能力が基本となった世界

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3人で街に行く

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あれから数週間後俺たちは街に出ていた。「でも足が治ってよかったよ」
「喜んではいられない。あいつを探し出し殺さないと…」
「焦りは禁物ですよ、勝様」
「分かってる。あいつの性格上何か行動を起こすだろう。その時まで待つしかない」
「確かにね…」
そうして俺たちは喫茶店に入ることにした。「今日は俺が奢るから好きなもん頼め。アイリ、お前もだ」
「ありがとうございます。勝様」
そう言いながら2人は一番高いパフェを頼んだ。俺も同じのを頼みついでにコーヒーも注文した。
「星野はなにか言っていたか?あの後」
そう言うとアイリは
「何とも…でも恐らく」
「あんたは今度呼び出される」
「だな…」
そうこうしていると注文したものが運ばれて来た。
「とにかく、今は食べよう」
そう言いながらパフェの一番上に乗っているイチゴを口に入れながら言った。
「ですね、今は考えててもしょうがないですしね」
「そうだけどさぁ」
姫野は不貞腐れながらもパフェを口の中に入れた。
「‥‥おいしい…」
っと姫野は言った。
「いや、おいしいのかよ…」
「まぁまぁ、いいじゃないですか」
そう言いながら肩に頭を措いてきた。
「近いぞ、アイリ」
そう言いながらアイリの頭をどかした。
「もうっ、昔はよく頭を撫でてくれたのに…勝様は変わってしまいましたね…」
「人は変わるんだ。それともなんだ?あの頃と同じように甘えろとでも?お前がそうしてほしいならそうするぞ?」
っと言うと
「ここではやめてください。…それにあなたの目的が終わってからにしましょう」
「…‥そうだな、アイリ」
「あんたらってさ、どんな関係なの?」
『ただの元メイドと主人だ』
っと声を合わせて言った。
「そ、そうなんだ。まぁ、変なことはしないでよ。例えば子供を産むとかさ‥‥『産まねぇよ!』みません!」
「そ…そう」
そんなに慌てなくてもそう思う姫野だった。…そして俺たちはデパートに来ていた。「貴方もこれで能力者に!そしてランクアップ!?詳しくはパワーアップ製薬まで!」
っと胡散臭い広告が流れていた。
「どうなんだろうね、あんな薬」
「ふうぅ~」
俺は煙草をくわえ、火を付けながら言った。「意味はない。あんなの無能力者への当てつけだ。行ったとこで馬鹿にされんのが落ちだ」
「まぁあなたの経験上そうでしょうね」
そう言いながら歩いていると
「そこのお兄さん!どう?この薬試してかない?あなた無能力者でしょ?これを使えば能力者になれるよ!」
っと宣伝してた女が俺に向かって言ってきた。
「いや、結構です。能力者に俺は興味がないので」
そう言って2人の手を引っ張り別の場所へ移動した。
「あんなことってよく言われるの?」
っと姫野がベンチに座りながら言った。
「能力を計る機械が開発され運用出来るようになってからはよく言われる。だから気にしても意味がないんだ」
俺は空を見あげた。
「カイリが能力を与えると言った時能力を表に出す方法と出さない方法をなんとなく覚えたんだ」
今日もいい天気だな
「それで勝様、どうしますか?帰りますか?」
っとアイリが俺の横に座りながら言った。「いや、今日は少し買い物がしたいからここまで来たんだ」
「買い物?」
っと姫野が不思議そうに言うと
「付いてこい。連れてってやる」
そう言いながらある場所へ向かうのだった
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