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8巻

8-2

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「はい、レーヌ。取ったよ」

 仕事を終えて僕が声をかけると、レーヌが頷いた。

《うむ、それじゃあ毒液を採取するのでしばし待たれよ――お前達、取り掛かれ!》

 レーヌの号令でアーフェレスティス達が一斉に『レーパースァ』の根にむらがり、せっせと作業を開始した。
 女王様であられるレーヌが空中で王笏おうしゃくを振ると、『レーパースァ』の根に縦の亀裂きれつが入り、そこからとろみがかった茶色い液体があふれ出す。
 その液体を、何十匹といるアーフェレスティス達が瓶の中に慎重に入れていく。
 せっせせっせと動く小動物を見ていると、危険なダンジョンの中にいるのを忘れていやされるなぁ。
 そのまま忙しそうに動いているアーフェレスティス達を見ていたが……突如とんでもない腐敗臭が僕の鼻を襲った。
 最初に鼻をついたものとは比べ物にならない。

「ふぎゃっ!?」

 急いで両手で鼻を押さえるも、時すでに遅し。
 ボロボロと目から涙が出てくる。
 レーヌが警告を発する。

《我が主、ここからすぐに離れるのだ!》
「……んっ!」

 さっきまで点鼻薬が効いていたから完全に失念していた。
 この魔草が恐ろしいほど臭いということに……
 五百メートル離れていた場所に立っていても臭かったのに、その元凶げんきょうのすぐそばでのほほんとしていたのが間違いだった。
 クリティカルヒットを食らってしまった。
 ある意味命の危機を感じた僕は、『傀儡師』を使って身体能力を上げてから、全力ダッシュでその場を離れる。
 臭いが一切しない場所に着いたところで、『傀儡師』で動かしていた僕の足も止まった。

「……ぷはぁっ!」
《大丈夫か、我が主?》

 しばらく止めていた息を一気に吐き出すと、かたわらのレーヌが心配そうに聞いてきた。

「まだ鼻の奥が痛い……かも」
《ふむ》

 まだ止まらない涙を袖で拭っていると、レーヌが僕の顔に近寄ってきて、小さな手を鼻の上に置いた。
 それから不思議な呪文のようなものを唱えると、小さな手のひらからあわい光が溢れ出し、僕の鼻に溶け込んでいく。
 ん? 涙も止まったし、鼻の痛みも治まったな。

《大丈夫だろうか?》

 どうやらレーヌが魔法で直してくれたようだ。

「うん、ありがとう。レーヌって治癒ちゆの魔法も使えるんだね」
《うむ。特に魔草で受けた怪我や状態異常であれば、だいたい治すことが出来る》
「ほぇ~」

 改めてレーヌのすごさに感心していると、『レーパースァ』の毒液を採取し終えたアーフェレスティス達が僕達のもとへ戻ってきた。
 レーヌが王笏を振ると、毒液が入った瓶が光って消える。
 魔法で巣に送ったようだ。
 鼻も目も元に戻ったことだし、次の魔草のもとに向かうぞ!
 僕は気を取り直して『ネル』の居場所を目指して歩き出した。


 どうやら『ネル』は、今僕達がいる場所からかなり離れた所にいるらしい。
 レーヌに『ネル』のことを改めて聞くと、この魔草は高い場所や日あたりが良い場所を好むんだとか。
 それから『ネル』を探すなら飛んだ方が早いと助言をもらって、僕はまた『魔獣合成』でハーネの翼を生やした。
 移動中に、レーヌが他のアーフェレスティス達からハーネ達の様子を聞いたと教えてくれた。
 どうやら向こうは順調に目的の物を採取出来ているらしい。
 彼らの状況を聞いて、自分も頑張んなきゃと、僕は気を引き締め直した。
 気合を入れつつ飛んでいると、数匹のアーフェレスティスがレーヌに何か伝えているようだった。

「何かあったの?」
《昇級試験で必要な魔獣の居場所を見つけたようだ》
「本当? じゃあ『ネル』の採取が終わったら、その魔獣の所に行きたいね」
《いや、他の魔獣もいるかなり危険な場所に群れで移動しているとのことだ。そこを狙うのはおすすめ出来んな》
「マジか……じゃあ、違う群れか一匹でいる魔獣を見つけられたらそこに行きたいかも」
《うむ、その方が良かろう。今、探させている》
「了解! じゃあ、探してもらっている間に『ネル』を倒しちゃおっか」

