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17.羨ましいっ…!
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結局3回エルに貪られて私は結構くたくただ。
これなら鍛錬2回分の方がまだ体力が残っているはずだ。ベッドに半分沈み込みながら薄い毛布を被る私とそれを嬉しそうに見つめるエルの攻防はいつ終わるのだろう。
「エル…私お風呂入りたい。」
「入ってもいいけど、入るなら俺も入るしそこでもまたするよ?
折角ソフィアに3回も注いだ意味がなくなるからね。」
「そのままじゃ案内について行けないよ!」
「俺が抱き抱えて案内するから問題ない。」
「自分で歩くっ!!」
「なら服を着ようか。」
「その前にお風呂に!」
「だからなら俺も」
「あーーー!埒があかないわー!」
口から火でも出そうだ。
エルに出された物を入れたまま歩けるわけもない。お風呂は諦めてせめてトイレに行ってどうにかすべきか。
私はため息一つ吐くと、薄い毛布を身に纏ったままベッドから抜け出した。
部屋にあるトイレに行こうと歩こうとすると体ががっちりと何かに掴まれ身動きが取れなくなった。
勿論そんなことする犯人は1人だ。
「エル、何?私トイレ行くから離して。」
「我慢できないの?」
「出来ないっ。」
「んー…しょうがないなぁ…。あまり我儘を言って困らすのも可哀想だし…。」
後ろから羽交締めにされていたものの、素直に力を抜き解放してくれたエル。
絶対言う事を聞かない、と言う訳でもないみたいだが、たまに素直に応じられると驚いてしまいそうになる。
離されるとすぐさまトイレに駆け込んだ私はエルの出した物と格闘しながら歩ける状態へと整えた。奥の方に残っている感じがあるが、シャワーも浴びれないので後から処理しよう。
(本当…ネォに感謝だよ。
このままだったら妊娠確実だっただろうし…。)
僅かに肝が冷える思いをしながらも私はふとエルの事を考えた。
結局エルは魔王とは本当の事らしい。
その嫁になるという事は妃になれという事で、私になれる資格や気品があるとは思えないのだが正気なのだろうか。
(それに…愛がない結婚はなぁ…。
ああ…違うか…、私にないだけか…。
前に約束しちゃってるし撤回するのもなぁ…。
いや…完全にエルに感情がないわけじゃないよ…?だけど前のエルの方が好みだったなんて口が避けても言えないし…。
好きになればいいんだろうけど、それってわからないしさぁー…。
自分の言った事の責任は取るべきかー…。
まさか妃になるとは思わなかったけど…。
それを盾に断れないかなぁ。
あー…そういや面倒なことさせないとか言われた気もする…。)
頭がパンクしそうだ。
あまりグダグダと考えるより目の前の問題をぶち壊す方が得意な私にとって考え過ぎは似合わない。
とりあえず半年は妊娠しないし、結婚だっていつするのかとか、本当にするのかもわからない。その間にエルの気が変わるかもしれないし、希望は捨てずに取っておこう。
私がトイレから出るとエルは自分の着替えを終えており手首の黒いシャツのボタンを留めていた。
だがその姿に違和感がある。
近づいていくとエルも私が出てきたのに気付き私の方へと体を振り返らせた。
私は驚きながらエルの真前に行き、エルの頭を指差しながら尋ねた。
「って、エル!?角生えてないっ!?」
「え、ああ。普段は隠しているが、今から城内を彷徨くなら出しておかねばと思って。
普段から角を出していると威圧を与えかねないから。」
エルの頭には2本の角がきらりと輝いている。
黒色ベースで先が赤色に染まっていて、赤色の部分は鋭利だ。艶やかで滑らかな角の形は牛の角の形に似てる。
「角…!角はカッコいいねっ…!
