49 / 137
4巻
4-1
しおりを挟む有名な魔法薬師になりました
僕、山崎健斗はある日突然、気が付くと異世界にいた。
どうしたものかと途方に暮れたが、なぜか持っていたタブレットに入っていた、様々なアプリのおかげで快適に過ごせそうだということが判明する。
冒険者となった僕は、Bランクの冒険者パーティ『暁』に加入して、使役獣を手に入れたり、魔法薬師の資格をゲットしたりと、楽しく過ごしていた。
そんなある日、暁のメンバーであるラグラーさんが誘拐されるという大事件に巻き込まれてしまう。
しかも、同じく暁のメンバーであるクルゥ君の妹のクリスティアナさんがその事件に関わっていたり、頼りになる暁の一員のケルヴィンさんが敵に操られてしまったりとピンチの連続。
けれども、魔法薬師の協会のトップであり、僕の友人のデレル君の協力もあって何とか乗り切ることが出来た。
そして、そんなラグラーさんの救出劇からもう、一ヶ月が経過しようとしていた。
ここ最近の変化といえば――誘拐騒動の時に知り合った、ラグラーさんのお兄さんであるシェントルさん達が、ご飯を食べに来ることが増えて賑やかになったことかな。
あとは、デレル君が週二回の頻度で、ラグラーさんとケルヴィンさんに稽古をつけてもらうようになった。
デレル君は実は小心者で、魔獣を見ると気絶しちゃう残念な体質の持ち主だったんだけど……どうやらラグラーさん達による鬼の特訓によって、それが少しずつ和らいでいるみたい。
いつも僕の側にいる使役獣の風羽蛇のハーネと一角雷狐のライくらいなら、近くにいても逃げ出さないようになったし、目を合わせることも出来るようになっていた。
最初の頃と比べると、大きな進歩ではないだろうか?
先週からは、僕が最初に剣の扱い方を習った時に倒した、モルチューを斬る練習をしているようだった。
「訓練が厳しいとは聞いていたけど……本当に、あんなに厳しいとは思いもしなかった」
マジ泣きしそうな顔でそう言ったデレル君を、僕とクルゥ君の二人で必死に慰めたよ。
僕個人の変化や成長といえば、一人でダンジョンに行くのが多くなったことだろう。
ギルドからの依頼を受けて魔獣を討伐したり、食料の調達をしたりといった目的の時もあれば、魔法薬の材料を集めるために行くこともある。
今までは暁の中でも頼りになるフェリスさんやラグラーさん達と一緒に行動するか、一人では手強い魔獣が多いとされるダンジョンの深層部分には入らない約束をしていた。
でもここ最近は、初級ダンジョンなら一人で深層部まで行くことが許されるようになったのだ。
なぜかと言えば、ハーネとライに、サイズを大きくしたり成長を促したりする魔法薬を使うことで、初級レベルのダンジョンなら深層部にいる魔獣も簡単に倒せることが分かったからだった。
フェリスさんからも、一緒にダンジョンに行った時に、「初級程度ならケント君一人でも大丈夫でしょ。本当に危ない魔獣が出てきたら、ハーネちゃんとライちゃんに乗って逃げればいいし」と言ってもらえた。
ギルドの冒険者としての評価も上々らしいと、受付の職員さんも褒めてくれている。
しかも、ダンジョンの奥に潜れるようになったことで、魔法薬で使用する魔獣の素材や魔草も質が良いものが手に入り、低級レベルの魔法薬でも良質なものを作れるようになったんだ。
それに一緒に付いて来たミツバチに似た使役獣――毛長蜂のレーヌやエクエスが、仲間の蜂や他の虫達に命じて持ってきてくれる、貴重な木の実や種などを手に入れやすくなったのもありがたい。
まぁ、こちらの世界のお金をポイントに交換して自由に品物を買えるアプリ『ショッピング』で購入すれば、早くて品質の良いものが手に入れられるんだけど……
『自分の力で頑張って手に入れたもので調合する』のがいいと僕的には思っているから、ダンジョンに行くのはやめられないよね。
今日は、自分で採取した材料で作った魔法薬をリジーさんのところへ卸しに行く日だ。
「こんにちは、リジーさん。魔法薬を持ってきました」