 画面を見たところ、広大な廃都市から少し離れたところにある目的地――小さな集落みたいな場所にもう少しで着きそうだ。
 徐々に高度を落として地面に着地すると、そこは上空から見下ろした時の印象より、かなり広い場所だった。
 ただ、画面に反応があった魔獣は、そんなに強そうではない。
 辺りを見回すと、この集落の中心に大きな教会が立っていて、その周りにはさびれた商店があり、奥には集合住宅も見える。
『ネル』はこのエリアでもっとも高いと思われる教会に集中しているのが、画面に表示された反応から分かった。
 レーヌの話では、キーキー鳴いて煩い魔草だそうだ。
『レーパースァ』との戦いで、魔草の討伐も大変だと分かったし、もしアプリで会話して戦わずに済むなら、そうしたいな。


 アーフェレスティス達が集落の探索に飛んでいく中、僕はレーヌと一緒に教会へと足を向ける。
 都市よりも集落の方が建物や道の崩れ具合が酷いと感じながら、僕は『傀儡師』と『魔獣まじゅう魔草まそうとの会話かいわ』のアプリを起動させた。
 教会が見えてきた辺りで、何か耳障みみざわりな音が聞こえてくる。
 僕が眉をひそめて横を見ると、レーヌがゲンナリした表情になっていた。

《あの煩い音が『ネル』が発する音だ》

 まだかなり離れているのにここまで騒がしいとなると、『ネル』の近くに行ったらどれだけ煩いんだろう。
 ちょっとゲンナリしてしまった気分をふるたせて、先を急ぐ。
 二十分ほど歩いたところで、教会の扉の前に辿たどいた。

「う~ん、近くで見ると……相当大きいね」

 僕は扉を見上げながら、誰にともなく呟いた。
 ちなみに、『ネル』の発する音は近付けば近付くほど煩くなっていたので、今は魔草や魔獣から発せられる騒音はアプリで小さくしている。
 扉はびついているのか、僕が押しても引いてもビクともしない。

「ここは筋力アップの魔法薬を使用して、力ずくでいくか」

 魔法薬を使ってからもう一度押すと、ギギギーッとにぶい音をさせながら扉が開いた。
 頭上から土と錆びた破片はへんがパラパラ落ちてくるのを手で防ぎながら、僕達は教会の中に入る。
 すでに一匹のアーフェレスティスが教会に入り込んでいたようで、そこから先は『ネル』がいるところまで案内してくれることになった。
 アーフェレスティスの後ろを付いて、奥まった所にある細い階段を上っていく。
 それから三階の廊下をしばらく歩き続け、小さな部屋の中に入った。
 そこには、人が一人だけ通れるくらい幅の細い階段がある。

《この階段を上がれば屋上に出られる。『ネル』はそこにいるらしい》
「おっけ~!」

 細長い階段を上がり切り、僕はレーヌに言われるまま屋上へと続く扉の取っ手を掴んで外へ出た。
 屋上には、辺り一面薔薇ばらにおいが漂っていた。
 僕は思わずウッ、と鼻を押さえる。
 薔薇の香りは好きだけど、ここまで強烈だと鼻が痛い。
『レーパースァ』に続き、今回一番ダメージを受けているのは、鼻なんじゃないだろうか。
 まぁ、我慢出来るレベルなので、今回は魔法薬や対策は特にいらないかな。
 レーヌいわく、この魔草はこちらが手を出さなければ、攻撃してこないらしい。あまり好戦的な性格ではないようだ。
 画面の『魔獣・魔草との会話』から『ネル』の名前をタップして、会話可能な状態に切り替える。
 屋上は至る所が植物のつると葉に覆われていた。
 周囲を警戒しながら歩いていくと、奥に『ネル』の集合体らしきものがあった。
 僕とレーヌを見るなり、花を揺らしながらザワザワと騒ぎ始めて、かなり煩い……
 本体の近くに寄った瞬間、鳴き声が突然鮮明な言葉に変わった。

《きゃーっ、人間だわぁ~ん!》
《人間がここにくるのって、すっごく久々じゃな~い~?》
《ちっちゃい魔獣さんまでいるわね。かわよっ!》
《あのタイプの魔獣はガサツじゃないから、アタシ好きだわっ!》