私も角欲しかったんだけど生えなくてさぁ…ってエル顔赤っ!どしたの?」
「か、か、カッコいいとかっ…急にっ…言うから…。」
「ん?角カッコいいじゃん?」
「誰の角でも…?」
「うん、どの角でも好きかなぁ。鋭いと尚良し!」
「………誰のでも…か。ソフィア、角に触る…?」
「ぬぇ!?いいの!?触る触る!!」
角に触らせてもらうのは中々出来ない事だ。
種族によって攻撃手段ともなる角は危険でもあるし、中には毒が出る物もある。
それに自分以外の者が角に触らすのは信用おける者くらいらしい。私の一族でも角の生えた者が居たが決して触らせてはくれなかった。
「はい、触っていいよ。先端には気をつけてね。」
少し屈んでくれたエルが綺麗な笑みを見せながら私を見つめて話す。
目を閉じたエルの顔に僅かに心臓が跳ねた気がしたが、今はそれどころじゃない。
角を触れるのだ。
このチャンス逃せない。
私はそっとエルの角に触れてその質感を確かめた。
「っ…、わ、見た目熱そうなのに、冷たいっ…。カッコいいねっ…!!」
初めて触る角の感触に私のテンションはガンッと上がってしまう。つやつやした表面は黒よりももっと深みのある黒色で先の赤色は少し光っている様にも見える。
そのせいで熱がありそうに見える角だが、なんともひんやりしていて気持ちがいい。
ギャップに私の興奮は高まるばかりだ。
「熱そうなのに…綺麗……!
黒色の先が赤っていうのがなんとも強そうに見える…!頭とどう生えぅっんっ」
興奮して1人話していると突然エルが私の頭を掴みそのまま口を塞いできた。
話している途中なのに舌を突っ込んでくるものだから危うく噛みそうになってしまったが、なんとか噛まなかったのはエルがグッと舌を私に入れてきたからだろう。
「んっ。はっ、…ぇ、んっ!」
折角角を触らせて貰っていたのに何故キスされなきゃならないんだ。
ぬるぬると口腔内を蹂躙するエルの舌が私の舌を掬い取って絡ませられる。
舌を引っ込めても逃されず寧ろ苦しくなって酸素を取り入れるのに必至になるとチャンスとばかりに攻めてきて息があがりそうだ。
頭をぐっと後ろに引くと僅かに頭を押さえる手に力が入ったものの、名残惜しそうにしながらエルは私から離れてくれた。
「はっ…はぁっ。はぁっ…。なんで、いきなりキスっ…」
「…ソフィアが可愛かったから。
角でこんなに喜ぶなら出しておけば良かった。俺の威圧で倒れる奴もいるかもしれないけどソフィアが喜ぶなら」
「っいやいやいや!はぁ…倒しちゃ駄目でしょ。」
「でも角好きなんだろう?」
だってカッコいいじゃない。角。
出来るなら眺めていたい為出していて欲しいところだが、誰かに被害があるのは困る。
少なくとも私は怖くないわけで。
私にとって宝石の様な価値の角を出す機会を与えればいいわけだ。
「まぁ…角は好き。
部屋とか食事の時に出せばいいと思う。」
「ソフィアがそれでいいなら。とりあえず…服着て行こうか?」
にっこりと微笑みながら私の体に被せてある薄い毛布を触ってきた。角に夢中になりすぎて忘れていたが私は裸に毛布という格好のままだ。
服を壊す誰かさんのせいで新しい服を着なきゃいけないのが忍びない。
「あっ!そうだ!エル服壊すの良くないよ!」
「…すまない。」
「タンクトップも弁償してよね!」
「ああ…後で用意させるから。」
気不味そうに私から目を逸らしたエルがちょっとだけ可愛い。いつもそんな感じならいいのに。
とりあえず服を着ない事には城内を歩けないため大人しく新しい服を借りてしまおう。