「おぅ、ケント! 待ってたぜ」
チリンチリンッと可愛いドアベルの音を鳴らしながらお店に入ると、外見がほぼウサギの獣人、リジーさんが出迎えてくれた。
長い耳をピコピコ揺らしていて、かなり機嫌がよさそうだ。
「聞いてくれよ、ケント! つい最近、お前が作る魔法薬を大量に注文してくれた人がいたんだ!」
「えっ、本当ですか!」
「あぁ。そこそこランクの高い冒険者だと思うんだが……なんでも、最近一人でダンジョンに潜ることになったんだと。それに備えて質の良い魔法薬を探してたから、ケントの魔法薬を数種類、勧めてみたんだよ。そしたら数日後に、『あの値段でこれほどまでに良い魔法薬なんて、他になかなかないぞ!? おい、この店にあるだけ俺に売ってくれ!』って言いに来たんだぜ!?」
リジーさんは最初に会った頃よりも成長した僕を褒め称えつつも、大口契約者が出来てホクホクした顔になっていた。
自分のことのように嬉しそうに話すリジーさんを見て、思わず僕の頬も緩む。
実はリジーさんは、僕の魔法薬師としてのランクが上がるにつれて魔法薬の価格も上がっていくから、売れなくなるかな~と心配していたらしい。
だけど、そんな心配とは裏腹に、僕の魔法薬は『良心的な値段なのに高品質で効果が高い』と噂になり、飛ぶように売れている。
それだけ売れ行きが好調なら、リジーさんの機嫌がよくなるのも分かるな。
「そういえば、この瓶のデザインもケントが考えたんだってな」
リジーさんが言っているのは、瓶に描かれた紋章のこと。
高ランクの魔法薬師が作った魔法薬の瓶には、誰が作製したかを分かりやすくする紋章が必要だということで、先日魔法薬師協会に行ってデザインを考えたのだ。
どのような紋章にするか、だいたいのイメージでいいので紙に描いてくださいと協会の人に言われ、僕は悩みに悩んだよ……
考えた末、翼を広げて剣に絡みつくハーネと、その下に横たわるライを描いた。
それから二匹の周りを円で囲んで、円の外側にレーヌとエクエスも加えて、自分の名前も書いておいた。
そうして自分が考えた図案を紋章を描くプロの手に渡して、僕は出来上がりをワクワクしながら待つことになったんだけど……
出来上がった瓶を受け取った時、すごく興奮した記憶がある。
だってさ~、自分専用の瓶だよ? 気分も上がっちゃうよね!
まぁ、そんな僕を見ていたハーネとライはあまり関心がなかったようで、スンとした顔をしていたけど。
ちなみに、この僕専用の瓶は魔法薬師協会から支給される『専用瓶箱』の中に入っている。
この木箱は、魔法薬師協会の刻印が打ってあって、中に入っている新品の瓶を全て取り出した後、蓋を閉じて再び開ければ、また新品の瓶がびっしりと補充されているという仕組みだ。
これがあれば、いちいち魔法薬師協会に瓶を取りに行かなくてもいいと知った時は感動したな。
そんな風に思い出を振り返っている間も、リジーさんは何やら話し続けていた。
「――って話で、魔法薬の知識がある冒険者も探しているみたいなんだ」
しかも、いつの間にか全く別の話題に切り替わっていたみたいだ。
後半、何を話していたのか聞きそびれちゃったな……
すごく申し訳ないけど、ここは素直に謝ろう。
「あっ、すみません! ちょっと考え事をしていて、ちゃんと聞いていませんでした」
そう言うと、リジーさんはガハハハッと笑ってもう一回話してくれた。
どうやらリジーさんの知り合いが、魔法薬の材料となる魔獣の素材と魔草を調達出来る人物を探しているとのこと。戦闘専門でお願いする冒険者は一人見付けることが出来たけど、魔法薬の知識をある程度持っている人物――出来れば魔法薬師がいたら紹介してほしいと言われていたんだって。
ただ、冒険者で魔法薬の知識がある人物はかなり珍しく、数が少ない。
そこでリジーさんが、冒険者でもあり魔法薬師でもある僕やグレイシスさんのことを伝えたところ、その依頼主は「その方達にぜひともお願いしたい!」と言ってくれたんだとか。