 声は野太いのに、僕の耳にはなぜか女言葉として聞こえてきた。
 話している内容から敵意は感じないが、なんとなくビクビクしながら話しかける。

「あ……あのぉ?」

 僕の言葉に反応して、『ネル』の声のトーンがさらに一段上がった。

《キャーッ、人間に話しかけられちゃった~!》

 かなりテンションが上がっているみたいで、本当に煩い。

かしましいな》

 レーヌが頭を押さえて首を横に振った。
 心の中で僕も同意する。
 ハハハと困った笑いで応じていると、綺麗な花を咲かせた一本の枝がシュルリと音を立てながら僕達の前に進み出てきた。
 その花は真っ白で、赤やピンク、黄色などの他の『ネル』の花と違った色をしていた。

《あれは『ネル』の中心花だな》

 僕の肩に座っているレーヌがすぐに説明してくれる。
 ちなみに、中心花は、この『ネル』の集合体の中で一番くらいの高い存在なんだって。

《こんにちは、小さな人間》

 その薔薇のような白い花がふわりと揺れながら喋りかけてきた。
 色だけでなく、その声も他の花々と違って柔らかな女性のものだった。
 僕は緊張しながらも、敵対する意思はないと示すため、触れていた剣から手を放す。

「初めまして、『ネル』の中心花さん」
《ふふふ、そんな緊張しなくても大丈夫ですよ》
「はぁ……」
《でも……君は不思議な存在ですね。私達と〝似ている〟ような気がします》
「え?」
《えぇ、本来なら私達魔草にとって人間は天敵のようなものなんですけど……君は、不思議と安心出来ますね》

 多分、それは『魔獣・魔草との会話』を発動しているおかげかもしれないな。
 以前何度か話した時も、魔草から友好的に受け入れられたことがある。
 もしかしたらこのアプリには、会話出来るだけじゃなくて、相手に仲間のように思わせる何かがあるのかもしれない。

「あの、僕達は決して『ネル』さん達と戦いたいわけじゃなく……お願いがあって来ました」
《お願い?》
「はい。これから『ジンクヴィーダー』を討伐しに行くのですが、僕の使役獣のレーヌから、中心花さんが持つ花粉が『ジンクヴィーダー』を倒す上で役に立つと聞いたんです」

 僕はレーヌを手で示しながら、ここに来た理由を説明した。

《確かに私の花粉には、『ジンクヴィーダー』に精神異常を起こさせて弱らせる効果があるわね》
「出来ればその花粉を分けてもらいたくて……どうでしょうか?」

 緊張しながら僕がそう聞けば、白い中心花は少し考えるような動作をしてから――

《私のお願いも聞いてもらえるなら、花粉を分けましょう》

 そう答えてくれた。
 僕は、やったぁ! と心の中でガッツポーズをする。

「分かりました! それで、何をすればいいんですか?」
《私達の花の手入れとでも言えばいいでしょうか。実は私達はこの場に根を下ろしてから数百年が経ちますが……予想以上に増えすぎてしまったため、花全体に栄養が行き渡らずに困っているのです》
「はぁ……」

 いまいち話が読めないまま相槌を打つと、中心花が詳細を話してくれた。
 どうやら、『ネル』達は、最初のうちはここまで花も多くなくて、近くを通る弱い魔獣や魔草を狩って養分にして、普通に生きてきたそうだ。ところがそれから長い年月をかけて育っていくうちに、この教会全体を覆うまでになってしまったらしい。
 その結果、今までと同じ量の養分だと足りなくなって、栄養不足なんだとか……
 また、数百年という時のせいで、全体が教会に絡まってしまって動くことも出来ず、困っているようだ。
 全ての話を聞き終えた後、対策を考える僕の横でレーヌが頷く。

《そういうことなら任せてほしい》

 彼女がいい手を思いついたようだ。

「レーヌ、どうするつもり?」
《魔草と共生することも多いのが、我が種族。こ奴らをどうすれば綺麗に咲かせることが出来るのか、知っておる》
「そうなの!?」
《うむ。こんなに巨大な『ネル』は初めて見たがな。何も、花を綺麗に咲かせるために必要なのは水や栄養だけじゃない。それでは、際限なく増えてしまうからな。咲き終えたを摘んだり、切り戻しの作業をしたりすることも大事だ》
「な、なるほど……」

 僕はお花を世話した経験がないのでその辺りにうとく、頷くことしか出来ない。

「『ネル』の皆さんの栄養不足がそれで解決するの?」
《それだけじゃ無理だが、そこは我らがおるからな》
「ん? どういうこと?」

 僕がそう聞くと、レーヌが背中の羽を動かして僕の足元へ降り立つ。
 そして、呪文を唱えながら王笏をコツンと地面に当てた。
 すぐに王笏から流れ出た真っ黒な文字が列となって地面の上を駆け巡り、レーヌを中心に巨大な魔法陣が地面に刻まれる。