◇◇◇
エルに手渡された白のワンピースはふわふわした感じでどうも私に似合っていないような気がする。フリルやレースがあしらわれているが今までこんなの来たことがない。
幸い首元や胸元が布で隠れるためキスマークが見える心配はしなくてもよさそうだ。
足も膝くらいの丈で動きやすく何かあっても大丈夫だろう。
着替えのために部屋の外に追い出したエルに声を掛けるために扉を開けた。私が開けると同時にあちらからも扉が引かれ、パッと明るい廊下に立ったエルが笑顔で私を見つめている。
「どうかな?その服は。」
「なんというか…可愛いワンピースだね。」
「ソフィアに似合うだろう?」
「可愛いすぎてあまり似合わないでしょ…。それにレースとかフリルは引っ掛けそうで怖いなぁ…。スカートの長さは動きやすくていいけど。」
「戦闘するわけじゃないのだから…どこに引っ掛けるんだ…?今度ソフィアが欲しい服を教えてくれ。ああ…一緒に買いに行くのもいいな。」
新しいのよりも今まで着ていた物が欲しい。
喧嘩はしていないが近々ネォのところに取りに行こう。私が持ってる服はお店用も含めたら結構あるはずだ。
「んー、足りなかったらね。」
「うん?わかった?」
何が足りないのだろうと言った顔をしながらエルは首を傾げている。私がまたネォのとこに行くと行ったらいい顔しないだろう。
そっと行ってそっと帰ってくるか。
逃げているわけじゃないから抱き潰しには合わないだろう。
そんな事を考えているとエルがスッと私の前に手を差し伸べてきた。このパターンはまた手を繋げと言うことだろう。慣れないが煮るなり焼くなり好きにしろと言った分素直に応じるべきか。
私はその手に自分の手を乗せるとエルは指を絡ませて手を繋いできた。
(こ………これで行くのかっ…!?)
恋人繋ぎの手を2人の間に下げたエルは優しい表情をした後、ゆっくりと廊下を歩き出した。私よりも20㎝位は背の高いエルはもっと歩幅だってあるだろうに。
ご丁寧に私に歩調を合わせて歩くその姿に心臓がむず痒くなってしまった。
これなら鍛錬2回分の方がまだ体力が残っているはずだ。ベッドに半分沈み込みながら薄い毛布を被る私とそれを嬉しそうに見つめるエルの攻防はいつ終わるのだろう。
「エル…私お風呂入りたい。」
「入ってもいいけど、入るなら俺も入るしそこでもまたするよ?
折角ソフィアに3回も注いだ意味がなくなるからね。」
「そのままじゃ案内について行けないよ!」
「俺が抱き抱えて案内するから問題ない。」
「自分で歩くっ!!」
「なら服を着ようか。」
「その前にお風呂に!」
「だからなら俺も」
「あーーー!埒があかないわー!」
口から火でも出そうだ。
エルに出された物を入れたまま歩けるわけもない。お風呂は諦めてせめてトイレに行ってどうにかすべきか。
私はため息一つ吐くと、薄い毛布を身に纏ったままベッドから抜け出した。
部屋にあるトイレに行こうと歩こうとすると体ががっちりと何かに掴まれ身動きが取れなくなった。
勿論そんなことする犯人は1人だ。
「エル、何?私トイレ行くから離して。」
「我慢できないの?」
「出来ないっ。」
「んー…しょうがないなぁ…。あまり我儘を言って困らすのも可哀想だし…。」
後ろから羽交締めにされていたものの、素直に力を抜き解放してくれたエル。
絶対言う事を聞かない、と言う訳でもないみたいだが、たまに素直に応じられると驚いてしまいそうになる。