「ん~……グレイシスさんが行けるかどうかは確認しなきゃ分かりませんけど、上級ダンジョンだったり、あまりにも危険な内容だったりしないない限り、僕は大丈夫です」
「本当か!? そりゃあ良かった!」
「ちなみに、向かうダンジョンの情報や日数、必要な魔法薬の素材になる魔獣や魔草の詳細など教えてもらえませんか?」
「おぅ、それなら紙に書き出しておいたよ」
リジーさんから紙を手渡され、その場で内容を確認する。
《依頼内容 魔法薬の材料の元となる素材の調達》
場所 ――中級ダンジョン【虫喰いの森】
期限 ――依頼を受けてから2週間以内
人数 ――冒険者
※2~3人。最低1人は魔法薬師であること
報酬 ――別紙に記載
※出来高報酬有
※依頼を早めに終わらせた場合にも報酬上乗せ
依頼者――黄昏の魔女
一通り目を通して、まず驚いたのはこの世界にも魔女がいるということだ。
「えっ、魔女ってあのとんがり帽子をかぶった老婆の――」
びっくりして声を漏らすが、リジーさんはそれを笑いながら否定してから、僕が思い描いているような魔女はいないと教えてくれた。
老舗の魔法薬店は『~の魔女』という店名になっていることが多く、かなり昔に、魔法薬を販売している人のことを総じて『魔女』と言っていた名残らしい。
「色々と教えてくれてありがとうございます。それじゃあ、一度持ち帰ってグレイシスさんに聞いてみますね」
「おぅ、よろしく頼むぜ!」
僕はリジーさんから渡された紙を折りたたむと、なくさないように収納機能付きの腕輪に仕舞ってからお店を出たのだった。
「あ~……ちょっとお得意様から大量の魔法薬の注文が入ってしまったところなのよ。だから、私は行けないわね」
リジーさんのところから帰って来てすぐにグレイシスさんに依頼のことを伝えてみたら、そう断られてしまった。
その言葉に肩を落としている僕を見つつ、グレイシスさんは話を続ける。
「私は行けないけど……ケントはこの依頼を受けた方がお得だと思うわよ?」
元々僕は受けるつもりだったけど、グレイシスさんがそう考える理由が気になった。
「え、それはどうしてですか?」
尋ねてみると、老舗店の中でも格式の高い『黄昏の魔女』に、自分が調合した魔法薬を置いてもらうのは、魔法薬師として一種のステイタスなんだと教えてくれた。
「まあ、ケントの知名度やレベルだと、まだお店には置いてはくれないだろうけど……それでもケント自身をあのお店の店主に覚えてもらうのは、将来的にもいいことだわ」
「……なるほど」
「それに、そのレベルのダンジョンならハーネちゃんやライちゃんがいるし、大丈夫でしょう。危なくなったらすぐに逃げなさいね」
そのアドバイスに素直に頷き、お礼を言ってから、グレイシスさんの部屋を後にした。
あとはフェリスさんに確認しなきゃな。
グレイシスさんの部屋を出た僕は、そのままフェリスさんの仕事部屋に向かう。
「フェリスさん、ケントです」
「は~い、どうぞー」
ドアをノックすると、すぐに返事があった。
部屋の中では、フェリスさんが一人用の椅子で骨魚のチップスをポリポリと食べつつ読書をしているところだった。
骨魚とは、以前クルゥ君と討伐した、魚の骨の見た目をした魔獣のこと。
その時おつまみとして作ったのがよほど気に入ったのか、たまにおやつに食べたいと言われて、このチップスを作ってあげているのだ。
「ケント君、どうしたの?」
「実は、リジーさんのお知り合いの方からの依頼を受けようと思っていまして……」
僕はそう前置きして、リジーさんから貰った紙を腕輪から取り出してフェリスさんに渡す。
紙を受け取ったフェリスさんは、ざっと中を確認し微笑んでくれた。
「うん、今のケント君ならこの依頼を受けても大丈夫だと思うよ」
「ありがとうございます! ……ただ、そうなると数日、暁を留守にすることになるんですよね」
「それは……緊急事態ね」
僕の言葉に、一転して深刻な顔で答えるフェリスさん。
いや、本来ならそんな顔して『緊急事態』って言うほどのことでもないんだけどね?