《来たれ、配下達っ!》

 何が始まるのかと、『ネル』の花々がザワザワとうごめき出す。
 レーヌが王笏を持ち上げて叫ぶと同時に、巨大な魔法陣からおびただしい数のアーフェレスティス達が出現した。

「おわっ!?」

 もう、数が多すぎて辺り一面真っ黒だ。
 羽音もすごい。

《お前達、取り掛かれ!》

 レーヌの命令に応じて、アーフェレスティス達の第一陣がまず教会全体に飛び立つと、咲き終えてそのままの花がらを摘んでいく。
 続いて、その作業が終わったのを確認した第二陣が、『ネル』の花や茎部分と会話をしながら、ごちゃごちゃに咲いていた茎や葉、それに花々をテキパキと整えていった。
 そして、第三陣がじょうろみたいな道具を使って、『ネル』達に水と栄養剤のようなものを振りかけていく。
 四十分ほどでこの一連の流れが終わると、僕のアプリを通じて、『ネル』達の歓喜の声が伝わってきた。
 こんなに美味しいごはんは数十年振りだとか、丁寧に手入れしてもらえてうれしかったとか、そんな声があちこちから聞こえる。
 喜ぶ『ネル』達に向かって、レーヌが言い放つ。

《この魔法陣があれば、我らアーフェレスティスがどこからでも駆けつけられる。もしもお前達が我が主の役に立つようであれば、動くことの出来ないお前達を、今後も我らが管理してやってもよい》

 中心花が即答する。

《えぇ、私達でお役に立てることがあるのでしたら、なんなりといたしましょう》

 僕はポツンとその場に立っていただけなのに、『ネル』達の栄養不足の問題はあっさり解決してしまった。
 レーヌは『ネル』の皆さんと共生の契約けいやくを交わしていた。
 僕の役に立つだけで栄養満点のご馳走ちそうをしてもらえて綺麗に咲けるのだから、『ネル』にとってはとてもありがたいみたい。
 戦わずに済みそうなので、僕は『傀儡師』のアプリをそっと閉じた。


《それでは、まずはお約束のモノをお渡しいたしましょう》

 レーヌとの話がまとまった後、中心花がそう言って、一匹のアーフェレスティスが持つ小瓶の中に白と金の粒が混ざった花粉を入れた。
 アーフェレスティスが僕にその瓶を手渡してくれる。
 目の前で瓶を傾けると、中に入った粉がサラサラと動く。

「うわぁ~、綺麗だな」
《ふふふ、ありがとうございます。この粉を『ジンクヴィーダー』の周りにくだけで、一時的に『ジンクヴィーダー』の動きが鈍くなりますよ》
「なるほど、ありがとう」

 ほんの僅かな量で、十体の『ジンクヴィーダー』を二十分以上も足止めしてしまうそうだ。
 すごい効果だな、このアイテム。
 これなら『ジンクヴィーダー』も簡単に討伐出来るんじゃないかな。

「それじゃあ、僕達は『ジンクヴィーダー』のところに行くね」

 僕がそう言って離れようとすると、白薔薇に呼び止められた。

《人間の少年、感謝のしるしにこれもあげましょう》

 白薔薇はスルスルとつるを僕の方まで伸ばして、茶色い石のような物を僕の手のひらに載せた。
 石は野球ボールくらいの大きさだ。

「これは?」
《二百年以上生きた『ネル』だけが作ることが出来る『精油せいゆ』のかたまりです。これを溶かして、飲み物の中に一滴か二滴入れて飲めば、魔草から受けた状態異常を全て回復します》
「ほへぇ~、そんなすごいのをもらってもいいの?」


《もちろんです。色々と世話になりましたので。それからもう一つ効果がありまして、それを飲んだ者は二週間ほど体から我らと同じ芳香ほうこうがするようになります。我らより弱い魔草であれば、その香りで逃げていくので、魔草除まそうよけになるかと》
「え、すごっ!」
《詳しい使い方はアーフェレスティスに聞いてください》
「はい、ありがとうございます!」

 もらった物を大事に腕輪の中にしまい、『ネル』達に改めてお礼を言ってから、僕達はその場を離れた。
 そして、教会の屋上からハーネの翼を使って飛び上がると、そのまま空を滑空かっくうして最初にライ達と別れた場所に向かったのだった。


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