離されるとすぐさまトイレに駆け込んだ私はエルの出した物と格闘しながら歩ける状態へと整えた。奥の方に残っている感じがあるが、シャワーも浴びれないので後から処理しよう。
(本当…ネォに感謝だよ。
このままだったら妊娠確実だっただろうし…。)
僅かに肝が冷える思いをしながらも私はふとエルの事を考えた。
結局エルは魔王とは本当の事らしい。
その嫁になるという事は妃になれという事で、私になれる資格や気品があるとは思えないのだが正気なのだろうか。
(それに…愛がない結婚はなぁ…。
ああ…違うか…、私にないだけか…。
前に約束しちゃってるし撤回するのもなぁ…。
いや…完全にエルに感情がないわけじゃないよ…?だけど前のエルの方が好みだったなんて口が避けても言えないし…。
好きになればいいんだろうけど、それってわからないしさぁー…。
自分の言った事の責任は取るべきかー…。
まさか妃になるとは思わなかったけど…。
それを盾に断れないかなぁ。
あー…そういや面倒なことさせないとか言われた気もする…。)
頭がパンクしそうだ。
あまりグダグダと考えるより目の前の問題をぶち壊す方が得意な私にとって考え過ぎは似合わない。
とりあえず半年は妊娠しないし、結婚だっていつするのかとか、本当にするのかもわからない。その間にエルの気が変わるかもしれないし、希望は捨てずに取っておこう。
私がトイレから出るとエルは自分の着替えを終えており手首の黒いシャツのボタンを留めていた。
だがその姿に違和感がある。
近づいていくとエルも私が出てきたのに気付き私の方へと体を振り返らせた。
私は驚きながらエルの真前に行き、エルの頭を指差しながら尋ねた。
「って、エル!?角生えてないっ!?」
「え、ああ。普段は隠しているが、今から城内を彷徨くなら出しておかねばと思って。
普段から角を出していると威圧を与えかねないから。」
エルの頭には2本の角がきらりと輝いている。
黒色ベースで先が赤色に染まっていて、赤色の部分は鋭利だ。艶やかで滑らかな角の形は牛の角の形に似てる。
「角…!角はカッコいいねっ…!
私も角欲しかったんだけど生えなくてさぁ…ってエル顔赤っ!どしたの?」
「か、か、カッコいいとかっ…急にっ…言うから…。」
「ん?角カッコいいじゃん?」
「誰の角でも…?」
「うん、どの角でも好きかなぁ。鋭いと尚良し!」
「………誰のでも…か。ソフィア、角に触る…?」
「ぬぇ!?いいの!?触る触る!!」
角に触らせてもらうのは中々出来ない事だ。
種族によって攻撃手段ともなる角は危険でもあるし、中には毒が出る物もある。
それに自分以外の者が角に触らすのは信用おける者くらいらしい。私の一族でも角の生えた者が居たが決して触らせてはくれなかった。
「はい、触っていいよ。先端には気をつけてね。」
少し屈んでくれたエルが綺麗な笑みを見せながら私を見つめて話す。
目を閉じたエルの顔に僅かに心臓が跳ねた気がしたが、今はそれどころじゃない。
角を触れるのだ。
このチャンス逃せない。
私はそっとエルの角に触れてその質感を確かめた。
「っ…、わ、見た目熱そうなのに、冷たいっ…。カッコいいねっ…!!」
初めて触る角の感触に私のテンションはガンッと上がってしまう。つやつやした表面は黒よりももっと深みのある黒色で先の赤色は少し光っている様にも見える。
そのせいで熱がありそうに見える角だが、なんともひんやりしていて気持ちがいい。
ギャップに私の興奮は高まるばかりだ。
「熱そうなのに…綺麗……!