フェリスさんが心配しているのは、十中八九、食事のことだろう。
僕がある程度作り置きしておけば大丈夫なんだろうけど、その量がどれくらい必要になるかが分からない。依頼が何日くらいで終わるか、定まっていないからだ。
四、五日くらいの作り置きなら問題ないけど、それ以上になると作る僕もさすがにキツイ。
まぁ、そこはフェリスさんもちゃんと分かっているらしく、「大丈夫、ケント君がいない間は私がご飯を皆に作ってあげるから!」と言ってくれたのだった。
たぶん、全力で皆が阻止する未来が見えるが、そこは言わない方が賢明だろう。
代わりに、僕はこう答えておいた。
「フェリスさんに任せておけば安心ですね! それじゃあ、僕が留守の間はよろしくお願いします」
うん、フェリスさんもにこやかな表情だし、ここではこう答えたのが正解だっただろう。
カオツさんとの再会
《ね~、あるじぃー》
「ん~?」
《またどこかいくの?》
部屋で僕が一人慌ただしく依頼に備えて準備をしていると、ベッドの上に座っていたハーネとライが、そう声をかけてきた。
僕が魔法薬の在庫を調べたり着替えの服を腕輪に入れたりしている様子を見て、不思議に思ったのだろう。
ハーネ達は、お互い縄張りの偵察やらお遊びやらで忙しくてリジーさんの店には付いて来てなかったので、そもそも依頼のことをまだ知らないのだ。
フェリスさんに依頼のことを伝えた後、僕は再びリジーさんの所に行った。
そして、グレイシスさんは無理だけど僕だけなら……と伝えたところ、その場で依頼を受けることになったのだ。
「ケントも立派な魔法薬師様だからな! この依頼を受けてくれて助かるよ」
そうリジーさんが言ってくれたのは嬉しかった。
依頼用の紙には書かれていなかったけど、出来るだけ早めに動いてもらえるとありがたいとのことだったので、料理を作り置きするために一日だけ時間を貰った。
そして、二日後にリジーさんの知り合いのところへと行くことになったのだった。
ここまでの経緯を話しつつ、ハーネとライに説明してあげる。
「うん、今回は暁の皆とは別行動で、他の冒険者の人と一緒にお仕事をすることになったんだ」
《ちがうひと?》
《ごしゅじんのしりあい?》
ハーネとライが同時に、首をコテンと右に傾げる。
その仕草があまりに可愛らしかったので、即座にタブレットのカメラで撮ってから答える。
「いや、たぶん知らない人だと思うよ」
明日会うまで、どんな人と一緒に行動するのかは分からない。
暁に入って以来、メンバー以外の冒険者と依頼を受けるのは初めての経験なため、すごく緊張する――けど同時に、ワクワクもしていた。
一緒に仕事をするのって、どんな人なのかなぁ? 会うのが楽しみだ!
そんなことを思いながら支度をしているうちに、時間はあっという間に過ぎていったのであった。
そして、依頼当日。
ハーネとライを連れて依頼主の元へ行った僕だったが、昨日までのワクワク気分はガクンと急降下していた。
なぜなら……一緒に依頼を受ける冒険者は、元『龍の息吹』で副リーダーを務めていたカオツさんだったからだ!
龍の息吹は僕が暁に入る前、お世話になっていたパーティだ。途中で他の人のレベルに付いて行けないからと追い出されてしまったんだけど。
一ヶ月ほど前に、パーティ自体が解散したって噂を聞いたんだけど……何があったんだろう。
それはともかく、まさかこんなところでカオツさんと一緒になるとは思わなかったな。
今も僕の目の前で不機嫌な顔を隠そうともしないし、パーティで一緒にいた頃からあまり相性がよくないんだよな。
しかし苦手な相手であっても、短期間とはいえ仕事仲間になるなら最初の挨拶は肝心だ。
僕の今の見た目は十代半ばくらいだけど、中身は立派な大人だからね!
ここはにっこり笑ってこちらから話しかけよう。
「カオツさん、お久しぶりです。今回はよろしくお願いします」
「……チッ!」
うっわ……いきなり舌打ちされた!
