if TheWorld (もしもの世界)

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本の話

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その後、しばらく話した後本屋にてなにか面白いものはないかと探していた。
「ねぇ、さっきの話だけどさ、何かをする事がその人のためになるとは限らない、と言うならもしも大切な人が困っててなにかしてあげたいって思ったらどうすればいいと思う?」
っとミラは1冊の本をペラペラとめくりながら言った。
「さっきも言ったけど、人のためにならない、と捉えるのではなく、この人のために自分は何ができるか。そう捕らえれればいい。1つ厳しい言い方をすれば、その答えは自分で見つけるものであり、これは俺の考えだ。あの人がこう言うから、こうするからだから私もこうする。
それは自分らしさは無い。人間のいい所は自分で考え行動出来るところ、
その人と同じ考え、と言うならその理由は明確にしなければならない」
「じゃあ杉も自分の考えで行動してるの?
じゃあさ、2人の脳を切り分けて繋ぎ合わせたら2人の考えが交わっていい感じになるんじゃない?」
っとミラはその本を棚に戻しながら言った。
「無理だな、人の脳には、記憶に作用するかいばという部位がある。それを無くしたら記憶がないのと同じで生物的には知らんがまずは無理だろうな、
後はバルニバービの医者みたいな事言うんだな」
「バルニバービ?どこかの国?」
「ガリバー旅行記は知ってるな?
その確か第3篇ガリバーは天空の城ラピュータそこを後にしてバルニバービという国にたどり着く。そこの医者が言ったんだ。
2人の政治家の脳を2つに切り分け繋ぎ合わせると調和の取れた会話が成立し話も進みやすくなるのではないかと」
「ふぅ~ん、そうなだ」
そう言ってミラは本棚からまた別の本を取り出した。
「それよりもさ、なんか面白い本なかなか見つからないものなの?」
「そうだな、面白いものはなかなか見つけられない。その時は題名に注目すればいいと思う。題名に興味があったら後ろとか、中身を少し読んでみて興味が出たら買えばいい、そうして俺は本を選んでる」
「そっか、すぎの観点と私の観点、当たり前だけど違うんだね。
これらが違うようにいろんな人の考え方も違う、だから戦争なんて起きるのかな」
今度はそっちの話か、と思いながら言葉を紡ぐ。
「お前は話が行ったり来たりだな。まぁ、そう言うことろに目を向けるところ、凄くいいと思う。
俺もお前もごく普通に平和を願ってるありきたりな人間だ。
俺はもしかしたら欲張りなのかもしれない。ラブレターともこれからも仲良く‥と言うか推していきたいし応援し続けたい。それに目的も、リアルの友達とも仲良くしたいし、将来的には幸せな家庭、とかも持てたらいいなと思っている。」
「ごく普通ねぇ、この国は平和が普通。でも世界を見てみると平和ではない。普通ではない町や国がある。
普通は個人が勝手に押し付けたものから来てるのかも」
ミラのその言葉に、手に持ってた本を『パンッ』と閉じ言う。
「そうかもな、…しかし普通ではない町か、前に読んだ小説のパロディーみたいだ」
「ん~例えば…ウィリアム・ギブスンとか?」
「フィリップ・K・ディックかな、ジョージ・オーエルが描くほど支配的ではなくて、ギブスンが描くほどワイルドではない」
「その人は初めて聞いた。最初に読むなら何かオススメある?」
その言葉に俺はミラの方を見て言った。
「アンドロイドは電気羊の夢を見る。かな。
古い映画の原作だけど大分内容が違う。暇なら比べてみるといい」
「あぁ、うん分かった。でも古いと本は無いだろうからダウンロードしとくよ」
「できたら紙の方がいいと思う。電子書籍はなんか味気ないし。
ただ投稿するならいいと思う。ただ紙の方があるのにそっちを買わないのはなんと言うか、もったいない」
「そんなもんなのかな」
「本はだた文字を読むのではない。その本がどうして書かれたのか、作者はなにを伝えたくてこれを書いたのか、キャラクターの個性、世界戦、それらを踏まえて読むんだ。
そうすれば新しい価値観も身に付き、色んな人の考えを理解できるようになる。だた嫌だからと言ってそれを避けていると本当の壁に当たった時、乗り越えられない」
するとミラは頭を落し、落ち込むように言った。
「なんだかへこむ、あんたとこんな話してたらなんか人生そんばっかしてきたみたい。と言うか高校生が言う言葉じゃない気がする」
まぁ、確かにこの会話はそう思うけど
「考えすぎ、さっきも言った。これは俺の考えでそれを押し付けるつもりもない。ミラにはちゃんと良いところがる。この世界に良いところがない人間はいない。もちろん悪いところがない人間もいない。それを理解するのが大切なんだ」
「はいはい、そろそろ行こ。もうすぐ時間だし」
「そうだな」
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