黒色の先が赤っていうのがなんとも強そうに見える…!頭とどう生えぅっんっ」
興奮して1人話していると突然エルが私の頭を掴みそのまま口を塞いできた。
話している途中なのに舌を突っ込んでくるものだから危うく噛みそうになってしまったが、なんとか噛まなかったのはエルがグッと舌を私に入れてきたからだろう。
「んっ。はっ、…ぇ、んっ!」
折角角を触らせて貰っていたのに何故キスされなきゃならないんだ。
ぬるぬると口腔内を蹂躙するエルの舌が私の舌を掬い取って絡ませられる。
舌を引っ込めても逃されず寧ろ苦しくなって酸素を取り入れるのに必至になるとチャンスとばかりに攻めてきて息があがりそうだ。
頭をぐっと後ろに引くと僅かに頭を押さえる手に力が入ったものの、名残惜しそうにしながらエルは私から離れてくれた。
「はっ…はぁっ。はぁっ…。なんで、いきなりキスっ…」
「…ソフィアが可愛かったから。
角でこんなに喜ぶなら出しておけば良かった。俺の威圧で倒れる奴もいるかもしれないけどソフィアが喜ぶなら」
「っいやいやいや!はぁ…倒しちゃ駄目でしょ。」
「でも角好きなんだろう?」
だってカッコいいじゃない。角。
出来るなら眺めていたい為出していて欲しいところだが、誰かに被害があるのは困る。
少なくとも私は怖くないわけで。
私にとって宝石の様な価値の角を出す機会を与えればいいわけだ。
「まぁ…角は好き。
部屋とか食事の時に出せばいいと思う。」
「ソフィアがそれでいいなら。とりあえず…服着て行こうか?」
にっこりと微笑みながら私の体に被せてある薄い毛布を触ってきた。角に夢中になりすぎて忘れていたが私は裸に毛布という格好のままだ。
服を壊す誰かさんのせいで新しい服を着なきゃいけないのが忍びない。
「あっ!そうだ!エル服壊すの良くないよ!」
「…すまない。」
「タンクトップも弁償してよね!」
「ああ…後で用意させるから。」
気不味そうに私から目を逸らしたエルがちょっとだけ可愛い。いつもそんな感じならいいのに。
とりあえず服を着ない事には城内を歩けないため大人しく新しい服を借りてしまおう。
◇◇◇
エルに手渡された白のワンピースはふわふわした感じでどうも私に似合っていないような気がする。フリルやレースがあしらわれているが今までこんなの来たことがない。
幸い首元や胸元が布で隠れるためキスマークが見える心配はしなくてもよさそうだ。
足も膝くらいの丈で動きやすく何かあっても大丈夫だろう。
着替えのために部屋の外に追い出したエルに声を掛けるために扉を開けた。私が開けると同時にあちらからも扉が引かれ、パッと明るい廊下に立ったエルが笑顔で私を見つめている。
「どうかな?その服は。」
「なんというか…可愛いワンピースだね。」
「ソフィアに似合うだろう?」
「可愛いすぎてあまり似合わないでしょ…。それにレースとかフリルは引っ掛けそうで怖いなぁ…。スカートの長さは動きやすくていいけど。」
「戦闘するわけじゃないのだから…どこに引っ掛けるんだ…?今度ソフィアが欲しい服を教えてくれ。ああ…一緒に買いに行くのもいいな。」
新しいのよりも今まで着ていた物が欲しい。
喧嘩はしていないが近々ネォのところに取りに行こう。私が持ってる服はお店用も含めたら結構あるはずだ。
「んー、足りなかったらね。」
「うん?わかった?」
何が足りないのだろうと言った顔をしながらエルは首を傾げている。私がまたネォのとこに行くと行ったらいい顔しないだろう。
そっと行ってそっと帰ってくるか。
逃げているわけじゃないから抱き潰しには合わないだろう。
そんな事を考えているとエルがスッと私の前に手を差し伸べてきた。このパターンはまた手を繋げと言うことだろう。慣れないが煮るなり焼くなり好きにしろと言った分素直に応じるべきか。
私はその手に自分の手を乗せるとエルは指を絡ませて手を繋いできた。
(こ………これで行くのかっ…!?)
恋人繋ぎの手を2人の間に下げたエルは優しい表情をした後、ゆっくりと廊下を歩き出した。私よりも20㎝位は背の高いエルはもっと歩幅だってあるだろうに。
ご丁寧に私に歩調を合わせて歩くその姿に心臓がむず痒くなってしまった。
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