相変わらずの対応に心の中でシクシクと泣いていると、僕達の依頼主である『黄昏の魔女』の店主さん達が声をかけてきた。
珍しいことに、ここを経営する店主さんは一人ではなく三人だった。
三人とも男性で、一人は幼い子供のような外見、もう一人は二十代の若者の姿をしており、最後の一人にいたってはヨボヨボのご老人だ。
最初は親戚とかだと思ったけど、外見を皆が変えているだけで、実は三つ子の兄弟らしい。
三人ともその日その日の気分で見た目を変えるので、彼らの本当の年齢や見た目を知る者はいないとか。
「今日は私達の依頼を受けてくださり、ありがとうございます」
二十代の見た目の男性が僕達の前に来ると、にっこり笑いながら自己紹介をしてくれた。
「私はこの『黄昏の魔女』の三店主の一人、ダルディーです。後ろの二人がルディラとデベット」
ダルディーさんの後ろにいた他の店主さん達が頭を下げたので、僕も頭を下げた。
カオツさんは腕を組んで店主さん達を観察しているようであった。
「今回はお二人に、中級ダンジョン【虫喰いの森】に生息する魔獣の素材と魔草を採ってきていただきます。これらは魔法薬の素材にもなりますので、出来る限り状態が良いままだと嬉しいです」
ダルディーさんはそう言ってから、必要な魔獣の素材と魔草が書かれたリストを僕達に手渡す。
確認すると、魔獣が十種類と魔草が二十種類ほど記載されていた。
それぞれの名称の横に必要な数が書かれていて、一つごとの報酬も載せられているし、素材の状態が良ければ報酬の上乗せも有りとあった。
リストを見た僕は、頑張るぞー! と心の中で拳を握る。
ただ、一番最後の行に『※お二人は常に一緒に行動すること』と書かれていたのには、思わずウヘーという顔になってしまった。
これは……たぶんだけど、グレイシスさんが一緒に行けないことを聞いたリジーさんが、子供である僕に何かあったら大変だと心配したのだろう。
で、この依頼を受ける他の冒険者と常に一緒にいれば危険は少ないだろうという結論に行き着き、店主さんに口添えしたのかもしれない。
いやいや、僕にはハーネやライといった心強い味方がいるので心配はいらないんだけどな……
それより、こんな風に書かれていたら、僕のことが嫌いなカオツさんがキレないか不安だ。
そう思っていたんだけど、カオツさんは不機嫌そうな顔はしつつもなぜか何も言ってこない。
いつものような嫌味も、舌打ちも聞こえない。
首を傾げながらカオツさんの様子をこっそり窺っているうちに、店主さんの説明はある程度終了していた。
21
お気に入りに追加
14,234
あなたにおすすめの小説
滅びる異世界に転生したけど、幼女は楽しく旅をする!
白夢
ファンタジー
何もしないでいいから、世界の終わりを見届けてほしい。
そう言われて、異世界に転生することになった。
でも、どうせ転生したなら、この異世界が滅びる前に観光しよう。
どうせ滅びる世界なら、思いっきり楽しもう。
だからわたしは旅に出た。
これは一人の幼女と小さな幻獣の、
世界なんて救わないつもりの放浪記。
〜〜〜
ご訪問ありがとうございます。
可愛い女の子が頼れる相棒と美しい世界で旅をする、幸せなファンタジーを目指しました。
ファンタジー小説大賞エントリー作品です。気に入っていただけましたら、ぜひご投票をお願いします。
お気に入り、ご感想、応援などいただければ、とても喜びます。よろしくお願いします!
23/01/08 表紙画像を変更しました
一緒に異世界転生した飼い猫のもらったチートがやばすぎた。もしかして、メインは猫の方ですか、女神様!?
たまご
ファンタジー
アラサーの相田つかさは事故により命を落とす。
最期の瞬間に頭に浮かんだのが「猫達のごはん、これからどうしよう……」だったせいか、飼っていた8匹の猫と共に異世界転生をしてしまう。
だが、つかさが目を覚ます前に女神様からとんでもチートを授かった猫達は新しい世界へと自由に飛び出して行ってしまう。
女神様に泣きつかれ、つかさは猫達を回収するために旅に出た。
猫達が、世界を滅ぼしてしまう前に!!
「私はスローライフ希望なんですけど……」
この作品は「小説家になろう」さん、「エブリスタ」さんで完結済みです。
表紙の写真は、モデルになったうちの猫様です。

少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
間違い召喚! 追い出されたけど上位互換スキルでらくらく生活
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕は20歳独身、名は小日向 連(こひなた れん)うだつの上がらないダメ男だ
ひょんなことから異世界に召喚されてしまいました。
間違いで召喚された為にステータスは最初見えない状態だったけどネットのネタバレ防止のように背景をぼかせば見えるようになりました。
多分不具合だとおもう。
召喚した女と王様っぽいのは何も持っていないと言って僕をポイ捨て、なんて世界だ。それも元の世界には戻せないらしい、というか戻さないみたいだ。
そんな僕はこの世界で苦労すると思ったら大間違い、王シリーズのスキルでウハウハ、製作で人助け生活していきます
◇
四巻が販売されました!
