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3.ここから抜け出せない。※

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「ちょっと!降ろしてよ!ねーーーぇーー!」

私の声が廊下に響き渡る。
誰もいないのか足音も聞こえなければ、私を助けてくれる人の姿も見えない。

路地裏からエルが何かの魔法を使ったと思ったら何処かの室内に着いたようで、そのまま廊下をスタスタと歩いて進むエル。

ジタバタと抵抗をしたが、びくももしないし私の体力を削るだけだ。
肩に担いだまま一向に下ろしてくれないエルはどこへ向かっているのだろう。

担ぎ方が荷物の様に持たれている為、たまに落ちるのではないかとヒヤヒヤする。
落ちたら落ちたで、即逃げようと思うのだが。


バンッ!!

そんな事を考えていると私の後ろから扉が開く音がした。
私の視界にはどこかの部屋に入った後、その開かれた扉が閉まる光景しか見えなかった。

どこかの部屋は薄暗く、必要最低限の光しか入っていない。それでも私の目には周りがきちんと見えているので問題はないのだが、問題視するのはここが何処かだ、不味い気がしてならない。

「っっわあ!?」

突然立ち止まったかと思ったら次の瞬間、エルが支えてる私の体を宙に放ったのだ。
視界が揺れ体が地面に落ちると思い私は咄嗟に頭を庇う。
だが体はふわふわの何かにぽふんと埋まり、痛さはなく着地したようだ。

衝撃に備え閉じてしまっていた目を恐る恐る開けると、なんだかよくわからない柄の天井と真ん中の方には灯がついていないシャンデリアが見えた。
すぐに目だけ動かして私がいる場所を確認するとそこは広すぎるベッドのようだった。

(本格的にまずい!!)

直ぐに逃げる体勢になろうとすぐさま姿勢を整えようとしたが、すでに遅かった。

「っ。」
「…。」

いつの間にか私の頭の上にはエルの左手が私の両手首をがっちり掴み固定されていて、更には足の間にはエルの体が入っている。
スカートが捲れ、私の太腿が露わになっているのが気になるのに、手が掴まれて動かせないため直せない事が悔しくなる。

エルの体を蹴って逃げてみようか。
この体勢からだとあまりダメージは与えられなそうだが、私の蹴りなら一瞬の隙を作る痛みは与えられるだろう。

だが全く知らない場所にいる私が、逃げてからのプランを混乱した頭では建てられない。

焦る私にエルは綺麗な顔でにこりと微笑んだ。

「ソフィア…。君が生きていて本当に嬉しい…。
君を探しにあの村に行ったら…かなり悲惨な状態で…俺はどん底に落ちた様に生きてきたんだ。
少し…話をしようか。」
「こんな襲われる一歩手前の状態で何を話しするの!?とりあえず離して!?」

エルに捕まった手を抜こうと、必死にもがいたのに抜ける気配が一向にない。
自分で言うのもなんだが、この馬鹿力を片手で抑えられる事に感服しそうだ。


「…そんなジタバタ暴れても解けないよ。
なぁ、ソフィア…。
君はあれからどうやって暮らしてた?
誰かと暮らしていた?男じゃないよな?」

「貴方に関係無いじゃない?とりあえず離して!」
「…そうか。
なら、気が変わらない内にしてしまおうか。」

「なにを?」


妖艶な笑みでにっこりと笑うエル。

この状況で私は笑顔でなんか返せず、硬い表情をしているとエルの右肘が私の頭の横に降りてきたためぐんと距離が近づき、右手で私の頬をするりと触る。

それがなんだかくすぐったくて無意識に体がピクッと反応すると、エルはうっとりとした表情を見せている。

「可愛い…。」
「なんっ?!」

そう呟くとエルはあろうことか私にキスしてきた。
唐突にファーストキスを奪われてしまい、混乱でしかないのにエルの舌がぺろりと私の唇を舐めている。

(ひーーーーん!?どういうことぉー!?)

歯でガードしているものの、エルは私の口腔内に入ろうとしているのか私の唇や歯を舌で刺激している。

今ここで少しでも口を開いたらあっという間に舌が入ってきてしまうだろうと、私は硬く口を閉しながら首を横に向けようとした。

なのにエルの右手がそれを許してはくれず、
頬から顎に伸びた手ががっちりと私とエルのキスを辞めさせてはくれない。

鼻息が荒くなって雰囲気もぶち壊しだろうが構うものか。
逃げなければ本気でまずいだろう。

少し痛い目に遭ってもらおうとと私は私の両足の間にいるエルの腰目掛けて右足の踵を振りかざした。

「!?」

エルに当たった感触もなければ、私とのキスが終わる気配もない。
実際にはエルに当たる前になんらかの魔法が発動して防御されたような感触だ。手首も掴まれたままだし、次の一手をなんとか考えているとふと唇が離れた。

私の瞳をまっすぐに見てくすりと笑うエルに体がぞくりと震える。

「威勢がいい…。本当に変わらないね。
俺はどうしても君が欲しかったんだ。
同意してくれて嬉しい…。」
「な!?私どっんんっ!?」

(同意ってこの事か!)

