せるレイチェルさんを見て、俺は思う。流れるような銀髪も、整った容姿も、年齢を感じさせない若々しいものだ。彼女はシアの祖母という事は、俺の祖父と同年代という事になる。
本当に小さい頃に祖父の姿を見たことはあっても、最近は全くない。けれどそもそも父上と比較して考えても、レイチェルさんは若く見えた。若すぎたと言ってもいい。
じっと見ていることで思っていることに気づいたのか、レイチェルさんは困ったように笑った。
「あの……そんな見つめられてしまうと困ると言いますか……」
「す、すみません……あまりにも年齢を感じさせないお姿をしているので……」
「あら? ご存じないんですか? アークゲート家は特殊な魔力のせいか体が年を取りにくいんです」
「そうなんですね……」
確かにティアラやノークさんもシアの姉と言ってもおかしくない容姿をしていたけど、まさか血筋だったとは。普通なら信じられないところだけど、こうして目にしてしまうと信じざるを得ない。まるでおとぎ話に出てくる存在みたいだと、思ってしまった。
「それにしても、アークゲートの当主が代わったとは噂で聞いていたし、フォルス家と結婚したというのも聞いていましたが、まさか本当だったなんて。……先代のエリザは、当主の座をレティシアに譲ったのですか?」
「……いえ、シアが勝負を挑んで、先代を……その……殺して勝ち取ったと、そう聞いています」
「……そうですか」
声を発したレイチェルさんは、少し寂しそうだった。ただ、あまり驚いてはいなかったように思えた。
「なんとなく……こんな日が来ることは分かっていたのかもしれませんね」
「あの……先代当主は……」
尋ねると、レイチェルさんは昔を思い返す遠い目をしながら話をしてくれた。
「私の娘達、エリザ、ティアラ、ノクターン。ですが三人の中で、次の当主がエリザになることは早い段階で決まっていました。彼女には力も、知識も、意欲も、何もかもがあった。次期当主に指名した段階で、私以上の力を持っていたので、神に愛された子なんて呼んだりしていました。
ティアラは彼女の言いなりで、ノクターンだってエリザには歯向かうことは出来ない。誰も彼女と並ぶことは出来なかったんです。エリザが当主になって少しの間だけその様子を近くで見ていました。ですが私の目から見ても彼女はあまりにも優秀過ぎて、アークゲート家を引っ張っていくだろうと考えていました。……私では出来なかった高みへと、一気に引っ張っていけると」
「アークゲート家を、引っ張っていく……」
それはユティさんやシアから聞いた話からも予想できることだった。人としては一旦置いておくとしても、当主としては優秀だった、とはその二人も言っていたことだ。家を栄えさせるという意味では適した人物だったんだろう。
「ですが、強引なやり方は反発をもたらします。エリザのやり方は全てを力で強引にねじ伏せるやり方。それではいつか痛い目を見ると、そう忠告したこともあります。ですが、彼女よりも弱い私の言葉が彼女に届くはずがなかったんです。いえ、誰の言葉も彼女には届かなかったでしょうね。彼女に並べる人は誰もいなかったのですから」
「……レイチェルさん」
彼女は悔やんでいるようだった。でもそれはあの時こうしていればっていう悔やみではなくて、もっと自分が強ければという、どうしようもなかったことに対する後悔で。
そんな表情を浮かべるレイチェルさんに対して、俺は何も言うことが出来なかった。彼女はそんな俺の心の機微を感じ取ったのか、取り繕うように微笑んだ。
「誰か一人でも並べる人が居れば、エリザは死なずに済んだかもしれませんね。少なくとも母と娘が殺し合うなんていうことにはならなかったでしょう。……何の力もなかった私が出来たことなんて、何もないのですが」
「…………」
「ああ、すみません、エリザに関してはこのくらいで良いですかね?」
「はい……ありがとうございます」
レイチェルさんの言葉に込められた気持ちを痛いほど感じてしまって、少しだけ声に元気がなくなってしまう。手元に残ったコーヒーは、量が少し減っただけだった。
×××
その後もレイチェルさんとお互いの身の上話をして、ある程度話し終えたところで、俺とレイチェルさんは家を出た。
「レイチェルさん、コーヒー、ありがとうございました」
「いえ、お構いなく。私も孫娘の話を聞くことが出来て、嬉しかったですから」
二人並んで人気のない道を歩きながら会話をする。そうして少し歩いたところで、レイチェルさんは立ち止まった。
「今日はありがとうございました」
「いえいえ、こちらこそです。本当にありがとうございました」
通り魔事件を解決してくれたことや、色々な話をしてくれたこと、それにコーヒーをごちそうになったことも含めて、俺はお礼を言う。それに対してレイチェルさんは微笑んで返してくれて、やっぱりその微笑みには見覚えがあった。
「……あなたは、後悔の無いように生きてくださいね」
「え」
どこか寂しげな表情で俺を見るレイチェルさん。しかし彼女は首を横に振って、再度口を開いた。
「いえ、何でもありません。レティシアとお幸せに。それでは」
「あっ」
そういって振り返ったレイチェルさんは俺の視界から消える。完全に見えなくなったことで、掛けようとした言葉は出てくることなく自分の中で消えていった。
「…………」
もうレイチェルさんの姿は見えない。それに加えて、どこか確信があった。
きっと今からレイチェルさんの家があった場所に行っても、きっとたどり着けない。そして近いうちにレイチェルさんはこの街を去るだろう。この後彼女に俺が会うことは……きっと無いんだろう。
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