今日から四巻の範囲がレンタルとなります
書籍化に伴い一部ウェブ版と違う箇所がございます
追加場面もあります
よろしくお願いします!
一応191話で終わりとなります
最後まで見ていただきありがとうございました
コミカライズもスタートしています
毎月最初の金曜日に更新です
お楽しみください!
異世界ソロ暮らし 田舎の家ごと山奥に転生したので、自由気ままなスローライフ始めました。
長尾 隆生
ファンタジー
【書籍情報】書籍3巻発売中ですのでよろしくお願いします。
女神様の手違いにより現世の輪廻転生から外され異世界に転生させられた田中拓海。
お詫びに貰った生産型スキル『緑の手』と『野菜の種』で異世界スローライフを目指したが、お腹が空いて、なにげなく食べた『種』の力によって女神様も予想しなかった力を知らずに手に入れてしまう。
のんびりスローライフを目指していた拓海だったが、『その地には居るはずがない魔物』に襲われた少女を助けた事でその計画の歯車は狂っていく。
ドワーフ、エルフ、獣人、人間族……そして竜族。
拓海は立ちはだかるその壁を拳一つでぶち壊し、理想のスローライフを目指すのだった。
中二心溢れる剣と魔法の世界で、徒手空拳のみで戦う男の成り上がりファンタジー開幕。
旧題:チートの種~知らない間に異世界最強になってスローライフ~

10歳で記憶喪失になったけど、チート従魔たちと異世界ライフを楽しみます(リメイク版)
犬社護
ファンタジー
10歳の咲耶(さや)は家族とのキャンプ旅行で就寝中、豪雨の影響で発生した土石流に巻き込まれてしまう。
意識が浮上して目覚めると、そこは森の中。
彼女は10歳の見知らぬ少女となっており、その子の記憶も喪失していたことで、自分が異世界に転生していることにも気づかず、何故深い森の中にいるのかもわからないまま途方に暮れてしまう。
そんな状況の中、森で知り合った冒険者ベイツと霊鳥ルウリと出会ったことで、彼女は徐々に自分の置かれている状況を把握していく。持ち前の明るくてのほほんとしたマイペースな性格もあって、咲耶は前世の知識を駆使して、徐々に異世界にも慣れていくのだが、そんな彼女に転機が訪れる。それ以降、これまで不明だった咲耶自身の力も解放され、様々な人々や精霊、魔物たちと出会い愛されていく。
これは、ちょっぴり天然な《咲耶》とチート従魔たちとのまったり異世界物語。
○○○
旧版を基に再編集しています。
第二章(16話付近)以降、完全オリジナルとなります。
旧版に関しては、8月1日に削除予定なのでご注意ください。
この作品は、ノベルアップ+にも投稿しています。
外れスキル持ちの天才錬金術師 神獣に気に入られたのでレア素材探しの旅に出かけます
蒼井美紗
ファンタジー
旧題:外れスキルだと思っていた素材変質は、レア素材を量産させる神スキルでした〜錬金術師の俺、幻の治癒薬を作り出します〜
誰もが二十歳までにスキルを発現する世界で、エリクが手に入れたのは「素材変質」というスキルだった。
スキル一覧にも載っていないレアスキルに喜んだのも束の間、それはどんな素材も劣化させてしまう外れスキルだと気づく。
そのスキルによって働いていた錬金工房をクビになり、生活費を稼ぐために仕方なく冒険者になったエリクは、街の外で採取前の素材に触れたことでスキルの真価に気づいた。
「素材変質スキル」とは、採取前の素材に触れると、その素材をより良いものに変化させるというものだったのだ。
スキルの真の力に気づいたエリクは、その力によって激レア素材も手に入れられるようになり、冒険者として、さらに錬金術師としても頭角を表していく。
また、エリクのスキルを気に入った存在が仲間になり――。
異世界転生~チート魔法でスローライフ
玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。