勝手な解釈に反論しようとしただけなのに、エルは私が言う事を遮りまた唇を塞いで話の続きを言わせてもらえない。

しかも、油断していたせいで今度は舌が入ってきた。

「えっふっ…。んっ…はぁっ……んん!」

自分から漏れる声と舌同士が絡み合うくちゅくちゅといった音が耳に入り恥ずかしくなる。

脳が痺れるような感覚が思考までも停止させてしまうほど。エルは容赦なく私の舌に吸い付いたり自分の舌を私に捩じ込んでくる。

「!!」

すっかりキスに集中させられていたが、気付けば顎を押さえていたはずの右手が私の服の中に入っていて、私の胸に手が触れてもにゅっもにゅっと揉まれている。

人に触れられた事のない胸だが自分以外が触ると、こんなにも感覚が違うのかと驚いてしまう。
キスをしているだけで息が上がりそうなのに、胸の優しいだけの刺激に熱い吐息が混じる。

その手が私の胸の先端に優しく触れてきて体がびくんと跳ねてしまった。

「はっ…。もう乳首が立ってるね…。いやらしい…けど可愛い…。」
「え、ちょっ…!ぁあっ!!」

ぽつりと嬉しそうに呟いたエルがふと視界から消えたと思ったら、いつの間にか私の服を捲り上げていてエルが胸に吸い付いてきた。

「ひっん!!ぁあ、や、ちょ…まってっ…!んん!やだっエル!あっ…。」

今まで感じた事のない感触に体がぞわぞわと体が勝手に悶える。

エルの口の中でコロコロと転がされて、時々ジュッと吸われて乳首を弄ばれ、空いている右手でもう片方の乳首も引っ張れたり摘まれたりと止まない刺激に眩暈が起きそうだ。

「まっ…て!エル!!んっあっっ!!」


待ってと懇願しているはずなのに、刺激を止めようとしないエル。
エルが立てる卑猥な音と私の喘ぐ声が薄暗く静かな空間に響いて恥ずかしさだけが増して行く。
そのせいでじわりと目に涙が溜まった気がした。

涙を拭って、せめてもう少し自分を抑えたい。
羞恥心がどんどん膨れ上がる中、恥部を下着の上からそっと撫でたエルは容赦なく下着をずらして直接触れてきた。
それにより私のカッと体温が一気に上昇してしまう。

「ひぃん!!?や!そこはっ!あぁあ!!」
「…ッッヂュ。ん?ここがいい?」

「やっ!止めっんあ!」

乳首を吸い上げられると同時に恥部まで右手で器用に探っている。

触れられている事自体もう耐え難いくらい恥ずかしいのに、私のそこの状態が更に自分の羞恥心を煽ることになっているとは予想外だった。

「…凄い…濡れてるね。はぁ…嬉しい。
俺で感じてるんだ…。堪んない…。」
「ち、ちが…っぁああ!んんっ!!はぁあ!」

私の体がビクビクッと大きく跳ねた。
エルが私の恥核をグリグリと上下左右に親指でいじったうえに優しくながらも揉み摘んできたのだ。

今までとは比べようのない強烈な快感が脳を抉るように襲った。

「やぁああ!だめぇっ!んあ…!!っっっ!!」
「声我慢しないで沢山聞かせて。
この部屋は魔法が掛けられているから幾ら声を上げようが俺以外の誰にも聞こえやしない。こんな可愛い声…他に聞かせたくはないしね…。」

「んーー!!っっっんっ!!!」
「…我慢しちゃうんだ。なら…。」

「っっっ!!はっ、ぁっ…!!」

ふと恥核から指が離れたと思ったらエルの長くて私よりも太い指が、恥部をなぞりそのままズプッと膣口に入ってきたのが分かった。
ゆっくりなのに、確かめるように僅かに奥に突き進んで、その違和感と刺激が体を駆け巡った。


「っ!!はは!
うわ…さらに嬉しい事だ…!
ソフィア…処女なんだ…?指一本入ってるけどキツイね…。あーどうしよ…本当に嬉しい…。」
「っっゆ、指、入れたままでっ話さないで!
そうだよ!初めてなの!だからやんんっ!」

胸の方にあった顔が一気に近づきまた私の唇を塞ぐ。
舌を絡ませながら膣口に入れている指もぐにぐにと動かしたり、ゆっくり出し入れしている。

たまに膣壁に指を押し付けるような動きが与えられ、そのたびに腰が浮いてしまう。

「やっぁあ…んっはっ……あ…。」

更に膣内の圧迫感が増えた。ここからじゃ様子が見えないけれど、多分エルの私の中に入る指の数が増えたみたいだ。

キツい膣内にエルの指が緩やかに動いて、中を擦りながら指を長く出し入れしているためジュブ、ピシャッと水音が聞こえて居た堪れなくなる。



口はずっとエルの口ので塞がれて舌が絡められているし、下もエルの指によって与えられる痺れに私は考える事ができなくなってしまった。
痛いのなら大暴れでもなんでも出来る気がするのに。

エルが私に触れている指は優しくて、私の何処が如何に感じるかをゆっくり探っているみたいな動きをしている。

キスだって、舌が絡み合って掬い取られて苦しいはずなのに私が苦しそうな息を吐くたびに僅かに緩めてくれるエル。

愛してると体で表現されているみたいで、蕩けて絆されてしまう。

「んっはぁあ…!っっんっ………ぁあ!!」

このままではいけないと思ったその時、私の中を蠢くエルの指の動きが加速して、耐えきれない強い快感と共に私の視界が暗くなってしまった。
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